この素晴らしい読者様に祝福を!   作:めむみん

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先週は投稿出来ず、すみませんでした。
今回はTwitterのフォロワーさんが575になったことを記念して投稿します。皆様ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします。
何故575かと言うと最近はサボってますがこのすば川柳をTwitterで詠んでるからです。
作中にモブのオリキャラが出てきますので、苦手な方はご注意ください。


ギルドの聖域

-GUILDNOSEIIKI-

 

目覚めると隣で美少女が眠っているなんて事もなく、一人でベッドの上だった。

クリスは自分の部屋に行ったらしい。

高級ホテルは寝室が二つある部屋だったのだ。

寝返りをうち、時間を確かめるとまだ朝というには早い時間だった。

二度寝するかと思い、再び布団を深く被ろうとしたその時、事件は起きた。

 

「きゃああああああああああ!!」

「何事だ!大丈夫かクリ、ス?」

 

部屋に入ると着替え中だったのか下着姿のクリスがそこにいた。

そしてそんな状況を見られて恥ずかしがるでもなく、助けを求めて引っ付いてきた。

朝からカズマさんを起こさないで貰いたい。

 

「ああ、あそこに黒い奴が!」

 

クリスの指指す先には、めぐみん曰く、漆黒の魔虫なる存在がそこにはいた。

虫が苦手なのかGが苦手なのかはさておき、役得なこの状況作ってくれた存在には一応感謝しつつ、このままだと理性が持ちそうにないので、クリスを離して、退治に向かう。

 

「何だ。そんなことかよ。ほい。これでいいだろ」

「ありがとう」

 

歓喜のあまりハグしようと近づいて来たのが見えたので、全力で阻止にかかる。

 

「ストップ!これ以上近付いたら押し倒すぞ」

「・・・あっ」

 

やっと自身の置かれている状況を理解したみたいだ。

耳まで赤くしてて可愛い。

 

「じゃあ俺は部屋で待ってるんで」

「・・・うん」

 

ダブルベッドとかじゃなかったから、膝枕イベントで終わりだろうと思ってたけど、これはこれでよかった。

気分転換に玄関に着くと新聞が投函されていた。

記事を見ると最強の魔法使いは何処へと言う題名で、めぐみんに該当するであろうデストロイヤーなんかを討伐したのは誰だ!?って言う人物探しが行われている記事と、奇跡の蘇生魔法使い現る!?と言う見出しでこれまたアクアを指しているのだろうけれども、中身の人物像が誰だよって内容のモノ。あとは何故か王家の懐刀のダスティネス家ご令嬢のララティーナに想い人は仲間の少年って言う間接的に俺名指しの記事があった。情報提供者はバルターとか言うダクネスに気がある人だろう。

・・・って待て。俺の記事ねえじゃん。

昨日の取材がまだ記事になってないにしても、もっと何かあってもいいだろう。

そう思って隅々まで確認すると存在するには存在していた。

でもそれが何かは伏せておくことにする。

 

「どうしたの?新聞に何か書いてあったの?」

 

着替えが終わり、いつもの服でクリスがやってきた。

 

「ダクネスの好きな人は俺だって書いてある」

「ちょっ、ちょっと待って!そんなことがどうして記事になるのさ!」

 

クリスの驚きももちろんなんだけど、この記事は多分バルターに対しての取材中に、好きな人は誰かみたいな話をオフレコでって言ったのに、匿名ならいいだろうみたいなノリで書かれたやつだと思う。

書かれてる内容は結構、詳しく書かれているし、完璧なガセ情報とは言えない。

 

「ほらここ」

「・・・な、なんだ。匿名の投稿記事か。ここに書かれてることは誰も信用してないよ」

「そういうものか?」

 

どこの世界でもタブロイド紙みたいなのはあるんだなあ。

ここのは普通に王都の新聞の一部だけども。

 

「まあ、この記事がアクセルで読まれればそうはいかないと思うけど」

「多分ダクネスが数ヶ月ギルドに行けなくなるな」

「そうだね」

 

そんなことを話ながら支度を整えて、本日の任務へと向かうのであった。

 

 

 

「すみません。ここ通して貰えませんか?」

 

立ち入り禁止の看板の前に立つ、警備をしてる冒険者に尋ねてみる。

入れて貰えないだろうってのは分かってるけど、ものは試しだ。

これで金銭要求してきて買収できるなら早いけど、なんと言うか生真面目なやつってのはここ数日の張り込みで見てての感想だから汚職はしないだろうなあ。

しかもこの人、寄りにもよって俺が英雄として担がれてた時にいなかったから、英雄パワー使えないし残念だ。

因みに今はクリスは現在、エリスとしてここにいる。深くローブを被り、周りからは見えないようにしていて、何でも認識阻害の術式が埋め込まれているらしい。

何処かの主人公が死に戻りしてる物語の銀髪のメインヒロインが付けてそうだって?

ウチだってメインヒロインの銀髪美少女が来てるんだから問題無いはずだ。

 

「ここに書いてある文字が読めないのか?関係者以外は立ち入り禁止だ。司祭様からそう命じられている」

「この人エリス教の中でも司祭さんなんて目じゃない程のトップの人なんだけどもダメ?」

 

エリス教の司祭が入れるなら、エリスが入れない道理はない。

俺は何も間違ったことは言ってないのに、冒険者の男からの視線は明らかに冷ややかなものだった。

 

「馬鹿な事を言うな。最高司祭様も私は見たことがある。冷やかしなら帰れ」

「だから、言ってるだろ?司祭って役職よりも上位の存在だって」

「・・・キミ、医者に診てもらった方がいいぞ」

 

ほう。暗に俺の頭がおかしいと仰る。

それなら俺の対応は決まっている。

ここは紅魔族に習うしかない。

 

「おい、表に出ろ!その喧嘩買おうじゃないか!」

「ちょっ、ちょっと!めぐみんみたいなことしなくていいから!す、すみません。えっと、でもこの人が言ってることは正しいので、通して貰えるとありがたいのですが」

 

俺に任せろと言っていたからさっきまで黙っていたが、喧嘩に突入したのは流石に不味かったか。

俺としては戦いを通して友情を的なの想定してたのに。

 

「なんなんだよあんたら。わかった。司祭様を呼んで来るからそこで待っていろ。司祭様が認めれば通ればいい。その時は謝罪する」

「いえ、この人の対応も悪かったので、その時はお互い様ということで」

「ああ」

 

何とか司祭と会える。

司祭に会えればこっちのもんだ。

ここから先は楽に調査できるだろう。

 

「キミ、本当に一回医者に診てもらった方がいいよ」

「何でそうなるんだよ」

 

クリスにまで言われるとは思ってなかったし、俺が何したって言うんだ。

 

「あんなにも露骨な言い方するとは思ってなかったし、普通に司祭様に合わせてくださいとかでも良かったでしょ!挙句の果てに喧嘩始めようとするし。バカなの?」

「それだと門前払いされるかもしれないから、舐められないように上からだな。開き直ると俺のパーティーにバカじゃないやつはいない。俺が一番常識的だけども」

 

俺だって酔い潰れて迷惑かけたりはしてるから、そこについては認める。

とは言え全般的に俺は常識人だからな。

アイツらと一緒にされても困る。

 

「はぁ、それだと考え方がダストと変わらないよ。その開き直り方凄く厄介だよ」

「・・・それはなんか嫌だな。まあ、とにかく司祭に会えるならこれでいいだろ?」

「まあ、そうなんだけど」

 

と話が良い感じ?に終わった所で警備の冒険者と司祭らしき人物が出てきた。

 

「この二人です。司祭様」

「初めまして。この街の司祭きゃらめりです」

 

キャラメルみたいな名前の人が出てきた。

黒い髪に紅眼の女性。

セシリーみたいな金髪のシスターを想像してたからびっくりだ。

 

「紅魔族の方なんですね」

「ええ、元はアークウィザードでしたが、信仰に目覚め、アークプリーストとなりました」

 

信仰に目覚めたらこんなにもまともな自己紹介と、話し方ができるのか。

この人の爪の垢を煎じてアイツらに飲ませたい。

 

「なるほど」

「御二方はこの先に通して欲しいのですね」

「ええ」

 

これは通して貰える流れなのだろうか。

それとも引っ張るだけ引っ張って、お帰りくださいと言われるパターンなのだろうか。

 

「そしてそちらのローブの方がエリス教の中で私や最高司祭殿よりも上の立場の方であると」

「はい。最悪俺を信用出来なくても一人だけで何とか頼みます」

 

俺が入る必要はない。

クリスの正体が分かっているなら、司祭が何か事を起こすなんてしないだろう。

 

「この者の非礼をお詫びします。ここでは話せないでしょう。中へどうぞ。安心してください奥には誰もいません。貴方はここでの警備を続行しなさい」

 

冒険者はこちらに頭を下げてから、任務に戻った。

本当に真面目だな。

一応俺も頭を下げて置いた。

後ろから圧を受けてだけれども。

司祭に連れられて、入った部屋は如何にも祭壇なのだが、なんと言うか邪教の祭壇を思わせる造りになっていた。

 

「どうですか?この祭壇は。カッコよくて趣がありますよね?」

 

ああ、この人も根は紅魔族なのか。

そうだよな。

信仰心だけで、紅魔族の中二病が無くなるわけないよな。

 

「仲間の紅魔族に見せたいくらいです」

「お仲間に同胞がいるのですか?」

 

同胞って言い方も紅魔族らしい。

普通なら同郷とかだろうし。

 

「めぐみんってのがいます」

「ゆいゆいの娘ですか。あの子も冒険者をする年になったのですね」

「ゆいゆいさんの知り合いでしたか」

「魔法学院の同級生でしたからね」

 

世間は狭いとはこのことだろう。

確かに歳はゆいゆいさんくらいの年齢に見える。

 

「アイツの小さい頃ってどんなでした?」

「可愛い赤ちゃんでしたよ。めぐみんちゃんがおしゃぶりを取れた辺りで私は里を出たので、そのあとは分からないですけど」

「めぐみんがおしゃぶり・・・」

 

めぐみんにおしゃぶり咥えさせたら、何か犯罪臭が凄いことになりそう。

それ以前に咥えさせようものなら爆裂魔法の餌食にされかねないけども。

 

「はい。変な想像しない。えっと、どうして通して貰えたのでしょう?」

「御二方の目的はこの神器であっていますね?」

「ええ」

 

話が速すぎて、逆に怖くなってきた。

さっきのゆいゆいさんとかバブみんとかの話で警戒が緩んでしまってるけど、ちょっと警戒しないといけないかもしれない。

 

「そして、そちらのローブの方がエリス様の遣わせた巫女なのでしょう?微かながら神のオーラを感じます」

「ぶっちゃけると巫女じゃなくてエリス様です」

「なるほどエリス様ご本人でしたか。えっ?ご本人?えええええええ!?」

 

いやはや、面白い反応が帰ってくるとは思ってたけど、驚きのあまり転けそうになるレベルとは。

ダクネスが真実を知ったらどんな反応するんだろう。

凄く気になってきた。

 

「何ぶっちゃけてくれてるの!今のはもう巫女ということで話進めればよかったでしょう!」

「だって、紅魔族の人だったら、神と直接話した者とかって名乗りたいだろうなあって」

「貴方、中々わかってますね!紅魔族になれますよ」

 

めぐみんに名前褒められる時もいつも思うけど、紅魔族的なセンス褒められても何も嬉しくない。

 

「お断りします」

「・・・あの、本当にエリス様なのですか?」

「はぁ、はい。私がエリスです。貴方はこの街の男性を守って欲しいといつも祈っていますよね。この人がオークの大半を討伐し、願いは叶いましたよ」

 

・・・え?

俺が死にものぐるいで逃げて倒したの、この人の祈祷のおかげになっちゃうの?

なんならエリスの手柄になっちゃうの?

 

「この方が英雄カズマ殿ですか。エリス様、この方を遣わせてくださりありがとうございます。まさかエリス様のご尊顔を拝する日が来ようとは・・・」

 

きゃらめりさんの反応を見てると、いつものアクアに対する扱いを改めた方がいいのでは無いかと言う気にさせる。

でもアイツのやってる事を考えたら、現状でも充分だな。

借金作ってくるやつにお小遣いやってるわけだし。

 

「いえ、オークの討伐は偶然カズマさんがオークに襲われ必死で戦った結果です。私は何もしていませんよ」

 

一瞬でもエリスを疑った俺が馬鹿だった。

アクア曰く、エリスが盛ってるのは胸だけだからな。

うん。

誰よりも謙虚な人だと忘れていた。

 

「カズマ殿。この街を代表して御礼申し上げます。神器以外に何か欲しい物があれば仰ってください」

「えっと、魔法の威力が向上する魔道具だったり、防御力が上がる装備品だったりがあれば欲しいです」

「申し訳ございません。そのようなものは有しておりません」

 

そう上手くはお土産を調達出来ないか。

自分で選んだ物の方がいいか。

 

「ならゆいゆいさんとひょいざぶろーさんの馴れ初め聞かせて欲しいです」

「それならいくらでも話しますよ。あの二人さっさとくっつけば良いのにと思いながらずっと見てたので、でもくっつく時は一瞬で驚きが大きかったですよ」

 

なるほど、ダストとリーンみたいなもどかしい関係って訳か。

話が気になる。

 

「えっと、私は神器を持って戻らないといけないので、話はその間にお願いします」

「「はい」」

 

話によると両方想いの状態が長かったらしい。

話を聞くと流石めぐみんのお母さんと言いたくなるアプローチをしていたようだ。

そして二人が付き合うようになったのは、ある日突然で、何があったのかは分からないと言われた。

絶対あの人なら押し倒してるとか考えながら、ひょいざぶろーさんから告白したのかもしれないとも思い、結局の所どっちなのか分からずじまいだった。

でもまあ、めぐみんが意図的アレをやってるのではないと分かった気がする。

やっぱりアイツは魔性のめぐみんだな。

めぐみんの両親の話を聞いたら今度はダクネスの両親の話を聞きたいな。

イグニスさんに今度会ったら聞いてみよう。

 

「お待たせしました。まだ話の途中ですか?」

「今終わった所で、俺とエリス様が付き合ってるって話してました」

「ち、違いますよ!なんて嘘ついてるんですか!」

 

顔真っ赤にして抗議してくるこの表情がまた可愛いんだよなあ。

 

「安心してください。そのような話はしていません。一つ気になっていたのですが、御二方はどのような関係なのでしょう」

「簡単に説明すると俺が何度も死んで、無理矢理何度も蘇生させて貰ってるので、そのお返しに神器回収をしてるって感じで、恩返しみたいなものかなあと」

 

ほぼほぼデタラメな設定だけど、嘘は言ってないから、これでいいだろう。

もっと踏み込んだ話をすると巷で有名な義賊は俺たちだって話もあるけど、流石にそこまでは言えないよな。

 

「・・・ということです。納得して貰えましたか?」

「ええ、御二方の神器回収の手助けが出来るのであれば今後も助力を尽くしますので、この街で活動する際はお声かけください」

「ありがとうございます」

 

ダクネス以外の協力者が出来てよかった。

しかも共通の知人がいて、話しやすい関係だ。

この人がこの街の神器回収してくれたら俺が呼び出される回数も減るだろうし、最高だな。

 

「そう言えばどうして神器を祀ってたんですか?神のお告げで、神器を見つけたら安置するようにとか言われてたんですか?」

「いえ、ただ単に、祭壇に神器があったら厳かでカッコイイだろうなあと思いまして、見つけた時に持ってきました。ここの祭壇もその時に教会とは別の場所の方が良いと思って造ったものですから」

「・・・紅魔族ってそういうの多いですよね」

 

基本的には普通の人って感じだから忘れがちだけど、この人紅魔族だったの忘れてた。

さも当然と言った感じで話をしているきゃらめりさんに俺もエリスも軽く引いている。

 

「と仰りますと?」

「観光地化するために封印された神を拉致して再封印するとかそう言うやつです」

「その方がカッコイイじゃないですか」

「・・・やっぱり紅魔族なんですね」

 

紅魔族ってやっぱりよく分からない。

こんな連中のいる中で常識人だったゆんゆんの苦労がひしひしと伝わってくる。

そりゃあ、紅魔族のノリについてけないよな。

 

「ええ、エリス様の御前でなければ、紅魔の名乗りをしていましたよ。初めは巫女様と思っていましたが」

「見せてもらってもいいですか?」

「私も見てみたいです」

 

紅魔族の名乗りは見る分には、楽しい。

やる側はあまりやりたくないけど、今みたいに関係者しかいない状況なら問題はない。

 

「では、失礼します。我が名はきゃらめり!紅魔族随一のエリス教徒にして、神と対話し、この街の安寧を望む者!」

 

やっぱり紅魔族の名乗りは迫力があっていいな。

名乗られたら名乗り返すのが礼儀だろう。

そして、ここで俺が名乗ればエリスも名乗らざるを得なくなる。

エリスの名乗りを見たいその一心で俺はノリノリで名乗りをあげるのであった。

 

「じゃあ、俺も失礼して、我が名はカズマ!、最弱職の冒険者にして、神と共に神器を回収する者!」

「・・・えっと、ここ私も名乗りをあげる所なんですか?」

 

俺ときゃらめりはコクリと頷き、名乗りを待つ。

エリスの紅魔族風名乗りを見られるなんて滅多にない機会だ。

 

「え、えっと、コホン。我が名はエリス!幸運の女神にして、世界の平和を望む者!」

 

照れながらのポージング超可愛いです。

ビデオカメラがあれば撮って起きたかった。

 

「エリス様。ありがとうございます。この御恩一生をかけて返させていただきます」

「そこまですることはないですよ。でもそうですね。また神器を見つけた際は祈祷の時に話してもらえれば助かります。あと、今日のことは内緒ですよ?」

 

エリスの内緒ですよは小悪魔感があって、いつ見ても可愛い。

この仕草はチート級だと思う。

 

「はい!承りました!」

「では私達は帰りましょうか。カズマさん」

「はい。きゃらめりさん今日は楽しかったです。また今度めぐみん連れてきますね」

 

めぐみんには一人旅してる時に世話になった人とか適当なこと言って、紹介しよう。

 

「是非来てください。最大級のおもてなしをしますよ」

「その時に式挙げたらいいんじゃ・・・」

 

何か変なことを言い出したエリス。

小声で聞こえてなかったのか、きゃらめりさんが不思議がっている。

 

「エリス様?何か仰いましたか?」

「独り言です。きゃらめりさん、この街の信者達のこと頼みますね」

「もちろんです」

 

と、このようにして、俺たちの任務は呆気なく終了した。

めぐみんと式挙げろとか言われたこと以外は特に問題なく話は終わった。

こんなことならクエストとかやる必要は特になかった気がする。

でもまあ、ゆいゆいさん達の話聞けたのは楽しかった。

そして、何より別れ際にきゃらめりさんと二人でサムズアップしてる一番の盛り上がり所であるエリスの紅魔族の名乗りを見られた事が最高だった。

脳内で永久保存しなければ。

 

「よう。以後不審者は来てないか?」

「はい。先程は御無礼を」

「良いってことよ。それより隣町までの便っていつから出てるんだ?」

 

律儀なやつだなあ。

こういう奴が周りにもっと居れば楽なのになあ。

 

「今日の五時には出るはずだ」

「情報助かる」

「これを持って行け」

 

巾着袋を渡された。

中味は見ずともお金だと分かる。

何故金を渡されたのかが分からない。

 

「何だこれ?」

「キミ街で有名な英雄カズマだったんだな。あの後、ギルド連中に絞められてね。オーク討伐ありがとう。感謝の印だ。路銀はいくらあっても困らないだろう?」

 

なるほど。

オーク討伐と、謝罪の二つか。

それなら納得だ。

 

「ありがとう。またこの街に来たら一緒に飲もうぜ」

「ああ」

 

現地に良き友も作れたことだし、今回は順調に進んでるなあ。

 

「・・・ねえ。出会い頭に険悪な関係でも打ち解けられる程にオークってヤバい存在なの?」

「アレは経験しないと分からない。アクアにバブみを覚えるくらいにはヤバい」

 

皆が美人だったから、ずっと見惚れてしまうなんて言うことにも繋がったし、アレはマジでヤバい。

 

「バブみって何?まあいいや。とりあえず車の席を取りに行こうか」

「へいへい。時間まではホテルでゆっくりしよう」

「荷物取りに行かないといけないしね」

 

俺達は馬車の切符を買うとホテルに戻り、チェスもどきのボードゲームをして時間を潰した。

俺がめぐみんのいつも使う戦法で勝ちまくっていると、クリスがキレ出したので、そこでゲームは終わり、時間的にも丁度だったので、馬車乗り場に向かうのであった。




本日の夜にもう一話あげますので、先週分はご容赦ください。
言い訳しますと日本酒とボジョレーヌーボーと酎ハイ、その他諸々を友人宅で呑み、ちゃんぽん酔いして、創作所じゃなく、その後も課題や、友人との映画鑑賞、教習、仕事と、忙しかったのです。そして、何より、九時や八時に眠たくなって仮眠のつもりがぐっすりということが多かった1週間でした。
もうそろそろでTwitterのフォロワーさんが600人突破しそうなので、ここの続きを近い内にあげられるかもしれません。
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