世界ランカーにはチートはいりませんよ。   作:天道 士

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第一話において誤字指摘があったので、修正しました。ご指摘いただき、ありがとうございます。 


第三話

「だるー。」

 

 そう言いながら、アミュスフィアを外し、ベッドから起き上がった。課題は終わっているが、これから部活のレポートを書かなければならない。

 今日の部活で、何を意識して走ったかなど、詳しく顧問のハゲ頭を思い浮かべながら書いていく。

 半分ほど書き終えた頃に、ちょうど電話がかかってきた。

 

「はい、もしもしー?」

 

『「なおきー、生きてるかい?」』

 

「いや、なんで息子に対する電話の最初に生存確認してんだよ!電話出た時点で、生きてるってわかるだろ!」

 

 電話の主は母親だった。

 

『「なんだい、つれない息子だねー。少しくらい母ちゃんの戯言に付き合ってもいいじゃないかい。」』

 

「戯言だという認識があるのなら、やめてください、母さん。」

 

『「ほんっと、つれない息子だねー。今月のお米届いたかい?」』

 

「ああ、それなら今日届いたよ。そのためにわざわざ電話してくれたの?」

 

『「それだけじゃないさぁ、息子の安否確認ついでに、元気にやってるか、とか。」』

 

「ついでって、夏休みに帰ったばっかだし、まあ、わざわざ電話してくれてありがとう。また冬休みになったら、そっちもどるわ。」

 

『「そーかい。なおきが元気そうで母ちゃんもよかったわ。どーせまたゲームばっかりやってるんだから、友達と遊んだりしなさいよ。」』

 

「わかってるって。じゃあ、またね。」

 

 本当に親切なひとだ。

 

 前世では、俺の本当の親は事故で死んで、俺は父方のおじさんの家に引き取ってもらい、居心地の悪さから高校で、一人暮らしを始めたのに。今世の母親は、俺が実の息子でないと知りながら、自分の本当の息子のように、接してくれる。それが、もどかしくもあり、距離間を掴めないから俺は再び、一人暮らしを始めたのだ。

 

「部活のレポート途中じゃん。」

 

 その後すぐに書き終え、床についた。

 

 

 

 

 

 次の日の放課後、部活もなくスーパーに立ち寄ったところ、同じ高校の制服を着た女子高生二人が、一人の女の子を連れて、路地裏に入っていくのが見えた。見て見ぬふりをするのは簡単だが、俺はそのために人まで殺す人間だ。見逃すはずもない。

 

「おい、あさだぁー。ゲロるなよ、この間お前が教室で吐いた時大変だったんだからなあ?」

 

「君たち、そこで何をしている?」

 

「ナニって、ちょっとふざけてただけすよーって、げぇ?!ふ、風紀委員長お?!!」

 

「悪ふざけはよくないな、学校外だからと言って、一生徒であることに何らかわりはないからね。」

 

「っあ、あたし用事あるの思い出したわ。悪い、先帰ってるわ。」

 

「わ、私もっ。」

 

「待って、置いてかないでー。」

 

タッタッタッタ…

 

「大丈夫かい?」

 

「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」

 

「いや、いいんだよ。生徒を守るのも生徒会、風紀委員長として当然のことだからね。」

 

「風紀委員長は何故ここに?」

 

「買い物をしようと思って、立ち寄ったらたまたま見かけてね。あの子たちに今回みたいなこと、よくされてるの?」

 

彼女は応えなかったが、静かにうなずいた。

 

「そっかー、学校外だとあまり生徒会も機能しないからね。また何かあったら連絡してくれれば、出来る限りのことはするから。」

 

 そう言って連絡先を書いた紙を渡して、スーパーに戻ろうとした。

 

「待って下さい。あ、あの私も買い物の途中なので、一緒に行きませんか?」

 

 




ここまで、読んでいただきありがとうございます。

???の正体は誰がいいでしょうか。

  • 主人公(黒田直樹)
  • 新たな敵(既存)
  • 新たな敵(オリキャラ)
  • シノン(朝田詩乃)
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