撃ち方の話。 それとあるあるな感じ……かな?
明確に職種のようなモノがある訳じゃないが、サバゲーで多いのはアタッカーと呼ばれる役割の人達だ。
何をするかというと、前線に出てドンパチする歩兵。 以上。
後は……感じろ。 サバゲーは自由度が高いから、一概に「コレ」はないのだ。
逆に下手に「コレ」と決めると、凸砂ってアタッカーなん? とか、アンブッシュはどうなのとか、色々出てしまうので……。
「兎に角! 歩のない将棋は負け将棋。 我々は重要な役割だと心せよ」
「へーい」
と言うわけでサバゲー中だ。
場所はいつもの最前線。 市街地を模した木の板の裏側。
優希に連れられると、大抵は最前線だ。
勘弁して欲しい。 1番楽しいのかも知れないが、俺にはハードルが高いってばよ。
今日なんてピュンピュン弾が飛び交っていましてよ。
いつもより多めに撃たれております。 そして喰らえば痛い。 大目玉。
あっ。 目玉は守ってます。 ちゃんとゴーグルはしてますよ。
「今日は人が多い。 来て僥倖なり」
「ざけんな。 そのぶん撃たれて、ひゃっ!?」
BB弾が直ぐ隣の土に着弾、土柱を立てた。
思わず女みたいな声を出してしまったが、仕方ない。 仕方なくない?
「ふっ。 可愛い声も出せるんだな」
「言ってろ。 こっちも撃ち返せ!」
羞恥心を原動力に、MCー51を壁から出そうとして、
「いや待て。 そういや教えてなかったな」
「ナニを?」
「いいか。 身体を隠しても銃を遮蔽物から出していれば相手にバレる。 ちゃんと銃も隠せ」
あっ。 しまった。 銃身の先っちょを遮蔽物から出していたか。
これでは確かに位置がバレる。
また、全身ヒット制を多く採用されているフィールドは多い。 ココもそうだ。
全身ヒット制とは、身につけている衣服や帽子、アクセサリーや銃に弾が当たったらヒットというもの。
銃に当たったからセーフとか、帽子のツバだからセーフとか一切ない。
つまり、俺の行為は危険行為。 隠していない銃に被弾したらヒット扱いだった。
迂闊だった。 いやはや危ない。
「ああ、悪い」
「それから飛び出し方や壁の向こうを伺う時の動作だが」
「ナニか?」
「身体を先に飛び出させてから銃を構えるのでは遅過ぎる。 そういう時は銃を予め壁の裏で構えてから、身体を出すのが良い」
そういうと、優希は実践してくれた。
俺らが隠れる壁から少し距離を置く。 これは銃を構える為のスペース確保だな。
そうしたら、足を壁の裏に隠して、身体を斜めにするように壁の向こうへ飛び出す。
して、何発か撃つと素早く引っ込んできた。
刹那。 優希がいた空間に何発ものBB弾が通り抜ける。
成る程。 俺は頷いた。
足、軸を隠して素早く隠れられるようにしつつ、銃を構える時間を無くして飛び出す。
そうする事で攻守攻防に余計な時間を掛けずに済むという事か!
ううむ。 勉強になる。
「わかったか?」
「イエスマム」
「よろしい。 やってみろ」
は? いやいや死にたくないんで嫌ですよ優希先生。
「いや、もう分かったんで良いです」
「やらなきゃ意味ないぞ」
うっ。 確かに……。
折角教えて貰ったのに、やらないのも変だよな。
いやでもなぁ。 怖いんだけど。
「無理にとは言わない。 ただ」
「ただ?」
「後の世に生き残る事があったら伝えてくれ。 不器用に生きる事しか出来なかった女の生き様を……!」
「おっけ。 隼人、やりまーす」
頼む。 いつものサバゲるモードを見せてくれるな。 特に設定とかセリフ。
とにかく。 やろう。
俺は決心。 ええと、足を壁の裏に隠して……銃を予め構えて、飛び出す!
「うおおおお……イットー!?」
撃たれた。
痛いとヒットが混ざって「イットー」と言ってしまった。
今は伝わるだろうからセーフ!
だけど俺はアウト。 さらばだ優希。
先にセーフティゾーンに帰ってるぞ。
太もも……イテェ……。
「イットー! ぷぷっ」
「笑うな優希ィ!?」
まぁ、こういう事もあるさ。
相手も同じようなやり方で攻めてくる。
後は……まあ、単に撃ち負けたって事だ。
因みに優希はアソコで粘って、2人も倒した。
おのれ、優希め……そのうち見てろ。 お前よりハイスコアを叩き出してやる。
……あっ。 日常を見ていると無理な気がしてきたわ……。
続くか未定。
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