早く週一投稿をデフォにしたいです。
カズ〇〇が何かご確認ください!
この回ではpixivのフォロワーさん300人を突破を祝して更新しました。みなさんいつもありがとうございます!
-HITORITABI (KARI)-
「俺暫く一人旅するわ」
なんの前触れもなく、夕食中に俺は言った。
「楽しんで・・・今なんと言いましたか?」
「一人旅と聞こえたが」
そんなに俺が一人旅するの変だろうか?
ダクネスだって、時たま王都へ家の用事とは言え一人で行ってるのに。
「一人旅するんだ。一ヶ月くらい」
「急にどうしたのよ。もしかして商店街のくじ引き当たったの?」
商店街のくじか。
一等当てすぎて、出禁になったんだよな。クリスと俺。
発案者ができないっておかしいだろと抗議したが、俺らがいると他の人が当たらないからだそうだ。
カジノといい、くじ引きと言い、幸運値の数少ない使い所だってのに出禁にされるのは納得出来ない。
「いいや、たまにはお前らのお守り忘れてのんびりしたいんだ」
「私が代わりに動けばいいだろう?」
「何を言ってるんですか?この私が対応すれば十分です」
「なんて二人は言ってるけど、私が居れば大丈夫よ」
こいつら自分は常識枠だと思ってやがる。
このパーティーに常識人が俺以外居るわけない。
「・・・お前らの面倒はウィズとゆんゆんに任せてるから」
「どうしてリッチーに面倒見られなくちゃいけないのよ!」
「そうですよ!どうしてゆんゆんなんかに任せられなきゃならないんですか!」
「二人ともそういう所だぞ?それでカズマいつから出るのだ?」
アクアとめぐみんの反発は予想通り。
そして、誰も付けられてないことでダクネスが調子に乗ることも。
ここまで反応が読みやすいとこの後の展開も恐らく予想通りに進むだろう。
「明日の早朝だ。因みにダクネスが何かやらかしたら即時親父さんに連絡が行くようにしてあるから」
「な、なんてことをしてくれたんだ!」
「「そういう所」」
意趣返しを二人からくらうダクネス。
まあ、そうなるわな。
常識人なんてここにいないんだから。
「一番大人しくしてたやつにはちゃんとしたお土産をやる。もし、俺が呆れる程のことをやったやつには土産はやらん。土産話もしないからな。全員がダメだったら土産は迷惑かけた関係各所に配ることになるから」
「分かりました。行くのは止めませんが、一つ聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
「本当に一人旅ですか?」
心配そうに尋ねてくる。
めぐみんの質問は正しい。
本当は同行者がいる。
だが、教える訳にはいかない。
「さっき説明した通りだって、一人でのんびりしたいから旅するんだよ」
俺の返答に納得はしてないように見えたが、頷くと質問は終わったのか、ちょむすけに餌をやりにキッチンへと向かって行った。
「私も聞いていいか?目的地は何処なのだ?」
「俺も知らん、適当に馬車乗り継いで、面白そうな街に滞在する予定だから」
「へぇー、自分探しの旅みたいな感じなのね」
「まあ、そんな感じだ」
全然違うけど、表向きは丁度いい設定になるか。
しかし、一ヶ月か。
一ヶ月も本当に一人旅するとして、のんびり過ごすよりも、誰かが何かやらかしてないか心配で早く帰りたい方が勝ってくる気がする。
ウィズとゆんゆんも流されやすいし、親父さんへの連絡網も常に有効か分からないし、急に行くのが怖くなってきた。
やっぱり、断っとけば良かった。
でも今更過ぎるか。
一ヶ月ってのは予備的な日数も含めてるし、少し早まるかもしれないし、まあ、何とかなるだろう。
「もう質問はないか?ないなら俺は明日に備えてもう寝る」
「「「おやすみ」」」
「おやすみ」
さて、明日の準備して寝るか。
眠りについてからどれ程たっただろうか。
俺は物音で目が覚めた。
部屋はまだ暗い。
時計を見ると二時だ。
こんな時間に誰が何をしているのだろう。
そう思い、辺りを見回すと俺のカバンを漁る泥棒が居た。
「確保!」
「きゃっ!?」
盗っ人はかわいい声を上げて驚いていた。
顔を確認するとよく知る人物であった。
「・・・めぐみん何やってんの?」
「カズマこそ、急に背後から襲ってくるとは大胆になりましたね」
男の部屋に自分から入っといて、襲われたとか理不尽すぎるだろ。
それにこいつ俺のことなんだと思ってんだ?
俺はヘタレじゃない!
やる時はやる男だからな!
「誰が襲ったって?泥棒かと思ったんだよ」
「違いますよ。私は少し捜し物をしてただけです」
「何探してたんだ?」
「それは内緒です。あっ、これもしもの時に使ってください。使わない戦利品ですから」
言ってポケットから出したのは、ゆんゆんから巻き上げたマナタイト。
めぐみんからすれば魔力を感じるだけのただの石ころでも、俺にとっては使える便利グッズだ。
「マナタイトか。ありがとう。で何しに来た?」
「内緒と言ったら内緒です。私は戻ります」
本当に何しに来たんだ?
寝てる間にマナタイトを入れに来ただけってのも有り得なくはないけど、明日の朝でもいいはず。
めぐみんの行動に謎は深まるばかりである。
「おい、何か取ったりしてないよな?」
「してませんよ。・・・カズマ、あまり無理はしないでくださいね?」
「え?・・・」
それはどういう意味かと聞こうと思ったが、めぐみんは既に部屋から去っていた。
これは、気付かれたか?
それとも旅の途中でって意味だろうか?
意図が分からないし、何を探していたのかも分からない。
色々気になってカバンを調べるも何もなくなってないし、綺麗に整頓までしてくれている。
めぐみんが何をしていたのか気になり、考えを巡らせていると、太陽が上り、約束の時間は近付いていた。
朝食をと荷物を持ってリビングに行くと、誰もいなかった。
でも書置きと朝食が置いてあった。
多分筆跡的にダクネスだろうか?
朝は早いだろうから先に作っておいた。一人旅、心置き無く楽しんで休んでくれ。ダクネスより。
何となく分かってきた。
あの二人、俺が出ていくまでに優しくしてポイントあげる作戦だろこれ。
俺は騙されないぞ。
帰ってウィズやゆんゆんからの報告を受けるまでは何も判断材料にはしない。
まあ、二人の単純な気遣いかもしれないし、普通に嬉しい所はある。
アクアからは何もなかったと思いきや、玄関にフィギュアが置いてあった。
手紙によると、私達が恋しくなったらこれを使いなさいだそうだ。
アクア、めぐみん、ダクネスをそのままフィギュアにしたような精巧さで、もしこれが日本で売られたら多分、万単位で売れると思う程のギミック付き。
滑らかな動きで、可動させても音はしない。
そして、なんと!
お宝をスティールできる機能までついてる!
これは絶対売れる。
でも他の誰かに渡るのは嫌だなこれ。
あれ?アクアのだけ取れない。
自分だけ守りやがったなこいつ。
まあ、アクアのパンツに興味はないけども。
・・・壊れたら嫌だし、置いていこう。
フィギュアを部屋に片付け、集合場所へと急ぐ。
フィギュアいじりに熱中しすぎて、ギリギリ間に合うかどうかな時間になってしまった。
「あっ、やっと来たね。寝坊したのかと思ったよ」
「それは無い。ただ時間忘れて遊んでただけだ」
「約束があるのに、遊んでた方が問題だと思うんだけど」
不満そうに頬を膨らます銀髪の少女を見ていると、走って来た疲れが一瞬にして無くなった。
なんてことはなく、すごく疲れたから早く馬車に乗って休みたい。
「そんなことより早く行こうぜ。一緒にいる所を人に見られたら不味いし」
「・・・間違ってないけどいけないことしてる気がしてきたよ」
「義賊っていけないことだろ?」
王城で盗み働いといて、今更何を言っているのだろうか?
その他にも悪徳貴族とは言え、泥棒なのは間違いない。
「そうじゃなくて、浮気してるみたいな感じの」
「めぐみんとダクネスがそれっぽい雰囲気出してはいるけど、俺のメインヒロインはお頭なんで、問題はない!」
俺は一応フリーだからな。
あの二人、ちょこちょこ好きですアピールするけど、盛り上がった所でやめるからタチが悪い。
いや、めぐみんに関してはさりげなく、直球で来るけども、踏み込んだことはしてこない。
他の誰かに告られたら、二人の名前出して断るだろうけど、まあ、そんなこと起こらねえし、別にいいけど。
「問題大ありだよ!あたしはダクネス応援してるから余計に背徳感があるし」
「もしもの時、俺はクリスにとんでもないものを盗まれたってアクアに言うから大丈夫」
「全然大丈夫じゃないから!親友の好きな人を取るとか論外だよ!」
等と供述しているが、めぐみんはともかくダクネスにも内緒で行くと言い出したのはクリス本人である。
背徳感がとか言うなら話を通しておけばいいのに。
まあ、話さないってことはそれだけヤバい仕事させられるんだろうなと覚悟はしてる。
「女盗賊が男を寝取るって設定よくあると思うんだ」
「・・・一応私女神なんですよ」
「女神様が嫉妬深いってのもよくある設定です。離島にある女人禁制って女神の嫉妬を避けるためでしょ?」
女神が嫉妬して災害起こすから入るなって言うのは、よくある伝承。
最近じゃ男女平等がどうのと言って、解禁されたりしてるけど、本当に女神が怒って災害が起きたらどうするんだろうと思ったりしてた。もちろん、何も起きないだろうと言うのが大前提なんだけども。
まあ、アクア見てるとそんな女神がいてもおかしくないって思う。
「はあ、こういう話をダクネスやめぐみんにしてあげたら、それこそキミが欲しがってる彼女もできると思うんだけど」
「その理論でいくとクリスが彼女になってくれれば解決すると思う」
「もうこの話は終わり!」
クリスをからかい過ぎた。
この後、馬車に乗って隣町に着くまで話しかけても無視された。
「クリスさ〜ん。聞いてますか?アクセルでのことは謝りますから、口聞いてください」
「・・・もうからかわないと約束するならいいけど」
相当ご立腹のようだ。
エリスをメインヒロインだと思ってるのは事実だし、からかってはいるけど嘘はついてないのに。
「善処する」
「で話は何?」
「仕事はこの街でやるのか?」
ノープランと言うか。
ただ義賊の活動を遠出してやるとしか聞いてない。
なぜ俺がここに来たかと言うと、いつものように初めは絶対手伝わないと堅く決意したものの、エリス様口調で上目遣いされたら断れなかった。
アレはずるい。あんなのされて断れる男は居ない。
「次の街だよ。ここは中継点。駅がないから馬を休ませてから出るんだ」
「俺たちは昼飯とるんだな」
「そうなるかな。あと、今日はここで泊まるからね。何か食べたいものとかある?」
「クリスの手料理」
クリスが料理出来るか知らないけど、一度は食べてみたい。
某キャラクターのように、一口食べれば卒倒なんてものじゃなければだが、クリスは普通に作れると信じている。
いくら異世界と言えど、普通に調理してあんな劇物を作れるはずがない。
「さっきの約束忘れてない?」
「俺は至って真剣だ」
からかっていると受け取られたようだが、俺は至って真剣。
同じ女神だからアクアの料理と近しいものな気もするけど、逆にこっちの食堂とかで出る現地食かもしれない。
「・・・料理する場所ないから外食にして」
「ボロネーゼとかピロシキとかビビンバとか食べたい」
アクセルや今までこう言った食べ物をみなかったが、この街にはあるかもしれない。
魔王を倒す為に来た割に、アクセルから殆ど出てないからな。
他の街は新鮮で楽しい。
「分かった。決める気ないね?あたしが決めるよ」
「俺正直に答えてただけなのに酷くないか?」
「ここの喫茶店にしよう。売ってないものを言うからでしょ!」
朝からかい過ぎたのが悪いのは分かるけど、この言われようはツラい。
ないだろうとは思ってた。
でも、食べたいから言ったんだよな。
「俺、この世界で何があって、何がないのかよく分かってねえんだよ。焼きそばパンあるのに焼きそばは売ってないし、ピザもどきも売ってるけど、本格的なイタリア料理はないし、基準が分からないから聞いたんだけど」
「・・・ごめん。ちゃんと聞くべきだったね。少なくともこの街にそう言った料理はないよ。場所によっては日本人が伝承してたりするから、バラつきがあるのさ」
やっぱりか。
再現できる料理だけが、どんどん広まったって感じなんだろうな。
「ここは、ハンバーグとか食べられるよ」
「じゃあハンバーグとジュースで」
「シュワシュワじゃなくていいの?」
「仕事中は飲まねえよ」
酔っ払って、二日酔いで日数伸びるなんて馬鹿なことしたくないし、早く帰りたい。
まあ、帰りはクリスと二人旅できるって考えると案外楽しめる気もしなくは無い。
「そういう所はしっかりしてるんだね」
「アレか?やっぱりデート的な感じで食べたかったのか?」
「ち、違うよ!意外だっただけだから!」
失礼なことを言うな。
俺はいつだって真剣だっての。
「お頭がそれでいいなら、俺は酒飲みますよ」
「飲まなくていいから」
「へいへい。クリスの奢りでいいんだよな?」
「うん。さっきデートとか言ってたのに、奢らせるんだね?」
デートしてないのに何を言ってるのだろうか?
「それとこれとは話が違う。まあ、デートだって言うなら払わないことも無いけど、これ形式的にはクリスが俺に依頼した仕事だろ?」
「いいよ。あたしが出すから」
と言いながらも結局は割り勘になった。
何故かと言うと、食事中の会話で色々あったとだけ記しておこう。
「ご馳走です。所で宿ってどこら辺なんだ?」
「まだだよ。ということで宿探し行ってみよう」
やけにテンションの高いクリスと共に喫茶店を後にし、宿屋街を目指すのであった。
次回の更新は●●を!の予定です!
始めカズめぐで正解と思った方は、間違いです!
今後はカズクリでこの記念投稿シリーズは上げます。
何の記念に上げてたか書いてなかったので、随時加えていきます。
次回更新もよろしくお願いいたします!