問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~招かれた幻想~ 作:幻想の住人
二作目ができたので投稿しました。
こんな更新速度ですが、楽しんでもらえれば嬉しいです
それでは、どうぞ
「わっ」
「きゃ!」
光が収まって視界が開けると、そこには見たことのない世界が広がっていた。
辺りを見回してみると、幻想郷を思わせる深い森が見えた。そして、世界の果てを思わせる断崖絶壁
目の前に広がる世界は――完全無欠に異世界だった。
side 遥斗
(此処が異世界か...)
遥斗は魔法を使って空を飛びながらこの世界のことを考えていた。
一緒に落ちてきた奴らにも魔法をかけようかと思ったが、緩衝材が張ってあったので大丈夫だろう。
(それにしても、紫が言ってた通りだな)
少し気配を探っただけで、幻想郷の中級妖怪レベルのがウヨウヨしているのがわかった。
(探せばもっと凄いのが居そうだが、とりあえずは降りるか)
side out
遥斗が下に降りてくると、陸地に上がってきた二人が罵詈雑言を吐き捨てていた。
「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺り込んだ挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出
された方がまだ親切だ」
「.........。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう、身勝手ね」
「此処.........どこだろう?」
「さあな。まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねえか?」
耀の呟きに十六夜が答える。何にせよ、彼らの知らない場所であることは確かだった。
適当に服を絞り終えた金髪の少年は軽く曲がったくせっぱねの髪の毛を掻きあげ、
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは”オマエ”って呼び方を訂正して。――私は久遠飛鳥よ。以後は気を
付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「.........春日部耀。以下同文」
「そう、よろしく春日部さん。それで、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で
快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう、取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
そこまで言うと、三人ともこっちに視線を向けてきた。
理由は簡単、さっき俺が空を飛んでいたからだろう。
「で、さっき空を飛んでたお前は?」
(やっぱりか......)
とりあえず、自己紹介ぐらいしておいたほうが良いだろう。
「俺は白神遥斗。空を飛んだりすることが出来るちょっと変わった人間だよ」
「へえ、そりゃいいな。後で勝負しようぜ」
「はは、また後でな」
笑いながら勝負を仕掛ける十六夜。
傲慢そうに顔を背ける飛鳥。
我関せず無関心を装う耀。
十六夜の勝負を軽く受け流す遥斗。
そんな彼らを物陰から見ていた少女こと黒ウサギは思う。
(うわぁ.........なんか問題児ばっかりみたいですねえ.........しかももう勝負しようとしてますし.........)
召喚しておいてアレだが.........彼らが協力する姿は、客観的に想像できそうにない。
黒ウサギは陰鬱そうにため息をつくのだった。
皆様楽しんでいただけたでしょうか?
作者は今受験シーズンなので投稿が遅くなるかもしれませんが、楽しみにしてもらえると嬉しいです。
誤字、脱字やこうして欲しいなどの要望は感想欄に書いてもらえれば取り入れますので、お気軽に書いてください。
それでは、また。