(っ…こっちを全然見ようとしない…まるで対戦相手のわたしのことなんか、一切興味無いみたいに…)
「ふふ、こうすることでエンドフェイズに《アシンメトリアル・ダークネス》の効果でアナタが回復しなくなり、逆にZ(ズィリス)のP効果が発動するわ」
(…そうだ、Z(ズィリス)はPモンスターでもあるからP効果も当然ある…)
「そして次のアタシのターン、もうひとつのP効果を発動できるようになるの」
(それも複数…効果、何種類あるの…?)
(あ、でもPゾーンに置かれたってことは…Z(ズィリス)のモンスター効果は消えたよね…?)
(…いや、《アシンメトリアル・ダークネス》の効果でアシンメトリアルは直接攻撃できないから、結局は同じ…)
「…ターンエンド」
「相手エンドフェイズにZ(ズィリス)のP効果発動!」
「…」
(P効果もエンドフェイズに発動…モンスター効果の方は自分エンドフェイズで、こっちのP効果の方は相手エンドフェイズ…)
「自分はフィールドの「アシンメトリアル」カードの数×500LP回復する!」
アイリスLP35600+4000=39600
EX0 墓地7 除外9
アイリス LP39600 手札2
◇ ア イ ◇ 裏
◇ 場 Z
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ア=《アシンメトリアル・センサー》
イ=《シンメトリアル・セット》
Z=《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》青スケール-
場=《アシンメトリアル・ダークネス》
TURN14→15 譜理子→アイリス
B=《アシンメトリアル・B(ベイン)》攻撃表示
C=《アシンメトリアル・C(ケイオス)》攻撃表示
D=《アシンメトリアル・D(ディスペア)》攻撃表示
E=《アシンメトリアル・E(エンヴィ)》表側守備
F=《アシンメトリアル・F(フェイト)》表側守備
場=《エンタメトリアル・シアター》
Y=《シンメトリアル=Y(ヴァーティカル)・ライナー》赤スケール1
B C D E F
◇ 場 Y
◇ 裏 ◇ 裏 ◇
譜理子 LP2300 手札0
EX13 墓地16 除外1
「すごいLP差ね。滅多に見られないわよこんなの」
「…」
「ねえ、いい加減諦めてもいい頃合いなんじゃない?流石にもう引っくり返らないわよ?」
「わたしは諦めない、絶対に…!」
「アナタのその気概は認めるけどさ、勝ち目の無い勝負を続けたって仕方ないでしょ?お互いのためにならないわ」
「まだ、勝負は…」
「だーかーらー、どうやったってアナタの負けはもう決まってるの!あとはそれがいつになるかって話なの!」
「っ…」
「あのさ、勝てないってわかってるデュエルをしててアナタは辛くないの?苦しくないの?そこまでして続ける意味って何?」
「言っとくけどこれはアナタのためを思ってのことでもあるのよ?ズルズルと無駄に辛さ苦しさを感じた末に結局負けるくらいなら、それならさっさと決断した方がまだマシでしょ?そうは思わない?」
「…」
(確かにアイリスの言う通り、辛いし苦しいし今すぐにでも逃げ出したい…デュエルの勝ち筋も見えないし、このまま続けたところで…無駄な足掻きなのかもしれない)
(だけど、それでも…!)
「…アイリス」
「なに?」
「例えどんなに勝ち目が薄くても…わたしは最後まで戦う。だってアイリスを止められるのは、わたしだけだから」
「それにわたしと一緒に戦ってくれる人たちのためにも、絶対に諦めたくない…!」
「…ふん、意思は固いってわけね。わかったわ、そこまで言うならアタシの手で全てを終わらせてあげる」
「諦めなかったことを後悔しながら倒れるといいわ!」
「アタシのターン、ドロー!」
「スタンバイーーー」
(まだ終わらせない…!手札から捨てられずに残ったこのカードで…!)
「スタンバイフェイズに罠発動、《レベル・コネクト》」
「!」
「自分フィールドのPモンスター2体を対象として発動できる」
「そのモンスターのレベルをそれぞれ青スケール、赤スケールとして扱い、そのモンスター2体をアーク素材としてEXデッキに表側表示で加え、アークモンスター1体をアーク召喚する」
《レベル・コネクト》
通常罠
このカードを発動するターン、自分はAモンスター以外のモンスター効果を発動できない。
(1):自分フィールドのPモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをそれぞれ青スケール、赤スケールとして扱い、そのモンスター2体をA素材としてEXデッキに表側表示で加え、Aモンスター1体をA召喚する。
「へえ、そっちのデッキにもあったんだ」
「対象はC(ケイオス)とE(エンヴィ)の2体。レベルはどっちも7」
「わたしは青スケール7のC(ケイオス)と赤スケール7のE(エンヴィ)を」
「コネクト!」
「アーク召喚!」
「《トライアングル・スコーピオン》!」
《トライアングル・スコーピオン》攻撃表示
アーク・効果モンスター
星9/地属性/昆虫族/攻2700/守1200
青スケール6~7+赤スケール6~7
「《トライアングル・スコーピオン》の効果はアーク素材にしたPスケールの合計によって決定する」
「Pスケールの合計は7と7で14、よって14の効果発動」
「このカードが自分メインフェイズ1以外でアーク召喚に成功した時に発動する。相手の手札をランダムに1枚選んで捨てる」
アイリス手札→墓地《アシンメトリアル・Q(クオーツ)》
(アーク素材にしたことでアシンメトリアルが2体減って、手札も1枚捨てさせた…少しは予定を狂わせられた、と思いたい…)
「そう、丸っきりさっきのお返しってわけね」
「でも無駄な抵抗よ!Z(ズィリス)のP効果発動!」
「もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、手札から「アシンメトリアル」モンスター1体を除外して発動できる」
「相手にそのモンスターのレベル×300ダメージを与える。アタシは手札のG(グリード)を除外!」
譜理子LP2300-2100=200
「っ…!」
(ダメージを与える効果もあるなんて…!)
「さらにこの効果で闇属性モンスターを除外した場合、ターン終了時に相手のLPを半分にする」
「もちろんG(グリード)は闇属性。ふふ、あと200しかないLPが、さらにその半分になっちゃうわね」
「…」
「ま、できれば半分にする前に決めたかったけど仕方ないわ。ギリギリまで追い詰めて勝つ、っていうのもそれはそれで面白そうだしね」
(…効果外テキストの通り、Z(ズィリス)にはP効果を発動するターン、バトルフェイズを行えない制約がある…だからこのターン、戦闘ダメージを受けることはない…)
(効果ダメージの方も、アイリスの口ぶりから今のところ与える手段は無いように思える…少なくとも決着は次のターン以降)
(LPは残りあと200…ターン終了時には、さらにその半分…もうわずかなダメージも許されない…!)
「さあ、アタシのターンはまだ始まったばかりよ!Z(ズィリス)のP効果発動!もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる」
「Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる」
《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》表側守備
アーク・ペンデュラム・効果モンスター
星11/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
再びゆっくりと立ち上がるZ(ズィリス)。閉じていた右目も開かれた。
そして1ターン前と同じように今度はモンスターゾーンまで歩くと、両目を閉じて腰を下ろし、両腕で膝を抱えて座る。
(このタイミング…!)
「待っーーー」
「…あっ!」
(いや、だめ…!動いちゃだめ…!)
「…は?なに?」
「…ごめん、何でもない」
(Pゾーンからモンスターゾーンに移ったところを狙い撃ちしたってだめ…チェーンされてモンスターゾーンからまたPゾーンに逃げられるだけ…!)
「…そう。何でもないなら続けるわ。アタシのPゾーンにカードが存在しなくなったことで魔法発動、《ペンデュラム・サイン》!」
「アタシは墓地からQ(クオーツ)を手札に加えるわ!」
《ペンデュラム・サイン》
通常魔法
(1):自分のPゾーンにカードが存在しない場合に、自分の墓地のPモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
(捨てたカードを戻された…)
「《アシンメトリアル・センサー》の1体以上の場合に得られる効果を発動!」
「自分の墓地かEXデッキのPモンスター1体を手札に加え、自分はそのモンスターのレベル×300ダメージを受ける」
「アタシはEXデッキのC(ケイオス)を手札に加える」
アイリスLP39600-2100=37500
「《アシンメトリアル・ダークネス》の効果発動!除外されている自分の闇属性「アシンメトリアル」モンスター1体を対象として発動できる」
「そのモンスターを相手フィールドに特殊召喚する。アタシはG(グリード)を特殊召喚!」
《アシンメトリアル・G(グリード)》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/獣族/攻2200/守2700
【モンスター効果】
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):このカードは相手フィールドの炎属性または風属性のモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに特殊召喚できる。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。このカードのコントロールを相手に移す。
「《アシンメトリアル・センサー》の3体以上の場合に得られる効果を発動!」
「フィールドのモンスター1体を持ち主の手札に戻す。アタシはB(ベイン)を手札に戻す!」
「《トライアングル・スコーピオン》をリリースしてB(ベイン)を相手フィールドに特殊召喚!」
《アシンメトリアル・B(ベイン)》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/植物族/攻2700/守2200
「C(ケイオス)とE(エンヴィ)、ちゃっかり地属性である《トライアングル・スコーピオン》をコストにできないアシンメトリアルを選ぶ辺りは流石といったところね。まあ、その選択も結局は無意味だったけど」
「…」
「罠発動、《アシンメトリアル・ミラージュ》!自分の手札・フィールドの「アシンメトリアル」モンスター1体を除外してこのカードを発動できる」
「このカードは発動後、除外したモンスターと同じ種族・属性・レベル・攻撃力・守備力を持つ効果モンスターとなり、相手モンスターゾーンに特殊召喚する!」
《アシンメトリアル・ミラージュ》
通常罠
(1):自分の手札・フィールドの「アシンメトリアル」モンスター1体を除外してこのカードを発動できる。このカードは発動後、除外したモンスターと同じ種族・属性・レベル・攻撃力・守備力を持つ効果モンスターとなり、相手モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
(2):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。 この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
「アタシは手札のQ(クオーツ)を除外してミラージュを特殊召喚!」
《アシンメトリアル・ミラージュ》攻撃表示
星3/水属性/岩石族/攻600/守1500
「うっ…」
「もうわかるわよね?水属性のミラージュをリリースしてC(ケイオス)を相手フィールドに特殊召喚!」
《アシンメトリアル・C(ケイオス)》攻撃表示
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/海竜族/攻2600/守2300
(またアシンメトリアルが5体…)
「ね?無駄な抵抗でしょ?5体並ぶことに変わりはないのよ!」
「《アシンメトリアル・センサー》の4体以上の場合に得られる効果を発動!」
「相手は自身の手札・フィールドの「アシンメトリアル」モンスター以外のカード1枚を墓地へ送らなければならない」
「…わたしはPゾーンのY(ヴァーティカル)・ライナーを墓地へ送る」
「ふふ、それじゃあ仕上げの連続回復といくわね。《アシンメトリアル・センサー》の5体の場合に得られる効果を発動!」
「フィールドのモンスターの数×1500LP回復する」
アイリスLP37500+9000=46500
「アタシはこれでターンエンド!エンドフェイズにZ(ズィリス)のモンスター効果発動!」
「フィールドの「アシンメトリアル」カードの数×500LP回復する」
アイリスLP46500+4000=50500
「さらに《アシンメトリアル・ダークネス》の効果発動!」
「相手フィールドの闇属性「アシンメトリアル」モンスターの数×700LP回復する」
アイリスLP50500+3500=54000
「最後に、Z(ズィリス)のP効果が適用されてアナタのLPは半分になるわ!」
譜理子LP200÷2=100
EX1 墓地9 除外10
アイリス LP54000 手札0
◇ ア イ ◇ ◇
◇ 場 ◇
◇ ◇ Z ◇ ◇
ア=《アシンメトリアル・センサー》
イ=《シンメトリアル・セット》
場=《アシンメトリアル・ダークネス》
Z=《アシンメトリアル・Z(ズィリス)》表側守備
TURN15→16 アイリス→譜理子
C=《アシンメトリアル・C(ケイオス)》攻撃表示
B=《アシンメトリアル・B(ベイン)》攻撃表示
D=《アシンメトリアル・D(ディスペア)》攻撃表示
G=《アシンメトリアル・G(グリード)》攻撃表示
F=《アシンメトリアル・F(フェイト)》表側守備
場=《エンタメトリアル・シアター》
C B D G F
◇ 場 ◇
◇ ◇ ◇ 裏 ◇
譜理子 LP100 手札0
EX14 墓地18 除外1