「私のターン、ドロー」
「残念ながらこのターンで突破は出来ませんね。スタンバイフェイズを経てメインフェイズ」
「《アストログラフ・マジシャン》と《クロノグラフ・マジシャン》をPゾーンに発動します」
《アストログラフ・マジシャン》
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、
自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
《クロノグラフ・マジシャン》
【Pスケール:青8/赤8】
「クロノグラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、手札・デッキから「時読みの魔術師」1体を選び、
自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
(!…両方あったんだ、って両方とも発動?アストログラフのモンスター効果でサーチしない…?)
「何故2枚とも発動したのか、という顔をされてますね」
「…」
「単純な話です。私のデッキに同名カードは1枚ずつしか存在しないのですよ。お嬢様と同じく、いわゆるハイランダーと呼ばれるものですかね」
(全てのカードが1枚だけ…それが本当だとしたら、戦いやすくはなるけど…でもわざわざ相手を有利にするような情報を教える…?)
「信じるかどうかはお嬢様にお任せします。さて、続けましょう」
「《アストログラフ・マジシャン》のP効果を発動。このカードを破壊しデッキから《星読みの魔術師》をPゾーンに置きます」
《星読みの魔術師》
【Pスケール:青1/赤1】
(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カード
または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
「《クロノグラフ・マジシャン》のP効果も発動。このカードを破壊しデッキから《時読みの魔術師》をPゾーンに置きます」
《時読みの魔術師》
【Pスケール:青8/赤8】
自分フィールドにモンスターが存在しない場合にこのカードを発動できる。
(1):自分のPモンスターが戦闘を行う場合、
相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「魔術師」カード
または「オッドアイズ」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
(まあそっちも両方入ってるよね…)
「では、スケールも張り直したところで」
「ペンデュラム召喚」
「《アストログラフ・マジシャン》、《クロノグラフ・マジシャン》」
《アストログラフ・マジシャン》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、このターンに破壊された自分または相手のモンスター1体を選び、
その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
(2):自分の手札・フィールド・墓地の、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」
「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスター1体ずつと、
フィールドのこのカードを除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
《クロノグラフ・マジシャン》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
その後、手札からモンスター1体を特殊召喚できる。
(2):フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、
「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」
「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。
「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「さて、バトルフェイズ。《アストログラフ・マジシャン》で《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》を攻撃しましょう」
「W(ホイール)・ローラーのモンスター効果発動。《アストログラフ・マジシャン》を選択し、守備表示に変更」
《アストログラフ・マジシャン》攻撃表示→表側守備
「次は《クロノグラフ・マジシャン》で《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》を攻撃しましょう」
「U(アンブレラ)・ハンガーのモンスター効果発動。自身を選択し、このターン戦闘で破壊されなくする」
「最後に《黒牙の魔術師》で《シンメトリアル=W(ホイール)・ローラー》を攻撃しましょう」
「…」
「ひとまず1体は減らせましたね」
「私はこれでターンエンドです」
EX0 墓地5 除外1
手品師 LP7200 手札2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ア 空 イ
◇ ウ エ オ ◇
ア=《時読みの魔術師》スケール8
イ=《星読みの魔術師》スケール1
ウ=《黒牙の魔術師》攻撃表示
エ=《アストログラフ・マジシャン》表側守備
オ=《クロノグラフ・マジシャン》攻撃表示
TURN4→5 手品師→譜理子
あ=《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》表側守備
◇ あ ◇ ◇ ◇
◇ 空 ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
譜理子 LP8000 手札1
EX3 墓地1 除外0
(うー…強いなあ、魔術師…デッキに戻しても、スケール張り直してまた展開してくるなんて…)
(ダメージこそ受けてないけど、このカード差じゃあっという間に吹っ飛んじゃう…!せめて次のターンまで耐えられるカードを…!)
「ドロー」
(う…だめ、このカードじゃ…)
(!…いや、違う)
「スタンバイ、メイン」
(このカードだからこそ、繋がる…!)
「Y(ヴァーティカル)・ライナーを青のPゾーンに発動」
「そして《シンメトリアル=X(ホリゾンタル)・ライナー》を赤のPゾーンに発動」
《シンメトリアル=X(ホリゾンタル)・ライナー》
【Pスケール:青1/赤1】
(わたしもXとY、両方発動…P効果が消えてなかったらもうひとつのP効果が使えたんだけど…どっちにしても今回は使わないか)
「おや、どちらも同じスケールとは。どうやらお出ましのようですね」
(P効果が無くたって、スケールがあれば…!)
「わたしはスケール1のY(ヴァーティカル)・ライナーとスケール1のX(ホリゾンタル)・ライナーを」
「コネクト!」
「アーク召喚!」
「双子の妖精は今日も明るく楽しく!あなたをすっかり元気にしちゃいます!《チアフル・ツイン・フェアリー》!」
《チアフル・ツイン・フェアリー》表側守備
アーク・効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻100/守100
スケール1のカード名が異なるカード×2
このカード名の(1)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):
(2):
(今はちょっと元気になれないかも…でも、可能性を広げてくれる効果はあるみたい)
「ほう、呼ばれましたか。実際に対戦相手の立場として見るアーク召喚の演出は、また一味違いますね」
「《チアフル・ツイン・フェアリー》の効果発動。このカードがアーク召喚に成功した時に発動できる」
「自分はデッキから2枚ドローする。次の相手ターン終了時まで、相手が受ける全てのダメージは0になる」
(このドローで勝ちへの道を…!)
「2枚ドロー…!」
「…」
(道は確かに見える…だけど)
「反応が薄いですね。良いカードが引けませんでしたか?」
「…どうだろうね」
(動くには、あと1枚足りない…だから、このターンはもう終わり)
「…ターンエンド」
(次のターンに賭ける…!)
EX0 墓地5 除外1
手品師 LP7200 手札2
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ア 空 イ
◇ ウ エ オ ◇
ア=《時読みの魔術師》スケール8
イ=《星読みの魔術師》スケール1
ウ=《黒牙の魔術師》攻撃表示
エ=《アストログラフ・マジシャン》表側守備
オ=《クロノグラフ・マジシャン》攻撃表示
TURN5→6 譜理子→手品師
あ=《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》表側守備
い=《チアフル・ツイン・フェアリー》表側守備
◇ あ い ◇ ◇
◇ 空 ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
譜理子 LP8000 手札2
EX5 墓地1 除外0
「私のターン、ドロー」
「ほう、私は良いカードが引けました。スタンバイフェイズを経てメインフェイズ」
「まずはこちらを発動しましょう。私は《ペンデュラム・フュージョン》を発動」
《ペンデュラム・フュージョン》
通常魔法
「ペンデュラム・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分フィールドから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
自分のPゾーンにカードが2枚存在する場合、
自分のPゾーンに存在する融合素材モンスターも融合素材に使用できる。
「!…」
「フィールドの闇属性モンスターの《アストログラフ・マジシャン》と《クロノグラフ・マジシャン》を融合」
「融合召喚、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》」
《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》攻撃表示
融合・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2000
トークン以外のフィールドの闇属性モンスター×2
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を選び、
その攻撃力分だけこのカードの攻撃力をターン終了時までアップする。
(2):1ターンに1度、相手フィールドの
レベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
エンドフェイズまで、このカードはそのモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
(3):融合召喚したこのカードが破壊された場合に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。
(このタイミングでスターヴ・ヴェノム…?)
「融合召喚に成功した《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》の効果を発動。私が選ぶのは《シンメトリアル=U(アンブレラ)・ハンガー》です」
《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》攻撃力2800→3200
「まあ、この効果にあまり意味はありませんがね。では」
「ペンデュラム召喚」
「《アストログラフ・マジシャン》、《クロノグラフ・マジシャン》、さらに手札から《曲芸の魔術師》」
《アストログラフ・マジシャン》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
《クロノグラフ・マジシャン》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1700
《曲芸の魔術師》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻 800/守2300
【モンスター効果】
(1):魔法・罠カードの発動が無効になった場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
(あっちのフィールドにはこれでモンスターが5体…ただ、どれもU(アンブレラ)・ハンガーを倒せるような効果は無い)
「もちろんただ並べたわけではありませんよ。このままではお嬢様にダメージを与えることすら出来ませんからね」
「ですが、これで漸く揃いました」
「…!」
(まさか…!)
「《クロノグラフ・マジシャン》のモンスター効果を発動。自身を除外し、フィールドの《黒牙の魔術師》、《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》、墓地の《白翼の魔術師》」
「そして手札の《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》を除外」
(オッドアイズ…!さっきのドローで手札に…!?)
「お披露目と行きましょう。融合召喚」
「現れなさい、《覇王龍ズァーク》」
《覇王龍ズァーク》攻撃表示
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
【モンスター効果】
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
デッキ・エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスター1体を特殊召喚する。
(4):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
(うっ…2体の魔術師抜きであっという間にズァークまで…!)
「特殊召喚に成功した《覇王龍ズァーク》のモンスター効果を発動。相手フィールドのカードを全て破壊します」
「…チェーンしてU(アンブレラ)・ハンガーのモンスター効果発動。自身を選択」
「意味の無い行為ですね。そのまま効果で破壊されて下さい」
「っ…」
(大丈夫、まだ生き残る…)
「お嬢様のフィールドが綺麗になりましたね。それではバトルフェイズ」
「まずは《曲芸の魔術師》で攻撃しましょう」
譜理子LP8000-800=7200
「続いて《アストログラフ・マジシャン》で攻撃しましょう」
譜理子LP7200-2500=4700
「最後に《覇王龍ズァーク》で攻撃しましょう」
譜理子LP4700-4000=700
「…」
「お嬢様のLPは残り700。対して私のLPは7200。大きく差が開きましたね」
「しかしそんな絶望的な状況にも関わらず、お嬢様からは微塵も諦めが感じられません。今もなお強い目で私を捉えていらっしゃる」
「お嬢様のような素晴らしいデュエリストと対峙していることを光栄に思いますよ。私はこれでターンエンドです」
EX0 墓地5 除外6
手品師 LP7200 手札0
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ア 空 イ
ウ ◇ エ ◇ オ
ア=《時読みの魔術師》スケール8
イ=《星読みの魔術師》スケール1
ウ=《曲芸の魔術師》攻撃表示
エ=《覇王龍ズァーク》攻撃表示
オ=《アストログラフ・マジシャン》攻撃表示
TURN6→7 手品師→譜理子
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
◇ 空 ◇
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
譜理子 LP700 手札2
EX6 墓地2 除外0