双子の心と秋の空   作:蒼奈涼音

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第三話「それぞれの昼休み」

 

 

 

第3話

 

「それぞれの昼休み」

 

 

 

そして昼休み…。

 

 

「昼飯♪昼飯♪」

 

オレは弁当を持って別校舎にある屋上庭園に向かった。

 

うちの学校には屋上庭園というものが存在する…普段は鍵が掛かっていて入れないのだが、オレはこっそり鍵を開けてここに出入りしている。

 

何故かって?だってここイスもテーブルもあるし人来ねぇし真田に見つかんねーし(←ここ重要)

 

 

絶好のサボりスポットなんだよ(笑)

 

 

そしてオレはいつもの様に庭園の鍵を勝手に開け、中に入った。

 

「あー…やっぱ落ち着くな…ここ」と近くの椅子に腰掛ける。

 

 

花の甘い香りが鼻につく。

 

 

8月も後半に入ってたがやはり日差しはまだ強く、蒸し暑い…気持ちいい日差しに向かってクッと伸びをし「さて、弁当でも食うか」とオレはテーブルに自分の弁当を広げる。

 

今日の弁当は重箱入りの和風弁当だ。

 

「あ、だし巻き玉子いれ忘れたな(-o-;)まぁいっか」と軽く弁当を平らげ「ふぁ~」と欠伸をすると日陰の辺りに寝転んだ。

 

「どーせサボるし…このまま寝るか…」

 

こうしてオレは夢の世界に旅立った…。

 

 

 

 

その頃…2年D組では…。

 

 

 

 

仁「柳は居るか」と昼食を終えた仁王がやって来た。

 

その言葉に反応し、窓際に座っていた糸目の男子…柳蓮二は読んでいた本を置き「お前が来るとは珍しいな。何かあった確率はさしずめ97%というところか」となんともよく分からない確率を口にした。

 

仁王は楽しげに「耳寄りの情報があるぜよ」と柳の前の椅子に腰掛ける。

 

柳「耳寄りの情報?」と柳は訝しげに首を傾げる。

 

仁王は「まぁ、これを見んしゃい」とビデオカメラを取り出し柳に見せる。

 

映ったのは例のバドミントンのラリーの映像だ。

 

柳「仁王…これは?」と柳は映像を見ながら仁王に問う。

 

仁「面白いじゃろ?真田のクラスの奴なんじゃが、アイツとまともにラリーしとるんよ」

 

柳「確かにな…この打ち方…バドミントンの経験者という訳でもなさそうだ…この打ち方は…」

 

仁「テニスの打法じゃ」と仁王はビデオカメラをさらに操作し「ここも見てみんしゃい」と柳に再びビデオカメラを見せる。

 

映ったのは柚瑠が女子に当たりそうになった羽根を打ち返した辺りだ。

 

柳「ほぅ…」と柳は唸り「なかなかの瞬発力と走力だ」と小さく呟く。

 

柳「よく弦一郎に見つからずに録れたな」と柳が苦笑すると仁王は「プリッ」と適当に誤魔化した。

 

柳「まぁいい、なかなか面白いデータだ」

 

仁「お前さんなら食いつくと思ってたぜよ。で、だな…物は相談なんじゃがこいつの実力が知りたくてのぉ…」

 

柳「それは…うちの部に勧誘したいと捉えていいのか?」と問う柳に対して仁王は「ピヨッ」と訳のわからぬ言葉で返事する。

 

どうやらyesということらしい…。

 

柳「なるほどな…しかし珍しいな。お前がこれほど他人に興味を持つとは」

 

仁「そういうお前さんも、興味津々じゃろ?」と悪戯っぽく微笑む仁王。

 

仁「こいつからは…オレと同じ臭いがするんじゃよ」

 

柳「それは…詐欺師の勘…というやつか?」

 

仁「さぁの?それに、オレだけじゃないぜよ」

 

柳「?それはどういう…」と柳が言った時だ!!

 

真「小向何処だぁぁ!!キェェェェ!!」と廊下で真田が奇声をあげていた。

 

柳は廊下に顔を出し「どうした弦一郎」と問いかける。

 

真「おぉ、蓮二か!!うちのクラスの小向を見なかったか?」

 

柳「小向とは体育のバドミントンでお前とラリーをした彼の事か?」

 

真「!!何故それを!!」

 

柳「情報提供があってな。なかなか面白い奴だと聞いている」

 

真「あぁ…奴に問いただそうと探し回っているのだがなかなか見つからん!!」

 

柳「なるほどな」と柳は微笑んだ。

 

柳「なら、オレも協力しよう。お前がそこまで必死になるのも珍しい。興味が沸いた」

 

真「ムッ、そうか。それは助かる。では別の校舎を頼む」と真田は去っていった。

 

こうして柚瑠の捜索が始まった。

 

 

to be continued




テニス部のメンバーに興味を持たれてしまった柚瑠の運命やいかに!!!!次回もお楽しみに(^◇^)
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