説明不足もあるかも。 すいません。
「定例会が始まる前に総チェックだ」
フィールド───工事現場の資材置き場を再利用したような、微妙な広さの場所───のセーフティゾーンと呼ばれる休憩場所にて。
優希がそう言うから、俺は「はいはい」とチェックに入る。
取りあえず、持ってきた品物をテーブルにバラまいてみた。
ひとつずつ、確認していこう。
先ずは。
ゴーグル。 シューティンググラスとも。
これがないとサバゲーは出来ない。 見学するら出来ない場合がある程に、超重要な目の保護具。 必須。
サバイバルゲーム、略してサバゲーはBB弾が飛び交う遊戯、或いはスポーツだ。
弾の大きさは5ミリ程。 それが目なんかに入ったら大変だからね。
そんな、絶対にいるゴーグルは種類がある。
俺のは、目だけを保護する眼鏡タイプだが、フルフェスもある。 多くのフィールドでは保護面積が広い後者が推奨。
当たるとマジ痛い。 下手すると痣、出血する。 顔が仕事の職業の方はフルフェス絶対よ。
サングラスでも、自己責任なら おkのフィールドがあるが……隙間から弾が入り込むとか、割れた時を考えると勧められない。 俺は、の話だけどな。
だから、
「優希。 グラサンやめれ」
優希の保護具、黒いグラサンはやめて欲しいです。 格好良いけど。
ケガしたらどうするの。 俺はいつも心配だよ。
毎度、盾になってやる身にもなれ。
「ここは自己責任なら良いとなっている。 何も問題はない」
「顔をケガしたらどうするんだ。 折角綺麗なのに」
「むっ。 不意打ちは卑怯だ」
「だろ? 横から撃たれでもしたら」
「…………期待した私が愚かだった」
溜息を吐いて、フルフェスに変える彼女。
そうだ。
グラサンユーザーを愚かだとは言わないが、危険がある事は認識してくれよ。
次に服装。
これは長袖長ズボン、汚れても良くて分厚いのが推奨される。
推奨なだけで自由なところも多いけれど。
でも前者は必須な場所もある。
ようは安全性。 撃たれて、なるべく痛くないように。
それから走り回るから汚れても良い格好に。
それらが構わない方、覚悟した上ならコスプレや上半身裸とかアリだったりする。
俺は絶対にやらんがな!
その点、優希は春夏秋冬。 作業着より分厚い迷彩服で助かる。
フィールド外で着るのは威圧感が酷く御法度なので駄目だが。
「それ以外、着るものはないのか?」
「あるぞ。 ギリースーツだ」
「モ●ゾーかって、そうじゃない。 私服だよ。 その、昔着ていた可愛いやつとか」
「? 戦場に出るのに、私服は駄目だろう」
「すまん。 もう何でもない」
ナニ不思議そうな顔をしてやがる。
不思議なのはこっちなんだけども。
ああ、そうだ。
コイツに常識は通じないのを思い出した。
会話を打ち切る。 次のチェックだ。
銃だ。 モデルガン。
これがなきゃ、サバゲーではない。
銃を持たずしてフィールドで踊る者がいるが、それは稀な例だ。
多くは銃持つ。 そしてBB弾を発射し合い、試合する。
種類は豊富。
良くあるのは小銃。 アサルトライフルだ。
長物とも呼ばれる。
いろんなモデルが発売されているのもあるし、銃といえばコレらなイメージ。
拳銃や機関銃もある。
インパクトがあるものや、小さくて可愛いものまで。
ガス式、電動式がある。 後はスプリング。 エアコッキング。
略してエアコキ。 エロい。 エロくない?
とにかく。 各々好きな銃で戦う訳だ。
装弾数や性能も変わってくるが、
「どれが1番強いんだ?」
この質問に対して優希は、
「サバゲーで、どれが1番の銃とは無い。 己が好きな得物で戦うのが1番だ」
だそうだ。
因みに優希は89式という自衛隊が使用している自動小銃のモデルガンを使用。
これが中々に重いのだが、本人は好きなんだそうだ。
「セレクターの"ア"タ"レ"3"が良い」
アタレサン。
良く分からないが、日本のが良いという事か。
因みに俺のは貸してもらったMC51という、ややコンパクトなライフル。
装弾数が多く軽いのでオススメされた。
やっぱ強い弱いってあるんじゃね……?
「弾は……大丈夫」
後は弾だ。 BB弾。
銃があっても弾がないと意味がない。
当たり前だよなぁ?
屋外では生分解性が求められる。
人員によってワンゲーム何千発となるからな。
それが全部溜まり続けたら大変だろう。
そんな弾。 重さはあるが、基本は0.2g。 重いと安定性が良くなるとの事だが、俺は そこまで拘らない。
優希も基本0.2だそうな。 値段的な意味で。
「スナイパーは拘る者が多いと思う。 だが、私は芋らないからな。 連射もする」
良く分からないが、そういう事らしい。
これらが揃えばサバゲーは出来る。
後は金を受付に渡して登録すれば良い。
「おっ! 常野さん。 また来てくれたんですね!」
「うむ。 相棒と共に来た」
何度も来ていると運営と馴染みになる。
ちょっとモヤッとするのは何故だろうか。
「今日も活躍、期待してますよー!」
「ああ。 今日は相棒も気合が入ってるからな」
「入ってない入ってない」
そこは否定しておく。
「さて。 では、間も無く定例会……戦争が始まるぞ。 準備は良いな」
「ああ。 取り敢えずな。 ところで、定例会ってなんだ?」
「…………まだ、そこか」
呆れられた。 いや、俺悪くない。
半強制的にベッドから叩き起こされて攫われてるんだからな。
「定例会とは、予約……まあ、必要な場合もあるが、決まった曜日に集まって知らない人同士で遊んだり出来るものだ。 詳しくはホームページを見ておけ」
「す、すまん」
なんで謝るのか。 謝らなくて良かった気がする。
アレだ。 一般単語を使用する優希に違和感があって、思わず誤ったパターンだ。
学生の頃からあるパターンだが、未だに慣れない。 毒されてるね、俺。
「では間も無くミーティングだ! 戦地で やってはならぬ事を再度頭に叩き込め!」
やれやれ。 始まるまで時間がかかりそうか。
サバゲーでやってはならない事。 若しくはやるべき事。
セーフティゾーン、休憩所では。
弾を装填しない。
銃口を人に向けない。
引き金を引かない。
安全装置を掛ける。
これらは絶対。 危ないからね。
逆にフィールド内では。
ゴーグルは出るまで絶対に外さない。
ヒットコールはちゃんと申告。
ゾンビ行為はナシ。
ゾンビ行為とは、撃たれたのに「ヒットー!」と言って退場しないでゲームを続ける事だよ。 これはルール違反なので絶対にしない事!
これらは共通したルールだと思うから、みんな知ってると思う。 だから、分からなくなったら運営や周りの人に聞いてみるのも手だよ!
後のルールは運営や周りが教えてくれるよ!
サバゲーマーは紳士なのだ。
さあ! ルールを守って、楽しくサバゲーをしよう!
「なあ、優希」
「どうした」
「戦場、俺とお前だけだぞ」
「そういう日もある」
「えぇ」
「はーい。 今日は運営と一緒にやりましょうね」
「学校の先生みたいなこと言わないでくれ……」
「仕方ないだろう。 隼人、楽しめるものは楽しめ!」
とまあ、定例会は行っても、自由故に人がいる保証は無いのだが。
サバゲーが出来ない事態にはならないだろう。 たぶん。
続きを書くかは未定。
サバゲでのバトルで、何を求めますか?
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大人数による大乱闘!
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少人数でタクティカル!