この素晴らしい読者様に祝福を!   作:めむみん

3 / 23
皆さんいつもありがとうございます!
今回はpixivにおいて『この素晴らしい世界に⚫⚫を!』の第一話『この素晴らしい世界に決別を?』のブクマ数が100になった事を記念しての投稿です。
本当にありがとうございます!
『この素晴らしい世界に⚫⚫を!』のハーメルンにおける評価者数が50人になったことを記念して投稿する作品の後編です。
先に申し上げますと、いつも通りの駄文なので期待しないで頂けると幸いです。

【リンク】
⚫⚫を! https://syosetu.org/novel/162652/
pixiv版第一話 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9840572


忘れられる勇者 ー後編ー

-WASURERARERUYUUSYA (KOUHEN)-

 

体の限界を迎えた俺はただ見ている事しか出来なくなった。

殺されると思ったが何故か悪魔は近付かず、距離を取っていた。

 

「ダスティネス卿!危険です!今は弱っていますが、自爆攻撃の可能性があります!悪魔が動かなくなった今、高火力で消失させるしかありません!」

 

言ってやつは下級悪魔を召喚した。

まずい。

このままだと全員死ぬ。

 

「言ってる傍から悪魔の召喚を!最強の魔法使い殿、悪魔は私とダスティネス卿で何とかしますので、魔法をお願いします」

 

あれ?

全員に攻撃するんじゃないのか?

いや、各個撃破ってやつか。

面倒な俺を先に消すって言うな。

 

「これはっ!くそっ!うっ!?」

 

ここでダクネスは戦線離脱した。

恐らく何重にも状態異常を掛けられたのだろう。

体力的ではなく、何かに魘されるようだった。

スリープの上位互換かもしれない。

耐性のあるダクネスがやられるってどんなだよ。

 

「ダクネスっ!」

 

めぐみんは悲痛な叫びを上げ、悪魔も味方かのように。

 

「ダスティネス卿っ!くそっ!あの悪魔さえ倒せれば、居なくなるというのに!」

「もう撃てますが打った方がいいですか?」

 

めぐみんは悪魔に確認する。

そして、悪魔はゆっくりと頷いた。

 

「ダクネスの仇晴らしてくれる!」

 

こうして俺は、何度も見せられて、何度も魅せられてきた爆裂魔法の中心部に居る。

これ凄いな。

流石、めぐみんだ。

バニルの破滅願望が分かったかもしれない。

このまま滅ぼされるのなら、忘れ去られたまま消えるのなら、せめて、愛した人の愛した魔法で死んでやろう。

お姉さんもこんな気持ちだったのだろうか。

そう思い俺は何とか動かせる範囲で寝返りをうち、めぐみんを見る。

めぐみんの目には、何処か邪神ウォルバクを屠った時のような迷いが見える。

ダクネスが心配なのだろう。

でもこんな不完全なモノで俺は満足しない。

 

「何だよこの魔法。こんなので俺は死なねえぞ!」

 

言ってやると、めぐみんは分かりやすく敵対心を燃やした。

そうだ。

これでいいんだ。

良く考えれば、バニルが誰も死なないと言っていたではないか。

俺が死んでもバニルが何とかしてくれるって事だよな。

よし、詠唱も終わったし、あとは採点だけだ。

唱えてから発動までは、数秒の誤差がある。

そこならまだ言える。

この流れからしてもう点数は決まっている。

そう、俺は魔力の流れだけで爆裂魔法の純得点を出せるようになったのだ。

最後くらい笑顔で採点してやろう。

 

「百点満点!!」

 

爆音とか見栄えとか含めたら百二十、いや、百五十点くらいだろうな。

最後を見届けられないのが心残りだが仕方ない。

 

「『エクスプロージョン』ッ!?だ、だめっ!」

 

突如聞こえた叫び声。

正義に酔いしれた顔から一転、めぐみんは顔面蒼白となっていた。

そして、隣で悪魔は不敵に微笑み、口を動かした。

 

「安心しろ私はもう何もしない。まあ、これでこの娘は死んだも同然だがな」

 

伝え終わると悪魔はダクネスの看病へと向かった。

そして、視界が白くなり、俺の終わりを告げる。

この世界で二度目の爆裂死だな。

そんな事を考えていると誰かの声がして、体が浮いた。

その声はこう呟いた。

 

「てんい」

 

 

 

浮遊から体感で約数分。

目を開けるとエリスが居た。

やはり俺は死んだのか。

本当の意味で、蘇生も出来ずに。

ただ一つ気になるのは、何故かエリスにお姫様抱っこされて移動しているという事だ。

 

「あの、エリス様?この状況はいったい・・・」

「目覚めましたか?今はあの現場に戻っている所です。回復魔法をかけたので、もう大丈夫だと思いますが、痛む所はありますか?」

「いや、まあ、大丈夫ですけど。ここって天界じゃないですよね?」

 

明らかに天界ではなく、自然が広がっていた。

あの部屋以外を知らないから何とも言えないけど。

 

「ええ、ここは地上です。何とか間に合って良かったです。一つ質問ですがダクネスは何故倒れていたのでしょうか?」

「あの悪魔が下級悪魔を召喚して、ダクネスを集中攻撃して・・・」

「もう大丈夫です。悪魔には滅んで貰う。ただそれだけです」

 

目からハイライトが消え、ただただ恐ろしい笑みがそこにはあった。

前にアクアが言ってたけど、対悪魔になるとあいつの方がマシだな。

 

 

 

エリスが恐怖の対象となってから数分。

あの場所に辿り着いた。

すると、めぐみんは放心状態で、座り込み、悪魔はダクネスの介抱をしている。

あいつは最後まで騎士としてやるつもりらしい。

それを見ているとエリスは言った。

 

「カズマさん。私があのゴミを除去するので、ダクネスとめぐみんさんをお願いします」

 

表情で表すなら満面の笑みでエリスは言った。

しかし、目は笑っておらず、怒りに燃えていた。

笑いながら怒る人は怖すぎるって!

いや、神だった。

ってそこは関係なく怖い!

俺は返事もせずに、迂回ルートでめぐみん達に近付いて行く。

 

「『セイクリッド・エクソシズム』ッ!世界のクズ!カズマさんに働いた悪行を悔いて滅びなさい!それに、ダクネスに何をしたあああ!!」

 

そこには、激おこなエリスが居た。

悪魔はギリギリの所で躱している。

あっ、だからバニル達は出てこないのか。

納得。

二人とも排除対象だもんな。

 

「な、何だ貴様!何処から、いや、その反吐が出る程の神聖さは何だ!?」

「神の名のもとに失せろ雑種!」

 

・・・女神エリスが某金ピカ王みたいになってるですけど。

なにこれ。

怖い。

いや、訂正、怖さ倍増。

 

「何を言って・・・」

 

これが悪魔の最後の一言だった。

 

「さっさと消えろ。『破魔』ッ!」

 

こうして事態は収束したかのように思われた。

 

 

 

「・・・あ・・・・・・・・・」

 

めぐみんの声がする。

俺の事を思い出したのだろう。

 

「・・・ああ・・・・・・」

 

何だか様子がおかしい。

瞳に光が入ってないような・・・。

 

「・・・・・・あああああ!」

 

突如、めぐみんが発狂し、のたうち回り始めた。

エリスも事態を飲み込めていないのか、俺とめぐみんを交互に見ている。

俺は心配になり、近付くと、めぐみんは先程よりも大きく叫び、激しく暴れだした。

 

「如何しためぐみん!しっかりしろ!」

 

安心させようとするが症状は悪くなる一方。

 

「・・・いや、・・・・・・いや、いやあああああ!!」

 

予想だにしない拒絶。

俺は怯んでしまった。

心からの拒絶に、俺の心は抉られた。

まさか、これで痛み分けとでも言うのか?

 

「カズマさん、落ち着いてください。今のめぐみんさんをどうにか出来るのはあなただけです」

 

そんな事を言われたが、この拒絶された現状から、どうしろと?

めぐみんは未だに錯乱状態。

ダクネスも気絶したまま、エリスに介抱されている。

確かに動けるのは俺だけだ。

覚悟を決め更にめぐみんへと近付く。

すると、めぐみんは先程とは違い俺をじっと見ていた。

そして、堰が切れたように口を開いた。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

 

めぐみんは壊れたおもちゃかの如く、ごめんなさいを繰り返していた。

 

「どうした?大丈夫か?怪我とかないか?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

 

ダメだ。

反応がない。

これが、心が壊れると言う奴なのだろうか。

あの悪魔の言うめぐみんが死んだと言うのはこれか。

恐らく、あいつは意図的にめぐみんの記憶を戻した。

魔法を放つタイミングを見計らって。

なんて下劣な発想だろう。

ウォルバクを倒した時でさえあんなに不安定だっためぐみんだ。

この状況は納得がいく。

 

「めぐみん、俺はお前を許す。だからもう謝るな。逆に謝り続けたら絶対に許さねえからな!」

「ごめんなさ・・・・・・・・・」

 

ここでやっと止まった。

しかし、めぐみんは未だに震えている。

安心させようとまた近付くが、めぐみんも後ずさる。

 

「めぐみん、如何した?」

 

先程とは違い、会話する意思があるようで、唇を震わせながらも発声しようとしていた。

 

「・・・ほ、ほんと・・に、か、かずま、なので、すか?・・・・・・・・・」

「嗚呼、俺はここに居る。幻覚なんかじゃない」

 

確かにあの状況だと、俺は普通死んでるよな。

そして、安心させるように微笑みかけると、逆にめぐみんは塞ぎ込んでしまった。

 

「めぐみん大丈夫か?何に怯えてんだ?」

 

ここからめぐみんの告白が始まる。

 

「・・・・わ、わたしが・・・・・・・・」

「お前が?」

「・・・じ、じぶんが・・・・・・」

「だからお前が如何したよ?」

「・・・・・・こわい・・・です・・・・・・・・・・・・」

「・・・」

「・・・・・・か、ずま・・・わたしは・・・・・・・・」

 

今にも泣きそうな顔でめぐみんは此方を見ていた。

必死に涙を堪えているのが分かる。

そして、俺は無意識に近付こうとした。

するとめぐみんもまた後ずさる。

 

「・・・」

 

虚ろな赤黒い目がそこにはあった。

しかし、弱った紅い目からは何かを伝えようとする意思が見えた。

だから俺は何もせず、見守る事にした。

 

「・・・あなたを、・・・・・・すきなんて・・・」

「・・・」

「・・・・・いって、・・・・・・・こんな・・・・・」

「・・・」

「・・・・・しうちで、・・・・・・それでも、あなたは・・・・・・」

「・・・」

「・・・・・わたしを、まもって・・・きずついて、・・・・・・・・・」

「・・・」

「・それなのに・・・・・わたしは・・・・・・・・・わたしは・・・うっ」

「・・・」

「・・あなたをわすれて、・・・・・あんな、つらいおもいさせて・・・」

「・・・」

「・・・・しかも、ききとして・・・・ころして・・・・」

「・・・」

「・・なのに・・・・こんな、つごうのいい、・・・・・げんかくまで、みて・・」

「・・・」

「・・・・・さいごに、わたしのあとおし、まで・・してくれた・・・かずまは・・・・・」

「・・・」

「・こんなわたしに・・・・・すかれても・・・・・・」

「嫌じゃない!」

 

これ以上は聞いていられない。

いや、言わせてたまるか!

 

「・・・・・・いやで、あなたをすくしかくなんて・・・・・・え?」

 

発声に必死で聞き取れなかったのだろう。

そして、俺の動きに気付けなかった。

 

「嫌じゃない!って言ったんだよ!」

 

言い終わると同時に俺はめぐみんを抱き締める。

こんなに昂った抱擁をするのは初めてだ。

 

「・・・・・でも、わたしはっ!」

「お前の所為じゃない!俺だって逆の立場ならそうしたに違いない。悪いのはあの悪魔だ。あと、俺はちゃんと生きてる!幻覚じゃねえ!」

 

アイツさえ居なければこんな事にはならなかった。

めぐみんがこんなに傷付く事も。

 

「・・・なにがあっても・・・・・」

「如何した?」

「・・・なにがあってもわたしはかずまのみかた・・・・・・じゃなきゃだめで・・・」

「そんな約束覚えてたのか?てかあれ、酒飲んで巫山戯てた時の・・」

 

めぐみんの視線に耐えかね続けるのをやめた。

めぐみんにとってあの約束は大事な物だったらしい。

 

「・・・・・それでもやくそくしました・・・・・・それをわたしは・・・・・」

「そんな約束してないぞ」

「・・・え、いやでもさっき」

「確かに言った。でもな、お前が約束したのは、例え俺が街のみんなから恨まれても、世界から恨まれても。世界を敵に回しても、私はあなたの味方ですと」

 

めぐみんは何か言いたげにしているが、肯定として頷いた。

 

「言っちまえば。これだけだ。お前は何も破ってねえ。だって、恨まれたつうか敵対視されたのはダクネスとめぐみんからだけだ。更に初めから敵対的だったのはダクネスだけ。最後は義憤に駆られて、挑発にも乗ってたけど、あれは俺が仕向けたからノーカンな。他にもダストとかテイラー、キースにリーン、バニルやウィズが助けてくれた。だから街のみんなから恨まれた訳じゃないし、世界からなんて以ての外、敵にも回してない。つまり、約束の発動条件は何一つ発生してない。だから、お前は何も破ってない。あの日の約束が続いていたとしてもな」

「うぐっ、かずまは、・・・やさしすぎなんですよぉぉぉぉぉ」

 

堪えきれなくなったのか、先程までとは違い、胸に飛び込んで来た。

 

「ハイハイ。そんな俺が好きでいてくれよ。自分には資格がないだとか言われると、俺悲しくなるから」

「・・・ふふっ、わかりました。さびしがりやのかずまのためにすきでいてあげます」

 

この際だ。

想いをちゃんと伝えよう。

 

「ありがとう。俺もお前をずっと好きでいるから、安心しろ」

「よろ、しく、おねがいします」

 

まだ、話し方が元に戻り切っていないが、もう大丈夫そうだった。

俺とめぐみんは暫く、微笑みあっていた。

そして、俺はとある事実に気付く。

エリスではなく、アクアがそこに立っている事に。

 

「・・・あっ、気付いたようね。バカップルさん達」

「「だれが!」」

「いやあ、まさかエリスと交代で戻って来たら新たなカップル誕生シーンを見られるとは、ゴチでした。て事でダクネスの回復も終わったから、私ギルドで広めてくるわね!」

 

そんな事を言ってアクアは街の方へと駆けて行き、ダクネスが目を覚ました。

 

「・・・ん?ここは?カズマか?それに…」

「させるかあああ『クリエイト・アース』!『クリエイト・ウォ・・・」

「ひっ!分かった!広めないから手をこっち向けないで!」

 

こうして俺は日常を取り戻せたのであった。

ただ一つ変わった事を挙げるなら、めぐみんが正式に彼女となった事だろう。




どうでしたでしょうか?
いつも以上に注目されている(自意識過剰)気がしたのでめちゃくちゃ怯えてます笑
終わり方が雑過ぎですよね。でもこんなのしかかけないんです。すみません。

話は変わりますが、この作品製作の中で出来た天界編(現在セリフのみ)があるのでその投稿を次のありがたいこと記念に投稿しようと思ってます!
まだ完成はしてないので達成後、暫くかかるかもしれませんがご了承くださいm(*_ _)m

投稿例
ハーメルン:ポイントが2000突破等
Twitter:フォロワーさんが400人突破等
pixiv:フォロワーさんが200人突破等
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。