第9話
「再開の時は突然に」
「サーブは?」
『そっちからでいいよ』
「面倒臭ぇからボードに点数書くだけでいいよな」
『僕は構わないよ』
「了解、じゃあ一年、ボード頼むぞ」と一年生に言い柚瑠はカゴからボールを取る。
(やっぱパワーリスト着けたままやらないと怒られるよな~(-_-;))と柚瑠は両手首に着けられたパワーリストに触れる。
一応レギュラーという事で魔王に着けられた(無理矢理)。
…別に重いからという訳ではないが試合をする時は非常に邪魔くさい。
だが結果…(まぁいいか。怒られるのもバカらしいし)と柚瑠は構えに入り、サーブを打った。
氷帝の男子はそのサーブを難なく返す。
お互い実力は出さず…探り探りのラリーが続く。
『立海のレギュラーってこんなもんなのっ!!はっ!!』
「そっちこそ…ビビって反撃できてねぇんじゃねー…かっ!!」
『僕は弱い相手に本気は出さないんだよっ!!』
「ただの負け惜しみじゃねーのっ!!たぁっ!!」
『そんな挑発に乗ると思ってん…のっ!!』
「思ってねー…よっと!!」と試合中にも関わらずしゃべる二人…。
平部員達(((試合しながら普通に会話してるよ(◎-◎;))))
そんな探り探りのラリーに終止符を打ったのは氷帝の男子だった。
「!!」
なんと!!彼が打った打球がコート上で強力な回転を起こし、バウンドをした球は柚瑠のまるで放たれた矢のように真っ直ぐラケットをピンポイントで弾き飛ばした。
『破邪の矢…』と呟く男子
男子は今の打球で最初のゲームを先取した。
それに対し「…痛ぇじゃねーか」と柚瑠は弾き飛ばされたラケットを握り直す。
柚瑠は笑っていた…。
『本気…出す気になったかな?』
「まぁ…ちょっとはな」と柚瑠は再び構え、軽い音をたててサーブを打つ…。
男子はその打球を打ち返そうとするが…ラケットに当たった打球は重く、打ち返してもネットに引っ掛かってしまった!!
柚瑠はあっという間に1ゲームを取り返す。
『へぇ…』と男子の口元にも笑みが浮かぶ…。
『なかなかやるね』
「おいおい、まだまだこれからだろ?」
『フフッ、そうだね…いくよ!!』と男子がサーブをしようとした時だ!!
真・?「「小向/村上!!!!何してるんだ!!」」とコートの外から怒声が聞こえてきた!!
「『村上/小向?』」
その言葉でコントロールが狂ったのか男子のサーブが柚瑠の顔面目掛けて飛んでくる!!
『しまっ…!!』と氷帝の男子…村上は声をあげるが「チッ」と柚瑠は舌打ちをしてその打球を紙一重で避けた…。
打球は柚瑠のフードにかすり、フードが取れて柚瑠の顔が晒される。
村上は先程とは違う驚いたような様子で立ちすくみ、そして自ら帽子を取った。
日本人には見えない綺麗な白髪…その白によく映える赤いピン止め…。
『柚瑠…?』と村上は柚瑠の名を呟いた…。
to be continued
あらすじを見てくださった方はお分かりでしょうが、とうとう弟君の登場です( ̄▽ ̄)