敵? の登場。
馴染みを争う
それは突然だった。
黄色チームが不利だと理解した運営が、赤チームから何人か移動願いを出したのが始まりだ。
「やぁ。 美人の お姉さん」
整った黒髪に、スーツ姿。
そしてイケメンときた。
●●7のつもりだろうか。
そんな気障な野郎が優希に声を掛けてきたのだ。
これはアレだな。
今までの経験からしてナンパの類だ。
サバゲー会場でも、とうとう声を掛けられたかと、俺は肩を上下に動かして見せる。
「モテるな、優希は」
「敵からの注目を浴びるのは好まないが。 集中砲火を喰らう」
「大丈夫ですよ。 僕が人数調整で黄色チームになりましたから」
ナニが大丈夫なんですかね。
余計に目立つだろう、スーツ野郎がいたら。
俺は内心イライラしつつ、だけど挨拶はしておく。
サバゲーは紳士の遊戯。
挨拶をせずしては無礼であろうと。
「では、優希を宜しくお願いします」
「ふむ。 優希ちゃんというのかい。 良い名だね」
「おい隼人」
「隼人君か。 宜しく」
互いに名前をバラしてしまった。
いや、本当迂闊だった。
自然と口に出てしまったが、次からは気を付けよう、うん。
「そういう事もありますよ。 でも、優希ちゃんは僕が守りますから。 隼人君は安心して下さい」
何か意図があるように感じる、含みのある言い方が鼻につく。
ナニが隼人君は安心して下さい、だ。
そりゃ毎度守れてない気がするが、サバゲー自体は互いに楽しんでいるワケだし……。
「安心したよ。 アンタが どれくらい強いのか知らんがな」
「おい隼人、やめろ」
へ? ナニかね優希。
自信満々に俺を"はねる"ような言い方をしてきたんだから、これくらい何て事はないだろう。
それに味方になったんだろ。
多少砕けても良いじゃん。
「ああ。 任せて欲しい。 ところで君は優希ちゃんと仲好さそうだけど、どういう関係で?」
「そこまで切り込みますか」
「アタッカーですから」
いやアタッカー関係ないやん。
それとも、リアルアタッカーかい。
女に対して。
「隼人。 これはサバゲーだ、戦争じゃないんだぞ。 喧嘩は」
「優希ちゃん、喧嘩はしてないですよ。 ただ……そう。 挨拶をしているだけです」
結構な挨拶だな、軟派野郎。
優希は尻軽じゃないが残念美人だ。
だけど俺の馴染みだ。
ホイホイ知らない、会ったばかりの野郎に渡せるかよ。
そりゃサバゲーは素人だ。
だけど、それだけで判断するものではない。
「今回は"味方"として……どうぞ、宜しく」
そう笑顔で言ってくるスーツ野郎。
負けたくない。
例え味方でも。
そんな男の醜い嫉妬。
それを抱えて、俺はフィールドに再入場する。
優希に不安な表情をさせている事に気が付きもしないで。
更新未定。
サバゲでのバトルで、何を求めますか?
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大人数による大乱闘!
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少人数でタクティカル!