この素晴らしい読者様に祝福を!   作:めむみん

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お久しぶりです。
よりみち4のカズめぐに感化されて書きました。
準ネタばれ含むので気を付けてください……


珍しいお誘い

我が名はめぐみん!アクセル随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!

と、これが私の基本的な名乗りである。

この名乗りを始めて長くなるので、今は新たな名乗りを考案中。

考案中なのだが、私は全力で妨害を受けている。

 

「ちょむすけ?今は忙しいので、向こうで暇そうにしているカズマの所へ、ちょっ、いつもこんなに無理やり乗ってこないのにどうしたのですか!」

「拒否されるとより価値を感じて乗りたくなるんじゃねえか?あと、俺は別に暇してないし、お前こそ忙しそうには見えないしちょむすけ構ってやれよ。ちょむすけ、お前のご主人様酷いな」

「酷くありませんよ。私は今新たな名乗りを開発するのに忙しいのですよ。ちょむすけを連れて行ってくれたらデートの時間伸びますよ」

 

そう何を隠そう今日はカズマとデート。

ポチョムキンシリーズの新作が出たので見に行こうと珍しくカズマから誘われたので、私は今機嫌がすこぶる良い。

 

「・・・ちょむすけごめん。俺は魔性のめぐみんには敵わなくてな。ほらこっちおいで」

「誰が魔性のめぐみんですか!それにちょむすけもあっさりカズマの方に行くのはやめてもらおうか!」

 

私を魔性だなんだと言うのはやめて欲しい。私はカズマへ一途にする乙女だと言うのに。

ちょむすけもちょむすけで、あれ程までに私に登ろうとしていた癖に、カズマが近付いて呼んだら、するっと向こうに行くのはどうかと思う。それこそちょむすけの方が魔性だろう。

 

「お前のご主人様めんどくさいな。さっきは離れろって言ってたのに。ああ言う理不尽なのは全力で抗議しなきゃダメだぞ」

「めんどくさいとは何ですか!喧嘩を売ってるなら買いますよ!」

「買わない。買ったらデートの時間減るじゃん。せっかくアクアもダクネスも街を離れてるこの機会逃したくない」

 

この男は普段ヘタレなクセに、こういう時は的確に私が嬉しくなる事をサラッと言ってくる。

私に言わせれば何だかんだでモテてるカズマの方が魔性だと主張したい。

私に思わせぶりな態度を取るだけとってお預けするなとか言っておきながら、自分は私がとても昂るようなシチュエーションを用意しておいてキスの一つもしてこないクセに。カズマが色々と我慢してくれているのも知っているから直接は言えないけれど。

 

「そ、そうですね。では準備します」

「名乗りは決まったのか?」

「ええ!とびっきりのを思いつきましたよ。今日使うので楽しみにしてください」

「そうか。そりゃあ楽しみだ」

 

カズマは大して興味無さそうにそう言った。

しかし、カズマが驚く最高の名乗りを劇の受付でする。

これが今日のデートで一番の目標にしている私からすれば今のカズマは油断しているカモ同然である。因みに二番目の目標はデート中カズマが他の女に目がいかないようにすること。特に胸が豊かな女性に!

 

 

 

劇場へ向かう中、カズマをストーキングするダークストーカーさんがいることに気付いた。

あの人は能力の無駄遣いが過ぎると言うか、能力を全然活かせずにバレバレなのはどうなのかとか、色々とツッコミたいことが多い。

しかし、よくこうも飽きずにカズマのストーカーを続けられるものです。

一度、カズマを好きだからストーカーしてるのではないかと思い、問い詰めてみたら、土下座しながらお二人の邪魔をしたなら腹を切って詫びますと言い出した時は慌てて止めた。その後話を聞くと私とカズマの関係を陰ながら応援してくれているらしい。

あと、何だかんだで有名だけどひ弱なカズマに何かありそうな時に助けられるようにしているのと、他の女に取られそうになったら報告できるようにと言っていた。とてもありがたい。

なのでダークストーカーさんと呼ぶことにしている。

 

「なあ、最近あの人イチャイチャしててもついてくるようになったよな」

「前に聞きましたが、見てるこちらが恥ずかしくなるから避けてたけど、もう慣れたそうですよ」

「・・・慣れたってなんだよ。てか話したなら止めろよ」

「いいじゃないですか。私達を見守ってくれてるのですから文句は言えませんよ。この前二人で爆裂散歩してた帰りにジャイアントトードが出てきた時、助けられたでしょう?」

「・・・そうだな。あの人は見ても居ないものと思おう」

 

ヒソヒソ話になったことでダークストーカーさんがいつも以上に距離を詰めて来ている。

そろそろスキルの範囲内に入りそうだから話を変えておこう。

 

「それよりも劇の後何するんですか?楽しみにしとけとだけ言われて何するのか聞いてませんよ?」

「それは後のお楽しみだって。サプライズがサプライズじゃなくなるだろうが」

「これは失敬。野暮な質問でしたね」

「ったく、サプライズするのも隠しときたかったんだが、お前昨日から何回も聞いて来るし、これからしようと思ってる時に聞かれたらポロッと言いそうだからな」

 

カズマからのお誘いに心踊って、調子に乗りすぎた。

普段カズマにムードがどうのと言ってるのに、それを崩してしまった・・・

カズマからのサプライズを受けられたはずなのに、それを自ら無駄にしてしまったショックが大きい。

初恋なのだからこう言う失敗も仕方ないと思って心を休めよう。

 

「それは、その、本当にすみません。珍しくカズマから誘われたデートだったのでつい」

「・・・まあ、その、なんだ。期待し過ぎないくらいに期待しておいてくれ」

「そこは最大の期待させてくださいよ。でもそういう所がカズマらしくて良いですね」

「バカにしてるならお前じゃないけど喧嘩買うぞ?」

 

紅魔族の血が喧嘩に突入したがっているのを何とか抑える。

私はクールな魔法使い。落ち着いて対応しよう。もう劇の受付にも着いたことだし、ここはデートと言うことを全面的に出して心を安定させよう。

 

「嫌ですよ。せっかくのデートなのに喧嘩したくないです」

「そ、そうだな。デートだもんな」

「ええ、デートですからね」

「・・・コホン、お客様、これ以上受付口でイチャイチャされるのであれば出禁にしますよ?」

 

イチャイチャを見せられて嫌ならこんな割引しなきゃいいのにといつも思うけど、相変わらず定期的にカップル割を続いている。受付のお姉さんにそんな権限ないと言われたらそこまでではあるけれども。

 

「・・・カップル割でポチョムキンの新作をお願いします」

「ふっふっふ、そう来ると思ってカップル割適応の新規定を設けました!」

「「はい?」」

 

お姉さんのテンションが何かおかしい。いいこと思いついたと言ってやらかす前の自信満々なアクアのテンションに近い。

 

「嘘をつくとなる魔道具を用意しました!さあ、お互いに名前を呼んで異性として好きと言ってもらいましょうかお客様!ここのカップル判定が緩いと話題になって怒られたんですからね!これ以上不正利用はさせませんし、例えカップルだろうが証明できなければ通しません!さあ!サトウさんからどうぞ!」

 

なるほど流石に対策が講じられたようだ。ギルド内でカップル割同行者募集とか言う掲示物が貼られてたくらいにはハックされていた。受付嬢やホールスタッフさえも一緒になってカップル割掲示物を利用していた。確かにそういう人達は使わなくなるとは思う。だがしかし、こんなので私とカズマが動じると思っているならば甘い。

 

「めぐみん、俺はお前のことが異性として好きだ」

 

シーン

カズマがこう言う時にヘタレないように日頃からカップル割使えるお店周りをして、こんな確認如きで照れないようになっている。

そして、ここからはカズマも想定していない私の返しで私達を試した事の愚かさを思い知ってもらおう。

 

「では、次は私ですね。我が名はめぐみん!ベルゼルグ随一のカズマ好きにして、カズマをこよなく愛する者!やがてカズマを我が夫とする者!ということでカズマ、私はあなたのことが異性として好きで愛してます」

 

シーン

 

どうしてカズマまで引いた顔をしているのだろうか。

それと野次馬からアイツらついに結婚するのかと聞こえるのは、聞かなかったことにしよう。そして、街で私達が夫婦という話が広まり外堀が埋まれば私としては望ましい。

 

「・・・あっはい、もういいです。どうぞバカップル割引でお二人無料です!私の奢りです!私の負けです!もうこれからはキャンペーン期間中お二人は顔パスでカップル割引の処理するので、受付前でイチャイチャするのだけはどうかやめてください!劇見ないクセにお二人のやり取り見に来る野次馬が来て営業妨害なんですよ!」

「「すいません!」」

 

カップル割ハックは私達悪くないと言い張れたかもしれないけど、流石にこれはダメだ。今度お詫びの品を持ってこよう。

 

「あっ、サトウさん、金髪の方とこられた時は別の理由で通しますから、絶対イチャイチャしないでくださいね」

「はい。でも俺アイツと来てる時そんなにイチャイチャしてないと思うんですけど?カップル割の為に腕組んだりそれくらいしかしてないですよね?それもダクネスが恥ずかしがって不格好になってますけど」

「・・・それが十分やってることにならないのがおかしいと思うのですが」

「めぐみん、腕組むのなんて毎日やってるよな?」

 

野次馬がヒューヒュー言ってる当たり十分イチャイチャしてるになるのだろうけど、ここは感覚麻痺させておく方が後々困らないので、カズマに乗っておこう。

それよりもダークストーカーさんが何かよく分からない魔道具をこちらに向けている事が気になる。先端に黒くて丸いのが付いてるあの棒はなんなのだろう?

 

「ええそうですが、ダクネスとも毎日やってるのですか?」

「してないし、する機会がここでしかない」

「それならイチャイチャしてませんね」

 

私の知らない間にダクネスとの仲も良くなっている可能性を排除出来て良かった。とは言えまだまだ安心できる訳ではないので、警戒は続ける所存。

 

「・・・あの、もういいんで、早く入場してください。お願いします。もうこの件には触れないので」

「そういえば俺の名前どこから聞いたんです?」

「ギルドの受付に知り合いが居て、サトウさんとめぐみんさんでは?とか、サトウさんとダスティネス家ご令嬢では?とか言われて後者に関しては生きた心地しませんでしたよ本当に!」

 

受付嬢はどのでも苦労役になる仕事だったりするのだろうか?

ルナと被る所が多いというか、このお姉さんの知り合いがルナだったり?

話は変わるけれど、そう言えばここにはあの魔道具があるし、色々とカズマの女性関係を確認して置こう。

 

「カズマカズマ」

「どうした?」

「そう言えばアクアとは来てないのですか?」

「ここの劇場本物のゴーストを演出に使ったりしてるだろ?だからアイツ連れて来たら面倒事になりそうで来てないな」

「ふむふむ。他には誰と来ましたか?」

 

言われて見れば、劇中に突然除霊魔法を使われようモノなら賠償請求とか、色々問題に発展しそうだ。

 

「他?ゆんゆんが受付前でウロチョロして不審者と間違われそうになってたのを助けた時くらいかな」

「あの子は何をしてるんですか全く」

「・・・お二人に比べたらマシですよ」

「「すいませんでした!」」

 

本日二度目の謝罪をして、逃げるように劇場内へと入る私達だった。

いつもは入ってこないダークストーカーさんが入ってきたことと、カズマが途中から手を握って来たことを除けばいつも通りの観劇だった。

 サプライズがどんなものか気になるばかりである。




自認ダークストーカーさんとなっためむみんです。
この続きもすぐできると思うのでしばらくお待ちください。
よりみち4のカズめぐと愚か者のダスリンが本当に最高でした。
カズマさんの愛あるおんぶとか、嫉妬するリーンとか色々と最高でした!
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