サバゲる馴染み!(完結)   作:ハヤモ

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見かけたコスプレイヤーについて、少しだけの話。
最後は個人の自由。 ルールの中で楽しめれば良し!


コスプレ

 

サバゲーでの服装は、長袖長ズボンで厚いものが推奨。

それは走り回るのもあるし、被弾時の痛みを軽減する為。

でも、あくまで推奨だ。

自己責任なら良いとされるフィールドでは、結構自由。

迷彩服である必要はない。

だから私服や作業着でプレイしていても良いし、それこそコスプレしていても良いのである……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コスプレイヤーがサバゲーやってるんだけど」

 

 

目の前には30代の小太り男(敵)。

魔法少女の姿です。

手には現代ライフル、周囲は米軍兵士というミスマッチな情景が広がっている。

アレか。

童貞を貫いたと言いたいのか。

俺もなぁ、もう少しで着ないといけないのかなって そんなわけあるかい。

 

 

「ルール違反じゃない。 "楽しい"なら良いと思うぞ」

 

「そういうもの?」

 

「そういうものだ」

 

 

まあ……他人の趣味を否定はしない。

寧ろ肯定するべきか。

どんな趣味であれ、素敵な事に違いはない。

誰かが認めて、素敵だと言ってあげる事が出来たら どんなに良いだろう。

 

 

「ううむ」

 

「隼人は苦手か?」

 

「いや……まあ、少し衝撃だった」

 

「気持ちは分かる。 私も始めてミニガンを見た時は衝撃だった」

 

「みにがん? 小さいのか?」

 

「いやデカい。 車にあるようなバッテリーを使う程だ」

 

「何それ怖い」

 

「それと比べたら可愛いじゃないか」

 

「可愛いのか」

 

 

優希の基準が分からないが可愛いらしい。

そんな可愛い魔法少女(オッサン)は、スカートをフリフリさせながら進軍してきた。

これは……撃って良いのか?

 

 

「撃て。 撃たなきゃやられる」

 

 

そう言って優希先生、容赦ないフルオート。

魔法少女を蜂の巣にする勢いで撃ちまくると、相手は普通にヒットコール。

勝っちゃったけど良いのかね。

絶望しない?

絶望して魔女化しない?

 

 

「相手は普通に覚悟の上だ。 大丈夫だろう、ほら。 笑って退場していくぞ」

 

 

なら平気そうですね。

サバゲーマー同士の亀裂とか見たくないからな。

悲しい事は ない方が良い。

何事にもな。

 

 

「迷惑なのは良くないが、こういった事は私は容認する。 隼人。 人とは慣れるものだ、いずれ気にならなくなるさ」

 

「そうだな。 馴染みには慣れないがな」

 

「ふっ。 褒め言葉として受けておく」

 

 

褒めてないです。

まあ、笑顔になったから良いかな。

 

 

「隼人もコスプレするか?」

 

「遠慮します」

 

 

でも好みを押し付けるのは良くないぞ、優希先生。

いや……サバゲーは好きだ。

そんな馴染みの事も……俺は きっと、好きなんだ。

 

 

「まあ、迷彩服も ある意味コスプレだと思うがな」

 

「うん? ああ、確かに。 凝ったものは特に そういえるかも」

 

「その意味では、見た目の差異のみ。 その意味でも差別は良くないな」

 

「ああ」

 

 

サバゲーは楽しむもの。

当然、ルールの中での話だけど。

格好も銃の不利有利も無い。

最後は個人の好みだ。

楽しいのが、1番だって事だ。

 




更新未定。

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