コミックボンボンにて連載されていた漫画。ボンボンの黄金期を支えた名作である。
作者は横内なおき先生。この作品が初めての長期連載作だというから恐れ入る。
アニメ化もされており、視聴率も好評であったためにかなり長期まで放送されていたのだが、製作会社が倒産して打ち切りという不本意な結末で終わってしまった。
今はアニメがネットでも見れたりするが、この作品の真骨頂は原作の漫画版にこそあると思います。アニメではかなり規制されている残酷描写や、絵のタッチなど色々と人を選ぶ作品ではありますが、一度は読んでみることをオススメします。
現在は新装版が販売されているため、ある程度入手はしやすい筈ですが、かつては単行本版が絶版状態でなかなかお目にかかれなかった。
ちなみに作者は単行本版を全巻執念で揃えた。我ながらかなり頑張った!!
あまり語りすぎるとネタバレになるので、この辺りで……本編をどうぞ!
唐突ではあるが、貴兄らは『北海道の黒い悪魔』をご存知だろうか?
北海道の黒い悪魔——その名を聞けばある者は震え上がり、ある者はキョトンとする。
知っている者は知っている、知らない者は全く知らない。正直言って、その呼び名での認知度はそこまで高くはない。
だが、この悪魔が活動範囲としている北海道。
その北の大地にて行われる破壊活動——『約八割』がこの悪魔、あるいはその関係者の仕業だと言われている。
『ハイウェイ巨大暴走自動車事件』
『巨大ロボット襲来事件』
『米国原子力空母乗っ取り事件』
『ライオンの大脱走』
『恐怖の大王降臨による悪魔的破壊活動』
片手で数えるだけでもこれほどの事件が例として挙げられるが、それでもまだ足りない。
この悪魔のせいで人間社会は多くの損害、負傷者を出している。その一方で、何故か死者の数はビックリするほど少ないのだから不思議なものである。
この悪魔の正体に関しては未だはっきりとしたことは分かっていない。一見するとただの『黒猫』らしいのだが、これだけのことを仕出かす輩が普通の猫である筈がない。
きっと猫の皮を被った、得体の知れない『何か』なのだろう。
もしかしたら彼もまた、今世間を騒がせている『妖怪』の一種なのかもしれない。
いずれにせよ、北海道に暮らす人々はどうか用心してほしい。
あの北の大地で暮らす以上、この悪魔との関わり合いを避けることは絶対にできない。
どこにいようとも、その『弾丸』の流れ弾が当たらぬよう、頭を低くして生きていくしかないのだから……。
「…………ごめん、私そろそろ寝るわ。お休み……」
夜、ゲゲゲの森の広場で猫娘が素っ気なく呟く。
妖怪にとってまだまだ夜はこれからだというのに、一人だけさっさと森の奥へと引っ込んでしまう。
「ああ……お休み、猫娘……」
そんな猫娘の背中をゲゲゲの鬼太郎は黙って見送る。しかし彼女のことを心配しているのか、その瞳には憂いのようなものが宿っていた。
「……鬼太郎や。猫娘のやつ……何かあったのか? ここ数日、あまり元気がないようじゃが?」
猫娘の背中と、それを見つめる鬼太郎を見比べて砂かけババアが声を掛ける。
彼女だけではない、その場にいる全員。子泣き爺、一反木綿、ぬりかべなどの面子が、心配そうな眼差しで猫娘の背中を見送り、鬼太郎に何があったのかと問いかけたい様子だった。
「うむ、実は……」
彼らの疑問に目玉おやじが答える。
猫娘がどこか不調な理由——それは先日の『猫仙人』の一件が原因であると。
猫仙人——その名の通り、仙術を極めて猫から猫へと魂を移す術を極めた仙人だ。彼は二百年前に猫塚という場所に封じられたのだが、数日前に復活を果たし、とある騒動を引き起こした。
彼は手始めに人間の暮らす町一つを猫だらけにした。人間を猫に変え、人という生き物をその町から無くしてしまったのだ。
さらに猫を虐待する人々を檻の中に閉じ込め、生きたまま飼い殺そうともした。実際に——猫仙人に喰われてしまった人間もいたという。
猫仙人が人間にそのような仕打ちをした理由には——『人間の猫に対する扱いの雑さ』があった。
猫仙人が封じられる以前の時代。人と猫は曲がりなりにも共存し、少なくとも『飼い猫』として大切に扱われていた筈だった。だが現代で猫は『ペット』として売り買いされ、『生き物』としてではない『物』としてぞんざいに扱われるようになった。
人間に危害を及ぼす可能性があるからと、保健所では動物たちを毎日のように——殺処分。
無秩序、無計画に猫を飼い、異常繁殖の末に共食いまで追い込んでしまう——多頭飼育崩壊。
繁殖用に猫を飼い、子供が産めなくなった親猫は用済みとばかりに殺す——悪質なブリーダー。
そう、物になった猫たちに、人間は人の所業とも思えぬ残酷な行いを平然と行うようになったのだ。
猫仙人は猫の妖怪としてそのことを許すことができず、人間たちも同じ目に遭わせてやろうと彼らを生きたまま檻へ閉じ込め、腐らせ——そして殺していったのだ。
鬼太郎と猫娘は、その行き過ぎた復讐を止めるべく猫仙人を打倒した。
全ての人間が猫に酷いことをしているわけではない。その事実を根拠に猫仙人を打倒し、猫に変えられていた人々、檻に囚われていた人間たちを救助したのだ。
だが——
『——そんなの関係ねぇ! 法律上は物と同じだ!!』
『——ペットを売って何が悪いんだよ!?』
『——買う奴がいるから売る! それだけの話だし!!』
猫に姿を変えられていた一般人はともかく。猫仙人が牢に閉じ込めていた人間たちは——まさに猫に酷いことをする人間の代表格だった。
彼らは猫仙人に痛い目に遭わされながらも何一つ反省せず、今後も猫たちへの対応を改めるつもりがない様子だった。
そんな彼らの態度に猫娘は激昂し、そして失望していた。
『——あんな奴らでも……助けなきゃいけないの?』
今にも消え入りそうな声で、鬼太郎にこの人助けに何の意味があったのかと問い掛けた。
その問いに鬼太郎の口から——彼女を慰める言葉は何一つ出てこなかったのである。
「なるほど……そんなことがのう」
目玉おやじから一部始終を聞き終え、砂かけババアは頷く。その事件に関して猫娘自身、きっと未だに割り切ることが出来ず、落ち込んでいるのだろうとその気持ちを察した。
しかしこれは、『猫』の妖怪である猫娘だからこその感情だ。
同じ妖怪でも、砂かけババアや鬼太郎ではおそらく本当の意味で彼女の気持ちを真に理解することはできない。
それほどまでに『猫』という生き物に密接した、解決しようもない根本的な悩みである。
「まあ……今は仕方ない。いずれ……時間が解決してくれるじゃろうて……」
こういう場合の対処法を、砂かけババアは長年の人生経験から悟る。こういう時、何かと世話を焼こうとすると逆に傷口を広げかねない。
本人が自力で立ち上がることを信じ、ただ静かに見守ってやることも大切なのだと。
「そう……なんだろうけど……」
しかし、砂かけババアのように悟った見方が出来ないでいるゲゲゲの鬼太郎。彼はどこか納得しきれない様子で、猫娘が立ち去っていった方角をじっと見つめ続けている。
本人に自覚はないだろうが、これが依頼主の人間などであれば鬼太郎も放っておくという決断が出来ただろう。
落ち込んでいる相手が猫娘だからこそ、気になってしまうのではないかと。砂かけババアなりに鬼太郎の心を読み解いていく。
「……そんなに猫娘のことが心配なら、何処か連れてってやったらどうじゃ? パーッと遊べば……あやつもそれで気分転換になるじゃろうて!」
そして「遊びに誘ってみろ」と、さりげなく猫娘と鬼太郎の仲を取り持とうとする女性ならではの後押し。
周りの仲間たちは口元を押さえたり、何かを期待して鬼太郎の反応を窺う。もっとも——
「そうだな。今度まなにお願いして猫娘を元気付けてもらおう。あの子と一緒なら……きっと辛いことも忘れられるだろうし……」
それで「自分が!」、という発想にならないのがゲゲゲの鬼太郎だ。
まなの方が猫娘を元気付ける役目に向いていると、発想が斜め上にズレている。
「鬼太郎……お前という奴は……」
「そういうところじゃぞ!!」
「はぁ~……ほんと……猫娘が不憫たい……」
「ぬ、ぬりかべ……」
これには仲間たちも盛大に呆れ果てていた。
鬼太郎の鈍感ぶりに——いったい、いつになったら猫娘の想いは実るのやらと、彼女に同情する一同。
「???」
鬼太郎は仲間たちが何に呆れているのか、何故自分に責めるような視線を向けているのか。
何一つ察することもなく、ただただ首を傾げるばかりであった。
×
「——お待たせっ! 猫姉さん!!」
数日後の日曜日。犬山まなは猫娘を遊びに誘っていた。
事前に鬼太郎から頼まれていたという裏事情もあるが、それとは関係なしに二人は頻繁に遊びに出掛けている仲だ。今更、互いに遠慮などするような間柄でもない。
「……待ってたわよ、まな。……それで? 今日はどこへ行きたいのかしら?」
だが、今日の猫娘はどこか心ここに在らずだった。まなの誘いだったからこそ重い腰を上げたものの、どうにもそれどころではない空気だ。
やはり猫仙人の件が尾を引いているのだろう。あまり乗り気ではない猫娘。
しかし、まなは挫けない。
今日は猫娘に思いっきり楽しんでもらおうと——。
「実はわたし……前々から気になってた場所があるんですよ!!」
まななりに前から気になっていた『特別な場所』へと、猫娘を誘うこととなっていたのだから。
「猫姉さんは——メイド喫茶って興味ありません?」
「…………はっ?」
その誘いに、ちょっぴりセンチになっていた猫娘も変な声を出すしかなかった。
「——お帰りなさいませ、お嬢様方!!」
メイド喫茶。
店名通り、店員がメイドさんになりきって接客をしてくれる喫茶店のことである。日本発祥のカルチャーであり、今や世界にも通じる『文化』としてその存在は一般人にも広く認知されている。
一昔前までは、かなり敬遠されがちなイメージではあったものの、最近ではコスプレ文化そのものが大衆化しつつあり、興味本位などで店内を覗きに来る一般の客などもだいぶ多くなってきている。
「驚いたわね……私たちを含めて、女性客しかいないじゃない……」
当初、メイド喫茶などと聞いて眉を顰めていた猫娘も、店内の雰囲気に思わず目を見張った。
彼女たちが入店したそのメイド喫茶は——店員はおろか、客層までもが全員女性で埋め尽くされていたのだ。
「凄いですよね!! わたしも……さすがに実際に来るのは初めてですけど、今はこう言った店も結構多いらしいですよ!」
まなも興奮気味に驚いている。実際にこの店に入ろうと予め事前情報を仕入れていた彼女も、まさか本当に女性しか入れないとは思ってなかったのだろう。
しかし、この店ではこういった『女性客限定』やら『メイド以外のコスプレ』など。日ごとによって異なるイベントを催し、新しい客層を常に呼び込もうと営業努力を続けている。
今やメイド喫茶も様々な形で進化している。ただ「ご主人様♡」などと言っているだけでは、店を存続させることも難しいのだ。
特にメイド喫茶が数多く立ち並ぶ、この『秋葉原』においては——。
そう、まなと猫娘は現在、秋葉原に来ていた。
秋葉原といえば、漫画やアニメといったサブカルチャーに強く傾倒している街として有名であり、実際にメイド喫茶という店が主流になったのも秋葉原がきっかけだ。
もともと電気街であったこの街では飲食店が少なく、そのため休憩所としても利用できるメイド喫茶は大繁盛。そのまま一大ブームを巻き起こし、それが全国的に広まっていくことになった。
「ご注文はお決まりですか、お嬢様」
「は、はい……! え、ええっと……あっ!?」
しかも、やはり本場の秋葉原のメイド喫茶。その辺に転がっているなんちゃってメイドカフェとは一味も二味も違う。
店員さんが可愛いのは当然だが、一人一人の接客技術が恐ろしく高い。凛々しく堂々とした、まるで生徒会長のような女性店員に「お嬢様」などと呼ばれ、不覚にもドキリとしてしまう犬山まな。
どぎまぎしすぎて、とっさにメニュー表を取り落としてしまう。
「まったく……ほら、もっとしっかりしなさい。楽しみにしてたんでしょ?」
そんなまなのおっちょこちょいに、猫娘は口元に笑みを浮かべていた。
メイド喫茶など、最初に聞いたときはかなり面食らったが、実際に入ってみるとこれはこれで悪くない。店内は綺麗で、女の子たちも華やか。正直、こういったものに偏見を抱いていた猫娘ですら素直に感嘆している。
「まっ……たまにはこういうのも悪くないか……」
難しいことを考えず、猫娘はこの一時に身を委ねていく。
謀らずも、猫娘に『辛いことを忘れて楽しんでもらう』という、まなや鬼太郎たちの思惑が叶った瞬間である。
「父さん。猫娘とまなは今頃楽しんでいるでしょうか?」
「そうじゃな……まなちゃんに任せておけば、大丈夫だとは思うが……」
同時刻。ゲゲゲハウスでは鬼太郎と目玉おやじが猫娘やまなの動向を気に掛けていた。
そんなに気になるのなら一緒に着いていけばよかっただろうに、そこは『女の子同士の交流を邪魔するのは申し訳ない』という、変な方向で気を遣う男たち。
猫娘が本当に望んでいるのはそんな気遣いではないだろうに、いったいいつになったらその勘違いに朴念仁な少年は気付くのだろう。
などと、ゲゲゲの森の仲間たちも影で盛大な溜息を吐いていたのだが——。
「鬼太郎、ポストに手紙が入っとったたぞ?」
そのタイミングで、砂かけババアが妖怪ポストに投函されていた依頼の手紙を持ってきた。
「ああ、ありがとう」
依頼が来ること自体はいつものことだ。鬼太郎は自然な動作で手紙を開き、依頼内容にさらっと目を通す。
「…………っ!!」
だが手紙を読んだ瞬間、彼はその場にて硬直——その表情を厳しいものに変えていく。
「……ど、どうしたんじゃ、鬼太郎? 手紙には……なんと書いてあるんじゃ?」
息子の異変に目玉おやじが手紙の内容を問う。いったい、何をそこまで顔を険しくする必要があるのか。
訝しむ父親に、鬼太郎は安堵と怒りを僅かに含んだ声で呟いていた
「父さん……猫娘がまなと出掛けていて……本当によかったです」
「この依頼だけは……今すぐにでもボクの手で解決して来ます。これ以上、猫娘には傷ついて欲しくありませんから——」
手紙には——以下の内容が書かれていた。
『——野生の猫たちが人間を不自然に襲っています。妖怪の仕業かもしれないから調べて欲しい』と。
×
「あ~っ……楽しかった!! ねっ? 猫姉さん!!」
「そうね。思ってたよりは悪くなかったわ……」
メイド喫茶を満喫したまなと猫娘は楽しかった余韻に浸りながら、二人で秋葉原の街を散策していた。
現在、彼女たちが歩いているのは秋葉原の『歩行者天国』だ。
この歩行者天国、以前はかなり荒れていた。傍迷惑なパフォーマンス、扇情的なゲリラライブやアイドルの撮影会など。お世辞にも、治安が良いとは言えない状態だった。
そして例の事件——2008年に起こった惨劇。
その事件を契機に、一時この歩行者天国も廃止にまで追い込まれていた。あんな事件が起きるくらいなら歩行者天国などやらない方がいい。そんな意見の元、封鎖されていた時期があったのだ。
だがそれでも、それでも多くの人にこの秋葉原を楽しんでもらいたい、この街を歩いてもらいたい。
秋葉原で店舗、施設の運営を担う多くの団体、町内会の人々のそんな願いの元——およそ二年以上の歳月を費やし、歩行者天国は復活した。
惨劇が二度と起きないようルールを厳格化したり、パトロールを強化して防犯意識を高めたりと。秋葉原に関わる人々は『街の人を守る』にはどうすればいいか、徹底して話し合ったのだ。
その結果として、秋葉原は事件前のような『偏ったイメージ感』から脱却。以前よりも歩きやすい、外国からの観光客なども安心して来れるような、過ごしやすい街として生まれ変わったのである。
「ふ~ん、綺麗な街なのね。昔はもっとゴミゴミしてた気がするけど……」
これには秋葉原のイメージが、それこそ十年以上前で止まっている猫娘も驚いていた。妖怪である彼女にとって十年なんて瞬きの間だ。その十年の間によくぞここまで立て直したものだと、素直に感心していた。
「そうですよね! わたしも……変なイメージがあって……色々と不安だったんですよ」
犬山まなも、秋葉原にはあまりいいイメージがなかったことを素直に告白する。きっと猫娘が一緒でなければ自分のような中学生は道も歩けないような、そんな治安の悪さを想像していた。
だが実際はそこまで悪いものではなく、人の流れなどは他の都市区と大差ない。東京暮らしであるまなや猫娘にしてみれば、特になんてこともない環境である。
「……って、あれ?」
しかしだ。それはあくまで、自分たちがこういった都市部の環境に慣れているためだ。
そういった環境に慣れていない観光客——。
「——う~む……また道に迷うてしもうたの~……」
「——またか! まったくしょうがねぇ、ジジイだべ!」
そう、例えば——まなたちの目の前で困惑している『老夫婦』にとって、ここはやはり複雑な構造をした街なのだろう。
スーツケースを片手に、そのおじいさんとおばあさんは歩行者天国のど真ん中、キョロキョロと周囲を見渡している。
「あの……どうかされましたか?」
「道に迷ったみたいだけど……大丈夫かしら?」
そんな老夫婦へ、いつものお節介で声を掛けるまな。猫娘もまなの世話焼き体質に慣れたもので、文句一つ言うことなく彼女に付き合っていく。
「ん……おおっ!! 済まんねぇ……お嬢さんたち。ちいとばかし、道を尋ねたいんじゃが……」
まなに声を掛けられた老夫婦のおじいさん。彼はまなのお節介に嬉しそうに頬を緩ませる。
そして、何故か世界地図を片手に——自分たちの『目的地』に行くにはどうすればいいか、彼女たちに道筋を尋ねていた。
「——奈良の大仏さんを拝むにはどっちに行けばいいんじゃろうかのう?」
「…………えっ?」
「…………はっ?」
しかし予想していなかった問い掛けに、二人の思考がピタリと停止してしまっていた。
「いやぁ~……まさか、ここが東京だったとはのう!」
「道理で人が多いわけだべ!」
「いや~……はははっ……」
「普通気づくでしょうに……」
人混みの多いメインストリートから外れ、老夫婦とまなたちは人気の少ない公園で腰を下ろしていた。
秋葉原といえば人でごった返す印象が大きいが、表通りを少し離れればこういった閑静な住宅街、公園などが数多くある。
静かな公園で一旦腰を落ち着かせ、まなたちは老夫婦からここへ到るまでの道のりを聞かされていく。
「ええっと……それじゃ、藤井さんたちは奈良の大仏が見たくて、北海道から旅を続けているんですか?」
「そうじゃ。だけんども……行けど行けども、奈良の大仏さんにまで辿り着けねぇ。不思議なもんじゃよ」
話を聞くに彼ら藤井さん夫婦は北海道出身らしい。北海道から大仏を見るため、奈良県へと向かっているそうだ。
しかし、二人は極度の方向音痴らしく、なかなか目的地まで辿り着くことが出来ないでいるのだ。今いる東京都に来るまでの間にも、大阪や鹿児島、沖縄に新潟。何故か香港、アマゾンといった海外にまで行ってしまったことがあるという。
「……いや、どう考えてもおかしいでしょ!! 絶対途中で気づくでしょ!?」
あまりの方向音痴っぷりに、猫娘も驚き呆れていた。
百歩譲って国内で迷うのならまだ理解できるが、外国に行くともなれば色々と手続きが必要になる筈。その間に、少しでもおかしいとは思わなかったのだろうか。
「まっ、生きておればいつか辿り着けるべ」
「んだな。せっかちなこと言ってちゃ、旅はできねぇべさ」
というのも、本人たちがそこまで事態を深刻に考えていないようだ。老夫婦はあくまでのほほんと、旅そのものを楽しんでいる。
「すごいタフネス……いや、そうじゃなくて!!」
老人特有の呑気さ、老夫婦の見た目以上の頑丈さにまなは唖然となるも、さすがに何とかしてあげたいと思い、彼女は提案する。
「わたしがっ!! お二人を奈良まで連れて行きますから、安心して下さい!!」
「ちょっと、まな!?」
この提案にはさすがに猫娘も驚いたが、まなだって付きっきりで奈良県まで同伴するつもりではない。あくまで二人が目的地に辿り着けるよう、公共の交通手段を調べてそこまで連れてってあげるだけだ。
幸い、ここは日本の首都・東京。新幹線なり、夜行バスなり。奈良県まで直通で行けるルートがある筈だと。さっそくスマホで奈良までの交通手段を調べていく。
「まったく……本当にお人好しなんだから……ん?」
そんなまなの余計なお節介に呆れながらも、猫娘は表情を緩ませる。
覚悟を決め、まなの気が済むまで自分も付き合ってあげようかなと——そう思い立ったときである。
突然、『ガタ!! ゴト、ゴト!!』と。物音が聞こえてきた。
その音は——藤井夫婦が所持している荷物、スーツケースから聞こえてくる。
スーツケースに——『何か』が潜んでいるのだ。
「……何? い、生き物かしら……?」
これに猫娘が反応する。彼女は藤井夫婦にお伺いを立てながら、ゆっくりとスーツケースを開いていく。
「…………」
すると——そこには一匹の『猫』がいた。
一見すると野良猫っぽい、ちょっぴり汚らしい一匹の『黒猫』が横たわっていたのだ。
「なっ!? ちょっ、ちょっと、アンタ、大丈夫!? ニャニャ!! ニャニャニャ!?」
その猫の身を心配し、猫娘は慌てて『猫話』で呼び掛ける。
その猫語に反応し、そのオスネコも猫娘にだけ伝わる猫語で彼女の呼び掛けに答えていた。
「ニャ、ニャァ~ン……(燃料……いや、腹減った……なんか飯くれ)」
「——お? おめぇ、クロでねぇか? 荷物に紛れてついてきちまったんだな~、しょうがねぇヤツだべ」
その猫のことを老人は『クロ』と呼んだ。黒猫だからクロということなのだろう。なんとも安直なネーミングセンスだ。
クロは、藤井家の飼い猫とのこと。本来であれば、北海道にある実家で留守番をしている筈なのだが——どういうわけかスーツケースの中に忍び混んでついてきてしまったらしい。
腹ペコで動けないところ、たまたま猫娘が見つけて今はご飯にがっついている。
「そっか……別に虐待ってわけじゃないのよね……」
クロの元気そうな様子に猫娘は安堵の息を吐く。
当初、スーツケースの中から出てきたときは「まさか……虐待では?」と老夫婦のことを疑ってしまった。猫仙人の一件で人間の横暴な一面を見てしまったばかりだからこそ、抱いてしまった懸念である。
「ほれ、クロっ! 羊羹も食え!!」
しかし、クロと老夫婦の関係は至って良好に見えた。クロが夢中で飯にありつく姿を、彼らは微笑みを浮かべて見守っている。
(※猫に羊羹を与えてはいけません)
「ニャニャニャ……ニャニャ(あんたの飼い主は……いい人たち見たいね)」
猫娘はそれが嬉しく、猫語でクロへ言葉を掛ける。
「ニャッ……(まあな……)」
クロも素っ気ないながらも、猫語でそのように答えていた。
「——ああっ!?」
しかし和んでばかりもいられないと、おばあさんが叫び声を上げる。
「大変じゃぞ、ジジイ!! クロがここにいるってことは……家の戸締りができてねぇってことだ!! 急いで帰らねぇば!!」
「ほんとじゃ、そりゃいかん! トラだけじゃ、心配じゃ!! 早く帰るべ!!」
藤井夫婦は出かける際、留守番を全て家の猫たちに託しているとのことだ。
家にはクロ以外にも、『トラ』という虎猫がいるとのことだが、一匹では家の守りに不安があった。
急いで家に帰ろうと、彼らは目的地を『奈良県』から『北海道』へと変更する。
「ええっと……北海道ですか? それなら空港から飛行機で……」
急な予定変更に奈良までのルートを調べていたまなが戸惑うが、すぐに対応して北海道までの道筋を検索し直す。もっとも、東京から北海道なら一番の最短ルートは『飛行機』であると調べずとも分かる。
あとは羽田か、成田か。今から予約が取れるのか、時間は何時か、予算は幾らかなど。藤井家の代わりにまなはそれらを事細かに調べようとしていた。
そのときだ。
今度は物音ではない。はっきり『声』という形でその言葉は聞こえてきた。
『——助けて』と。
×
「——っ!」
「——っ!」
その叫び声に反応できたのは——猫娘とクロの一人と一匹だけだった。
なにせ他の人間たちにその声は、ただの『鳴き声』にしか、聞こえなかったのだから——。
「? なんだろう、あの猫……迷子なのかな?」
最初、その『子猫』を見つけた犬山まなが率直にそのような考えを抱く。
彼女たちの目の前に現れたその子猫。一見するとただ愛らしい、可愛らしいだけの猫に見えるだろう。
「待って……この子、怪我してるわ!」
しかし猫娘はすぐに気づく。その子猫が怪我を負っていることに——。
その怪我が明らかに人為的なもの。つまり、『人間』につけられたものだと——。
さらに、子猫は猫語で猫娘へと助けを求めていた。
『助けてっ……このままだとママが……ママが人間に殺されちゃう!!』
「——っ!!」
救援を求めるその声に、猫娘は一目散に駆け出していた。
「——……ここなの? って、何なの!? この匂いはっ!?」
猫娘が子猫の案内で辿り着いたのは——住宅地の奥にある、とある一軒家だった。
大きな塀に囲まれたその家は、一目見ただけでは中がどうなっているかなどわからない。だが、猫娘の嗅覚はそこから漂ってくる『悪臭』を嗅ぎ取っていた。
それは——『動物』の匂いだ。しかも複数、普通に飼っていればまず抑えられるであろう悪臭を、その家はなんの躊躇もなく垂れ流していた。
「……っ!!」
嫌な予感がした猫娘。彼女は僅かに躊躇いつつも、塀を飛び越えて敷地内へと侵入する。
「な……なによ、これ……」
家の敷地内、その庭先に広がっていた光景を目撃した瞬間、猫娘は言葉を失ってしまう。
そこでは動物たちが、小さなケージの中に何匹も押し込まれていた。
猫や犬たちを入れた鉄の檻が、『物』としてそこらじゅうに無造作に放置されているのだ。当然、体のケアなどなされているわけもない。満足に餌も与えられていないのだろう、猫も犬も皆痩せこけている。
飼育環境などという言葉はどこにもない。それ以上は口にするのも憚られるような劣悪な環境の中で、彼らは生きることを余儀なくされている。
そう、まるで猫仙人が人間たちを飼殺しにしていた光景のよう。
もっとも今の日本の社会では、これこそが『よくある』光景なのかもしれない——。
そして——
「——あん? なんだ貴様っ!! 何を勝手に入って来てやがる!?」
そこにいた人間。その男が猫や犬たちの飼い主なのだろう。
今まさに、檻から出した一匹の猫の首根っこを持ち上げ——明らかなる虐待行為を行おうとしていた。
『——ママ!!』
ぐったりとするその猫に対し、子猫が鳴き声を上げる。男に掴まれているあの猫が、この子の母親らしい。彼女を助けて欲しいと、子猫はこの家から必死の思いで逃げ出して来たのだろう。
「あんた……っ!! その猫から手を離しなさい!!」
猫娘は真っ先にその猫を救うべく、化け猫の表情へと変貌。男の首元に爪を突きつける。
「ヒッ!? ば、化け物!?」
一瞬で立場が逆転する。
どれだけ動物たちに横暴な態度を取ることができようとも、所詮はただの人間。猫娘を前に成す術もなく悲鳴を上げ、男は彼女に向かって『化け物』と叫んでいた。
「化け物……ですって?」
その叫び声に猫娘がさらに苛立ちを募らせる。
「私から言わせれば……アンタの方が化け物よ!!」
「ちょっ……!? 猫姉さん!?」
後から追いついて来たまなが猫娘の怒りように何事かと目を剝く。しかし、まなも家の敷地内を見渡し、どうして猫娘がここまで激怒しているのか理解する。
「ひ……ひどい……こんな……どうしてこんなこと……」
「何でこんな真似が平然とできるのよ!? コイツらだって……必死に生きてるのよ!! それをこんな……!!」
虐待を受けていたであろう動物たちを前に——猫娘の脳裏に、猫仙人の発言が思い出される。
『——狭いところで次々と子猫を産ませて、売り捌き』
『——産めなくなった猫は用済みとばかりに殺した』
おそらくこの男は、ここにいる動物たちのブリーダーだ。
猫仙人が言っていたように、コイツはここで猫や犬たちを繁殖させ、ペットショップへ売り捌いているのだ。
そして用済みとなった親猫を——まさに殺そうとしていた直前だった。
「……っ、許せない!!」
一瞬にして、男への殺意が芽生える猫娘。どす黒い感情が彼女の中を暴れ回っていく。
いっそのこと、こんな人間はこの場で——何て考えまで脳裏を過ぎる。
「——猫姉さん……大丈夫!?」
「はっ!?」
だがそんな考えは、心配そうな表情で覗き込んでくるまなの存在で吹き飛んだ。
彼女の前で、これ以上自分が取り乱すわけにはいかないと。冷静さを取り戻した猫娘はブリーダーへと要求を突きつける。
「今すぐ……こいつらを解放しなさい。そうすれば……この場は見逃してやるわ」
「は、はぁっ!? い、いきなり乗り込んできて、何ふざけたこと言ってやがる!!」
だが、猫娘のその要求に男は激しく憤る。
脅されていることに怯えながらも、男は自身の正当性を訴えて来た。
「こ、こいつらは俺の所有物なんだよ!! それを勝手に連れ出そうとすれば……お前らが泥棒になるだけだぜ!!」
日本の法律において、動物は飼う人間の所有物である。たとえ助ける目的であろうとも、それを許可なく連れ出せば立派な窃盗罪になってしまう。
勿論、『動物愛護法』の観点からすればこの悪徳ブリーダーが裁かれる可能性もあるが、よほど悪質でない限り、罰金を払う程度で済んでしまう。状況から鑑みるに——おそらくこの男の行為も罰金を払うだけで終わるだろう。
「け、警察を呼ばれたくなかったら、とっとと帰るんだな!! それで罪に問われるのはお前らだぜ!!」
「そ、そんな……」
自身の正当性を自覚し始めたのか、男は強気な態度で猫娘たちを言いくるめようとする。男の言い分、自分たちの方が罪に問われるなどと言われ、まなはショックを受けたのか固まってしまう。
「アンタ……!」
しかし、猫娘は一歩も引かなかった。
たとえ警察が自分を捕まえようとしても構わない。間違っているのはこの男だと。たとえどんな奴が相手であろうとも、動物たちを助けるために徹底して戦う構えでいた。
だが、猫娘の覚悟は取り越し苦労で終わる。
何故なら警察などが駆けつけてくる前に——動物たちはとっくに檻から抜け出していたからだ。
「…………あれ? お、おい……何を勝手に抜け出して……あれ?」
その事実に気づいたブリーダーが間抜けな声を零す。
そう、男が猫娘と口論している間にも——『そいつ』はケージの鍵を開け、動物たちを解放してしまっていた。
その犯人は、まるで見せびらかすように鍵の束を手の中にぶら下げ、動物たちに『猫語』で語りかける。
「ニヤァァ、ニャニャニャ……ニャニャ、ニャ〜ン(逃げ出すか、ここに残るか……あとはお前らの自由だ、好きに生きな)」
「クロっ!?」
猫娘も目を丸くする。ケージを開けて動物たちを檻から出していたのは——藤井家の飼い猫、クロだった。
いつの間にか家の中へと侵入した彼が、ケージの鍵を使ってさっさと檻を開けてしまっている。何て抜け目なく、器用な猫なのだろう。
「あっ!? おいこら!!」
ブリーダーは慌てて動物たちの脱走を阻止しようと手を伸ばす。だがクロが男へと飛びかかり、その顔面に容赦のない『猫パンチ』をお見舞いする。
「ブミャアアアア!!(テメェはすっこんでろ!!)」
「ボガァッ!!?」
そのパンチの想像を絶する威力に、男の体が仰け反ってそのまま倒れる。
とても猫のものとは思えぬ鉄拳、クロはあれこれ理屈をほざく悪徳ブリーダーを問答無用、拳一発でノックアウトしてしまう。
目を回して倒れる男に対し、クロはぺっと吐き捨てていた。
「ニャニャ、ニャニャニャ、ニャニャ〜ン(罪がどうとか、色々とほざいてやがったが、残念だったな)」
「ニャニャン、ニャニャニャーニャ、ニャニャ!(この国に猫を裁く法律はねぇ、オイラを訴えられるもんなら……訴えてみやがれ!)」
「く、クロ……アンタ……」
自分たちがモタモタしている間にも、さっさと動物たちを助け出していたクロの活躍。
彼の勇姿、彼の頼もしい台詞に、思わず目頭が熱くなってしまう猫娘であった。
「…………何て言ってるんだろう?」
もっとも、猫語が理解できないまなには、クロが何を言っているのか最後までさっぱりだが。
こうして、クロの活躍によってこの悪徳ブリーダーは成敗された。彼が己の正当性をどれだけ訴えようとも、相手が猫ではどうしようもない。まさか猫相手に本当に裁判を起こすわけにもいかない。そんなことをすれば世間の笑い者にされるだけなのだから。
だがこう言った光景——悪辣な人間の手によって動物たちが飼い殺しにされる環境は、今の日本でたいして珍しいものではない。
日本は動物愛護の点からすれば後進国。欧米諸国に比べて完全に『遅れている国』なのだから。
勿論、そういった環境に危機感を抱き、動物愛護法の改正を望む声は人間たちの間でも上がっている。実際に改正法は可決され、あと一年以内には施行される予定だ。
この改正で、少しでも動物たちの犠牲が減らせると信じたいところである。
だが、この瞬間にも動物たちが下劣な人間に虐げられ、苛められ、そして殺されている事実は変わらない。
そして、その現状を嘆き、怒りを募らせている『妖怪』が、猫娘や猫仙人以外にもいた。
「——ニヤァ〜ン! ニャニャ、ニャニャ!!」
そこはどこかの空き地だった。そこには都内中の『猫たち』が数百匹と集まっており、皆一様に殺気立ってる。
ニャニャ、ニャニャと。その場の全員が『人間許さん!!』『人間倒すべし!!』などと、猫語で物騒な言葉を叫んでいた。
「——同士諸君!! ついに時が来たぞ!!」
そんな中、空き地の中心地で猫にも人間にも伝わる言語で——『三叉の尾』を持った一匹の巨大な猫が息巻いている。
その猫はまるで政治家の演説のように、広場に集まった猫たちへと力説する。
「今日に到るまで……我々はあらゆる手段で人間に警告を促してきた!! 猫に……動物にひどいことをすればどうなるか、あらゆる手段で分からせてきたつもりである!!」
ここ数日、この巨大な猫を中心になって猫たちは人間を襲ってきた。
ターゲットは主に悪徳ブリーダーや猫を蔑ろにするペットショップなど。ある程度ターゲットを限定し、被害も最小限にまで抑えてきたつもりである。
「にも関わらずだ!! 人間は一向に態度を改めることもなく、同胞たちの命を蔑ろに扱うばかりだ!!」
しかし猫たちに痛い目に遭わされながらも、人間は何一つ考えを改める素振りを見せず。
未だに多くの猫、動物たちを蔑ろにし、彼らの生命を脅かしている。
「もはや……我慢の限界である!! これ以上、奴ら人間どもをのさばらせておくわけにはいかない!!」
握る肉球に力を込め、その猫は堂々と宣言する。
「——虐げられてきた猫たちのためにも……この猫ショウが!! これより人間どもの大粛清を行う!!」
全ての猫たちのために、妖怪・猫ショウは奮い立つ。
「——いざ!! 革命のときである!!!」
その日、猫たちによる恐るべき逆襲の物語が幕を開ける。
人物紹介
クロちゃん
本作の主人公。ボクらの兄貴分。
主人公なのに主人公らしからぬ意地悪な面があり、真っ当なヒーローとは少し違う。
けれど本当に困ったときにこそ現れ、立ち塞がる扉を無理矢理にこじ開けてくれる。
猫なのにかなり器用で賢い。果たしてその正体は!?(タイトルが既にネタバレですが……)
じいさん、ばあさん
クロの飼い主にして彼の恩人。
ただの老人なのだが、あらゆる環境に適応する生命力を持っており、クロ以上に不死身疑惑がある。
名前は不明だが、苗字はフジ井。今回は分かりやすく藤井と漢字で表記しています。
猫ショウ
今作の敵妖怪。ちょっとデカイ三叉の尾を持つ猫の妖怪。
モデルは5期鬼太郎に登場する猫ショウをそのままイメージしてもらえれば助かります。
この猫ショウと鬼太郎。そしてクロが次回激突する!
補足説明
メイド喫茶ネタについて
今回出てきたメイド喫茶ネタですが、特に深い意味はありません。
今回の舞台を『秋葉原』に設定したく、こんな感じで話を纏めてみました。
秋葉原といえば電気街。珍しいジャンクパーツを求めて、『彼ら』も東京に来るかもしれません。
動物愛護法について
今回、ちょこっと触れた動物愛護法に関しては作者も詳しいことは知りません。
『ワイルドライフ』という漫画を参考に色々と書いてみましたが、この漫画もかなり前の作品。
ネットでちょろっと調べた限りでは、動物愛護法が改正されたのはここ数年でのことらしい。
自分は動物などを飼ってはいませんが、もっと動物たちに優しい法律になればいいと思います。