爆裂なんてタイトルしてますけどめぐみんは出ません。
つまりどういうことかというと、そういうことです(説明になってない)
睡魔と戦いつつギリギリ間に合わせた字数も質も超低クオリティなので、期待しないでください。
-KAERUTOBAKURETSUTO-
ラブホ事件のような事態を避けるべく。
ホテル街に来た俺たちは好条件の宿屋を探していたのだが……
「シングルの二人部屋って空いてます?」
「すまないがウチは冒険者お断りだよ」
「そ、そうですか」
とこのように門前払いを食らっている。
金に物を言わせて泊まろうと試みたが出処の分からない大金は怖いとのことで拒否された。
俺たちは今、窮地に立たされている。
「またラブホ行くしかないんじゃねえのかこれ?」
「いやいや、何処かは空いてるって、次はあそこ行ってみよう」
言って入っていったのはこのホテル街最後の宿。
つまり、ここで断られると俺たちは詰む。
「シングルの二人部屋、空いてますか?」
「空いてますよ。料金は一万五千エリスになります」
最後の最後で部屋が取れた。
俺たちの運がようやく仕事しだしたと言っていいだろう。
「これでお願いします」
「一万五千エリスちょうどですね。はい。こちらお部屋の鍵になります」
「ありがとうございます」
支払いを済ませたクリスがドヤ顔で鍵を見せてくる。
こんなことでドヤ顔されても困る。
「今日はちゃんと部屋取れたよ。昼食取りに行こうか」
「ギリギリセーフだったけどな。荷物置いていかないのか?」
「何があるか分からないからね。フル装備で行動しないと」
何って何が起こり得るんだ?
空き巣が入るとかか?
「おすすめのお店が向こうにあるからそこに行こう」
「どんな料理なんだ?」
「そこはお楽しみということで」
「期待値上げて大丈夫なのか?」
「もちろん。味は保証するよ」
と本人が言ってるのだから相当美味い物が食べられるのだろう。
「そういや、目的地まであと何日かかるんだ?」
「この街での活動が四日間で、移動時間が大体四日だから八日だよ。そんなに早く帰りたいの?」
一ヶ月って伝えたけど、案外早く終わるのか。
まあ、早く終わる方が安心出来るけど。
「いや、そういう意味で聞いたんじゃないぞ?でもまあ、帰れるなら早く帰りたい。誰かがやらかしてないか心配だし」
「じゃあ、帰りは近道しようか」
「・・・行きもやってくれたら嬉しかった」
「帰りにしか使えない帰り方なんだよ。紅魔の里にテレポート屋を使って行くから」
「なるほど、逆はできないのか」
テレポート屋は一方通行の時がある。
出発時のテレポート屋は登録しているけど、行先のテレポート屋は出発時の場所を登録していないパターン。
これだと帰りは他の交通手段を使うか、出発点を登録しているテレポート屋がある街に行くしかない。
「そういうこと」
「・・・ってちょっと待て。紅魔の里に行くのか?」
「そうだよ?それがどうかしたの?」
「いや、それならもうちょっとお金とか持ってくれば良かったなって」
変にお金を持っていくと怪しまれると思って旅費として適量な分しか持ち合わせていない。
まとまった額を送りたかった。
「どうして?」
「めぐみん家は慢性的な金欠状態らしいから」
「・・・それでお金持っていく発想なのに、まだめぐみんと付き合ってないのが不思議なんだけど」
仲間の家族を心配するのは普通だろう。
それにこめっこが飢えているのが可哀想だ。
「なんでそうなるんだよ。俺はこめっこがひもじい思いをしないためにだ」
「ふーん。そういうことにしといて上げる。で、気になってたんだけど、今、めぐみんとダクネスどっちが好きなの?」
「ノーコメントで。それでも言えって言うならクリスって答えるぞ俺は」
どっちが好きなのかと聞かれると困る。
多分、めぐみんなんじゃないかなと思ったりもするけど、確信に迫るものがない。
だってめぐみんロリっ子だし、容姿だけで言えばダクネスの方が好みだからな。
「意味が分からないけど、もういいよ。言わなくて」
「言わなくていいなら黙っとく」
「所で先輩のことはどう思ってるの?」
クリスが聞きたいのは恋愛対象として的な意味だろうが、そもそもあいつを異性として見れない。
「アクアは、ちょむすけとゼル帝より下のペット枠だな」
「・・・それは流石に酷いんじゃないかな?」
「ちょむすけとゼル帝は借金してこないからな」
「・・・」
流石に言い返せないらしい。
借金の女神さまと食費しかかからないペットならペットの方が上に決まってる。
「・・・えっと、お店はここだよ」
「・・・日本で見たことのある看板なんだけど、関係あるのか?」
デカデカと掲げられた看板には多くの国の人達が知っているであろう多国籍企業のファストフード店と同じMのようなイラストがあった。
いくら多国籍企業のチェーン店だからって、流石に異世界にまで進出してるわけないよな?
「それは中に入ったら分かるよ」
言われるがまま入店すると、他のお客さんのテーブルに置かれている食べ物は予想通りハンバーガーだった。
これはバイト経験のある日本人がやったのか?
「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?」
「とりあえずスマイルください」
「・・・すみませんお客様。スマイルと言う商品はございません」
スマイルは元々商品じゃないけど、まあ、いいや。
野郎のスマイル貰っても嬉しくないし。
「そうですか。じゃあフィレ〇フィッシュください」
「すみません。そう言った名前の商品は扱っていません」
あの超人気ハンバーガーチェーン店の看板パクるなら置いとけよ。
結構好きなメニューなのに。
「この店の名前聞いてもいいですか?」
「マクロナルドです」
マクロ経済みたいな名前してるな。
際どい所せめてるし、絶対日本人の仕業だ。
俺がやるなら完璧に味とか内装揃えるけどなあ。
そしたら、他の転生した日本人がこぞってやってくるだろうし。
「・・・チキンナゲットあります?」
「はい」
「ポテトとチーズバーガーは?」
「ございます。その三点ご注文なら当店オススメのチーズバーガーセットがドリンク付きでございますがどうなさいますか?」
普通の商品はあるみたいだ。
いや、フィレ〇フィッシュも普通だとは思うんだけども。
「じやあそれ一つお願いします」
「・・・あたしはハンバーガーセットで」
「かしこまりました。チーズバーガーセットにハンバーガーセットですね。少々お待ちください」
店員さんは逃げるようにバックヤードへ駆けて行った。
「目立つことしないで欲しいんだけどなあ」
「だってこんな店見つけたら気になるだろ」
看板だけでそこら辺にあるバーガーショップと変わらない品揃え。
お楽しみと言われた割には拍子抜けだ。
「お楽しみとか言うから期待したんだよ」
「それはそうかもしれないけど、あの店員さん逃げってったよ?」
俺は悪くない。
悪いのはこの店を作った日本人だ。
中途半端な再現でこんなパクリをするのが悪い。
「この街って温泉あるのか?」
「突然だね?温泉じゃあないけど大衆浴場ならあるよ?」
「混浴は?」
「有るわけないでしょ。大衆浴場なんだから」
「だよな」
なんて馬鹿なこと話してると別の店員さんが注文の品を持ってきた。
・・・包み紙までパクってるのに、コップは普通のカップなの、手抜きすぎだろ。
「お待たせしました。チーズバーガーセットとハンバーガーセットになります」
「ありがとう」
「いただきます。おっ、味は近いな」
「そう。だからここのお店に連れてきたんだよ」
クリスがお楽しみにと言ってたのは理解出来る。
あのお店の味だ。
異世界で食べられるとは思ってもみなかった。
「でもポテトが別の所のやつだぞこれ。同じくMが頭文字のとこ」
「そこら辺は妥協点と言うかその、ね?」
「期待値上げすぎたな」
「う〜、そうかも」
凄いのは凄いけど、ハードルが上がり過ぎて、クリスには悪いがなんだこの程度かって感じがしてしまった。
パチモンファストフード店での昼食を済ませた俺たちは、この街のギルドに行き、お手軽なクエストを受け、路銀を稼ぐことにした。
と言う名目でギルドで潜入調査だ。
なんでもそのギルドの中に神器があるらしい。
現在は受付でクエストを受注している所だが、神器らしきものは見当たらない。
「サトウカズマさんとクリスさんですね。ジャイアントトードの討伐クエストですね。頑張ってください」
特に怪しまれることもなく、クエストを受けられた。
直ぐにクエストには向かわず、この街の冒険者にジャイアントトードの生息域とその周辺に出没する他のモンスターに関する情報を聞きつつ、神器に繋がる情報がないか調べていた。
しかし、これと言った情報はなく、単にカエル狩りをして終わりそうだ。
「バインド!カズマくん今だよ!」
「『エクスプロージョン』!!」
めぐみんがいたら絶対に出来ないマイトもどきを使った擬似爆裂魔法でカエルを屠っていく。
この倒し方楽しい。
「色んな意味で今回のことめぐみんには言えない気がする」
「何言ってんだ?『エクスプロージョン』!『エクスプロージョン』!よし、これで討伐完了だな」
久しぶりに楽しいクエストだったな。
負けない確実性のあるクエストがちゃんとできるなら俺は趣味としてクエストをちゃんと受けてるな。
「そうだけど、これ、めぐみんは知ってるの?」
「ああ、今度これ作ってるの見たら全部潰すって言ってた」
「・・・めぐみんが居ないからってやりたい放題だね」
居ない人のことを気にせずに色々楽しむのが旅の楽しみの一つだと思うんだが。
まあ、浮気とかそう言うのは良くないけども。
「めぐみんが居ないんだから、爆裂枠は俺がやるしかないだろ?」
「別に爆裂枠とかないからやらなくていいけど」
「でも強かったろ?」
「そう言われると何も言えないよ」
この後、初心者殺しに襲われるなんてこともなく、普通に街に戻ることが出来た。
いつもなら絶対こんなに上手くいかないのに。
やっぱり、パーティーを組む相手は大事だ。
報酬を貰い、結局、神器を見つけられなかった俺たちは大衆浴場で疲れを癒し、ホテルへと戻った。
部屋に入った俺たちは入口で立ち尽くしていた。
何故ならば、ベッドがなんとシングルベッドが一つしかないからだ。
部屋そのものは二人部屋サイズで、明らかにそこにもう一つベッドが存在したようなスペースはあるものの、何故か一つしかない。
「助手君。君変なこと頼んだりしてないよね?」
「するわけないだろ?受付に話聞くしかないだろ」
「そうだよね」
受付に聞きに行くとまさかの答えが返ってきた。
「お二人の仲を応援して、当店のサービスでございます。二人で寝ることも可能なサイズですのでご安心ください」
変な配慮がなされていた。
しかも元に戻して欲しいと言ったら別の三人客の部屋に回したからもうないそうだ。
他の宿は泊めて貰えないし、ここで泊まるしかない。
流石に勝手なことをしたということで宿泊費はタダにして貰えたが、ソファーもない部屋でこれはどうしたものか。
「あたしが床で寝るから。カズマくんがベッドで寝てくれればいいよ」
「そういう訳にもいかないって、俺が下で寝る」
ずっとこの調子で平行線。
このままじゃあ譲り合ってる間に夜が開けそう。
「・・・こうなったら添い寝するしかないな。めぐみんとも何回かしてるし、俺が何かしないのは保証されてるようなものだし」
「・・・分かったよ。でも、このこと絶対に誰にも言わないでよ?」
「言うわけないって」
酔ってたら言うかもしれないけど、それは黙っとこう。
「分かったよ。その代わりこっち見ないでよ?」
「へいへい」
背中合わせに布団に入る。
・・・あれ?
何故だろう。
さっきまで何とも思ってなかったけど、急に緊張してきた。
まずい、これ眠れないやつだ。
クリスのことだから何か仕掛けてくるとかはないだろうけど、意識して眠れない。
「カズマくん。まだ起きてる?」
「起きてるけど?」
「やっぱりそっち向いていいかな?下がないのが見えると眠らなくてさ」
仕掛けてくるのは別だけど緊張度の上がることをご所望のようだ。
ここで断ったら二人とも寝不足になるだろうし、それだけは避けないといけないし、仕方ないか。
「いいけど変なことしたら寝させないからな?」
「変なことなんてしないから、動かないでよ?」
「ああ」
反転したクリスはものの数分で、寝息を立てていた。
こちとら緊張して眠れそうにないってのに、めぐみんと言いクリスと言い、男と一緒なのに寝るの早過ぎないか?
もうちょっと警戒とかしろよ。
いやまあ、クリスにはめぐみんと何も起こってないから安心しろって言ったけども。
「カズマ・・・けっこんおめ・・・・・・」
なんて夢見てるんだろうか。
俺が見たいその夢。
てか相手誰だ?
「・・・・・・んぱいもおしあわ・・・・・・」
何となく相手が誰か分かった俺は無意識のうちにクリスの頬を引っ張っていた。
「い、痛ッ!何するのさ!せっかく寝てたのに」
「変な寝言言ってるから起こしただけだ」
「変な寝言?」
見てた夢のことは覚えてないらしい。
キョトンとしたままこちらの説明を待っていた。
「それはもう甘い声でカズマくんって呼んでた。夢の中で俺とナニしてたんです?」
「そ、そんな夢見てないはずだって!」
「はずってことは可能性はあると」
こうやって焦るクリスを見るのは楽しい。
照れて、顔真っ赤にしてるのがいい。
「いや、ないから!」
「まあ、冗談だから安心してくれ」
「ホントに心臓に悪いから変な事言うのとするのはやめて!」
クリスがイラッとする寝言言ったのが引き金となったわけだし、無意識のうちにやってたから仕方ない。
まあ、俺が悪いんだけども。
「でも変な寝言言ってたの事実だぞ?断片的に言うと俺とアクアが結婚する夢見てたろ」
「・・・えっと、別に二人が結婚してもおかしくないような気はするんだけど」
俺とアクアが結婚?
さっきの意趣返しだろうか?
「いくらクリスでも、怒るぞ?」
「怒らせるつもりとかはないけど、今のは撤回するよ」
「ともかく、寝るにしても変な夢見るのはやめてくれ、眠れないから」
「うん。気を付ける」
こうして二度目の就寝チャレンジが始まった訳だが、二度目は緊張はなく、さっきの苛立ちを忘れようとするうちに気付けば眠っていた。
手抜きと言われても仕方ない出来で、カズクリ好きの皆さんには申し訳ないです。
恨むなら、私ではなくワクチンの副作用を恨んでください……