双子の心と秋の空   作:蒼奈涼音

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第四話「オレは部活になんか入らない」

 

 

第4話

 

「オレは部活になんか入らない」

 

 

 

真田と柳が柚瑠を捜索している頃…当の本人は気持ち良くお昼タイムを満喫していた。

 

ここは元々人が来ないので柚瑠は昼寝する時にわざわざ鍵を掛けたりもしない…まさか今日…そんな場所に人が来るとは夢にも思わずに…。

 

 

 

side ?

 

 

 

?「あれ?鍵があいてる…変だな?この間確かに閉めた筈なんだけど」

 

そしてふと、委員会で聞いた話を思い出す。

 

行事の時以外開放しないこの庭園に最近出入りしている人間がいるという話だ。

 

オレは手入れを任されていているのでたまに来るが、毎回ちゃんと鍵を閉めたあとに確認をしている。

 

(誰かいる)と思いながらオレは扉を開けた。

 

辺りを見回し「誰かいるのかい?」と声を掛けてみるがやはり返事はない。

 

?「やっぱり鍵を掛け忘れたのかな」とオレが納得いかず、ため息を吐いた時だった。

 

「ZzzZzz」と規則正しい寝息が近くの日陰から聞こえてきた。

 

覗き込んでみると、そこには黒髪の男子が気持ち良さそうに眠っていた。

 

カフェテーブルには弁当箱が置いてある。

 

最近ここに出入りしている人間というのはどうやら彼らしい。

 

オレは苦笑しながら彼の体を揺すった。

 

?「ねぇ君、起きなよ」と男子に声を掛けるが男子は「…うーん……もう少し…あと五時間…」と完全に寝ぼけている。

 

?「放課後まで寝る気かい?いい加減起きなよ!!」という言葉で男子はようやく目を覚ました。

 

そして目の前にいたオレを見て「うわっ!!」と驚きの声をあげた。

 

「びっくりした!!誰だ!?お前!!何で…」

 

?「それはこっちの台詞だよ。ここ、関係者以外立ち入り禁止なんだけど」とオレが苦笑すると「そういうお前は何で入ってきてんだよ」と問ってくる。

 

?「オレは美化委員でね。ここの手入れを任されていてるんだよ」

 

「へぇ…ってことは花の世話お前がしてんの?」

 

不意の質問に戸惑い「う、うん」と曖昧な答えになってしまう。

 

「綺麗に咲いてるよな~ここの花。カフェスペースみたいのもあるし、学校の庭園っつーよりどっかの植物園って感じでさ」と花を見ながら言う男子。

 

正直驚いた。

 

第一印象でこんな事を思うのは悪いと思うが、彼は花を愛でるようには見えなかった…正直意外だ。

 

考えが顔に出ていたようだ彼は「んな意外そうな顔すんなよ」と苦笑した。

 

「タメ口っつー事は一年じゃねーよな?二年か?」

 

?「うん、オレは二年だよ。C組の幸村だ」

 

「へぇ。っつー事は同学年か」

 

どうやら彼も二年らしい。

 

幸「君も?」

 

「あぁ、オレはA組だ。A組の小向」

 

A組と言う事は…。

 

幸「真田と同じクラスか」と呟くと男子は露骨に嫌そうな顔をした。

 

「何…お前…あのオッサンの知り合い?」

 

幸「うん、うちの部員…っていうかオッサンって(笑」

 

「だってオッサンだろ?ってかアイツと同じっつー事は…お前テニス部か?」

 

幸「うん、そうだけど?」

 

「ふーん、アイツ厳しいだろ?」

 

幸「まぁ、それが彼だしね。小向?は部活とかしてないの?」

 

「疑問符つけんなよ(・・;)部活は入ってねーよ。面倒臭いしさ。まぁ助っ人くらいには行くけど」

 

幸「助っ人?」

 

「あぁ、空手部と柔道部にな」

 

幸「へぇ…部活には入らないの?」

 

自分でもなぜこんな事を聞いたのかは分からない…ただ、なぜか聞きたくなったんだ。

 

「入らねーよ。面倒臭いって言ったろ?縛られんの嫌いだし」というと小向は「あ、勝手に入って悪かったな。邪魔になるんだったらもう来ねぇし」と言った。

 

その時、オレは良いことを思いつき「いや、別に来てもいいよ」と微笑んだ。

 

「え?マジ?」

 

幸「ただし、たまにオレの仕事を手伝ってくれるならね」と言うと小向は苦い顔をし少し思案してから「分かったよ」とため息を吐いた。

 

穴場を失いたくないんだろう。

 

幸「フフッ。じゃあ、よろしくね。小向」

 

そしてこの後、オレは小向に花壇の水やりを手伝ってもらい昼休みは終わった。

 

 

 

幸村 side out

 

 

to be continued




遂に幸村登場!!!

次回辺りで試合風景を書きたいなーと思っております!!!!!乞うご期待!!!
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