そのため、今更ですがちょっとばかし人物紹介や、本小説の独自設定などについて解説を入れていきたいと思います。
映画からこの小説を読みにきた方が混乱しないよう、特に6期の設定に関して触れていきたいと思います。
【レギュラーキャラ】
・ゲゲゲの鬼太郎
・cv:沢城みゆき
本編の主人公、幽霊族の少年。知らぬ日本人はいないだろう、お馴染みゲゲゲの鬼太郎。本作は6期の話をメインにしていますので、通称沢城くん。6期における鬼太郎の特徴としては中性的な容姿に、性格も比較的クールなタイプ。女性の好意に対しても鈍く、鼻も伸ばさない。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でも描写されましたが、本作では水木という青年に拾われ、育てられたという過去が公式で明かされた。その恩返しのためか、妖怪ポストから人間たちの依頼を受け、妖怪たちの魔の手から人々を守っている。ただし人間側に非があったり、あまりにも救いようがなかった場合、チャンスこそ与えるものの見捨てることが多い。
本作における鬼太郎は『妖怪と人間は交わらない、交わっちゃいけない』という考え方から、人間と適切な距離を置いている。助けを求められれば助けるが、依頼以上で人と深く関わろうとはしない。また『自分と異なるものを受け入れられない奴らが大っ嫌い』という発言から、人間を排斥しようとする妖怪や、バックベアードのような独裁者に激しい怒りを露わにする。
どこか冷めたような発言や言動から冷酷な性格と見られることも多いが、その実、理想や信念、正義感といったものを胸の内側にしっかりと秘めている。その分、悩みや孤独感を一人で抱え込むことも多く。そのせいで失敗したり、大きな犠牲を払ってしまうことがあったりする。
戦闘スタイルとしては『指鉄砲』。指先から青いエネルギー弾、『幽☆遊☆白書』でいうところの霊丸のようなものでトドメを刺すことが多い。髪の毛針やリモコン下駄、体内電気などといったシリーズでお馴染みの技も健在。また霊毛ちゃんちゃんこを腕に巻いたり、リモコン下駄ごと蹴りを放つなど、肉弾戦が多いのも特徴的。
・目玉おやじ
・cv:野沢雅子
こちらも知らぬ日本人はいないだろう、ゲゲゲの鬼太郎の父親。それまで1期から5期まで声の担当をされていた田の中さんが死去なされたため、野沢雅子さんが今作において初めて目玉おやじを演じる。野沢さんは一期でゲゲゲの鬼太郎を担当していたこともあり、色々な意味で父親感が出ている。
基本的には鬼太郎の父親、保護者としての側面が強い。かなり長生きしていることもあってか妖怪に関する知識も豊富。鬼太郎一人で攻略出来ないような妖怪を相手にする際、彼の知識が役に立つことなどが多々ある。ただ西洋妖怪に関してはあんまり詳しくはないらしい。
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でも登場しましたが、本来の姿は鬼太郎に似た白髪の男性。その頃から一人称がわし。戦闘スタイルは鬼太郎に似ているようだが、霊毛ちゃんちゃんがない代わりに『霊毛組紐』を左手首に巻いていた。リモコン下駄や体内電気なども使用できるようだが、鬼太郎のように技名を叫んだりはしない。ちなみに目玉おやじの姿でも指鉄砲は撃てて、しかもかなりの高威力。
今でこそ、スマホに反応を示したり人間社会にそれなりに興味を見せているが、肉体があった頃はあまり人間が好きではないどころか嫌っていたとのこと。幽霊族として保守的で、自然の中に引きこもって暮らしていた。その辺は鬼太郎に似ている。彼が人間に興味を持つようになったきっかけは、間違いなく妻の影響。
目玉おやじの奥さんに関しては、映画では美人に描かれたが、名前は明かされていない。cvは鬼太郎と同じ、沢城みゆき。幽霊族でありながら、人間が好きだったらしく、人間社会に混じって働いていたとのこと。どことなく、猫娘に似ているとか言われている。
・猫娘
・cv:庄司宇芽香
おそらく6期で一番イメチェンしたであろう、スタイリッシュな猫姉さん。今作における妖怪側のヒロインであり、そのツンデレ力と犬山まなとの百合っぽい関係性にノックアウトされた視聴者は多い筈。猫娘といえば、小さな女の子という固定概念をぶっ壊したという意味もあり、これはかなり革新的なイメチェンだったと個人的にも思う。
クールなモデル女子というイメージから、一見すると冷たいような印象を受けるが、素直に好意を向けてくる相手には優しく、面倒見が良い。特に犬山まなへの対応は実の妹に向けるような愛情が感じられる。強気で漢気溢れる姉貴肌な面が強くありながらも、好きな相手である鬼太郎への好意を素直に言い出せない女性らしい面もしっかりと感じられる。
服装は基本的に赤いワンピースと白いブラウス、赤いリボンで長い髪を纏めている。季節によってストッキングや冬服を着たりと、それにより物語の季節感を出してくれている。また過去話などでも、バブリーな衣装を着て当時の時代背景などを感じさせるファッションを見せてくれる。
鬼太郎ファミリーの中でも特に出番が多いこともあり、歴代でも屈指の戦闘力を誇る。爪を最大で大鎌ほどにまで伸ばし、敵を切り裂く。一部界隈では『ウルヴァリン』とか呼ばれている。スマホなどの現代文明にも対応しており、情報面においても鬼太郎をしっかりとサポートとしてくれている。戦闘時に化け猫の表情になるなど、猫娘らしい個性も健在。
・ねずみ男
・cv:古川登志夫
ゲゲゲの鬼太郎にとって絶対に欠かすことのできない、トラブルメーカーにしてトリックスター。6期で猫娘はかなりのイメチェンがされていますが、逆にねずみ男の性格や容姿に大きな変更点などはなし。スタッフ曰く、ねずみ男だけはいつの時代も変えられないとか。
半妖であり、金に汚く、保身のために仲間を売ることもしょっちゅう。たまに漢気を見せることもありますが……次話になってあっさりと裏切ることもありますのでご注意を。鬼太郎ファミリーの中でも人間社会の、特に裏側などに精通しており、ヤクザ系の人間に追い回されながらも、きっちり生き残るタフネスは流石である。
6期のねずみ男は戦争に対して、強い嫌悪感を抱いていることが特徴的。お国のために戦って亡くなったであろう、日本兵士の亡骸に対しても真摯に手を合わせたり。戦争を引き起こしかねない総理のもとに直談判に行ったりと。アニメの最終回では戦争をする愚かさを説いて人間と妖怪、その両方から戦意を削いでいった。
戦闘能力はほぼ皆無であり、ねずみ男が戦いの場で活躍する機会は少ない。ただ体臭やオナラによる悪臭で敵の動きを封じたり、可燃性のあるオナラに火を付けて爆発を引き起こしたりと。サポート面では稀に活躍する場面があったりもする。
・砂かけババア
・cv:田中真弓
日本を代表するババア妖怪の一人。口癖は「チューするぞ!」。活躍した味方へのご褒美や、お仕置きなどで多用される台詞だが、実際に作中でチューをしたのは……子泣き爺からの熱烈なディープキスが一回だけ。いったい、誰得?
目玉おやじ同様、知恵袋的な役割で活躍する場面も多く。同じ女性ということもあってか、猫娘の悩みに答えたりとしっかりした年長者として描かれることが多い。
戦闘面では毒砂や痺れ砂など、多彩な効果を持った砂を器用に使い分けている。また薬を調合したり、砂通信といった手段で離れた相手と連絡を取り合ったりと、戦闘面以外でも便利で多彩な能力が多い。
パソコンやネットに強く、ハッキングや資産運用などを巧みに熟すのが6期における独自設定。普段はゲゲゲの森に住んでいるようだが、オーナーが人間である妖怪アパートで、雇われ大家として他の妖怪たちの面倒を見ていたりもしている。
・子泣き爺
・cv:島田敏
日本を代表するジジイ妖怪の一人。赤ん坊のように泣くことで石になり、その重みで敵を押し潰したり、動きを封じたりする。身体の一部、主に腕だけを石に変えて殴ったりと、意外と応用も効く能力。6期では特に酒癖が悪く、そのせいでやらかしてしまうことがしばしば。
砂かけババアとは何だかんだありつつ、良き相棒といった感じ。一応ただならぬ関係性を匂わせてはいるが、そこまで気にする必要はない。他シリーズとの相違点が薄く、6期を視聴していなくともキャラクターのイメージが湧きやすいかと。
・ぬりかべ
・cv:島田敏
いつの時代も変わらない、壁の姿をした妖怪。ただ近年の研究で『犬のような姿』をしていたんじゃないかという、新たな学説が他作品などで採用されつつある。
5期だと結婚して女房や子供もいたが、6期だと独り身。一話限りではあるが、犬山まなに惚れたり、笹の葉の精・星華といい感じの仲になったりと、人並み(妖怪並み?)に異性に興味はあるようだ。
強敵相手に粉々にされたり、壁を修復するために液状になったりと意外に身体が変化することが多く、どんなに原型がなくなっても、何故か普通に生きてる謎のタフネス。他にも地中を潜って移動したり、身体の大きさをある程度デカくすることが出来る。「ぬりかべ」という台詞が印象的だが、意外と普通にお喋りすることも可能。
・一反木綿
・cv:山口勝平
鬼太郎ファミリー、機動力の要。貴重な空飛ぶ要因として出番も多い。シリーズによっては博多弁や九州弁を話したりしていますが……6期は何弁で喋ってるんだ、これ?
「コットン承知!」が決め台詞。今期だと特に色ボケであることがピックアップされている。女の子が大好きで、どんなにやばい状況でもぶれずに女の子優先で人助けを行い、ナンパをする。
鬼太郎を乗せて空中を縦横無尽に飛び回る機動力は勿論、そのペラペラの身体で相手の首を絞めたり、切り裂いたりと個体としても様々な戦い方が出来る。火には弱いが、水を浴びると身体がバラバラに切り刻まれていようと復活する。
【鬼太郎6期の登場人物】
ここでは6期オリジナルで複数回出番のあるキャラクターを紹介していきます。
・犬山まな
・cv:藤井ゆきよ
鬼太郎6期における、人間側のメインヒロイン。妖怪である鬼太郎と、人間との橋渡し的な役割。鬼太郎よりどちらかというと猫娘の方に懐いており、彼女のことを猫姉さんと慕っている。類稀なる偶然力の持ち主らしく、その影響で良くも悪くも様々な事件を抱え込むこととなる。
住まいは調布市の住宅街。性格は素直で優しく、正義感が強くはあるが、妖怪相手にプライドを煽って上手く乗せたりと、結構強かな面も。かなり気が強い方でもあり、悪ふざけが過ぎる男子相手に容赦なく手を上げたりもする。好奇心や行動力も人一倍で、その積極性からトラブルに巻き込まれることも多いが、そんな彼女の行動力のおかげで突破できる局面も数多くある。
物語開始当初は中学一年生ということもあり、制服でいることも多いが、私服のバリエーションもかなり多彩。猫のマークをあしらったTシャツや、白いワンピース。ジャージやパジャマ、着物姿などなど、作画スタッフの努力が垣間見える。私服のセンスは悪くないのに、何故かスマホカバーには大仏の顔がアップでプリントされているものを使用したりと、かなり独特なセンスの持ち主でもある。
犬山まなという少女の存在は、これまで『人間を助けはするが、深く関わろうとしなかった』鬼太郎に間違いなく多大な影響を与えている。しかし鬼太郎との関係はあくまで友達であり、猫娘のように彼に恋心を抱いている様子はない。ただ妖怪相手に一方的に恋心を抱かれることが多く、本人はその好意に気づかないというラノベ主人公のような鈍感ぶり。
彼女の母方の血筋が特異なものらしく、本編のストーリーでは『名無し』という黒幕が彼女に『五行の印』を刻んでいた。これにより、まなは一時期妖怪を魂まで消滅させる力を身につけており、その力で猫娘を消滅させて地獄へと送ってしまう。名無し編が終了してからはその力も失われている。
・犬山裕一
・cv:高塚正也
犬山まなの父親。自宅のパソコンに建物の見取り図のデータがあったことから、建設関連の会社に勤めていることが窺い知れる。しかし、パソコンの横にパスワードを書いた紙を貼っていたりと、明らかにセキュリティー意識が低い。たとえ台風で電車が止まっていようと会社に出勤しようとする、まさに社畜の鏡。
彼の実家が犬山性。鳥取県の出身らしく、境港には彼の兄夫婦である庄司とリエが住んでいる。調布に一軒家を建てたり、ほとんど人気のない田舎の方とはいえ別荘を所持していることから、それなりに高所得者であることが察せられる。その上、美人な妻に可愛い娘までいるという、勝ち組……。
アニメ本編においては、これといって鬼太郎たちと交流はなく、出番もそこまで多くはない。ただ本小説において、彼らはすでに鬼太郎たちと正式な形で挨拶をしているということになっています。その辺りの詳しいお話は『もっけ』とのクロスオーバーを参照してください。
・犬山純子
・cv:皆口裕子
犬山まなの母親。まなに似たかなりの美人。社会人として働いている様子だが、ヘッドハンティングされて秘書業を久しぶりにやるという言葉から、わりと転職などしているように見受けられる。裕一を尻に敷いていることから、家庭内ヒエラルキーは妻である彼女の方が上のようだ。
名無しの策略のせいで猫娘を襲うように洗脳され、敵だと誤解された猫娘から反撃され、危うく命を落としかける。なんとか一命を取り留めたものの、彼女が死んだと誤認された名無しの策略もあり、「母親が妖怪に殺された」とまなが鬼太郎たちを強く憎むきっかけにもなってしまう。
旧姓はおそらく『沢田』。千葉県に住んでいる大叔母のフルネームが沢田淑子なところからも、そのように予想できる。6期放送中は母親の親戚関係に関してあまり深掘りされませんでしたが、本小説ではいずれその辺りを詳しくやっていくつもりです。
・桃山雅
・cv:祖山桃子
犬山まなの同級生であり親友。黒髪セミロングヘアの女の子。明るく活発的だが勉強が苦手。インスタ映えする朝食を要求したり、母親のお小言に反感を抱いたりと、等身大の思春期の女の子。まなほどではないがちょくちょく妖怪の被害に遭い、親友であるまなに助けを求めることが多い。
アニメ52話『少女失踪! 木の子の森』で主役に抜擢。服装がそのままでありながら、身体が大人に成長してしまっていくことで、ヘソだし着衣がキツキツなど、ニッチなスタイルをお茶の間で披露することとなる。まあ……全裸よりマシか。
・石橋綾
・cv:石橋桃
犬山まなの同級生の一人。髪を二つ縛りにしたメガネの女の子。将来の夢はパティシエ。実家の喫茶店を手伝い、お菓子作りの修行として自作スイーツを店に出している。
アニメ87話『貧乏神と座敷童子』で主役に抜擢。彼女自身は善良な女の子なのだが、実の両親が元詐欺師という割とクズ親。話の中で両親は座敷童子の生み出す利益に目が眩んで金の亡者となるが、娘の説得でなんとか改心。現在はこぢんまりとした喫茶店を、それなりに繁盛させているといった感じ。
・辰神姫香
・cv:上田瞳
犬山まなの同級生の一人。ロングヘアを後ろで一カ所に束ね、前髪を揃えている女の子。彼女を含めたまな、雅、綾香が学校でも特に仲の良い女子グループ。学校は勿論、休日もショッピングに出掛けたりしている。
本編放送中は残念ながら個別回がなく、深い掘り下げがなかった。そのため、本小説においてオリジナルの個別回を『炎眼のサイクロプス』のクロスオーバーでやりました。その話において辰神という苗字や、彼女のお嬢様設定などを独自に盛り込ませてもらいました。
ちなみに他作品に『辰神姫香』というキャラがいますが、全くの偶然で特に意図したつもりはありません。あくまで辰神姫香とは本小説における独自設定ですので、お気をつけください。
・裕太
・cv:古城門志帆
犬山まなの隣に住んでいる小学生の少年。まなを「まな姉ちゃん」と慕っており、まなも裕太のことを弟のように可愛がっている。メガネを掛けた大人しめの少年であり、同級生の大翔やその兄である蒼馬によく虐められている(虐めるたび、まなが彼ら兄弟に制裁を下している)。
祖母から妖怪についての話をよく聞かされており、まなが妖怪の存在を信じていなかった物語の一番最初からその存在を信じていた。まなにゲゲゲの鬼太郎について話したのも裕太であり、彼がいなければまなと鬼太郎との出会いはなかったかもしれない。
鬼太郎に関わりを持つ少年ポジションとして、たまに出てくる。人間でありながらゲゲゲの森に入り込むという、地味に凄いことを犬山まなよりも先に実行している。
・アニエス
・cv:山村響
西洋妖怪編から登場した魔女のヒロイン。世界支配を目論む『バックベアード軍団』から脱走し、日本へと逃れて鬼太郎たちと出会う。当初は自己中心的、人の話を聞かない一方的な面が目立っていたが、それは使命感や焦燥感に駆られていたから。他者の傷つく様子やその死を悼んだりと、本来の心根は優しい性分。
金髪のロングヘアにトンガリ帽子と、誰がどう見ても「魔女だ!」という分かりやすい見た目をしている。魔法を詠唱したり、箒で空を飛ぶなどのお約束もしっかりと抑えており、その箒自身にも意思のようなものが確認できる。彼女の魔法の呪文はアニメスタッフや、脚本家の名前のアナグラムになっているとのことで、本小説でオリジナルな魔法を使う際も、その法則性を意識した呪文詠唱となっています。
状況に応じて様々な魔法を使うが、特に多用されるのが「タイナガ・ミ・トーチ」という火炎魔法。魔女としての潜在能力はかなり高いらしく、そのせいでバックベアードの推奨する『ブリガドーン計画』のコアに利用されようとしていた。
人間に対して特に思い入れがあるわけではなかったが、犬山まなとは友人関係。彼女の持ち前の人懐っこさから交流を深め、そのおかげで張り詰めていた心が徐々に解きほぐされていく。西洋妖怪編の最後、姉であるアデルとも和解したことで二人で旅に出ることになり、鬼太郎やまなと別れを告げた。
・アデル
・cv:ゆかな
アニエスの実の姉。彼女たちの家系は代々バックベアードに使えている一族らしく、魔女としての誇りや伝統を重んじているため、軍団を逃げ出したアニエスに激しい怒りを覚えていた。バックベアード軍団の中でもかなり上の地位らしく、大半の西洋妖怪たちから敬語で話されている。
魔法石や魔法銃など、様々な道具を多彩に使って戦う戦闘スタイル。そのため、アニエスと違って戦闘中に呪文を唱えたりはしない。戦闘では終始鬼太郎やアニエスを圧倒したりもしたが、魔女としての潜在能力や才覚はアニエスに劣るらしい。彼女の戦闘力の高さは、あくまで魔法石などを予め大量に用意しておくといった努力の賜物。
西洋妖怪編の終盤、アニエスの代わりにブリガドーン計画のコアになろうとしていたが、魔力が足りずに不発。そのためバックベアードからも「役立たず」などと結構扱いが不憫。魔女としての誇りもあるが、妹への愛情も確かにあったと。最後はアニエスを救うために鬼太郎に手を貸したり、命を賭けたりと。その行動が姉妹が和解するきっかけにもなった。
・石動零
・cv:神谷浩史
大逆の四将編から登場した鬼太郎のライバルポジション。古来より妖怪退治を生業としてきた集団『鬼道衆』最後の生き残り。一応、現役の男子高校生らしいが、学校に行っている様子は一切なし。今時のアニメらしく結構な美少年。
妖怪の魂を身体に取り込むことで『呪装術』という力を行使し、取り込んだ妖怪ごとに様々な力を発揮する。鬼であれば腕が鬼のものへと変化し、火の妖怪であれば炎系の力を発揮することが出来るようになる。また音波攻撃を防ぐためにノイズキャンセリングイヤホンを使用したり、複製品とはいえ伝説に出てくるような武器を顕現して使用したりと、人間らしく様々な道具を駆使して戦う。
鬼道衆の里を妖怪に滅ぼされたこともあり、妖怪という存在そのものを強く憎悪していた。人間相手には持ち前の正義感を発揮し、悪人であろうと普通に命を助けたりするものの、妖怪相手には平然と拷問をかましたり、平気で約束を破ったり。妖怪全てを害悪と決めつけるその考え方が鬼太郎とソリが合わず、劇中では彼と何度もぶつかり合う。
大逆の四将編の最後に、直接の仇である玉藻の前を倒すことに貢献できたこともあってか、その憎しみを薄れさせている。妖怪という存在を全て認めたわけではないとのことだが、なんとか自分の中で折り合いを見つけようと模索中。自身の師匠のような立場に収まった伊吹丸と共に一から修行の旅へと出る。学校は行かないのか?
・鬼童・伊吹丸
・cv:古谷徹
大逆の四将の一人。千年前、京の都を荒らしたとされる酒呑童子の息子。鬼の中でも最強格であり、四将の中でも頭ひとつ分くらい飛び抜けて強い。過去に一国を一夜にして滅ぼしたとされ、その罪の重さから大逆の四将としてカウントされている。
佇まいや口調そのものは穏やかであり、一見すると鬼らしい荒々しさなどは感じられない。しかし、ひとたび戦闘となると容赦がなく、脅しとはいえ猫娘を殺すなどと口にしたり、向かってくる石動零を平然とボコボコにしたり。ダムを壊すことで人間に被害が出ようと知ったことかと、妖怪としての容赦のなさが淡々と描写されている。
千年前に「ちはや」という人間の女性と出会って恋に落ち、大江山にあった鬼たちの拠点から他の人間たちを連れ、酒呑童子の元から脱走。辺境の地で仲睦まじく平和に暮らしていた。ところが伊吹丸が不在だった際、近隣の領主から侵略を受けて村人は全て皆殺し、ちはやも首だけになって晒されるなどの所業にブチギレ。怒りのまま、その国の人間を全て殺し尽くした。
愛した人を成仏させたいという願いを叶えた後は、あっさりと閻魔大王に捕まり再び地獄へと。その後、同じく大逆の四将である玉藻の前を止めるため、似たような境遇(復讐のために全てを投げ打っていた)石動零に力を貸す。四将編が解決した後は半身は地獄に、もう半身は石動零と共に。彼の師匠的な立場として、その行く末を見守っていくこととなる。
【主要なボス妖怪】
ここでは本編の各章でボス枠を務めた妖怪をいくつか紹介していきます。
・名無し
・cv:銀河万丈
ゲゲゲの鬼太郎、アニメ6期一年目のラスボス。全身黒ずくめに不気味な仮面を被った謎の存在。登場するたびに解読不能な謎のポエムを披露するなど、どこからどう見ても不審者。
その正体を鬼太郎たちに悟られることなく、多くの妖怪たちの封印を解いて現代の世に『妖怪』が存在することを知らしめた。鬼太郎の世界観で妖怪が認識され始める原因を作ったといっても過言ではない存在。
初登場から一年もの時間を掛け、犬山まなに五行の印を刻み、自らの思惑を成そうとした。名無しの目的はまなを取り込んで得た力で、この世の『全てを滅ぼす』こと。妖怪も人間も関係なく、文字通り全てを闇で呑み込もうとする。最終形態は巨大な赤ん坊のような姿をしている。
名無しはまなの祖先である『ふく』という女性と、鬼の青年の間に産まれる筈だった半妖。二人は『妖怪と人間が愛し合ってはいけない』というタブーを犯したとされ、双方の一族から追われて殺されたが、その際にふくのお腹の中に名無し——名前を付けられる筈だった命が宿っていた。この世に生を受け、名前を付けられることすら許されなかった名無しは、長い時間を掛けて憎しみや悪意を吸収し続け、全てを終わらせようとする。
最終局面、犬山まな——『真の名』という名前を付けられて誕生した彼女により、名無しは名付けられる。この世に生を受ける喜び、両親の霊に祝福されるように見つめられながら、満足げに成仏していった。尚、まなが名無しになんと名付けたかは明らかにされていない。
・バックベアード
・cv:田中秀幸
西洋妖怪編のラスボス。西洋妖怪の帝王として、西洋からアニエスを追ってくる形で鬼太郎たちと激闘を繰り広げた。本体は過去作同様、目玉が付いた巨大な球体という形なのだが、登場当初は大体亜空間の中に引っ込んでおり、『空間からこちらを覗き込んでいる目玉』みたいな感じになっている。
自ら帝王を名乗るだけあってかなりの力を持っている。衝撃波を放ってあらゆるものを吹き飛ばしたり、催眠術で猫娘たちを操ったり、ほとんど無制限に空間移動をしたりと。またバックベアード軍団の長として狼男のヴォルフガングや、女吸血鬼のカミーラ。フランケンシュタインの怪物であるヴィクター。さらにはベリアルやブエルといった悪魔たちなど、数多の西洋妖怪を従えている。
ブリガドーン計画という、人間を妖怪奴隷にするという計画で全世界の支配を目論んでおり、そのためにアニエスを利用しようとし、視聴者からロリコン扱いされる。西洋妖怪編の最終決戦では人型へと変身。過去作では考えられなかった肉弾戦を披露し、鬼太郎と激しい戦いを繰り広げた。
西洋妖怪編終了後は暫く音沙汰なかったが、最終章でぬらりひょんの手を借りたことで復活。ぬらりひょんと同盟を組み妖怪大同盟を設立、人間相手に真っ向から戦いを挑んで人間社会にとんでもない被害をもたらす。
しかし、ぬらりひょんからあっさりと裏切られ毒を盛られ、その身が『バックベアード爆弾』へと変貌。自分を裏切ったぬらりひょんや、宿敵である鬼太郎諸共日本を壊滅させようと隕石のように落ちてくるが、鬼太郎の指鉄砲によって成層圏まで吹っ飛ばされ——完全にその肉体を消滅させた。
・玉藻の前
・cv:田中敦子
大逆の四将の一人にして、最後の一人。大逆の四将編のラスボス。普段は美女の姿をしているが、その正体は九つの尾を持った九尾の狐。平安時代末期は玉藻の前として日本を、それ以前は中国の妲己として殷王朝の世を乱した。地獄から解き放たれて早々に鬼道衆の里を滅ぼした、石動零にとっては直接の仇。
尾の数だけ分身を作り出すことができ、戦闘力も尾の数に比例して強くなっていく。九つの尾を全て合体させることで本気の姿——白面金毛九尾の狐となる。直接的な戦闘力も高いが、美女として権力者に寄り添い、魅了することによって影ながら人間社会の情勢を操ることも可能。本編では某国のトップを操り、日本に軍隊をけしかける。さらには分身たちが関係各国の重要人物を魅了し、日本を完全に孤立状態へと追い込んだ。
最後の戦いにおいて、仲間たちの力を取り込んだ鬼太郎と、伊吹丸の力を借り受けた石動零の二人がかりで討伐され、再び地獄へと繋ぎ止められたと思われる。作中で明言されてはいないが、おそらくは中国妖怪に該当する大物。中国妖怪の狐といえばでお馴染みの『弟』を指しおいての活躍——いずれは、本小説にその弟の方を出演させたいと考えています。
・ぬらりひょん
・cv:大塚明夫
最終章ぬらりひょん編のラスボスにして、大逆の四将を地獄から解き放った黒幕。妖怪の復権を目的として様々な場所で暗躍する老人。ぬらりくらりとどこへでも入り込み、陰謀の糸を至るところで張り巡らせていく。
満を持して登場した妖怪の総大将。妖怪のために人間たちと敵対しているため、人間を嫌う妖怪たちからは支持されているが、たとえ味方の妖怪だろうと平然と使い潰す冷酷さを秘めている。ぬらりひょんにとって大事なのは妖怪という種そのものであり、朱の盆以外の妖怪一人一人に対してはほとんど興味も関心も示さない。
どんな相手であろうと丁寧な言葉遣いで話し、その話術で人間の権力者とも接点を持っている。時には賄賂で自分の思惑通りに人間を動かし、目的を果たそうとする。驚くべきことに作中で戦闘をした描写が全くといっていいほどにない。自らの手を汚さずに他者を掌の上で転がすその有り様はまさに老獪の一言。
最終話、バックベアードを見事に欺いて格の違いを見せつけるも、最後の足掻きとして爆弾と化したバックベアードに自らの思惑を潰される。だがそれでも尚、落ち着いた様子でたとえどんな危機を前にしても「人間と手を組むなどあり得ない」と、妖怪の総大将としての威厳を見せつける。最後には同志たちの命を無為に散らせた責任を取るとして自爆したが、魂が出てくる描写がなかったため、偽装自殺だと思われる。
・朱の盆
・cv:チョー
ゲゲゲの鬼太郎でぬらりひょんという存在を語る上で、欠かすことの出来ない彼の側近。鬼のような真っ赤で大きな顔をした妖怪。原典ではかなり恐ろしい妖怪なのだが、鬼太郎シリーズでは一貫して『ちょっと間の抜けた小悪党』であり、常にぬらりひょんに付き従っている。
6期の朱の盆も、それまでのシリーズ同様に少し間が抜けているのだが、その戦闘力は過去最高レベル。特に特殊な能力などは使わず、肉弾戦で鬼太郎に対抗できるほどの強敵妖怪として描かれている。さらにはガドリンガンを使って人間を殺したりと、割と洒落にならないことを平然とやってのける。
最終話ではぬらりひょんが自爆したため、一人取り残された朱の盆が寂しそうにショボーンとしている。
【鬼太郎6期の独自設定】
ここでは鬼太郎6期における独自の設定、最低限必要な知識を解説したいと思います。
・妖怪との距離感
物語の当初、人間たちは完全に妖怪という存在を認知していなかったが、アニメ11話『日本征服! 八百八狸軍団』において、隠神刑部狸率いる狸妖怪たちに政権を奪取されたことをきっかけに、徐々に妖怪の存在を認知し始める。一年目が終わる頃には、大抵の国民が妖怪の存在を認識するようになり、妖怪自体が出てくることにはあんまり動じなくなっている。
・ゲゲゲの森
鬼太郎たちが住んでいる異界の地。調布市の神社にある林の奥に入り口があるのだが、基本的に人間はその道を取ることができない。だがアニメ37話『決戦!! バックベアード』から犬山まながゲゲゲの森に認められ、鬼太郎たちの元に直接遊びに行けるようになっていた。
・妖怪の肉体と魂に関して
6期の世界において、妖怪は倒されても肉体が消滅するだけで魂が残る。魂さえ無事であれば、長い時間をかけて肉体を修復して復活することができるとのこと。ただし魂そのものを潰されたり、消滅させられた場合、魂は地獄へと送られ二度と現世に戻ることが出来なくなる。猫娘が魂を地獄に送られながらも戻って来れたのは、鬼太郎が閻魔大王に直談判して取引をしたためで本来は駄目なことらしい。
・妖対法
物語終盤、何故か総理大臣を続けることができていた女総理の肝入りで施行された法案。『妖怪による不等な行為の防止等に関する法律』——つまりは暴対法の妖怪版。作中では散々悪法とか言われていましたが、妖怪という存在を認めた法律としては割と画期的だったと思う。実際、妖怪の被害とか半端ないですから……。
【本小説における独自設定】
ここでは本小説における独自設定、主に『日本復興編』以降の内容を語っていきます。
・日本復興編について
本小説の『日本復興編』は鬼太郎3年目、2020年の4月から始まる時間軸を想定したストーリー展開になっています。第二次妖怪大戦争終結後、戦争の被害を受けた日本や世界が少しづつだが復興していくその過程を意識しながら、話を進めています。
犬山まながゲゲゲの鬼太郎の記憶を取り戻すため、自らの思い出を差し出したことで彼女は本編二年間の『妖怪に関する知識、思い出』その全てを失っています。彼女の記憶が戻るのは10年後、2030年だとはっきり描写されているため、本小説内で彼女の記憶が戻ることは基本ありません。鬼太郎と直接絡むことが出来なくなったため、目に見えて出番が減りはしますが、ちょい役やまな自身の物語は今後も描く予定ですので、完全にいなくなったりはしません。
総理大臣だった女総理を含めて主だった閣僚が亡くなっているため、臨時で新たな総理が代理で就任しています。この臨時総理との間で鬼太郎が直接和解をしましたので、人間の軍隊が妖怪たちと武力衝突する予定は……今のところありません。ただ、妖怪の被害にすぐに対応できるようにと、妖対法自体はそのまま。自衛隊や警察の動きが迅速になっている筈です。
日本復興編では縦軸のストーリーとして、『ぬらりひょんの意志を継いだ朱の盆』があちこちで暗躍しています。とはいえ、あの朱の盆ですので出来ることにも限界があり、あまり上手く入っていません。あくまで『次の敵』が現れるまでの繋ぎですので、彼にぬらりひょんのような極悪な悪事はご期待なさらないように。
・中国妖怪編
日本復興編完結後にやるつもりのストーリー。今はまだ未定ですが、大ボスやヒロイン?に関してはある程度決まっています。実際に始まった場合、こちらの方で改めて解説など入れてみたいと思います。
本小説の執筆状況などで、加筆修正することもありますのでよろしくお願いします。
何か不明な点、説明を加えて欲しいところなどありましたら、感想欄などでコメントしていただければと思います。