今回はチェイテ城と梁山泊との組み合わせ。チェイテピラミッド姫路城を経験した熟練マスターであれば、別に驚く必要はない……これがハロウィンだ!
本イベントで実装された、呼延灼ちゃん。最初見た時はクール系かと思いましたが、まさかの承認欲求モンスター!
しかし不覚にも共感してしまう部分もある。自分だって、もっともっと小説を読んでもらいたい!
お気に入り数を増やしたい!! 評価値を上げたい!!
褒めてくれる感想……いつでも待ってますから!!!!
さて、肝心の本編……タートルズの中盤です。今話からタートルズのキャラがガッツリ出てきますが、一点だけ注意。
前回も少しお話したと思いますが……旧亀は吹き替えの違いによって、メインキャラに性格の差異が結構出る作品でもあります。
自分はビデオ版をメインにキャラクターを立てていますので、地上波版に慣れている方には違和感を感じる人もいるかも知れません。
一応、後書きの方でキャラクターの性格などそれぞれの紹介はしていきますので、どうかご容赦ください。
余談ですが……夕方の地上波で放送していたタートルズの後番組って『新世紀エヴァンゲリオン』らしいですよ?
当時のちびっ子たちは、この落差をどのように受け入れていたのだろうか……。
深夜、零時過ぎ。
謎の覆面ロボット集団を退け、一時の静寂を取り戻した妖怪アパート。当面の危機が去ったということもあり、唐傘やろくろ首。あかなめといった住人たちは自室に戻って体を休めている。
日頃から戦い慣れていない彼らでは、これ以上の連戦はキツいだろう。ここから先は鬼太郎たちといつものメンバー。
そして——彼ら緑の四人組で立ち回っていくこととなる。
「ほれ、お茶じゃ。冷めんうちにどうぞ……」
「あっ、これはどうも!」
大家である砂かけババアは、妖怪アパートの自室にその四人組を招き入れてお茶を淹れてやった。
四人のうちの一人……いや、一匹と呼ぶべきか。リーダーと思しき個体が礼儀正しく頭を下げていくが——。
「ねぇねぇ!! ◯◯ハットでデリバリーピザ頼んでいい!? 俺腹減っちまったよ!」
「これ◯◯映んないの? 俺日本のアニメ見たいんだけど……」
「おい、見てみろよ、この冷蔵庫!! 旧式だけど◯◯ソニック製だ! やっぱ日本の技術は進んでるよな!」
他の三匹はまるで落ち着きがなく、好き勝手に室内をいじくり回している。
受話器を片手に出前を頼もうとしたり、座敷に寝っ転がってテレビを観ようとしたり、冷蔵庫の中身を物色したりと。割とやりたい放題である。
「ほんと……なんなのよこいつら……」
「…………」
初めて訪れた人ん家でここまで遠慮なく振る舞える彼らの図太さに猫娘は呆れ返り、鬼太郎は言葉すら出てこない。
「流石にこの時間帯に出前は無理じゃが……冷凍ピザならあるぞ、食うか?」
もっとも、部屋の主である砂かけババアは特に気にした様子もなく。緑の彼らのヤンチャを軽く受け流す懐の広さを見せる。深夜であるためデリバリーピザは注文できないが、冷凍ピザなら用意できると彼らの要望を一部叶えてもやる。
「うわっ!! マジ!? やったぜ、ピッザタイムダ!!」
「コーンフレークかけてもいい? ないなら……ピーナッツバターかホイップクリームでもいいんだけど!!」
砂かけババアから許可を得たことで、緑の彼らは水を得た魚のようにはしゃぎ始める。冷凍庫からピザを取り出し、さらにトッピングで自分好みにピザを彩っていく。
「おい、お前たち!! せっかく日本に来たんだから……もっと健康的なものかけろ!! 俺、しらすと梅干しなっ!!」
これには先ほどまで落ち着いていたリーダー格の彼も慌てて仲間たちの元へと駆け寄り、一緒になってピザを堪能していく。
「ご馳走様でした! いや~、日本の冷凍ピザも大したもんだよ!!」
「ほんとほんと!! サイズはちっとばかし小さいけど……」
「おい! せっかくご馳走になったんだ、文句言うなって!!」
「……とっ! ほんと、すいません! 話の腰を折っちゃって……」
そうして、ピザを美味そうに平らげたことでようやく落ち着きを取り戻していく、緑の四人組。
今度はきちんと全員で鬼太郎たちと向かい合い、リーダー格の一匹が代表して口を開いていく。
「俺たちはミュータント・ニンジャ・タートルズ! ……って、それはさっきも名乗った、ははは!!」
「……ニンジャ? いえ……タートルということは……あなた方は……亀ということでしょうか?」
初対面のときも名乗った『ミュータント・ニンジャ・タートルズ』という肩書きから、鬼太郎は相手の正体の一部を察する。未だにミュータントという言葉を完全に呑み込めてはいないが、ニンジャやタートルという言葉の意味なら流石に知っている。
ニンジャとは、即ち——忍びのことを指す。
タートルとは即ち——亀のことを指す。
つまり彼らは——亀の忍者!!
色々とおかしい字面だが、とりあえずそういう意味合いで己を納得させていく鬼太郎。
「そのとおり! 俺はリーダーのレオナルドだ、よろしくな!!」
その解釈は間違いではなかったようで、亀忍者の筆頭・レオナルドが意気揚々と頷く。
全身が緑色に甲羅を背負ったその姿は、パッと見では四匹とも同じ亀に見えるのだが——彼らはそれぞれが異なる色付きのバンダナを鉢巻のように目元に巻いている。
レオナルドは青い鉢巻、背中には二本の剣を背負っている。リーダーらしくしっかりと落ち着き払った性格のようだ。
「そんで……こっちがドナテロ。棒術の達人にして、チームのブレインだ!」
「どうも! よろしくね、日本の皆さん」
さらにレオナルドは他の亀たちの紹介も行っていく。
紫色の鉢巻に木の棒を背負ったのがドナテロという亀だ。真面目で穏やかそうな口調。ブレインというだけあってか、どこか知性を感じさせるような佇まいでもある。
「こっちの彼がラファエロ、釵使いの名人で——」
「妖怪か。改めて見てみると……やっぱり変な生き物だね、おたくら」
「……ちょっぴり皮肉屋だけど、あまり気にしないでくれ、はははっ……」
赤い鉢巻に、釵という十手のような刃物を器用に手の中で弄んでいるのがラファエロだ。自分たちが亀であることを棚に上げ、妖怪である鬼太郎たちに奇異な視線を向ける。
彼の発言や態度に、慌てて弁明を入れるレオナルドが乾いた笑みを浮かべしまう。
「そして——」
「そしてこの俺がミケランジェロ!! タートルズで一番の……ピザ回しの名手で~す!!」
レオナルドの言葉に割り込み、自分で自己紹介をしていくのがミケランジェロだ。
橙色の鉢巻、ヌンチャクを器用に振り回す技能こそ見事なものだが、いかんせんかなり騒々しい。深夜帯で静かにしなければ近所迷惑にもなるというのに、今も調子良くはしゃぎ回っている。
「おい、ミケランジェロ。その辺にしとけって……」
「お前が喋り出すと話が進まないんだよ」
これには他の仲間からも大人しくしているように釘を刺される。どうやらメンバー内でも特にミケランジェロが騒がしいというのが共有認識らしい。
「まっ、そういうわけで……俺たち四人でタートルズ! ニューヨークの正義と平和を守る、ミュータントヒーローさ!!」
途中で話が脱線したりもしたが、とりあえず四人の通称。それぞれの呼び名の紹介まで無事に終え、レオナルドは茶を啜りながら一息ついていく。
「ニューヨーク? って、アンタたちアメリカから来たの!? 何だってそんなところから……わざわざ日本に?」
相手の自己紹介から、猫娘は彼らの出自が某大国であることを知って首を傾げる。
米国と日本は確かに友好関係にある国家同士ではあるが、彼らのような存在がわざわざ日本に、それもどうやって来たというのだろう。
まさか観光というわけではあるまい。彼らがこの国を訪れた、そもそもの目的は何なのか問い掛ける。
「俺たちは連中を……フット団を追ってきたのさ! あいつらがこの国で悪さをしてるって情報を掴んだんだ!!」
「そうそう……まあ、ネットの動画でチラッと見かけただけなんだけど、あれは間違いなくフット団の連中だったよね、へへ!」
レオナルドは情報を掴んだと。何だかそれっぽいことを格好つけて口にしているが、情報の出どころ自体はインターネットからだ。
通行人が目撃し、撮影したとされる『犯罪の決定的瞬間!』と銘打たれた動画タイトル。ネットサーフィンをしていて、たまたまその動画を見つけたミケランジェロが自慢げな笑みを浮かべる。
常識外れな存在であるタートルズだが、一般的なネット知識は保有しているらしい。これに関しては日本妖怪だって、スマホやパソコンを使いこなしているのだから、そこまで驚くべきことではない。
これも時代の流れというやつだ。
「フット団……それがあの覆面集団。あんなロボットたちを使って妖怪たちを誘拐している……犯罪組織の名前でしょうか?」
総理代理に忠告された『犯罪組織』というワードを頭に入れながら、鬼太郎は襲撃してきたフット団なるものたちのことを思い浮かベる。
覆面のロボット軍団に、サイ人間とイノシシ人間の二人組。彼らが妖怪たちを何処ぞへと連れ去り、さらにはあちこちで窃盗や強盗などの犯罪を繰り返している。
妖怪にとっても、普通に生きる一般人にとっても彼らの存在が迷惑極まりないことは確実だろう。
「そのとおり。ちなみに……あのサイはロックステディ。イノシシの方はビーバップ」
「どっちもお間抜けさんでよ、あいつらだけなら大したこともないんだけど……」
ドナテロからは先ほどのサイとイノシシの名前を教えてもらい、ラフェエロが彼らの脅威がそれほどではないことを付け加える。
鬼太郎たちもあれらと戦ってみて、パワーこそ大したものだったがそれを活用するほどの賢さがないと感じた。動きも読みやすく、攻撃も単調。あの光線銃は少し厄介かもしれないが、それも間合いさえ詰めれば特に問題にはならない。
あの二人とロボット軍団だけであれば、鬼太郎たちだけでも対処は簡単だろう。しかし——。
「問題はシュレッダーだ! あの二人が来ていて……あの悪党が来ていないわけがない!!」
「ああ! あの鉄仮面といったら、本当に性格が悪いんだから!!」
もう一人。タートルズが追っているフット団には、彼らを指揮する『親玉』がいるという。
奴こそが、日本妖怪たちを連れ去るようにロボットたちに指示を下している黒幕であると。
タートルズはその名を、ウンザリするように吐き捨てていく。
×
「——それでノコノコ戻ってきたってのか……このバァカモン共が!!」
巨大なコンピュータールーム。
何に使用されるかも分からないハイテク機器の数々を背にしながら、深く椅子に腰掛ける男が一人。仕事をしくじった部下たちに、苛立ち混じりの怒声を浴びせていた。
男は鉄の兜に鉄の仮面でその表情を覆っていたが、大変お怒りであることはしっかりと伝わってくる。
「す、すみません……ボス!!」
「ふ、フガフガッ!!」
そのお叱りに、サイとイノシシ——ロックステディとビーバップの二人がすっかり縮こまっている。覆面ロボットたちを従えていた二人だが、この男はさらに上の立場にいるようだ。
それもその筈。この男こそが、フット団を指揮する司令官——鉄仮面・シュレッダーその人。
タートルズ、永遠の宿敵である。
「で、ですけど、ボス! タートルズの奴らがこっちに来ていることを、いち早く伝えようと思いまして……」
「そうそう、戦略的撤退ってやつですぜ!」
彼らは任務の失敗をタートルズの出現。それをシュレッダーに迅速に伝えようとした、やむを得ないものだと弁明する。
緑の亀たちと幾度となく熾烈な戦いを繰り広げてきた彼らといえども、まさかこの日本にまで連中が自分たちの邪魔をしに来るとは思ってもみなかったのだ。
「言い訳ぬかすなバカモン共が!! それならそれで、妖怪の一匹や二匹でも連れ帰ってこんか!! 手ぶらで帰還しおって、このノロマどもが!!」
しかし、そのような言い訳で納得するような御仁ではない。タートルズの出現はそれとして、シュレッダーは何一つ成果を上げられなかったロックステディたちに辛辣な言葉を吐き捨てていく。
せめて当初の予定どおり、妖怪の一匹でも連れ帰ればここまで怒ることもなかっただろうに。
「ええい! それにしても忌々しい!!」
シュレッダーはさらに怒りを拗らせ、精密機械だろうがお構いなしにその豪腕を叩きつけていく。
「——まさか古巣の日本に戻ってまで、奴らの妨害を受けることになるとは……吉浜武の亀どもめが!!」
「——吉浜武?」
奇しくも、シュレッダーがその人物への怒りをぶちまけていた頃、タートルズたちの口からもその名が呟かれた。
「そうさな……俺たちタートルズとシュレッダーとの因縁を語るには、まずは彼について話しとく必要がある……しらんけど!」
レオナルドがそのような考えに至ったのは、ゲゲゲの鬼太郎たちの疑問が未だに尽きなかったからだ。
自分たちミュータントタートルズが、シュレッダー率いるフット団と敵対していることは鬼太郎たちも理解してくれた。
しかし、そもそもフット団とは何か?
シュレッダーとは何者なのか?
ミュータントとは、いったい何なのか?
フット団の蛮行を阻止するためにも、鬼太郎たちは敵についてある程度知っておく必要がある。また鬼太郎たちがタートルズと連携を取り合うため、その存在が何なのかはっきりさせておくのもいいだろう。
まだ『時間はある』。次のアクションを起こす前に、可能な限り互いに情報の整理をしておきたい。
レオナルドは熟考の末——まずは『
「吉浜武は日本に存在していた、とある忍び集団に所属する男だった。忍びの流派はフット流。吉浜はそこで弟子たちに忍びの技術を教える指導者の立場にいたんだ」
「フット流、それは……もしや?」
その話、忍びの流派『フット流』なる名称に鬼太郎は眉を顰めた。今現在、巷で暗躍している犯罪組織の名前が『フット団』だ。この類似、ただの偶然ではないだろう。
「そう、お察しのとおり。そのフット流ってのが後々のフット団。悪の犯罪組織に落ちぶれちまった……忍び集団の成れの果てさ」
やはりというか、ラファエロが鬼太郎の疑惑を肯定してくれた。フット流という忍者集団こそが今のフット団なのだと。
問題は——何故そのように歴史ある忍びたちが犯罪集団に落ちぶれてしまったかということだが。
「フット流を今のような犯罪組織に貶めたのは、沢木小禄という男だ。奴はフット流を我が物とするため、師であった吉浜武を狡猾な罠に陥れた。忍びの指導者の座から、吉浜を払い落としたんだ!」
「——!」
ここで登場するのが、
彼はフット流の実権を握るため、邪魔者である吉浜武を罠に嵌めたという。二人は師弟の間柄であったが、師匠である吉浜は弟子である沢木の策略により、謀反の罪をでっち上げられた。
掟に厳しい忍びたちは、吉浜武に『国外追放』という非常に重い罰を与え、彼を日本から追い出したのだ。
「国を追われた吉浜武は各地を流れに流れて……最終的にはニューヨークへと辿り着いた。金もなく一文なしだった彼は、そのまま下水道で暮らすことになった」
忍びの技術を以ってすれば、手段さえ厭わなければ金銭を得ることは出来たかもしれない。しかし忍びの里で生まれ育った彼の矜持が、自分の利益のためだけに忍者の技を行使させることを躊躇わせた。
彼はニューヨークの地で、その生涯を終える覚悟を決めたのだ。
「けれど吉浜も全くの孤独というわけではなかった。下水道にはねずみたちが住み着いていて、彼らは吉浜にとっての良き友人だった」
「ね、ねずみ……」
ねずみが友達と聞き、猫娘が複雑な表情になる。
そういえば、今はねずみ男がニューヨークへ旅立っていたが……そこはいずれ触れよう。
ここで大事なのは——吉浜武が『特にねずみと仲が良かった』という部分であり。
「それから……近所の子供が誤って下水道に流してしまった、四匹の亀たちとも彼は友達だった」
他に四匹の亀——ミドリガメの友達がいたということ。それも重要だという。
「……四匹の亀? まさか……」
四匹の亀と言われ、鬼太郎は眼前のタートルズたちへと目を向ける。彼らもちょうど四匹、この一致はやはり偶然ではないだろう。
「——そんなある日のことだ。吉浜武と亀たちが暮らしていた下水道に、妙な化学薬品が流れ込んできたのは!」
ここで話が急展開。いよいよ核心へと迫っていくのか、レオナルドの口調も自然と熱を帯びてくる。
そう、下水道に流れ込んできたという、その『光り輝く謎の薬品』こそが問題だったのだ。
「後になって分かったことだが……そいつは『ミュータンジェン』と呼ばれる薬品だった」
「ミュータンジェン?」
「……?」
聞き慣れない、というよりそっち方面に関しては完全に知識不足な鬼太郎。他の日本妖怪たちもピンときていないのか、全員が首を傾げている。
「ミュータンジェンってのは、特殊な薬品同士を混ぜ合わせることで作り出される危険な薬品のことさ。そいつに触れてしまった生物は、『そのときもっとも身近に接していた生物』へとその姿を変えちゃうんだ」
ここで、ドナテロが説明を付け加えてくれる。
ミュータンジェンという薬品の危険性。生物はそれに触れることで突然変異を起こし——ミュータントへと変貌を遂げるのだと。
「このミュータンジェンを浴びたことで、ただのミドリガメたちは吉浜武の影響で人間……いや、亀人間になった。つまり……」
「!! なるほど、その亀たちがお前さんたち……タートルズということなんじゃな!?」
「そのとおり! 流石に察しがいい!!」
そこでようやく、目玉おやじが得心が行ったとばかりに頷く。
レオナルド、ドナテロ、ラファエロ、ミケランジェロ。
彼ら四匹の亀はミュータンジェンという薬品の効果によって人間へと変身した——突然変異種の亀なのだと。
「俺たちタートルズはミュータントになって自由を得た。けど……人間であった吉浜武。彼もミュータンジェンの影響を受けてしまったんだ……」
もしも変異を起こしたのがタートルズだけなら、結果的にはそれで良かっただろう。しかしミュータンジェンは、人間という生き物にもその効果を発揮してしまった。
ミュータンジェンは吉浜武という人間をミュータント——『ねずみ人間』へと変えてしまったのだ。
これは、吉浜の一番身近にいた動物がねずみだった影響だ。
元より人間社会のはみ出しものだった吉浜だが、ねずみ人間となったことでさらに人前に出られない体になってしまった。
「けど、吉浜……いや、スプリンター先生は俺たちに忍術の稽古を付けてくれたんだ!! このミケランジェロって、イカした名前も先生が付けてくれたんだぜ!!」
「……スプリンター?」
突然、ミケランジェロが新しい人名を叫ぶが、それは既知の人物のことを指している。
たとえどんな姿になろうとも、吉浜武が亀たちにとって親しい隣人であることに変わりはない。タートルズたちは親しみを込め、吉浜をスプリンター・『叩きのめす者』いうニックネームで呼ぶことにした。
そのお返しとばかりに、スプリンターもタートルズたちそれぞれに名前を付けた。名前は自己の確立への第一歩。名前を得たことで、タートルズたちもそれぞれが独立した個体へとその人格を形成していくこととなる。
「ああ、だからアンタたち……忍者なのね……」
ここで猫娘が、彼らタートルズが『ニンジャ』である意味を悟る。
彼らは伊達や酔狂、おふざけで忍者の名を口にしていた訳ではない。彼らはスプリンターこと吉浜武から忍術を学んだ、流派的にもフット流忍者の正式な系譜なのである。
「そうさ! 先生は俺たちに自分の身を自分で守れるよう訓練を付けてくれた! 先生の教えがあればこそ、今の俺たちがあるんだ!!」
リーダーのレオナルドがスプリンターへの敬意を示す。
彼らタートルズたちにとって、スプリンターは友人であり、師匠であり、そして親なのだ。
彼から忍者としての正しい教えを受けた身としては、同じ流派で間違った道を進むフット流——フット団の連中を野放しにしておくことは出来ない。
たとえ他国に渡ろうとも関係ない。追いかけてでも、奴らの悪行を阻止するのが彼らの使命なのだ。
×
「さて……とりあえず、俺たちが何者なのかは分かってもらえたと思うけど……ここまで聞きたいことはあるかい?」
一通りの説明を終えたレオナルド。ワンクッション入れる意味合いを込め、ここで質問タイムを設ける。
自分たちの素性、フット団と戦う理由など。このくらい話しておけば自分たちの行動にも色々と納得してもらえると考えたが。
「吉浜武……いや、スプリンターと言ったか? その御仁はこっちに来とらんのか?」
ふと気になったのか、子泣き爺がそのような質問をする。
スプリンターと名乗る、ねずみ人間とやらの姿がここには見えない。もしかしたら、もう既に亡き身なのか……なんて考えが頭を過ぎる。
もっとも、それは無用な心配というもの。
「そうなんだよ! 先生にもボクらと一緒に日本に来るようお願いはしたんだが……断られちゃったんだ!」
「自分は日本を追放された身だからだってさ。そんなの気にすることないのに……」
ドナテロとラファエロの説明によると。スプリンターは未だ健在だが、彼は自分が『祖国から追放された身』だと、日本への同行を断ったという。
彼を追放処分にしたフット流はかつての面影もなく悪の犯罪組織となったのだから、今更そんな命令を律儀に守る必要もないだろうに。
今頃はニューヨークの下水道で、タートルズたちが帰ってくるのを待っているとのこと。
「大丈夫だって!! 先生の手を借りなくたってあんな連中! 俺たちの手でフルボッコにしてやるぜ!!」
スプリンター不在で若干戦力不足なタートルズだが、そんなの関係ねぇとばかりにお調子者のミケランジェロはやる気を漲らせる。
フット団など先生の手を煩わせることもない、自分たちだけで簡単にやっつけてみせると。
「慢心はよせ、ミケランジェロ」
しかし、そんなミケランジェロをレオナルドが嗜めた。
「シュレッダーの奴が何を目的に日本に来ているかも、まだ分かっていないんだ……油断は禁物だぞ!」
「……? その、シュレッダーってのは……結局何者なんじゃ?」
その言葉に対し、砂かけババアは今更ながらに疑問を抱く。
シュレッダー。敵の親玉らしき男の名前は既に聞いたが、彼が何者なのかはまだ詳しく聞いていないような気がする。
その男と彼らタートルズとの間に、果たしてどのような因縁があるのだろう。
「……ああ! そういえば言ってなかったけ?」
するとその疑問に、ミケランジェロは言い忘れていたことを思い出す。
「沢木小禄の今の呼び名だよ。あいつ、今はシュレッダーなんて名乗ってるのさ!!」
「!!」
そう、シュレッダーの本名が沢木小禄。
つまりは吉浜武・スプリンターのかつての弟子。タートルズとは兄弟弟子の関係にあたる。
タートルズたちと同じ師匠から忍術を学んだ沢木だが、彼はその業を悪のために用い、フット流を乗っ取りフット団を結成。
さらには執念深く、追放された吉浜武を追って彼もニューヨークへと渡った。
師匠である吉浜を確実に始末しようと——奴はミュータンジェンを下水道にばら撒いたのだ。
「えっ!? それって……」
「そっ……スプリンター先生がねずみになっちまったのも……俺たちがミュータントになれたのも……全部シュレッダーの仕業なのさ」
その経緯に目を見開く鬼太郎。ラファエロもどう表現していいか分からない、複雑そうな顔をしている。
タートルズたちにとって、シュレッダーは師匠を他国へと追いやった憎たらしい相手。だがそれと同時に、自分たちミュータントタートルの誕生にも一枚絡んでいる。
シュレッダーがいなければ、ミュータントタートルズは生まれてこなかっただろう。
まさに奇縁!!
複雑に絡み合った運命の糸が、両者を争い合わせているのかもしれない!!
「……改めてお願いしたい! フット団の企み……シュレッダーの野望を阻止するためにも、俺たちと協力して奴らと戦ってくれないか?」
全ての事情を話し終えたレオナルドは、日本妖怪の力を借りたいとはっきり明言する。
下手なプライドや面子になど拘らない。フット団の野望を確実に挫くためにも、是非とも鬼太郎たちの力が必要なのだと頭を下げる。
「……顔を上げてください、レオナルドさん。それは寧ろ、こちらから願い出たいところですよ」
そんなタートルズたちの頼みを、鬼太郎は躊躇うことなく引き受けた。
今回の敵——フット団が日本で行なっている悪行の数々を鑑みれば、連中が掛け値無しの悪党であることは明白だ。
実際に日本妖怪も被害を受けているのだから、鬼太郎がタートルズたちの要請を断る理由はない。
「ええ、そうね」
「うむ、それが良かろう!」
「よーし……やったるぞ!」
猫娘や砂かけババア、子泣き爺といった仲間たちにも異論はない様子。
「オッケー! ブラザー!! レッツロックンロール!!」
「まあ、おたくらなら……足手まといにはならないだろうさ」
「よし、そうと決まれば……」
ミケランジェロ、ラファエロ、ドナテロも。リーダーであるレオナルドの判断に従っていく。
かくして、妖怪とミュータントタートルズ
本来ならば交わることのなかった両者が、共通の敵に立ち向かうため互いの手を取り合うこととなったのだ。
「——お~い!! 鬼太郎しゃ~ん!!」
「!!」
そうして、鬼太郎とタートルズが固い握手を交わした、まさにそのタイミングで上空より何者かの声が響いてくる。
「戻ってきたようじゃな……鬼太郎!」
「はい、父さん!」
すると目玉おやじが鬼太郎に声を掛け、彼も素早く妖怪アパートの外に出る。鬼太郎に続き、皆も外へと飛び出していく。
「お帰り……一反木綿……」
「おうっ! 今戻ったばい!!」
妖怪アパートの玄関先には室内に入れなかったぬりかべが待機しており、そこで彼はどこからか帰還してきた一反木綿を出迎えていた。
「首尾はどうだった、一反木綿?」
一反木綿が舞い降りてくるや、鬼太郎は単刀直入に尋ねる。その問いに一反木綿はいい笑顔で答えていく。
「——バッチリばい!! 連中のトラックは二台とも、山の中に入っていったとね!!」
それはフット団の襲撃を退けた、その直後のことだ。
走り去っていく彼らのトラックを黙って見送りながらも、鬼太郎は一つの指示を一反木綿に出していた。
『——あのトラックを尾行してくれないか? 彼らがどこから来ているのか知りたいんだ』
鬼太郎たち全員で地上から尾行すれば、おそらく気付かれてしまう。だが、空を飛べる一反木綿がこっそりと後を付ければ、彼らに勘付かれることなく最後まで尾行することができると考えたのだ。
時間は掛かったようだが、一反木綿はしっかりと敵アジトの場所を突き止めてくれた。フット団のアジトがあると思われるのは——とある山中。
そこにはきっと、連れ去られた妖怪たちも捕らえられている筈である。
「でかした! きっとその山奥のどっかにフット団のアジトがある筈だ!」
「よし、行こう!!」
これにラファエロも素直に感心。レオナルドが一反木綿の活躍に目を見張る。
さっそく、敵アジトに乗り込もうと。そのために必要な準備を——タートルズたちも既に進めていた。
「ん……! どうやら、こっちの応援も駆け付けてくれたみたいだよ!」
ドナテロが道路の方へと目を向ける。するとそこには妖怪アパートへ真っ直ぐ走って来る、一台のワゴン車があった。
「みんな隠れて!?」
一般人の車かと、騒がれることを恐れて慌てて身構える妖怪たち。しかし、それは無用な心配だ。
「安心してくれ、僕たちの仲間だ……お~い、エイプリル! こっちだ!!」
「ハーイ! 待たせたわね、タートルズ!!」
ドナテロが声を掛けるとワゴン車は妖怪アパートの前で停車、運転席から人間の女性が顔を出してきた。黄色いつなぎの作業服を纏った、スタイルも抜群な実にアメリカンな美女である。
彼女は人間ではない緑の亀たちにも動じず、彼らに対して実に親しげな笑顔を向けている。
「お、お知り合いですか?」
「ああ、彼女は——」
タートルズと知り合いらしい、その女性が何者かを鬼太郎が問い掛ける。その質問にレオナルドが答えようとするのだが——。
「——あら!? あなた、もしかして……ゲゲゲの鬼太郎!? 嘘……本物なの!?」
「え……ええ、そうですけど……」
タートルズたちから紹介されるよりも先にワゴン車から降りてくる女性。彼女は興奮した様子で、ゲゲゲの鬼太郎と無遠慮に距離を詰めていく。
「なっ!? ちょっ、ちょっと!? 何やってんのよ、アンタ!?」
これに猫娘が嫉妬心を拗らせ、鬼太郎から彼女を遠ざけようと慌ててバリケードを張る。しかし彼女はそれでも鬼太郎へと近づき——彼にマイクを向けていく。
「わたし! チャンネル6……ニューヨークの放送局でレポーターをやってるエイプリル・オニールっていうの! あなたのこと取材させて貰えないかしら……ゲゲゲの鬼太郎くん!!」
「えっ、ボクを……取材……?」
エイプリルと名乗った彼女はアメリカTV局の人間だったようで、鬼太郎にインタビューを求める。
これに鬼太郎は困惑した。確かに日本ならば鬼太郎の知名度は高いだろう。インタビューの一つや二つ、物好きなキャスターならしてみたいと思うかもしれない。
しかし彼女はアメリカのレポーターだ。他国の人間が何故自分などに取材を求めるのだろうと、鬼太郎は首を傾げる。
「ええ、勿論よ!! 日本を……いえ、世界を救った小さなヒーローさん!! あなたの活躍は、アメリカにいる私たちの元にもちゃんと伝わってるんだから!!
「……えっ?」
するとエイプリル。鬼太郎の疑問に答えるため、割と衝撃的な事実を口にする。鬼太郎の存在は日本だけに留まらず、今や海外にまで知れ渡っているというのだ。
きっかけは例の動画——鬼太郎が巨大隕石。いや、バックベアードを指鉄砲で押し返したあの動画だ。
あれはねずみ男が砂かけババアに頼んで、日本中のTV放送をハッキングして流した動画だ。本来であれば、日本の放送局以外では流れていない。
しかし今やインターネットの時代。戦争を止めようと流されたあの動画は、役目を終えた後もネットを介して海外にまで渡った。リアルタイムではないが、今尚外国でもそれなりに多くの人々があの動画に目を通しているというのだ。
あの動画の光景を目に焼き付けたものたちにとって、まさに鬼太郎は日本どころか世界も救ったと言っても過言ではない、英雄という認識だ。
その噂のヒーローに間近に会えたのだから、TVリポーターとしてエイプリルが興奮してしまうのも無理からぬこと。
「…………」
「鬼太郎、大丈夫か?」
これに相当複雑な顔をし、父親に心配される鬼太郎。
まさか海外の人にまで自分がヒーロー扱いされるとは。本人にそんなつもりがない分、その期待は彼にとっては重荷にしかならないのだが。
「ああ……済まないがエイプリル。そいつは後回しにしてくれないか? 今は急を要する……」
「そうそう、これからフット団のアジトに突入しよってんだぜ! スクープならそっちを狙ってくれよ!!」
だが、ここでドナテロとミケランジェロが鬼太郎に助け舟を出すよう口を挟んだ。今は鬼太郎のインタビューよりも優先することがあるだろうと、彼女の関心をフット団へと向けさせる。
「あら、そう? 残念だけど、仕方ないわね。タートルズと一緒にフット団秘密アジトへの潜入……うん! スクープとしてなら、こっちの方がインパクトありそう!!」
「……ふぅ〜」
エイプリルは鬼太郎へのインタビューをあっさりと断念し、興味の矛先をフット団へと向ける。そこまでしつこくは絡んでこない大人な対応に、鬼太郎はとりあえず一安心。
「……おっほん! 改めて、紹介しよう……友達のエイプリルだ!!」
ここで一度レオナルドが咳払い、改めてエイプリルという女性の紹介をしていく。
エイプリル・オニール。アメリカの放送局・チャンネル6のTVリポーターとして活躍している、タートルズの友人だ。
人間ではないタートルズは、当然ながら人間社会では鼻つまみ者だ。悪の組織たるフット団と日夜戦いを繰り広げていようとも、ニューヨークの人々にとって彼らが化け物であることに変わりはない。
彼らを支持するものもいるが、理解を拒むものだっている。
そんな中において、エイプリル・オニールはタートルズに理解を示し、手を貸してくれる協力者の一人だ。
人間社会の常識や情報に明るくない、タートルズたちの面倒を色々と見てくれているという。彼女の協力のおかげで打開できた局面も数多い。
「感謝しなさいよアンタたち!! 私に特派員としての仕事がなかったら、日本に来ることもできなかったんだから!!」
実際、ミュータントであるタートルズたちが日本に来れたのも、エイプリルのおかげである。
ニュースキャスターである彼女は、たまたま本社から『日本の現状』をレポートしてくるという仕事を仰せつかった。妖怪との戦争、戦後の日本を直接現地取材してこいとのことだ。
その彼女の仕事の手伝い、スタッフという体でタートルズたちは日本への入国を果たすことができたという。
「このタートルワゴンだって! 局の車ってことで部長にごり押したんだから!!」
さらにエイプリルが乗ってきたワゴン車、緑の甲羅のような意匠が屋根などに施されている独特の車両。この車はタートルワゴンといい、タートルズたちが普段から使用している改造車だ。
そんなものまで日本に持ち込むとは……ほんとう、どんな手段使ったんだろう。
「うわおっ、すげぇっ!! よく税関通ったね!!」
「あっ! でもこれ……キャノン砲とか外されちゃってるよ?」
ミケランジェロはエイプリルの手腕を称賛するが、ラファエロはワゴンに取り付けられていた武装などが外されていることを指摘する。
「そりゃあね……流石に日本に銃火器の類は持ち込めないから……事前に外させてもらったわよ」
しかし当然ながらキャノンだの、ランチャーなど。そんな物騒な代物を日本に持ち込むことはできないと、エイプリルは当たり前のように言う。
「へぇ〜、日本ってみんな不用心なんだな……」
「ニューヨークじゃ、おばあさんだってマシンガンで武装してるってのに……」
「ぶ、物騒なのね……アメリカって……」
これに意外そうに呟くタートルズたちと、冷や汗を流す猫娘。日本とアメリカの防犯意識の差が、その言葉に如実に現れているようだ。
「いや、問題ない! レーダー機器の類はそのままだ! これなら奴らの居場所を探知することも出来る筈さ!!」
「……なんだか、凄そうな装備じゃのう」
もっとも、その他の機器——エネルギー測定器や、音波探知機といった装備は無事だとドナテロが安堵する。
タートルワゴンの内部はまさにそれらの機器で溢れかえっており、パソコンに強い砂かけババアでも、何をどう使用すればいいのかも分からない。
「よし! エイプリル、運転は任せるよ!! 鬼太郎くんたちも乗ってくれ!!」
レオナルドはそのままエイプリルに車の運転を任せ、鬼太郎たちにもすぐ同乗するよう声を掛ける。大勢で移動するのなら、このタートルワゴンで皆を運んで行った方がいいだろうという判断だ。
「分かりました。一反木綿、案内を頼む!!」
「コットン承知!!」
鬼太郎はすぐさまタートルズの後に続いてワゴン車へと乗り込み、一反木綿にはフット団が逃げ去った場所までの案内を頼む。
「それじゃあ、飛ばすわよ! しっかり掴まってなさい!!」
「エイプリル……日本は左側通行だから気を付けてね」
飛び立っていく一反木綿を追い、エイプリルは景気良くタートルワゴンを走らせていく。
ミケランジェロは彼女の日本での運転を心配しつつ——お決まりの台詞で気合を入れていった。
「——さあ、行くぜ……カワバンガ!!」
×
「——ん? なんだ? 誰かが……この基地に近づいているだと!?」
フット団のアジト。
設置された監視用のセンサーが何者かの接近を察知したことに、鉄仮面シュレッダーが眉を顰める。
「気のせいじゃないですか、ボス?」
「こんな山奥に人なんか来るわけねぇよ! 野生のイノシシでも迷い込んだんじゃねぇのか……ブヒッ!」
ロックステディとビーバップの二人はそんなもの、機器の故障じゃないかと楽観的な言葉を口にする。彼らが今いる基地は人里離れた山の中。そのように考えるのも無理からぬことではある。
「いや! 確実に近づいてきている……モニターに出すぞ!」
しかし気のせいではない。シュレッダーは手元の機械を操作し、巨大モニターに外の監視映像を映し出させる。
「なんたることだ!? これは……タートルズどものワゴン!!」
案の定、そこには憎きタートルズの愛車であるタートルワゴン。それに乗るタートルズの憎たらしい顔が映り込んでいた。
「おい! あの女レポーターまでいやがるぜ!」
「フガッ!? 見ろよ、鬼太郎とかいう妖怪どもも一緒だ!!」
さらにはタートルズの味方をするTV局の人間。日本妖怪たちまで相乗りしており、かなりの大所帯となっている。
「吉浜武……いや、スプリンターはいないようだが……」
シュレッダーはそこにタートルズたちの——そして自分の元師匠・吉浜武ことスプリンターがいないことに、若干物足りなさそうな顔をする。だがすぐにでもその顔に怒りを浮かべ、忌々しげにモニターを睨み付けていく。
「亀どもめが!! どうやってここを嗅ぎ付けてきた!?」
ひとえに間抜けな部下たちが尾行されたせいなのだが、それを知ればさらに烈火の如く怒り狂うだろう。
「…………いや、考えようによっては、これもチャンスかもしれんぞ!」
しかしその怒りが沸点を越える前に、シュレッダーは冷静に思案を巡らせる。アジトの場所を突き止められたのは予想外だが、これは好機でもある。
「飛んで火に入る何とやら……来るならこい!! 返り討ちにしてくれるわ!!」
この状況を逆手に取り、彼らを一網打尽にすればいいのだと。その冷徹な頭脳で狡猾な謀略を張り巡らせていく。
「——なぁ……ほんとに、こっちで道あってんの? 俺たち迷子になってない?」
一方、車で山の中を走るタートルズと鬼太郎たち一行。彼らは未だにフット団のアジトの正確な場所を掴めずにいた。
一反木綿の道案内に従って車を走らせること一時間ほど。連中がトラックで逃げ込んだ、何処ぞの山の中へと辿り着いたところまではよかった。ただそこから先、具体的に山中の何処に奴らが身を潜めているかまでは、一反木綿も追跡しきれなかったようだ。
先ほどから、道なき山道をあてもなく走っている。果たして本当にここで間違いないのかと、何名かの表情が不安そうに曇っていくが。
「いや、こっちで合ってる。見てみろ、タイヤの跡だ! 連中がここを通っていたのは間違いない!!」
しかし、レオナルドはフット団がここへ逃げてきた確かな証拠を掴む。足元、今も車を走らせている山道にタイヤの跡がしっかりと残っているのだ。ラインの本数や車幅からして、彼らが使用していた大型トラック二台で間違いない。
「……わざわざこんな山ん中から出勤とは……連中もご苦労なことで……」
これにラファエロが敵アジトに近づいている喜びよりも、こんな山奥までトラックで移動してきているフット団の非効率さに呆れる。街で悪さを働くたびにこんな山道を行ったり来たりするなど、正直気が滅入るだろうとため息を吐いていく。
と、次の瞬間だった——。
「——!!」
運転手のエイプリル・オニールが慌てて急ブレーキを掛けた。
「うおおおっ!?」
「ちょっと? 急に止まんないでよ!! こっちはただでさえ、すし詰め状態なんだから!!」
これにワゴン内で悲鳴が上がり、ラファエロが代表して文句を口にする。
彼の言うとおり、現在タートルワゴン内はかなり混沌とした状態となっていた。
運転席のエイプリルや、その隣の助手席に座る猫娘と砂かけババアといった女性陣は無事だ。レディーファーストということで、彼女たちのスペースにはそれなりに余裕がある。
だが後部座席はタートルズや鬼太郎、子泣き爺といった男性陣が窮屈なスペースの中をぎゅうぎゅうに押し合っている。確実に定員オーバー。ワゴン内の重要な機器を壊さないようにしていることもあってか、ほとんど余裕がない。
ちなみに一反木綿はワゴンの外を飛び、ぬりかべは地中を移動中だ。
「……そんなこと言われても、道がなきゃ進めないわよ」
もっとも、急に車を止めたエイプリルにも言い分がある。前に進もうにも——そこで道が途切れてしまっているのだ。
目の前には断崖絶壁の『壁』が立ち塞がっており、これ以上はどうあっても前に進むことが出来ない。
「おっかしいな……こっちで合ってる筈なんだが……?」
「タイヤの跡もちゃんと残ってるぞい?」
これに首を傾げる一同。
車から降りて周囲を見て回るが、やはり他に道らしきものはない。しかしトラックのタイヤ痕など、痕跡ははっきりと残っている。
この矛盾、これはいったいどういうことだろう。
「ちょっと待って……」
すると、ここでドナテロが声を上げる。ワゴンに設置されている探知機と睨めっこしながら——気付いたことを口にしていく。
「この壁の向こう……空洞になってる! おそらく、この辺りに出入り口がある筈だ!!」
探知機の反応を見るに、立ち塞がる『絶壁』の向こう側に広い空間があるというのだ。ならばこの壁の向こうへと進むための、何らかの手段がある筈だと。彼は徹底して目の前の壁を調べていく。
「……あった!! おそらく……この窪みを押せば……」
やはりその壁は人工物だったらしく、ドナテロはその壁を開くための仕掛けを見つけて作動させる。
次の瞬間、大きな音を立てながら壁が——壁に偽装されていたシャッターが開いていく。
「へへへ!! 開け、ゴマってか!?」
「こ、こんな大掛かりな仕掛けが……」
ミケランジェロは道が開けたことに得意げに鼻を鳴らし、鬼太郎がまさかのギミックに驚く。
きっと日本妖怪だけでは、仕掛けに気付くこともできなかっただろう。タートルズたちが一緒で良かったと、彼らのことを頼もしく思いながら——その道の先へ進むために顔を上げる。
「連中、どうやら山の中枢に基地を建設してたみたいだな……みんな、甲羅を引き締めろ!!」
「「「おうっ!!」」」
レオナルドは敵アジトの規模に生半可な覚悟ではいけないと、改めて仲間たちの覚悟を促す。リーダーの呼びかけにチームメイトたちが景気よく返事をするが——。
「……わしら、甲羅ないんじゃが……」
「……いちいち突っ込むでない! 空気を読まんかい!!」
引き締めようにも自分たちには甲羅がないと子泣き爺は呟く。余計なことを言うなと、砂かけババアが彼の言動を嗜めていく。
「——広いとこに出たな。サッカー場……野球場くらいはあるか?」
そうして、敵アジト内部への侵入に成功した一同。彼らが最初に辿り着いたのは——スポーツが出来そうなほどに広々とした、駐車場スペースだった。どうやらここがこのアジトの入り口、玄関先であるようだ。
「おい、あれを見てみろよ! 奴らのトラックだぜ!!」
その証拠に、そこにはフット団が使用していた二台の大型トラックが停められていた。だが既に車内はもぬけの空、駐車場自体にも人の気配がない。
「ここから先は、徒歩でいくしかなさそうだな……」
「そう、それは残念だわね……」
レオナルドはその駐車場から先へと続く道を覗き込み、それが車の通れるような通路でないことを確認する。自動車で進めるのもここまでと、エイプリルがその場にタートルワゴンを停車させた。
「皆、気を付けい。ここは既に敵の腹の中も同然じゃ! わしらがここに来ていることは……向こうにもお見通しじゃろう!」
ここで目玉おやじが皆に警戒を促す。
ここは敵の本拠地だ。いつどこから敵襲・奇襲があるかも分からない。
「ええ……分かっています、父さん」
「任せときな、おやじさん!! さあ、どっからでも掛かってこいってんだ!!」
日本妖怪も、タートルズたちもそれは百も承知だ。
父親の言葉に鬼太郎は内側の妖気を激らせ、タートルズの面々も武器を構えていく。
『——そのとおり……諸君らの行動は、全て筒抜けだ!! わざわざ我輩の元までやられにくるとは……殊勝な心がけよ!」
「——この声はっ!?」
と、まさに皆の緊張感がピークを迎えたその刹那、基地内に威圧的な声が響き渡る。
『——ようこそ! タートルズ……そして、日本妖怪の諸君!!』
「この声は……間違いない、シュレッダーだ!!」
「こいつが……シュレッダー!?」
鬼太郎にとっては初めて聞く声だが、タートルズにとってはすっかり馴染みとなった宿敵のダミ声。スピーカー越しに聴こえてくる声だけのイメージであれば、恐ろしく冷酷な血も涙もない悪党という印象を受けるのだが。
「やい、シュレッダー!! 俺たちに勝てないから活動拠点を日本に移そうだなんて、情けないと思わないのか!!」
ここでミケランジェロ、軽い挨拶代わりに挑発を口にしていく。本来であれば主な活動拠点がアメリカである筈のシュレッダーに対し、日本で暗躍していることに『逃げた』という表現を用いる。
タートルズに勝てないから逃げたと、そう思われること自体が彼にとっては屈辱だろう。
『ふんっ!! 見え見えの挑発だな……そのような手に乗る我輩ではないわ!!』
しかしシュレッダー、これを軽く受け流す。流石にフット団を率いるボスなだけあって冷静な思考である。
『それに勘違いしてもらっては困るな。我輩はお前たちから逃げたのではない! 出張で一時的にこの国に戻ってきただけに過ぎぬ!!』
ついでに、自身が日本へと訪れた理由にも軽く触れる。逃げたのではなく、あくまで仕事の一環だと。
「出張だって? お前いつからサラリーマンになったんだよ?」
シュレッダーの言葉にラファエロが言い返す。
出張。その響きだけを聞くと、なんだか『海外に派遣されるサラリーマン』といった感じだ。するとこの指摘に——シュレッダーは激怒。
『誰がサラリーマンだ!! 我輩は真っ当に働くってのが大っ嫌いなんだ!! 二度と我輩をサラリーマンなんて呼ぶな!!』
「そんなカッカすんなよ。小魚でも食べて落ち着けって……」
その怒りよう、ドナテロが相手のカルシウム不足を心配する。仮にも一団の長が、こんなことで我を忘れるほどに怒り狂っていいのだろうか。
『はぁはぁ……ふん、まあいい! それよりもどうだ? 我がフット団、日本支部秘密基地の感想は!?』
「……日本支部だって?」
なんとか落ち着きを取り戻したシュレッダー。彼はこの場所——フット団日本支部の規模を自慢するように告げる。
これに日本妖怪たちが眉を顰めた。日本にずっと住んでいながら、鬼太郎たちはこのような基地の存在に今まで気付くことも出来ないでいたのだ。
『そうだ!! 元々我がフット団は日本で発足した組織だ。我輩が不在の間も、こうしてこの地で悪の根を張り巡らせてきたのだ!!』
フット流というただの忍び集団は、沢木小禄ことシュレッダーの手によって悪の組織と化した。シュレッダーが吉浜武を追ってニューヨークへと赴き、その地にアメリカ支部を結成している間も、日本に残ったフット団は秘密裏に活動を続けてきた。
アメリカで大々的に活動するシュレッダーに比べれば小規模だが、このような基地を秘密裏に建設する程度の暗躍は造作もない。
『貴様らに、この基地の防衛網を突破することが出来るかな?』
今度はシュレッダーが挑発を口にし、タートルズたちを基地内部へと誘い込もうとする。
『ちなみに……捕らえた妖怪どもも、この施設内のどこかにいる』
「——っ!!」
さらには捕まえてきた日本妖怪たちがここにいることを示唆し、鬼太郎たちが逃げられないように予防線を張っておく。
『さあ!! 我輩のところまで辿り着いてみせるがいい!! フフフ……フハハハハハハハハハッ!!』
自身の勝利を確信するかのような、シュレッダーの甲高い笑い声が基地中に響き渡っていった。
「……さて、どうする? 十中八九……罠で間違いないと思うけど」
「俺その言葉嫌いよ」
言いたいことを言い終え、一方的にプツリと途切れるシュレッダーの笑い声。そんな仇敵の嫌味な声に顔を顰めながら、タートルズたちが互いに顔を見合わせる。
誰がどう考えても、明らかに罠だと分かる展開だ。果たしてこのまま基地の奥へと進んでいいものかと、一行の歩みがそこで止まる。
ここで一度撤退し、万全の準備を整えてからもう一度来るのも一つの手ではなかろうか。そんな考えすら浮かんでくる。
「——行きましょう。捕まっているみんなを……放っておく訳にもいきませんから」
「鬼太郎……」
しかし二の足を踏むタートルズたちは正反対に、鬼太郎に退く気は一切なかった。
フット団に連れ去られた妖怪たちがどんな目に合っているかも分からないのだ。一刻も早く彼らを救出しなければ、何のためにここまで来たかも分からなくなってしまう。
鬼太郎の強い決意を前に、浮き足立っていたタートルズたちの口元にも笑みが浮かぶ。
「そうだな……虎穴に入らずんば虎子を得ずだ、行こう!!」
「難しい言葉知ってるんだな……それ、どういう意味?」
軽口を言い合えるだけの余裕を取り戻していき、いざ今度こそ——基地内部へと侵入していく。
「——ロックステディ! ビーバップ!! 奴らを盛大に出迎えてやれ!!」
タートルズと鬼太郎たちがアジト内部へと突入してくる光景を監視カメラ越しに確認しつつ、シュレッダーは部下たちに指示を出す。この基地の戦力を総動員してでも、奴らは確実にここで始末する。そんな彼の強い意気込みがその言動から感じ取れる。
「でもよ、ボス。出迎えようにも……クリスマスケーキも七面鳥も用意してないぜ?」
「バカ言ってんじゃねぇ!! クリスマスなんて季節外れだろう!! ここはバースデーケーキをだな……」
しかし何を勘違いしているのか。ミュータントの部下たちは的外れなことを口にし、それがシュレッダーの怒りに火を付ける。
「バッカモン!! 誰がクリスマスや誕生日を祝えといった!! 奴らを迎え撃てと言っとるんだ!!」
少し遠回しな表現を使っただけでこの始末である。
「ええい!! やはりお前たちだけには任せておけん……」
今更ながらに部下たちの頼りなさを思い出したのか。彼らではタートルズは勿論、日本妖怪の相手も無理だと悟る。
「仕方ない……『例』の連中を出すしかあるまい……」
「——!!」
そこでシュレッダーは——『別の者』たちに声を掛けることにした。それにロックステディたちが、明らかな動揺を見せる。
「け、けどよ……ボス! あいつら、まだ実験段階なんじゃ!?」
不安を隠しきれない表情で、その者たちを使うことへの不安材料を口にしていく。
「寧ろ好都合よ!! 実戦でのデータ収集のまたない機会だからな!!」
しかしシュレッダーは聞く耳を持たない。戸惑う部下たちを尻目に——基地内の何処へと通信を繋げていった。
「——聞こえるか、お前たち。つい先ほど、この基地内に敵が侵入してきた」
『…………』
シュレッダーの第一声に対し、その者たちは返事をしなかった。
だが無視されたことにも腹を立てず、シュレッダーは伝えるべきことを一方的に話していく。
「侵入者の中には日本妖怪、ゲゲゲの鬼太郎も含まれているぞ……」
シュレッダーは意図的に彼の——ゲゲゲの鬼太郎の名を口にした。
すると——。
『——鬼太郎……?』
『——ゲゲゲの……鬼太郎!』
返事が帰ってきた。
おおよそ血の通った生物のものとは思えない、まるで死人のような絶叫。
「あわわ……!!」
「ひいッ!?」
通信越しにも伝わってくる、その悍ましい叫び声にロックステディとビーバップの両者が互いに身を寄せ合う。今でこそミュータントの二人だが、彼らとて元々は人間だ。
人としての本能が、それらの発する音響に拒否反応を示していた。
「そうだ!! ゲゲゲの鬼太郎だ!! 人間の味方をする……お前たち、妖怪の裏切り者だ!!」
一方で、その者たちの反応にシュレッダーは嬉しそうな笑みを零し、さらに捲し立てていく。
自分自身が人間であることを棚に上げながらも、彼らの戦意を煽るように鬼太郎の存在を強調していく。
『——オオオ……ウオォオオオオオオオオオオオオオ!!』
『——鬼太郎!! 人間の味方……許さないィイイ!!』
『——人間ンンン!! ニンゲンンンンンン!!』
鬼太郎への、そして人間という種族への怨嗟に満ちた悲鳴。
どれだけの年月、どれだけの時間を憎むことに費やせば——これほどの怨念を生み出せるというのか。
「くっくっく……そうだ、行け! その恨み、存分に連中にぶつけてやれ!!」
その者たちの憎しみに悶える姿をモニター越しに見届けながら、シュレッダーは手元の機械を操作。彼らが閉じ込められている部屋のロックを解除する。
『——ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
刹那——解き放たれた怪物どもが、我先にと部屋から飛び出していく。
行く先は侵入者——ゲゲゲの鬼太郎の元。
憎むべき人間の味方をする、妖怪の裏切り者への憎悪を胸に、基地内を這いずり回っていく。
シュレッダーは、彼らが必ずやタートルズや鬼太郎たちを倒してくれると期待し——その名を叫んだ。
「さあ、行け!
「——ミュータンジェンの力で生まれ変わったお前たちの力を見せつけてやれ!!!」
人物紹介
レオナルド
一人称は俺。鉢巻の色は青、装備は二刀流の剣。
タートルズのリーダー。基本的にどの吹き替え版でも真面目で冷静なリーダー役。
真面目過ぎて影が薄いとか言わないで上げて。
はっちゃける時は割とはっちゃける、彼も歴とした旧亀の一員であることを忘れてはいけない。
ドナテロ
一人称は僕。鉢巻の色は紫、装備は木の棒……地味。
タートルズの頭脳役……というか、発明係。タートルズが作中で利用しているハイテク機械はほとんど彼の発明。
何か困ったことがあればとりあえずドナちゃんを頼ればいい。
どんな複雑な機械だろうが、その辺のガラクタを集めて三十分内(番組時間内)で作ってくれる。
ラファエロ
一人称はビデオ版だと俺。鉢巻の色は赤、装備は釵(サイ)という説明がめんどくさい武器。
おそらくシリーズの中でも一番性格が安定していない。
旧亀の設定だと、皮肉屋ながらもクールで陽気な性格。
ただ番組後半だとメタ台詞が多くなったりする。例『ここでCM、でもチャンネルはそのままだよ!』
ミケランジェロ
一人称はビデオ版だと俺、鉢巻の色は橙、装備はヌンチャク。
どのシリーズでも、タートルズの中で一貫して陽気でテンションが高い。
主人公気質なのか、主役の回が結構多い印象。
ちなみに彼に限らずだが、タートルズの名前は全てルネッサンス期の画家たちの名前。
吉浜武・スプリンター
フット流の忍者だったが、サワキちゃんの狡猾な策略によって国を追われた男。
追放されてニューヨークの下水道でねずみ人間になるまでの流れ。色々とツッコミどころ満載だが気にしない。
一応はタートルズたちの師匠なのだが、よく敵に捕まってヒロインしていることが多い。
今回はニューヨークでお留守番……けど、番組後半ではしっかり登場する予定なのでお見逃しなく。
エイプリル・オニール
タートルズの友人。人間の女性でチャンネル6というニューヨークのTV局でレポーターを務める。
タートルズがティーンエイジ、13歳から19歳とのことで。それを見守るお姉さん的な立場となる彼女は28……。
タートルズたちにとって良き理解者であり、彼らのイメージが良くなるよう好意的な放送をしてくれている。
戦闘能力はない筈だが……何故か最新作のゲームでは撮影機材をぶん回して戦っている。
シュレッダー・沢木小禄
タートルズたちの宿敵。フット団アメリカ支部のリーダー。
設定だと、あくまで一支部のリーダーに過ぎない……彼が作ったフット団じゃないのか?
師匠である吉浜を避け難い罠で嵌め、彼が追放された後も何故か追いかけてきた。
忍びとして最高の技を持っており……ぶっちゃけ部下や小細工を使うより、自分で戦った方が強い。
愛称はお馴染みサワキちゃん! 彼の相方である脳みそくんの登場は……また次回。
狂骨
今回の敵妖怪枠。
『ぬらりひょんの孫』だと可愛い女の子になっているが、元来の狂骨は実体のない、幽霊のような妖怪。
ゲゲゲの鬼太郎では5期で一度だけ登場。井戸にうち捨てられた激しい怨念で特に知性もない。
イメージが固まっていない妖怪なので、今回はミュータンジェンの力でフォームチェンジ!
どのような姿になっているかは……次回のお楽しみ!!