問題児たちが異世界から来るそうですよ? ~招かれた幻想~ 作:幻想の住人
今回かなり端折りました。原作未読の方、すみません。
それでは、どうぞ。
「生憎と店は閉めてしまったのでな、私の部屋で勘弁してくれ」
そう言って通されたのは広い和室。お香のようなものも焚いてあり、一目で白夜叉の位の高さが伺える。
「もう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の外門、三三四五外門に本拠を構えている”サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」
「はいはい、お世話になっております本当に」
投げやりに言葉を返す黒ウサギ。その隣で耀が小首をかしげて問う。
「その外門、って何?」
「ああ、それはですね―――」
side遥斗
春日部が質問した後、黒ウサギと白夜叉によって箱庭の外門についての説明が行われた。
なんでも箱庭の階層のことを意味し、数字が若くなるにつれて人外魔境になっていくらしい。
それで、今は黒ウサギがもっていた水樹の話になっていた。
「して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ? 知恵比べか? 勇気を試したのか?」
「いえいえ、この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめしてきたのですよ」
「なんと!? クリアではなく直接的に倒したとな!? ではその童は神格持ちの神童か?」
「いえ、黒ウサギはそうは思えません。神格なら一目見れば分かるはずですし」
「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族によほど崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族の力でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」
神格についてはここに来る途中に黒ウサギから聞いている。
神格というのはその種の最高位までに体を変幻させるギフトのことを言うらしい。
例えば、蛇に与えれば蛇神に、人に与えれば現人神に、といった感じらしい。
(ってことは、早苗は神格持ちか?)
そんなことを考えているうちに話は進み、十六夜が白夜叉に喧嘩をふっかけた。
(面白そうだし、俺も乗っかるとしますかね)
sideout
「おんしらが望むのは”挑戦”か――――もしくは”決闘”か?」
白夜叉がそう言った瞬間、十六夜たちの視界が意味をなくす。
黄金色の穂波が揺れる草原、白い地平線を覗く丘、森林の湖畔。
そういった記憶にない光景が流転を繰り返し、十六夜たちを引き込んでいく。
そして四人が投げ出されたのは、白い雪原と凍る湖畔―――そして水平に太陽が回る世界だった。
「今一度名乗りなし、問おうかの。私は”白き夜の魔王”―――太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への”挑戦”か? それとも対等な”決闘”か?」
白夜叉の言葉によって我に返る三人。
誰もがこの光景を見て言葉をなくしていたのだ。
しかし、一人だけそんな状況にも平然としているものがいた。
「............随分と余裕じゃの、おんし」
「ん、まぁこっちに来る前じゃあ日常茶飯事だったからな。これぐらいで驚いてるようじゃ体が持たない」
おどけたように肩をくすめる遥斗。白夜叉はしばらく遥斗を見ていたが、すぐに十六夜たちの方に向き直った。
「まあ良い。.........して、返答は?」
「これだけの力を見せておいてよく言うぜ.........いいぜ、今回は黙って試されてやるよ、魔王様」
「.........ええ、私も、試されてあげてもいいわ」
「右に同じ」
苦虫を噛み潰したような顔で返事をする三人。それを見た白夜叉は可笑しくて堪らないといったように笑った。
一頻り笑い終わったあと、そういえばといったようにこちらを向いた。
「すまんな、おんしのことをすっかり忘れておった。して、どうするのじゃ?」
「ああ、俺も試練で頼む」
白夜叉はそれを聞いて少しガッカリしたような視線を向けた。
「なんじゃ、つまらん」
「
なお残念そうにする白夜叉にケラケラ笑って答える遥斗。
そんな事をしていると、山脈の方から獣のような、野鳥のような声が聞こえた。その叫び声に逸早く反応したのは耀だった。
「何、今の鳴き声。初めて聞いた」
「ふむ.........あ奴か。おんしら三人を試すには打って付けかもしれんの」
「おい、三人ってことは俺は入ってないのかよ」
「当たり前じゃ。おんしとあ奴らでは格が違いすぎるからのう。おんしには別のゲームを受けてもらう」
抗議の声を上げる遥斗。しかしそれは白夜叉の一言で切り伏せられる。
そうこうしてるうちに、問題児達のゲームは始まって行くのだった
~side遥斗~
結果から言うとあいつらはゲームに勝てた。
え、戦闘はどうしたって?
......ほぼ原作通りなのでどうしようもないだとさ。
.........作者、覚えてろよ。
「なんじゃおんし、いきなりブツブツ言い出しおって」
「なんか変な電波を拾って......」
「何変なこと言っておる。おんしのゲームを始めるぞ」
そう言って”契約書類”を書き上げる。ちなみに、普通ギフトゲームをするには両者の合意が必要だが、白夜叉の持っている”
「ほれ、できたぞ」
お、ようやく出来たか。
どれどれ、内容は.........
『ギフトゲーム名 ”百人斬り”
・プレイヤー 白神遥斗
・クリア条件 土人形100体を倒す。
・クリア方法 全ての土人形をギフトを用いて倒す。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
”サウザンドアイズ”印』
「ギフトを使ってのゲーム......俺の力を試そうってか」
「まあ、簡単に言うならその通りじゃな」
相手は土人形。そんなに手間は取らないはずだ。
しかし相手は白夜叉。そう簡単にはいかないだろう。
ふと遠くを見るとおそらくは土人形であると思われる物体がかなりのスピードで向かってくる
.........そういやコッチじゃこれが初めての戦闘か。
まあ、期待に答えられるように努力するとしますか。
~sideout~
遥斗は遠くの土人形を見る。まだだいぶ距離があるため、すぐには戦闘にならないだろうと全員が思ったが―――
「まずは一発......恋符『マスタースパーク』」
―――極太のレーザーが敵のほとんどを消滅させていた。
「あれ? 威力間違えた?」
「『威力間違えた?』 で済むか! 初っ端から敵をほぼ全滅させてどうする!」
「いや思ったより呆気なくて。......白夜叉、まさか手抜きじゃないだろうな?」
「しかも私のせいにするか! 結構真面目に作ったんだぞ!」
「え、あれで?」
「おんし喧嘩売っておるのか?」
「いや、馬鹿にしてるだけ」
「よろしいならば戦争だ」
「あ、あのー御二方?」
「「なんだ(じゃ)?」」
「まだゲームは終わってないのですが.........」
「そういやそうだった」
「忘れないでください!」
スパーン、とどこから取り出したのか黒ウサギがハリセンで遥斗を叩く。そうしている間にも土人形たちが近づいてくる。
「ッチ、メンドくせえ。ちゃっちゃと終わらせるか」
そう言うと、遥斗の手にはいつの間にかひと振りの剣が握られていた。それを見た白夜叉が怪訝な顔を浮かべる。
「ソレはおんしのギフトか?」
「厳密には違うが―――とりあえず、」
遥斗はソレを土人形たちがいる方向に振りかぶった。しかし、まだ土人形たちとの距離は開いている。
―――開いているはずなのに、土人形たちは、真っ二つに切れた。
「「「「「へ?」」」」」
その場にいた全員が間抜けな声を出す。それもその筈、土人形を切った斬撃は、その余波で奥にあった山までも切っていたのだ。
しかし、それを引き起こした張本人である遥斗は少しバツの悪そうな顔をして、
「......切れすぎだろ、この刀」
「「「「「こっちのセリフだ!!」」」」」
全員からツッコまれた。
こうして、なんとも締まらない感じで遥斗のギフトゲームは幕を閉じたのだった。
戦闘描写書くの難しい.......。
あとサブタイそんなに意味なかったかも...。
まあ地道に頑張っていこうと思います。
あと、オリ主のギフトですが、二次創作の小説ではそんなに珍しくはないと思います。
誤字、脱字などを見かけたら報告してもらえると嬉しいです。
感想、評価、批評待ってます。