タイトルにある通り、今回はゴルゴーンが敵として立ち塞がります。
鬼太郎作品でも何度か西洋妖怪の一員として登場した『ゴルゴン』。それの6期バージョンです。キャラとしてのゴルゴーンはFGOの設定基準でお願いします。
ただ、作中や後書きにも書きますが。今回はゴルゴーンを参戦させるため、ゴルゴンの神話にいくらかの独自解釈を加えています。
自分なりに神話を噛み砕いて、Fateの設定なども応用した今作におけるゴルゴーン。
色々と解釈違いがあるかもしれませんが、そこはご了承ください。
また、かなりネタ要素も満載です。
思わず「ニヤリ」とするかもしれません、どうぞ楽しんで行ってください。
のっけから……怪獣映画だ。
『——スクランブル!! 未確認生物の領海侵入を確認、直ちに迎撃せよ!!』
その日、日本国内に激震が走る。
巨大な生物が日本の領海内に侵入し、真っ直ぐ本土へと向かっているというのだ。常に冷静さが求められるオペレーターの声が緊張でやや上擦っている。それだけ事態の深刻さが伝わってくるだろう。
航空自衛隊はすぐにでもこの事態に対処するため、戦闘機を緊急発進。
海上自衛隊も護衛艦隊を出動させ、接近する未確認物体を迎撃する体制へと移行した。
未確認生物の接近。
去年、八百八狸なるものたちが差し向けてきた『妖怪獣』という怪物を相手にした経験のある自衛隊。そのときの教訓が活かされたこともあってか出動要請は迅速に受理され、攻撃命令も即座に許可された。
数ヶ月前もA公国が領海を侵犯したりして来たが、その時に比べれば国際問題に発展しない分、命令系統の伝達もスムーズだ。
その生物が日本本土へと上陸する前に叩く。パイロットもそういった意気込みの元に戦闘機を駆っていた。
『なっ、何だあれは!?』
『ひ、人? いや……女……女の化け物だ!!』
しかし、未確認物生物と接触を果たしたパイロットたちがその怪物を前に戦々恐々となる。
その生物が——半端ながらも人間の、それも美しい女の顔をしていたことがパイロットたちの恐怖を増長させていく。
その女は、とにかく巨大だった。
女の本体ともいうべき人体部分はおよそ十メートルほど。だが全身が『蛇』の怪物であるそれの尾の部分を含めた場合、その体長は百メートルにまで達する。
怪物はさらに四枚の翼を生やし、その長い髪の束、一つ一つが生きた蛇のように蠢き、威嚇するような唸り声をあげている。
そんな人知を超えた怪物が、海を優雅に泳ぎ渡り——真っ直ぐ日本へと向かっているのだ。
『げ、迎撃する! 攻撃開始!!』
暫し、その女を前に唖然となるパイロットたち。しかし即座に我に返って迎撃行動に入る。数機の戦闘機がその巨大な怪物に向かい、躊躇いつつもミサイルを発射していく。
「…………うっとしい、蠅だな」
だが、そんな必死な抵抗を前に女は白けた表情をしていた。
自分の周りをブンブンと飛び回る『蠅』に向かって気怠そうに口を開く。
「溶け落ちるがいい……鉄屑め!」
『——キィシャアアアアアアアアアアッ!!』
次の瞬間——女の『蛇の髪』が一斉に開口。
蛇はその口から、熱線のブレスをレーザーのように照射した。
『ば……馬鹿な!?』
戦闘機の放ったミサイルは、その熱線によって全て本体に到達される前に迎撃されてしまった。さらに熱線を吐いた髪の毛は、そのまま直接に戦闘機へと襲い掛かる。
不用意に近づいて来た鉄の塊に噛り付き——中のパイロットごと、戦闘機を噛み砕いて呑み込んでいく。
『ひぃ!? ひぎゃああああああああ!!』
『や、山本ぉおおおおおおおお!?』
同僚が撃墜される光景に震え上がるパイロットたち。慌てて怪物から距離を置き、再びミサイルを撃ち込んでいく。
『う、撃て! 撃てぇええええ!!』
さらに、怪物を取り囲む形で包囲網を形成していた護衛艦からも援護射撃が放たれる。艦隊の砲門が一斉に火を吹き、怪物へと容赦のない集中砲火を浴びせていく。
「ふん! こそばゆい……」
だがミサイルの直撃も、艦隊の集中砲火も。
どれだけの火力で攻撃しようとも、怪物の強靭な『鱗』が防いでしまっている。
「——消し飛べ!!」
痒い痒いと人類の攻撃を嘲笑いながら、今度は自身の眼前に強大な熱量を、妖気を集めていく。
収束する黒い力の塊は極太のレーザーとして放たれ、一直線に護衛艦の一隻へと降り注がれ——
甲板に直撃した刹那——護衛艦を一発で炎上させる。
『あ、あらなみ……撃沈しました!!』
『ば、バカなぁあああああ!?』
一隻何百億円もする護衛艦が、たった一撃で沈められていく光景に自衛隊があらゆる意味で戦慄する。
既に妖怪の存在が半ば認知されつつある今の世であっても、自衛隊がここまでの被害を受けるなど他に類を見ない。
それこそ、ここまでの危機は妖怪獣の時以来。
あの女は——彼らの人智を超えたまさに文字通りの『怪物』であった。
「……脆い、脆いな人間共……この程度で消し飛びおって!」
一方で、女は人類側の脆弱ぶりに呆れ返っていた。
彼女にとってこの程度は準備運動に過ぎない。憎い人間たちを直接なぶり殺しにする前のささやかな宴。
この程度でここまで慌てふためられるのは返って興醒めである。
もっとも、だからといって女は手を抜こうとも思わない。
「もういい、消え去るがいい……虫けらめが!!」
もはや完全に眼前の自衛艦隊や戦闘機を他愛もない『虫』と認識。再び眼前に妖力を充填、髪の毛の蛇たちも一斉に熱線を吐こうと蠢き出す。
『ひぃっ!? く、来るな……!!』
『ば、化け物ぉおおお!?』
怪物のさらなら猛威を前に半狂乱な戦闘機のパイロットたち。なんとかして化け物の脅威を排除しようと一心不乱に残りの全火力を叩き込み。
だが無駄だ。
その程度で止められるものではない。
「——死ね」
もはやそれ以上の言の葉は不要と、端的に自身の要求を突きつけ、怪物は人間たちの死を言い渡す。
彼女の絶対的な力を前に、自衛隊は成す術もなく消し飛ばされていくしかない——その筈であった。
「——指鉄砲!!」
「なん、だと……!?」
女が再び熱線を放とうとしたその刹那。上空から青い光の塊が飛来し、女の頭部へと直撃する。さすがの怪物も不意を突かれたその一撃に頭が揺れ、照準がブレてしまう。
結果として——怪物の熱線は護衛艦を大きく逸れ、戦闘機のパイロットたちも命からがらその場から離脱していく。
『た、助かった……のか?』
『お、おい! あれは……見ろ!?』
九死に一生を得た彼らだが、いったい何が起きたのかまでは瞬時には理解できなかった。
しかし、パイロットの一人が青い光が飛んできた方角へと目を向け——そこに少年の姿を見つける。
その少年は白い布切れのようなものに乗り、人差し指が拳銃を構えるよう怪物へと向けられていた。そして続け様に、その指先から青い光を充填して怪物へと放ち続ける。
『あれは……あの少年は——!?』
パイロットの一人はそれが誰なのか知っていた。動画などでその活躍を見たことがあるし、実際に助けられたという人からも話を聞いたことがある。
片目が隠れた髪型に縞模様のちゃんちゃんこ。今時、下駄など履いている古風なスタイルの少年。
『ゲゲゲの鬼太郎……』
あれこそはゲゲゲの鬼太郎。
噂では人助けをしているということだが——まさかあのような怪物にも生身で立ち向かうとは。
無茶だと思いつつ、彼の救援に心底では感謝するパイロットたちであった。
「——くっ、指鉄砲がほとんど効いていない!?」
強大な妖気を感じ取り、ゲゲゲの鬼太郎は一反木綿に乗って慌てて日本海へと駆けつけてきた。不意を突いた一撃でなんとか自衛隊の命を救った彼だったが——相手のあまりに巨大さに、さすがに度肝を抜かれていた。
切り札の一つである指鉄砲もあまり効果がない。開戦早々に自身の不利を悟っている。
「いったい、何者じゃ!! あの女は!?」
「結構な美人さんやけども~!!」
一緒に付いてきた目玉おやじも戦慄している。一反木綿などは相手が女、しかもかなりの美人であることに浮ついた感想を抱くが、はっきりいってそれどころではない。
「小癪な……落ちろ!!」
『キィシャアアアアアアアアアアア!!』
女は自分の邪魔をした目障りな蠅を撃ち落とそうと、髪の蛇たちを総動員して熱線を吐きかける。高熱のブレスだ。熱に弱い一反木綿では、一発でも直撃を受ければそれで終わりである。
「あわわわっ!! ヒラっと! あっ、ヒラっと!!」
しかしそこは一反木綿。怪物の猛攻にビビりながらも、その機動力で何とか熱線を躱していく。この俊敏性は戦闘機では真似できない、彼ならではの身軽さである。
「……ほう、どうやら……ただの蝿ではないようだな……」
鬼太郎の攻撃、一反木綿の回避能力に女が感心するように呟いた。
そこにきて初めて——彼女は鬼太郎たちの存在に意識を向け、その視線でギロリと彼らを睨みつける。
「ひぃっ!? こっち見たばい!?」
「お主……いったい何者じゃ!?」
憎悪の籠った鋭い眼光に一反木綿は震え上がり、目玉おやじが彼女の名を問い掛ける。
これほどの力を秘めた怪物だ。さぞ名のある大妖怪なのだろうと鬼太郎も身構えて怪物たるその女と対峙する。
「我が名は……ゴルゴーン」
女は名乗った。本来であれば口にするのも忌まわしい自身の『今』の名前を——。
かつての名は当の『昔』に捨て去った。今の彼女の名前こそがゴルゴーン。
「貴様が助けた人間どもは……私が全て殺しつくす。それを邪魔する者は……誰であろうと許しはせぬぞ!!」
人間たちへの憎悪を胸に、それを邪魔する全ての者を薙ぎ払うべく。
彼女は——鬼太郎を蹴散らそうと再び進撃を開始する。
×
「——キィッヒッヒッヒ!! いいぞ、予想どおりだ!! やはり現れたな……ゲゲゲの鬼太郎ぉ~!!」
日本近海で行われている鬼太郎とゴルゴーンの戦い。監視映像越しにその光景を遠目から覗き見ているものたちがいた。
高笑いを上げているのが、ヴィクター・フランケンシュタインの怪物ことヴィクター博士。
その後ろには狼男のヴォルフガング、女吸血鬼のカミーラまでいる。
彼らは遠い異国の地。自分たちの本境地であるバックベアード城からその戦いを見ていた。現地の映像はリアルタイムで流れており、今もこの瞬間、あの女と鬼太郎がぶつかり合っている。
「……ふん、うまい具合に接敵したな……毎度毎度ご苦労なことだ……」
「ほんと……人間なんかのために体張るなんて……妖怪のくせに何を考えてるのかしら」
ヴォルフガングやカミーラは高みの見物を決め込みながらも、鬼太郎が出張って来たことに多少の不快感を覚えていた。彼が人間を守ろうと動くことはある程度予想していたが、まさかそのためにあんな怪物にまで戦いを挑むとは。
ゴルゴーンのターゲットはあくまでも『人間』。ゲゲゲの森にでも引きこもっていれば、余計な被害を受けずに済むというのに。
まったく『妖怪』らしからぬ態度と馬鹿にする一同。最後まで西洋妖怪たちは鬼太郎とは相容れない存在である。
「まあいいじゃないか! おかげで、奴にあの怪物を……ゴルゴーンをぶつけることができたんだからさぁ~!!」
だが不機嫌になる同僚たちにも構わず、今回の作戦の提案者であるヴィクターは上機嫌に笑みを浮かべる。
あのゴルゴーンを『復活』させ、日本へと進軍するように仕掛けたのは全てヴィクターの企みだ。彼からすれば、このままゴルゴーンが鬼太郎を潰せばそれが全て自分の手柄となる。
わざわざあれほどの苦労をして、彼女を『掘り出して』正解だったと。
ヴィクターは——ゴルゴーン復活の経緯を思い返していた。
「ほら、そこっ! もっと慎重に掘り進めるんだ! 落盤でも起こしたらタダじゃおかないからなぁ~」
「は、はっ!! かしこまりました、ヴィクター様!!」
数日前のことだ。ヴィクター・フランケンシュタイン率いる西洋妖怪軍団は暗い洞窟の中を掘り返していた。
ヴィクターの指示のもと、何十体という首無し騎士たちが連日連夜に渡って穴を掘り続ける。彼らは何のためにこんなことをしているのか詳細を何も聞かされていないが、幹部の命令には逆らえない。
命令に従い、同じような作業をただ淡々と繰り返していく。
「……ねぇ、そろそろ説明したらどうなのよ、ヴィクター」
「ああ、そうだ。いったいこの島に何があるというのだ?」
その作業に対し、カミーラとヴォルフガングの二人がヴィクターに疑問をぶつける。彼らもヴィクターから呼び出されてここへとやってきたが、この島に『何が』あるのかは詳しいことは聞かされていなかった。
そう、西洋妖怪たちが訪れていたそこは『島』だ。
地中海の一部を構成するエーゲ海。そこには大小様々な島が点在しており、ヴィクターたちが来ているその島もその中の一つ。
そこは人間どころか妖怪も住んでいない。地図にすら名前や形も記載されていない不思議な島だった。
「そうだね。そろそろ説明してもいい頃合いかな……」
そんな島のとある洞窟内をひたすら掘り進めていたヴィクター。道中は何を聞かれても適当にはぐらかしていた彼だったが、ようやく話す気になったのか。
カミーラやヴォルフガングに意味ありげな笑みを向けつつ、この島の成り立ちについて語っていく。
「ここは……かつて『カタチのない島』と呼ばれていた場所さ」
「……? カタチがない島だと?」
「それって……地名なの?」
本来の名前かも怪しい不思議な地名に首を傾げる西洋妖怪の幹部たち。どうやらそれだけではまだピンとこないらしい。
察しの悪い二人に呆れながら、ヴィクターはさらに詳細を語っていく。
「その島には何もなかった……森も、動物も、供物も。あったのは荒れ果てた神殿と寄せ返す波の音だけ。静寂に包まれたそんな何もない島で……女神たちは暮らしていたんだ」
「女神……ですって?」
ヴィクターの口から呟かれた単語にカミーラが眉を顰める。
女神——彼ら西洋妖怪にとって、神々を始めとした『聖なるもの』の類は天敵に分類される。人間にとってはありがたい神々の祝福とやらも、彼ら西洋のモンスターからすれば毒でしかない。
あり得ないと思うが、万が一にもでそういった者の血や涙など摂取すれば、たちまち体内の妖気と反発を起こして体は内部から崩壊してしまうだろう。
そんな神々が暮らしていたという場所に、西洋妖怪たちは本能的な嫌悪を抱かざるを得ない。
しかし、女神と呼ばれる全ての存在が——必ずしも聖なるものというわけではない。
「ここで暮らしていた女神は三柱。それぞれ姉妹という関係だったらしい。彼女たちは敵対する女神からの怒りを買い、人間たちからの迫害を受けてこの島へ流れ着いたのさ」
伝承ではその三柱の女神のうち、末の妹である一柱の女神が敵対する女神からある『呪い』を受けたという。
その呪いは——『成長する』という、純粋な女神であればあり得ない変化だった。
「女神という存在は、本来であれば成長しない。生まれながらにして完全な彼女たちは可憐な姿のまま、人間に愛される存在として君臨する……その筈だった」
だがその女神は成長した。
成長することで——徐々にそのあり方を『女神』から『まったく別のモノ』へとその身を歪めていくこととなる。
「成長した女神は戦う力を得ていく。そして、島を訪れる人間たちから無力な姉二人を守るため、その手を血で汚していくのさ、ヒィッヒィッ! なんて健気な話じゃないかぁ~!?」
「女神……三姉妹……まさかっ!?」
ヴィクターの話を聞いていくにつれ、よもやとヴォルフガングの表情が変化していく。
その話の中に出てくる『女神』とやらに該当する人物に心当たりがあるのか。途端に落ち着きなく周囲を見渡し始めた。
そのときである。
「——ヴィクター様っ!!」
ひたすら洞窟内を掘り進めていた首無し騎士の一団が声を上げ、慌てて幹部たちの元へと報告にやってくる。
「何やら広い空洞に行き着きました! 神殿らしき建造物が確認できます!!」
「おおっ! やっぱりあったか!? 古文書の解読は正しかったんだ!!」
「お、おい……ヴィクター!?」
「…………」
部下の報告に胸を踊らせるヴィクター。まだ話の途中だったが興奮した様子で駆け出していき、ヴォルフガングやカミーラもその後に続いていく。
首無し騎士たちが掘り進めていった洞窟の先には『神殿』らしき建造物の跡があった。既にいくらか朽ち果てているものの、未だに当時の時代背景を残している。保存状態もかなり良い。どうやらこの洞窟の中、数千年という風化から守られてきたようだ。
その神殿の跡地の至る所には——『石像』らしきものが確認できる。
その石像は人間の男性のものが大半を占めている。完全装備に身を固めた戦士の石像。まるで何かと戦う必死な形相を浮かべているように見えるが——
「おいおい、まさかと思うが……この石像っ!?」
「……こいつら……まだ生きてるわ!」
その石像を近くで確認してヴォルフガングとカミーラは戦慄する。
気配で分かってしまった。その石像は作り物などでなく——生きた人間だと。
彼らは生きたまま石となり、数千年という時の中を取り残された哀れな者たちだ。
「ヒィッヒィッ! その通りさ!! こいつらは生きていた人間! この島の女神に戦いを挑み……敗れたものの末路さ!」
ヴィクターが狂気的な笑みを浮かべる。
この石像たちこそ、この島にヴィクターが求めているものがあるという何よりの証拠に他ならないからだ。
「な、なら……この島にいたという女神とやらは!?」
女神、人間を石にする。
その二つのワードからヴォルフガングたちもここがどういった場所で、ヴィクターの言っていた女神の正体とやらに辿り着いたようだ。彼らにしては珍しく、その表情が緊張に強張っている。
西洋において、人を石にする魔物というのは何体か存在が確認されている。
雄鳥の卵をヒキガエルが孵化することで生まれる蛇のバジリスクや、同じような方法で誕生すると伝えられる鶏のコカトリスなど。そのどちらも、視線だけで人間を石にするとされる怖るべき魔物だ。
しかし、人を石に変える女神ともなれば話は別。
それに該当するものは——もはや一柱しか考えられない。
「見ろ!! やっぱりあったぞ!!」
ヴォルフガングたちが連想したものの答え合わせをするかのように、ヴィクターは神殿の奥にあるものを指差して叫ぶ。
「————————」
その指先——神殿の奥にその『石像』は佇んでいた。周囲が男の戦士たちの石像で埋められている中、その石像の上半身は女性的なフォルムをしている。
もっともそれは上半身だけの話。下半身は人間のものではなく、『蛇』のそれである。
加えて、大きさも人間などとは比べるまでもなく巨大。フランケンシュタインの怪物と化すヴィクターよりも遥かに大きい。
ヴィクターは、目の奥を知的好奇心で満たしながら声を張り上げる。
「この石像こそ!! かつてこの島で猛威を奮っていた女神……いや! もはや女神ですらなくなった怪物の残骸だ!!」
かつて女神だったものは呪いによって成長し——『怪物』へと堕ちていった。
怪物は守るべきだった姉二人すら喰らい、遂には『魔獣』として近隣諸国の人間たちに恐れられるようになる。
多くの英雄と呼ばれる猛者たちがその脅威を排除しようと。討伐を試みるも悉く返り討ちにされて石となった。それ故、その怪物には『英雄殺し』の異名が与えられた。
忌まわしき成長の成れの果て。魔獣の女王。肥大し続ける悪神。
彼女の名は数千年経った今でも、悍ましい怪物の象徴として西洋妖怪たちの間で畏怖と共に知れ渡っていた。
その名も——
「メドゥーサ……いや!! あれこそが魔獣……魔獣の女王、ゴルゴーンだぁああ!!」
×
ゴルゴーン、あるいはゴルゴン。『恐ろしいもの』を意味する怪物。
しかし本来であれば、ゴルゴンとはとある三姉妹のことを指す呼び名であった。
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹とは。
長女・ステンノ——強き女。
次女・エウリュアレ——遠く飛ぶ女。
そして三女・メドゥーサ——支配する女である。
本来、彼女たち女神は永遠の存在。決して変わることなく、完璧で美しい少女のままの筈であった。だが末妹であるメディーサが女神アテナの怒りを買い、呪いをかけられてしまった。
その呪いにより、彼女は徐々に成長。やがては肥大して暴走。その暴走の果てにステンノとエウリュアレを取り込んしまい、その呼び名もメディーサからゴルゴーンへと改められることとなる。
即ち『ゴルゴーン』とは、三姉妹の神性が全て統合されてしまった際の呼び名なのである。
「ふ……ふ、ふははははは…………おい、ヴィクター……」
その恐ろしい怪物の石像を前に、ヴォルフガングが引き攣った笑みを浮かべる。その笑みの半分は恐怖によって構成されているが——もう半分は嘲笑によるものだ。
彼は、同僚であるヴィクターを小馬鹿にするように鼻を鳴らす。
「……貴様はこんな石ころのためにわざわざ時間を割いたのか? 今更、こんな石っころに何ができる!?」
ヴォルフガングが言う通り、そのゴルゴーンの亡骸は——『石像』になっていた。
人を石化させる魔物が何故自らも石となっているのか? それはゴルゴーンという怪物が討伐された経緯に関係している。
ゴルゴーンは数多の英雄を返り討ちにしたが、最終的には討伐された。彼女を退治したのはペルセウスという、当時は英雄ですらなかったただの若造である。
ペルセウスはゴルゴーン退治の際、様々なアイテムを用いたとされる。『空を駆ける羽のサンダル』『被った者の姿を消すマント』などなど。
さらに、その中の一つに『青銅鏡の盾』というものがあった。この盾でペルセウスはゴルゴーンの石化の視線を跳ね返し、彼女自身を石に変えたのだ。それがゴルゴーンが石像となっている理由である。
「おまけに首までないではないか!? こんな首無しの石像が……いったい何の役に立つというのだ!」
「…………」
ヴォルフガングの指摘に一般兵である首無し騎士たちが気まずそうな仕草をしている。だが元より首がない彼らと違い、ゴルゴーンには本来あるべき筈の頭部がそこに存在していなかった。
石となったゴルゴーン。彼女はその後、ペルセウスの持つ『不死殺しの鎌』によってその首を刈り取られ、『魔物の首を収める皮袋』に収納されて持ち去られていった。
首はペルセウスのその後の冒険の際にも利用され——最終的には女神アテナへと献上されたという話だ。
「まったく、とんだ無駄骨だ!! 俺は帰らせてもらうぞ!!」
いかに恐ろしい魔物とはいえ石となってしまい、肝心の首までないのであれば何の意味もない。ヴォルフガングはヴィクターへ徒労の不満をぶつけながら、踵を返してその場を早々に立ち去ろうとしていた。
ところが——
「——ヒィッヒィッ! それはどうかな?」
ヴィクターは懐から『怪しげな液体』の入ったビーカーを取り出す。
おもむろに、その液体をその辺りに転がっていた戦士の石像に向かって振りかけていく。
次の瞬間——
「——ぬ、ぬわあああああああああ! ……なっ、こ、ここは……ど、どこだ!?」
石像がひび割れたかと思いきや、何と——何と石になっていた人間が、生身の姿へと戻ったのである。
これには石になっていた本人も、その光景を見ていた西洋妖怪たちも騒然となる。
「な、なんだと……!?」
「い、いったい……これは? ヴ、ヴィクター!?」
帰ろうとしていたヴォルフガングは足を止め、彼と同じように呆れていたカミーラも目を剝き、ヴィクターに何をしたのかと問い掛ける。
皆のリアクションに、ヴィクターは満足げな笑みを浮かべた。
「クックッ……どうだ驚いたかい!? こいつは石化復活液! 石化したものを元に戻す薬品さ!」
その『石化復活液』は、ヴィクターが実験の過程で作り出した特別な調合液だ。
硝酸とアルコールを30対70で混ぜただけと意外に簡単そうなレシピだが、ほんの少しでもその割合がズレれば石化したものは何の反応も示さない。
現時点において、その法則を理解してこの薬品を調合出来るのはヴィクター・フランケンシュタインだけである。
「こいつを振りかければ、石になったものはたちどころに復活する!! どうやら、ゴルゴーンの石化にもこいつは有効らしいね……」
ヴィクターはこの石化治療を、バジリスクやコカトリスによって石化した生物に幾度となく試して実験してきた。その実験の成果がゴルゴーンの石化にも効くことが分かり、内心ではかなりホッとしている。
「——ひ、ひぃっ!? お、おたすけぇえええええ!?」
ちなみに、石から復活したその人間はヴィクターたちを見て逃げ出していった。彼はゴルゴーンに挑むような戦士だが、さすがに無防備……というより、真っ裸では何も出来ず、這う這うの体で逃げ出していく。
石化から復活した彼は全裸だった。どうやら長いときの中、彼が着ている衣服などはすっかり風化してしまったらしい。
「………………だがな、ヴィクター」
男としての情けからか、ヴォルフガングは全裸のその男を黙って見送る。
そして石化から復活するという奇跡を目の当たりにしながらも、彼は一つの問題点を指摘する。
「お前の意図は分かった。その液体でゴルゴーンを復活させ、我らの戦力としたいのだろうが……」
ここに来てようやく、ヴォルフガングはヴィクターの狙いを正確に理解する。彼は石化したゴルゴーンをこの復活液で蘇らせ、彼女を自分たちバックベアード軍団の旗下に加えたいのだろうと。だが——
「だがな、首がない状態で石化から戻したところで……いったい、どうしようというのだ?」
ゴルゴーンには肝心の首がない。いかに神話の怪物といえども、本来あるべき首がない状態では肉体を維持することもできまい。
今蘇らせたところで、そのままただの死体となって消滅してしまうのではないかと懸念を口にする。
「くっくっ……何を言ってるんだい?」
しかし、そんな当たり前の疑問に対し。
ヴィクターは口元の笑みをより一層深め——そして堂々と答える。
「首がないのなら……その首を取り付けてやればいいじゃないか? おい! 例のものをここに運んで来るんだぁ!!」
「はっ!!」
ヴィクターの号令に首無し騎士の一団が再び動き出す。
彼らは洞窟の外から、巨大な盾のようなものを慎重に引きずってくる。
その盾には——巨大な女の石の顔が埋め込まれていた。
「こ、これって……ま、まさか、アイギス!?」
カミーラがその盾——『アイギス』に瞠目する。
アイギスとは、女神アテナがペルセウスに献上された魔獣ゴルゴーンの首を埋め込んだ防具である。一説では胸当てや鎧ともされているが、実際に首が埋め込まれたのは盾であり、この盾は『イージス』とも呼称される。
「こいつを発掘するのにはだいぶ苦労させられたよ。既にギリシャ神どもは滅んじゃったし……もうこの盾もボクのものさぁ!!」
聖遺物であるそのイージスの盾をヴィクターは発掘し、ゴルゴーンの首を確保していたのだ。
それの正当な所有者であるアテナも、他のギリシャ神たちも既に『何者か』によって滅ぼされ、この地球上には存在しない。
ヴィクターの神をも恐れぬ暴挙に、誰も口を出すことができないでいる。
この首を、あの首無しの石像に嵌め込み復活液をかければ、魔獣の女王は復活する。
この現代に、あの伝説の魔物が——。
そして、ヴィクターがゴルゴーン復活の準備を整えること数日。
怪物は——ついに現代に蘇った。
×
「……しかし、ヴィクターよ。お前……あの化け物をどうやって日本に差し向けたんだ?」
「ん?」
ゴルゴーン復活の経緯を思い返していたヴィクターに、ヴォルフガングは一つの疑問をぶつけていた。
「あの神話の怪物が……お前や俺たちの言うことを素直に聞くとは思えん。いったい、どうやってお前は奴の手綱を握っている?」
数日かがりで行われたゴルゴーンの復活作業。他に用事があったため、ヴォルフガングとカミーラはそれらの作業の大半をヴィクターに一任していた。
彼女が復活した方法については既に説明されたが——その際、彼らはヴィクターが『どうやって』ゴルゴーンを制御するかまでは聞かされていない。
確かに彼女は戦力としては有用だが、あまりにも凶悪すぎる。バックベアードが不在の今の軍団では服従させようとしたところで返り討ちにあいかねない。
いったい、どのような手段であの魔獣をコントロールしているというのか。
「それに……あの化け物、私たちが見つけたときよりもさらにデカくなってない?」
さらに、カミーラも違和感の一つを指摘する。
軍団がゴルゴーンの石像を見つけた当初、その大きさはどれだけ大きくても三十メートル程度でしかなかった。それがどういうわけか、復活したゴルゴーンは百メートルを超える巨大モンスターとなり、日本への進撃を開始していた。
この違いはいったい何なのかと、改めてヴィクターを問い詰めていく。
「…………あの巨大化に関しては……正直言ってもボクも想定の範囲外だったよ」
二人の疑問に対し、ヴィクターは眼鏡を曇らせながら答える。科学者として、想定内の出来事が起きたことを告げるのが屈辱なのか。
彼は言い淀みながらも——ゴルゴーンに行った『処置』について説明していく。
「——何故……私を眠りから目覚めさせた?」
ヴォルフガングが懸念した通り。
永い眠りから目覚めたゴルゴーンは、実に迷惑そうにヴィクターへと静かな怒りを向けてきた。
「くだらん……今更、人間どもと敵対したところで……私に何の得があるというのだ?」
復活したばかりの彼女は実に気怠そうに、人間に対する憎悪や怒りがそこまでではないことを口にする。永い眠りの中である程度、己の感情に対して折り合いを付けていたのか。
ヴィクターの『軍団の配下に加わって、人間たちにその怒りをぶつけないか?』という口車にも決して乗るような素振りすら見せなかった。
「そうかい…………できれば、これは使いたくなかったんだけどな……」
そんなゴルゴーンの態度を一応は予想していたのか。ヴィクターは溜息を吐きながら気乗りしない様子であるものを取り出す。
それは——『黒い泥』のようなものだった。
その泥の塊は——赤黒い触手のようなものを伸ばし、ゴルゴーンへと触れていく。
「!! かはっ!? き……貴様……な、何をっ……!?」
その泥に触れられた瞬間、あの神話の怪物が——魔獣ゴルゴーンが恐れ慄いて仰け反る。
その泥は、泥の形をもった純粋な呪い、人の『悪意の塊』であった。その泥に直接触れればどんな存在でさえ狂気に囚われ、魂が汚染されてしまう。
その泥は日本の『冬木』という土地で誕生し、本来であれば既に消失されてしかるべきもの。
だが、ヴィクターはその泥を『とある魔術師』から僅かだが譲り受け、それを彼なりに培養して増やそうと試みた。
「……やっぱり危険だな、この泥は。ここで全て使い切るか……」
だが、真正なマッドサイエンティストである彼ですらも、その泥の存在はあまりに危険だと判断する。
この機に泥を処分しようと、その全てをゴルゴーンへと注いでいく。
「ぐっ……!? ぐぁあああ!! お、おのれぇえええええええええ!!」
その結果——ゴルゴーンの精神は汚染され、その肉体までもが膨張していく。
三十メートルあった体長が百メートルにまで肥大化し、体も黒く染め上がっていく。さらには、その精神までもが真っ黒い感情で塗りつぶされていき——怪物は憎しみを原動力に動き出した。
「————————————————————ッツ!!」
絶叫。
新たに新生した怪物は絶叫という名の咆哮を上げる。
心の内側から湧き上がる憎しみのまま、怒りに任せるまま——彼女はその牙を剥き出しにしていく。
「そ、そうだ!! いけ、ゴルゴーン!! あの海の向こうに、お前が殺すべき人間どもの国がある!!」
ヴィクターは怪物の迫力に気圧されながらも、用意していた魔法石を握り込んで彼女に転移魔法を発動する。
あらかじめ設定していた座標は日本。ゴルゴーンの質量が予想以上にデカくなりすぎたため、転移先にズレが発生し、彼女は日本近海へと水没したが——その程度なら問題ない。
ヴィクターたちの思惑通り、彼女は己の復讐心を満たすために日本を目指すことになった。
海を渡り、邪魔者を排除し、ついにはゲゲゲの鬼太郎と会敵する。
つまるところ、西洋妖怪たちはゴルゴーンを『制御』などできていない。
制御不可能な爆弾として、彼らは後のすべてをあの魔獣へと託した。
願わくば、その牙が自分たちに向けられることがないよう、密かに祈りながら——。
「——くそっ!! 一足遅かったか!?」
「——……ここに、あのゴルゴーンが眠っていたのですね、アデルお姉様」
ゴルゴーンが復活し、転移させられた一時間後。カタチのない島に二人の魔女の姉妹が訪れていた。
かつてバックベアード軍団に所属していたアデルとアニエスである。
彼女たちはここ最近、ヴィクターたちが密かに何かしらの企み事を図っていることを察し、秘密裏に調査を進めてきた。
そしてその企みこそがゴルゴーンの復活だと知り、それを阻止しようと急ぎ駆けつけた。
だが手遅れだ。
既に怪物は解き放たれ、ヴィクターたちもここに用はないとばかりに島から撤収済みだ。
何もなくなった島で、アデルは危機感を露わにする。
「不味いな! 奴らの狙いは……おそらくは日本だ!! あの怪物が相手では……いかに鬼太郎といえどもただでは済まんぞ!!」
「急ぎましょう、お姉様!!」
西洋の魔女である彼女たちは『ゴルゴーン』という怪物の恐ろしさを神話によって伝え聞いている。その神話の伝承が正しいのであれば、さすがに鬼太郎といえどもあの怪物には敵わない。
せめて自分たちも援護に向かおうと、急いで日本へ旅立とうとした。
しかし——
「!? お、お姉様!! あそこに……あそこに、誰かいます!」
アニエスが気づく。
つい先ほどまでゴルゴーンが眠っていたその場所に——誰かがいた。
「…………」
その人物は黒いローブのフードを目深く羽織って顔を隠しており、あっちへフラフラ、こっちへフラフラと。
明らかに挙動不審な行動をしており、アデルの警戒心を掻き立てる。
「何者だ!? 貴様……バックベアード軍団の手の者か!!」
声を荒げ、アデルは金色の銃をその人物へと突きつけた。
「っ……! あの……その……」
すると、相手は怯えた声を漏らす。ひどく弱り切った女の子の声だった。
しかし、女子だからといって警戒を緩めるアデルではない。彼女は厳しい態度を崩さぬまま、引き金を引く指に力を加えようとする。
「待って、お姉様!! ……その子、怪我をしています」
だが姉の行動を妹であるアニエスが静止する。
アニエスはその少女が膝を擦りむいていることに気づき、その傷を手当てしようとゆっくり彼女へと歩み寄る。
「アニエス!」
アデルは妹の身を案じて叫ぶが、アニエスはあくまで少女の手当てを優先する。
「……レイ・イスミナート」
「っ!!」
少女の傷口に手を当て、静かに呟かれる回復の呪文。
その魔法の効力により、少女の傷があっという間に癒やされていく。
「大丈夫? ワタシはアニエス……貴方は? どうしてこんな危険な場所に?」
アニエスは質問を投げ掛けながらも、優しく少女の身を気遣う。
過去、異国の地においてそうされたように、『人間』の少女からそうされたように、アニエスも優しさを持って少女へと接していく。
「…………」
アニエスの問い掛けに、少女は最初こそ黙ったままだった。
しかし徐々に警戒心を解いていき、彼女はアニエスを真正面に見据え——自らの決意を口にする。
「ゴルゴーンは……」
「えっ?」
「ゴルゴーンは……どこに行きました?」
少女の口から呟かれた怪物の名にアニエスが戸惑う。
何故、こんなか弱そうな少女があの魔獣の居場所を尋ねるのかと。
だが、そんなアニエスの驚きにも構わず——少女は自らのやるべきこと、成すべきことを語っていく。
「わたしは……ゴルゴーンを止めなければならない。殺さなければならない」
「それが……私が『彼女』とこうして決別した理由なのですから……」
キャラ紹介
魔獣ゴルゴーン
FGOに登場するゴルゴーン。魔獣を産み出す要素こそありませんが、今作におけるゴルゴーンの戦闘力は……7章・バビロニアにおけるティアマトバージョンを参考にしています。冒頭から自衛隊を蹴散らしていくゴルゴーンはまさに怪獣。
彼女がこうなったのも、例の『泥』の影響です。泥に関しては……冬木という地名から色々とお察しください。
ペルセウス
ゴルゴーンを退治した英雄。
未だにFGOに参戦しない鯖。毎年のように、今年こそはプロトとコラボだと確信して……予想の斜め上を飛んでいく運営。まあ、今年のコラボも楽しいからいいけど!!
謎の少女
ゴルゴーン復活の跡地にいた謎の少女。
今作におけるゴルゴーン討伐のキーパーソン。
彼女が何者で、何故ここにいるのか?
それらの説明も次話辺りでしてみたいと思います。
アイテム紹介
石化復活液
便利アイテムその①。
現在、まさに連載中の大人気漫画からのアイテム参戦。
作品そのものをクロスさせるのは難しいのでこのような形で……。
泥
便利アイテムその②。
ゴルゴーンをティアマトバージョンのように肥大化させ、精神を汚染させた劇薬。
ヴィクターはその泥をどこぞの『悪女』から譲り受けました。
それがどこの誰なのかは……『Fate/strange Fake』を読んだことのある方なら察せるかと。……この作品は、果たしていつ完結するのだろうか?
アイギス
ゴルゴーンの首が埋め込まれたとされる防具。聖遺物扱いで登場。
色々な解釈がありますが、とりあえず本作では盾ということにさせてもらいました。この盾から、ヴィクターたちはゴルゴーンの首を切り出し、元の場所に納めました。