「だるー。」
そう言いながら、アミュスフィアを外し、ベッドから起き上がった。課題は終わっているが、これから部活のレポートを書かなければならない。
今日の部活で、何を意識して走ったかなど、詳しく顧問のハゲ頭を思い浮かべながら書いていく。
半分ほど書き終えた頃に、ちょうど電話がかかってきた。
「はい、もしもしー?」
『「なおきー、生きてるかい?」』
「いや、なんで息子に対する電話の最初に生存確認してんだよ!電話出た時点で、生きてるってわかるだろ!」
電話の主は母親だった。
『「なんだい、つれない息子だねー。少しくらい母ちゃんの戯言に付き合ってもいいじゃないかい。」』
「戯言だという認識があるのなら、やめてください、母さん。」
『「ほんっと、つれない息子だねー。今月のお米届いたかい?」』
「ああ、それなら今日届いたよ。そのためにわざわざ電話してくれたの?」
『「それだけじゃないさぁ、息子の安否確認ついでに、元気にやってるか、とか。」』
「ついでって、夏休みに帰ったばっかだし、まあ、わざわざ電話してくれてありがとう。また冬休みになったら、そっちもどるわ。」
『「そーかい。なおきが元気そうで母ちゃんもよかったわ。どーせまたゲームばっかりやってるんだから、友達と遊んだりしなさいよ。」』
「わかってるって。じゃあ、またね。」
本当に親切なひとだ。
前世では、俺の本当の親は事故で死んで、俺は父方のおじさんの家に引き取ってもらい、居心地の悪さから高校で、一人暮らしを始めたのに。今世の母親は、俺が実の息子でないと知りながら、自分の本当の息子のように、接してくれる。それが、もどかしくもあり、距離間を掴めないから俺は再び、一人暮らしを始めたのだ。
「部活のレポート途中じゃん。」
その後すぐに書き終え、床についた。
次の日の放課後、部活もなくスーパーに立ち寄ったところ、同じ高校の制服を着た女子高生二人が、一人の女の子を連れて、路地裏に入っていくのが見えた。見て見ぬふりをするのは簡単だが、俺はそのために人まで殺す人間だ。見逃すはずもない。
「おい、あさだぁー。ゲロるなよ、この間お前が教室で吐いた時大変だったんだからなあ?」
「君たち、そこで何をしている?」
「ナニって、ちょっとふざけてただけすよーって、げぇ?!ふ、風紀委員長お?!!」
「悪ふざけはよくないな、学校外だからと言って、一生徒であることに何らかわりはないからね。」
「っあ、あたし用事あるの思い出したわ。悪い、先帰ってるわ。」
「わ、私もっ。」
「待って、置いてかないでー。」
タッタッタッタ…
「大丈夫かい?」
「いえ、大丈夫です。ありがとうございます。」
「いや、いいんだよ。生徒を守るのも生徒会、風紀委員長として当然のことだからね。」
「風紀委員長は何故ここに?」
「買い物をしようと思って、立ち寄ったらたまたま見かけてね。あの子たちに今回みたいなこと、よくされてるの?」
彼女は応えなかったが、静かにうなずいた。
「そっかー、学校外だとあまり生徒会も機能しないからね。また何かあったら連絡してくれれば、出来る限りのことはするから。」
そう言って連絡先を書いた紙を渡して、スーパーに戻ろうとした。
「待って下さい。あ、あの私も買い物の途中なので、一緒に行きませんか?」
ここまで、読んでいただきありがとうございます。
???の正体は誰がいいでしょうか。
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主人公(黒田直樹)
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新たな敵(既存)
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新たな敵(オリキャラ)
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シノン(朝田詩乃)
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他