サバゲる馴染み!(完結)   作:ハヤモ

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駄文更新。


いざ実戦……あっ。 装填忘れ。

 

「よーい、スタート!」

 

 

RTAじゃないよ(殴)。

さて。 先生と一緒にやりましょうな流れで、俺と優希vs運営×2となった訳だが。

少人数だと、フィールドが だだっ広く感じるよ。

これ、どうすれば良いの。

サバゲーって、何度かやってるけど、ド忘れするんだよね。

感覚が まだ掴めてないの。

共に土山に駆けて隠れながら思う。

助けて! シューティンググラス(サングラス)の優希先生!

 

 

「離れるなよ。 敵の位置が分からない。 無線機もないからな」

 

「イエスマム」

 

 

土山の稜線の影から、周りを警戒する優希先生に言われちゃ仕方ない。

俺は女のケツに付き、背後を警戒。 自軍のスタート地点の黄色旗が見える。 それだけ。

サバゲーでは、黄色と赤で別れる事が多いと思う。 稀に違う色もあるが。

チーム戦を行う以上、味方識別として両腕に自軍カラーのテープないし、腕章のようなものを付けて周りに見えるようにする。

モ●ゾーやワザと見難くする意地悪をするプレイヤーもいるが、紳士ならば そんな事はしてはいけない。

気持ちはわかるが、ちゃんとマーカーは見えるようにしましょう。

 

 

「敵2、12時方向!」

 

「ファッ!?」

 

 

いきなり真正面に全員!

でも旗しか見えません!

違った! 優希から見て12時方向な!

慌てて180度。 優希の隣にならんで、稜線の影から向こうを伺う。

 

いた。

 

典型的な緑迷彩とプラスチック製の簡易フルフェスゴーグルで此方に銃口を向けているじゃないですか。

撃ってきた。 何発も土山に当たって土柱が無数に上がる。 無理。 逃げたい。

 

 

「敵の武装は、アサルトライフルM16スタンダード。 ここでレンタルしているものを使ってるな」

 

「なんで冷静なの? 死ぬの?」

 

「距離は30メートル程は空いている。 隠れていれば、そうは当たらない。 風や腕にもよるがな、敵の腕では大丈夫だ」

 

 

視線を此方に向けないで、相手に固定したまま話された。

それはそれで侮辱してないですかね優希さん。

取り敢えず、比較的安全なのは分かった。 問題は どうするかだ。

 

 

「優希はココから撃ち返すのか?」

 

「それでも良いが。 この距離では互いに弾の浪費だ……見ろ。 敵が移動を開始した。 二手に別れてくるぞ」

 

 

言われて見やる。 本当だ。

片方は、背後に下がった。 1人は見張りなのか居残って銃撃を浴びせてくる。

 

 

「恐らくココから見えないルートで回り込んでくるか、ハッタリか」

 

「運営だから、加減してるんじゃね?」

 

「その説もある。 だが、ここの運営は そこまで甘くない。 私という存在がいるのだからな」

 

 

そりゃ、えらい自信で。

もう全部優希先生で良いんじゃないかな。

俺は背後で休ませて貰おうかな。

 

 

「うん? 隼人、マガジンをいれても無いのか。 セーフティも解除されてない……マガジン、忘れたか?」

 

「あ、すまん。 持ってきたが挿し方が分からない」

 

「ふっ。 仕方ないな、教えてやる」

 

「含みがある気がするが……ともかく頼むよ」

 

 

またも優希に やってもらう。 これ、分からないの。 真っ直ぐ入らないし。

銃の弾込めは一緒でも、挿し方は異なる事がある。

優希が使う89式は、真っ直ぐに挿せるが俺のMCー51は……ああ、そうそう。

斜めにするようにして挿れる。 真っ直ぐだと入らないのだ。 下手すると挿し込み口を壊してしまう。 このヘタクソッ!

 

 

「よし。 セーフティは外した。 今はフルオートだ。 左側のセレクターで切り替える。 分かってるだろうが"S"の位置だと撃てないぞ」

 

「ありがとう……これも、89式と違うんだな?」

 

「ああ。 89式は日本の銃だしな。 セレクターから、アタレ銃とも。 アが安全……セーフティでタが単発。 レが連射。 3がバースト」

 

「ああ。 それでアタレ3って言ってたのか」

 

「それからセレクターが、他と違って右側に付いているのも特徴だ。 これは匍匐時の誤作動を「イチャついてるとこ、御免!!」しまったっ!」

 

 

いつの間に敵が回り込んで来ていた!

側面からの15メートル圏内と近距離。 くそっ、説明に夢中になり過ぎて気がつかなかった!

 

 

ズバババババババッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隼人、庇ってくれてありがとう」

 

「いや……結局全滅したし」

 

「そうだな。 でも、その。 格好……良かったぞ?」

 

「お、おう」

 

 

サバゲーは続く。

付け焼き刃かも知れないが、何となく知識は得た気になった。

少し、サバゲーが楽しくなってきたかも知れない。

 




上手くサバゲーの魅力を伝えられない……(殴

サバゲでのバトルで、何を求めますか?

  • 大人数による大乱闘!
  • 少人数でタクティカル!

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