日常回。 日常と言いつつ、ちょっと普通じゃない。
「おいコラ優希! 縦ラックは梯子じゃねえぞ!」
「敵の目から逃れる為です隊長」
「隊長じゃねえ職長だ! というか、お前は何と戦っているんだ!?」
あー、はい。
職場は こんな日常です。
共通しているのはヘルメットを被って、安全帯を巻いて工具を握る事。
だけど非現実を現実で行っているのは幼馴染の優希だ。
今はナニをしているかというと、ケーブルラックと呼ばれる、梯子状の……ケーブルを走らせるレールに登って怒られている。
本来は人の昇降用じゃないからね。
先輩は良くやってるのだけれど。
「おい優希コラァッ! 工具のバッテリー交換で、一々投げるなよ!」
「タクティカルリロード!」
今度はドスンッと工具用バッテリーをスラブ上に投げ転がして、カシャァンッと格好良く新品のバッテリーに交換する。
うん。 ダメだね。 バッテリー壊れたらどうするの。 高いんだよ、それら。
「優希ィッ! 釘打ち機を改造したな!? 直せよこれ!?」
「照準器を付けただけですがナニか?」
「嘘付けぇ!? 安全装置が外れっぱなしじゃねえか!」
「ちっ。 バレたか。 本来はゼロ距離で使う代物だからな」
「そういう問題じゃねえよ!」
今度は釘打ち機を改造して怒られてやんの。
照準器は消しゴムを四角くカットしたものを照門と照星に分けて釘打ち機に付けてある。
安全装置とは、本来は銃口を押し付ける事で引き金が引けるようになる……解除されるのだが、それを常に外れた状態にしてしまったようだ。
危ない。 不法改造良くない。
「隼人。 上等兵の皆が喧しい。 助けてくれ」
「全部お前が悪いんだろうがっ!?」
俺に話を振るんじゃない。 俺まで変な目で見られるだろうが。
あと、上等兵ってなに。 先輩方は そういう扱いなの?
「私は効率を考えているだけだ。 古参はいけない、昔からの勝手を そのまま流用したがる」
「信頼性が高いからだろ。 少なくとも お前のより」
バッテリーを投げたり、安全装置を外す方が勝手過ぎるわ。
そりゃ信頼性は低い。 素人目から見ても危険極まりないからな。
「はぁ。 こんな 事するなら、俺とは別の就職先にすれば良かったじゃないか」
「お前が心配だったんだ。 だから同じ"兵隊"になった」
「俺は お前が心配だよ」
そうは言ったが、成績も仕事も優希が遥かに上だ。
悔しいが、昔からそうなんだ。 残念な美人というヤツでもある。
「むぅ。 またも不意打ちは卑怯だ」
「ナニが不意打ちだ。 俺からしたら、不意打ちされてる方だ」
「そうか。 なら、これからも不意打ちさせてもらおうかな。 お前が根を上げるまで」
「勘弁してくれ」
職場にサバゲーを持ち込んでいる時点で、根を上げてるよ。
それを優希は分からないのか。 マジ勘弁事案である。
「おい只野ォ! 常野の馴染みだろオメー。 何とかしろよ!」
「無理ッス」
先輩方からも、そう言われる日々。
でも不思議とストレスは無い。
それは周りの先輩方が、何だかんだ言って俺と優希の笑顔を認めてくれているからだろうな。
「週末、またサバゲー行こうな!」
「ったく、仕方ねぇな。 付き合ってやるよ!」
こんな風にね。
続くか未定。
サバゲでのバトルで、何を求めますか?
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大人数による大乱闘!
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少人数でタクティカル!