ハイスクールD×G 《シン》   作:オンタイセウ

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 前回の感想返しで「先週中に投稿できるかも」と言っていましたが、当初の内容を改訂しないといけないことになったので時間がかかりました。
 その分、いつもより文章量多めにしたから許してね。


VS27 男嫌い+高戦闘力=超危険

「おっ、赤龍帝のお目覚めだ。」

 

 イッセーが気がついて最初に聞いたのが、アザゼルのその一言だった。辺りを見渡すと、周囲の様子がやや慌ただしくなっていることに気づく。

 見ればミカエルが窓から外の様子を確認し、サーゼクス達悪魔のトップ陣営も真剣な面持ちで何かの話をしている。

 

「な、何かあったんですか?」

 

 さらに周囲を見渡せば、止まっている者とそうでない者がいることがわかる。

 まず先に言ったとおり各陣営のトップ陣、そしてヴァーリは動いている。だが、アーシア、朱乃、小猫、ソーナたちは停止していた。

 

「私の身内の中で動けるのは私とイッセー、祐斗にゼノヴィア、それからダイスケとミコトだけのようね」

 

 リアスが動いている様子を確認し、ひとまずイッセーは安堵する。だが、イッセーには朱乃やソーナまでもが止まっているという事実に驚かざるをえない。

 

「ダイスケとミコトは言わずもがなとして、イッセーには赤龍帝、祐斗は禁手に至っている上にイレギュラーな聖魔剣を有しているから無事だったみたいね。ゼノヴィアはさしずめ時間停止の直前になってデュランダルを発動させた、といったところかしら」

 

 見れば、ゼノヴィアがデュランダルを普段仕舞っている空間のひずみに格納しているところだ。

 

「私はギャスパーの特訓中に何度も時間停止をくらっていたからな。その予兆の感覚は体で思えた。直前にデュランダルを出せば防げるかもしれないと思ったんだが、うまくいってよかった」

 

「お前は相変わらず本能で生きてるのな」

 

「褒めるな、ダイスケ。そう簡単に私は靡かんぞ?」

 

「褒めてねぇよ、この脳筋」

 

 ゼノヴィアの野性っぷりにイッセーは驚くが、それよりも重要なことがある。なぜ自分たちは時間停止を食らったのか。そして、現在の状況がどういうものなのかということだ。

 

「なあダイスケ、何がどうなってるんだよ? っていうか、どうして時間が止まってるんだ?」

 

「外見りゃわかるよ」

 

 言われるがまま、イッセーは窓から外を覗こうとする。が、突然目の前に閃光が広がる。

 

「な、なんだ!?」

 

「テロだよ。現在絶賛攻撃されてる最中ってとこだ」

 

 アザゼルの説明に、イッセーは我が耳を疑った。

 

「て、て、て、テロオオオォォォ!? 世界がどうのこうのっていう大事な会議の真っ最中に!? なんで!?」

 

「大事な会議の真っ最中だからさ。いつの時代も和平の動きがあればそれに反対する連中がいるんだよ。人間の歴史もそうだろ?」

 

「ああ、前見たドキュメンタリーでやってたっけ。是が非でも玉音放送を止めようとしてた連中がいたって。で、あいつらなんなんすか? なんか、黒いローブみたいなの着込んでるけど」

 

 ダイスケの問いに、アザゼルが不敵な笑みを浮かべて答える。

 

「魔法使いって連中さ。悪魔の魔力体系をかのマーリン・アンブロジウスが人間向けに再構築した魔力技術を使役する連中さ。言っておくが、三十過ぎた童貞軍団って意味じゃねぇぞ」

 

「この校舎攻撃されてるみたいだけど、そっちの方は?」

 

「それについては心配しなくていい。俺とミカエルとサーゼクスが一緒に張った超強力な結界の中にいるわけだからな。外には出られんが、破られることはないさ。まあ、相手は中級悪魔クラスの攻撃を放っている訳だがな」

 

「素の俺より上の連中がわんさかいるのか……」

 

 アザゼルの説明はイッセーにとって非常にわかりやすいものだった。だが、わからない点がもう一つ。

 

「じゃ、じゃあ、時間を停止させたっぽいのは?」

 

「連中の内の誰かに、力を譲渡させる神器を持ってる奴がいたんだろう。それで例のハーフヴァンパイアを強制的に一時的な禁手状態にしたんだろうぜ。まあ、俺たちを止めるには出力不足だったがな」

 

「ギャスパーがテロリスト連中に武器にされているってことね。どうやって私の下僕の情報が漏れたのかしら……。しかも、よりにもよってこんな形で使われるなんて!!! これほどの侮辱はないわ!!!!」

 

 リアスが怒りのあまり紅いオーラをほとばしらせる。自分のかわいい下僕がよりにもよってテロリストに利用されているのだから、リアスの怒りはもっともだった。

 

「しかし、外で待機していた連中を悉く停めちまうとはな。お前さんの妹の眷属は末恐ろしいなぁ、おい」

 

 振られたサーゼクスが苦笑いするのを見ると、アザゼルは右手を窓の外へ向けてそっとかざす。すると、幾百幾千もの光の槍が現れ、瞬く間に魔術師たちを貫き、薙ぎ払っていく。その後にはあっという間に校庭に魔術師たちの死体の山が築かれる。

 目の前のスプラッタな光景に思わず吐き気を催してしまうイッセーだったが、間髪入れずに魔方陣がいくつも展開し、また何十人もの魔術師が現れた。

 

「さっきからこれの繰り返しだよ。この学園は結界に囲まれているっていうのに転送用魔方陣を使って外から戦力を逐次投入するときたもんだ。こうやって時間稼ぎをして俺たちを足止めし、時間をかけて強力にした停止結界で全員を止めて一網打尽……っていうのが奴らの算段だろうな。しかし、タイミングの良さといい、テロの方法といい、こっちの内情に詳しい奴がいるのかもな。下手すりゃ、案外近いところに内通者がいるのかもしれん」

 

 その可能性は大いにあり得た。第一、結界に囲まれた中に転移してきている時点でおかしいのだ。この会議のセッティングに関わったものの中に裏切り者がいる可能性は大いにある。

 

「学園から脱出ってのは無し?」

 

 繰り返される現状にいら立ちを覚えるダイスケだが、アザゼルはそれを止める。

 

「やめとけ。外へ出るには学園全体を覆う結界を解かないと無理だ。だが、それをすると人間界に被害が出るかもしれん。俺としてはここで粘って、敵の親玉が痺れを切らして出てくるのを待ちたいところなんだ。そうすれば敵の親玉の顔も割れるし、事はここの結界内で済ませられるからな」

 

「だが、それの下調べの為には私たち首脳陣は動けない。だが、まずは旧校舎からギャスパー君を救出することが先決だね。現在最大の懸案事項を取り除けば、状況は我々の側に好転する」

 

 サーゼクスの提案にリアスが一歩前に出る。

 

「ギャスパーの救出には私が行きます。旧校舎においてある未使用の戦車(ルーク)の駒でキャスリングを行えば、敵に気取られることなくギャスパーの元へ行けます」

 

 キャスリングとは、チェスにおける駒の移動法の一つである。もしも(キング)が危機に陥った時、戦車(ルーク)が身代わりとなって位置を交換することができるのだ。

 

「なるほど、それなら確実だね。だが、一人では危険だ。グレイフィア、キャスリングを私の魔力方式で複数人転移はできるかな?」

 

「時間がないので簡易式で、それも戦車の駒がある部屋の近くへのランダム転送しかできませんが……お嬢様とあと一人ならば可能です。」

 

「サーゼクス様、俺が行きます!!」

 

 イッセーが名乗りを上げる。本来なら木場あたりが適任なのだろうが、今回はギャスパーが関わっている。眷属の中ではおそらく、一番リアスとギャスパーのことを想っているはずだ。

 

「なら兵藤君、リアスを頼む。では連中の注意を前面に集中させるための陽動、そして本陣の防衛が必要だが――」

 

「サーゼクス君、援軍ならもう呼んであるよー。ちょっと来るのに時間がかかりそうだけど」

 

 それまで発言がリアスの説明の補足にとどまっていたミコトが手を挙げる。

 

「あてがあるのですか? しかしどうやって外に通信を? ここの結界には通信阻害の機能もあるはずだが」

 

「大丈夫、大丈夫。ちょっとテレパシー使っただけ。受取手も超能力者だから受信は完璧だよ」

 

「おいおい、超能力者? よりにもよって神器以上に摩訶不思議な能力が出てくるのかよ。で、誰なんだよ、その援軍っていうのは」

 

 驚くアザゼルの問いに、ミコトはいつもののほほんとした表情で答える。

 

「日本せーふの『宝東会』だよ。神道関係と私の獣具関係で協力関係だから」

 

「おい、マジか!? いっぺん連中の旧世界の技術っていうの間近で見てみたかったんだよ!」

 

 驚喜するアザゼルに、ダイスケが問う。

 

「『ほーとーかい』……って、なに? って言うか、旧世界の技術って?」

 

「連中はな、お前みたいな獣転人のように、()()()()()()()()()()宿()()()()()()()、転生者で構成された組織だ。対怪獣戦闘の技術と経験を持ち、いずれ起きる対獣転人戦闘や異能災害に対する異能に頼らない超科学戦闘部隊を有している。この国を守る排他的な異能集団の『五代宗家』とも連携しているんだぜ」

 

「でもね、あの人たちが一番警戒してるのってダイスケのゴジラなんだよね。中にはゴジラに殺された人の転生者もいるから。まぁ、私のモスラは人間に協力的だったから、むこうも私を受け入れてくれたんだけど」

 

「ミコトさん!? よくもそんな連中を援軍に呼んだね!? 俺を狙う組織が一つ増えたよ!!」

 

 よりにもよって援軍が自分に因縁のある転生者だらけの組織だったと聞いて頭を抱えるダイスケ。ただでさえ悪質な赤イ竹というテロリストどもがいるのに、今度は日本政府と繋がっている組織である。

 

「ご、ごめんね! でも、他に手を貸してくれそうな所知らないし……」

 

「いや、お前さんはよくやってくれたよ。コイツのことは事が済み次第隠すかなんかして誤魔化すほかないだろうな」

 

 狼狽えるミコトにアザゼルがフォローを入れる。

 時間さえ持たせれば手が足りることとなれば、あと欲しいのは今使える手数だ。そこでイッセーが一つのアイデアを思い浮かぶ。

 

「そうだ! 俺の力を一旦高めて、それを動けないみんなに譲渡しよう! そうすれば今この場で戦える頭数が増える! よし、早速――」

 

「いや、そいつは止めとけ。」

 

 即座にプランを実行しようとしたイッセーをアザゼルが止めた。

 

「な、なんでだよ?」

 

「今のお前程度の力を倍加して譲渡しようとしたら、お前んとこの眷属仲間の数だとそうとう時間がかかるぞ。だから今は目の前の戦闘の為に温存しておけ。」

 

「お、おう……。」

 

 流石は長年独自に神器を研究していただけのことはある、ということか。そうなるとどうしても彼が自分達を見てくれる詩になってくれればどれほどよいことか、とイッセーは思ってしまう。 

 常々イッセーは自分たちには全員に力の使い方を教えてくれる人物が必要なのではと感じていた。幸いなことにイッセーにはドライグがついているので神器の使い道に困るという事は無い。だがそんなことができるのは今のところ赤龍帝の籠手のみで、獣具の中に封じられている怪獣は宿主の問いかけに答えないし眷属仲間が有する神器も宿主の言葉に受け答えするものではない。それに加えてギャスパーのこともある。今はイッセー達が訓練の相手をしてはいるものの、これが効果的なのかもわかっていない方法で訓練しているのが現状だ。

 しかし、先日のアザゼルのアドバイスは的確だった。先ほどもアザゼルが忠告していなければイッセーは戦いの前に余計な力を使うところだった。

 そんなアザゼルが自分たちの師になってくれればどれほど助かることか。だが彼は他種族、それもその種族の長。和平が成ったとはいえ、そんな人物に教えを乞う暇など無いだろう。故にイッセーはそんな淡い希望をすぐに打ち捨てた。

 

「まずは先んじてギャスパー・ヴラディの救出に向かう。メンバーはリアスとイッセー君、でいいね。そこでだが――」

 

 サーゼクスがイッセーを一瞥してからアザゼルにあることを尋ねている。

 

「アザゼル、噂では君は神器を一定時間自由に扱えるようにできる研究もしているときいたが……赤龍帝の力も可能だろうか?」

 

「……」

 

 しばしの間アザゼルは黙っていたが、ややあって懐から二つのブレスレッドらしきものを取り出す。

 

「おい、赤龍帝の」

 

「ひょ、兵藤一誠だ」

 

「なら兵藤一誠、これを持って行け」

 

 アザゼルがブレスレッドを投げ渡すと、イッセーは慌ててそれを受け取る。見ればその内側には悪魔の文字とも違う文字が呪文のように刻まれている。

 

「そいつは神器の力を程よく調整する装置だ。一つは例のハーフヴァンパイアに、もう一つはお前が使え。お前、赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)の力をまだ制御できていないんだろう。それさえあれば代価無しに一時的な禁手に至れる上に、リアス・グレモリーが施したお前の兵士の駒の封印やらもろもろも適度な量の規模で使えるようになる」

 

「ま、マジで!?」

 

「ああ。ただし、それを使うのはマジでピンチになった時だけだ。体力の消費までノーリスクってわけじゃない。いいか、お前はまだ人間に毛が生えた程度の悪魔にすぎん。獣具みたいに基礎体力や再生力まで強制的にブーストを掛けられてるわけでもない。まだまだお前は上位の者に食い下がれる力もないってことを覚えておけ。じゃなきゃあっという間に死ぬぞ」

 

「わ、わかってるよ」

 

 事実それはイッセーも理解していたことだが、改めて面と向かって言われたことで心が抉られ、身に染みて納得していた。 

 自分が頼りにされるのも、自分がすごいのではなくドライグがすごいだけ。わかっていたことだが、再認識するのは辛かった。だからこそ今腕に着けた腕輪の存在が少しだけ喜ばしい。――こんな自分でもリアスの役に立てるかもしれないのだから。

 そんな中、グレイフィアが術式の構成をし、着々と転送への準備を済ませていく。そして白龍皇も動き出す準備をしていた。

 

「おい、ヴァーリ、義人」

 

「なんだ、アザゼル」

 

「はい」

 

「まずお前たちが最初に出ていけ。白龍皇が動いたとなったら連中も慌てだす。そしたら何らかの動きを誘発させられる」

 

「だが俺がいることはテロリスト共も承知の上だろう」

 

「しかしキャスリングで自分たちの中央に赤龍帝が来るなんてことは想定はできんさ。外と内に二天龍がいて、さらに他にも特記戦力がいるとなったらお前が出れば効果は出る。さらに宝東会の増援が来るまでの時間が稼げれば恩の字だ」

 

「援護を待つよりも、旧校舎にいるハーフヴァンパイアをテロリストごと吹き飛ばした方が早いんじゃないかな?」

 

 自分の下僕をテロリストと一緒くたに殺すと言われたリアスは、それをさらっと言ってのけるヴァーリに鋭い視線を向ける。それを察知したのか、アザゼルはヴァーリを窘めた。

 

「確かに早いが、これから和平を結ぶってのにそれはねぇだろ。最悪の場合はそうしなきゃならんかもだが、魔王の身内を助けられるってんなら後々ためになるってもんだ。つーわけで、まずヴァーリが先行して敵を攪乱。頃合を見計らって赤龍帝がハーフヴァンパイアを確保し、それを受けて敵の前線に獣具持ちも含めて全面攻勢をかけて一気にたたみかける。手こずっても援軍の到着するから持久戦にも持ち込める。これでいくぞ」

 

 めんどくさそうにヴァーリはため息を吐くが、その次の瞬間には彼は純白の鎧を身に纏う。義人の方は手に銀色のランチャーを出現させていた。

 そして二人はあっという間にミカエルが開けた僅かな結界の隙間と窓をくぐって外へと飛び出し、外にいる魔術師たちを蹂躙し始めた。

 

「すげぇ……」

 

 その白龍皇と対になるイッセーは、その圧倒的強さにただただ圧倒されていた。斃されても斃されてもわいてくる魔術師たちも脅威だったが、それ以上にヴァーリという男の底知れない強さに畏怖を感じている。

 しかもイッセーと違い、ヴァーリはまるで呼吸するかのように禁手に至っている。そして、素のイッセー以上の力を持つ魔術師たちを苦も無く爆殺していくさまは、これほどわかりやすいものは無いと言っていい実力の差。

 そしてその実力はミカエルにさえ感嘆の吐息を吐かせるさせるものであった。

 

「白い龍の力が圧倒的なのか、はたまたヴァーリという少年自身のポテンシャル故か……それにしてもアザゼル、よくもここまでの神滅具所有者を育てたものです。ですが一体何のために?」

 

「そうだ。君自身が和平を望んでいるというのは信じよう。しかし先ほどの神器関連技術といい神器と獣具に関する知識といい、いくら君が神器に関してのギークを自認していたとしてもなぜここまでの準備をしているのだ」

 

 ミカエルとサーゼクスの言う通り、いかに古代ローマの警句に「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」とあるはいっても、それは勢力均衡による平和状態の維持であって世界を滅ぼす程の力を得よという訳ではない。今暴れている二天龍の片割れは間違いなくこの世の中の数少ない強者と呼べる域も一歩前にある上に、それを飛躍的な進歩をもたらす技術を有するアザゼルの技術力はかえって平和を求める者達に不信感を抱かせてしまう。

 そんな疑惑を抱く二柱に対し、アザゼルはこう告げた。

 

「俺は単に備えていただけさ」

 

 そのアザゼルの答えを聞いたミカエルとサーゼクスはさらに疑問を抱く。それを察知したのかすぐさま次の言葉を継ぎ足していく。

 

「いやいや、もちろんお前らに対してっていうわけじゃねェ。もちろん他の神話体系のことでもない。―――『禍の団(カオス・ブリゲード)』って連中さ」

 

「……カオス、ブリゲード?」

 

 その場にいた者のほとんどがその単語を知らないらしく、サーゼクスやミカエルまでもが知らないという様子で眉根を寄せている。

 

「組織名と背景が判明したのはつい最近だ。以前からウチの副総督であるシェムハザがおかしな連中に目を付けてはいたんだが、そいつらはどうも三大勢力内の危険分子やら不満分子を集めているらしい。その中には禁手に至った神器持ちや神滅具持ちまでいやがるって情報もある」

 

「その者達の目的は?」

 

 ミカエルが尋ねる。

 

「単純さ。破壊と混乱、そして恐怖。気に食わない奴は皆殺しっていう、非常にわかりやすくて最大級に最悪なテロリストどもだよ。そしてそいつらをまとめ上げているのが……二天龍以上に強大で凶悪なドラゴンだ」

 

 神をも殺す龍以上に強大な存在。それはこの世界を知る者からすれば最も敵に回したくない存在だ。それを相手に戦わざるを得なくなったサーゼクスは険しい表情を浮かべる。

 

「……そうか、『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』のオーフィス。彼が動いたのか」

 

 その言葉を反芻し、誰もが胸に氷柱を突き刺されたかのような表情をする中、事情を知らないイッセーがリアスに尋ねる。

 

「あの、オーフィスって一体……?」

 

 「この世界ができた時から常に最強の座に座り続けている者よ。その二つ名の通り、無限の力を持ってるの。だから基本的にこの世界には彼に対抗できる者はいないのよ。かの死んだ神ですら手を出さなかったというわ」

 

 そのリアスの説明に、どうして皆がその名を聞いただけで畏怖しているのかがイッセーには理解できた。そして恐らく、かつてヴァーリが言っていた「この世界の頂点」がそれなのだという事もだ。

 しかし、それを受け入れようとする前に部屋の中に突然見慣れない魔方陣が浮かび上がり、聞き慣れない声が聞こえてくる。

 

『そう、そのオーフィスが禍の団のトップです』

 

 その声が響いた瞬間、サーゼクスはすべてを理解した。

 

「そうか、そう来るか! 今回の襲撃の首謀者は――グレイフィア、すぐにリアスたちを転送しろ!!」

 

「承りました。さぁ、お嬢様方!」

 

「ちょっと待って! 何が何だか―――」

 

 狼狽するリアスをよそに、グレイフィアは陣の中へ四人を押し込んですぐさま転送術式を実行させた。

 陣から溢れる魔力光の狭間から、丁度入れ替わるようなタイミングでもう一つの魔方陣から現れる人影が見えたが、その顔を認識する前にリアスたちは旧校舎へ飛ばされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 悪魔を呼び出す、あるいは現出する魔方陣は悪魔によってそれぞれ異なる。例えるならグレモリーにはグレモリーの、シトリーにはシトリーの家紋ともいうべき魔方陣がある。

 しかし、その陣は木場にとっては見たことがない紋様だった。公爵家次期当主の騎士である木場は72の主だった名家の魔法陣はすべて諳んじているし、メフィスト・フィレイス、ルキフグスといった番外悪魔(エクストラ・デーモン)の家のものも知っている。

 だが、その木場が知らない魔法陣は確かに目の前に存在し、機能している。

 

「レヴィアタンの魔法陣……!」

 

 サーゼクスの一言で、木場はさらに混乱する。なぜなら、木場の知っているレヴィアタンの陣は目の前のものとは全く違うし、レヴィアタン本人は目の前にいるのだ。

 だが、意外にもゼノヴィアがこの木場の混乱を解くことになる。

 

「以前、これと同じものをヴァチカンの資料で見たことがある。これは、旧レヴィアタンの召喚陣だ」

 

 ならば、現行政権が収める悪魔社会しか知らない木場が知らないのは当然だった。

 かつて、冥界は二つに分かれての内乱に包まれていた。三竦みの戦争の傷跡を無視してでも他勢力との雌雄を決すべしとする一派と、それを否として種族の安定と復活に重点を置くべきとする勢力との内乱だ。

 結果、前者は《旧魔王勢力》、後者は《現魔王勢力》と呼ばれる状態に落ち着いた。本来なら、旧勢力は駆逐されるのが常である。が、現魔王たちはそれを是とせず、あくまで種の保存を目的であるとして旧体制の駆逐を是としなかった。当然ながら、旧魔王たちに政治的実権は与えられず、常に飼い殺しの状態が続いた。

 だが、禍の団に加担することによって、その組織力と首魁であるオーフィスの助力を得てついに現行政権に対して反旗を翻したのだ。そして今回の会議に各勢力のトップが揃うことを察知して、これを纏めて抹殺し、政権を簒奪すべくクーデターを敢行した。

 その尖兵として現れたのは前レヴィアタンの血を引く、胸元が大きくあき、深いスリットが入ったドレスを身に纏った、それこそイッセーが見たら鼻血を垂らして喜びそうな美女、カテレア・レヴィアタンがそこに現れた。

 

「カテレア、なぜ君たちは禍の団と?」

 

「サーゼクス、貴方達こそなぜ天使、堕天使と組もうとするのです? 私たちは先代魔王を失いましたが、同時に最大の障害である神も身罷ったのです。これを好機としてこの世界を我らの手で革新すればよいものを……」

 

 カテレアは心底落胆したかのような表情を見せる。

 

「私たちは禍の団と組むことによって、強大な戦力を得ることができました。これを元に、我ら正統なる魔王が率いる悪魔が世界を手に入れ再構築するのです!!」

 

 その理想を語る目は、狂気にも激情にも染まっていない正気の瞳だった。自分たちが世界の覇権を握りうると、本気で考えているのだ。

 

「しかし、おたくらのトップであるオーフィスはそこまで考えているのかね? 奴さんはそこまでこの世の中には興味のない奴だったはずだが?」

 

 アザゼルの問いにもカテレアは自己陶酔するかのように蕩々と答える。

 

「かの者は純粋な力の象徴。並み居る強者達を纏め、惹きつけるための役割です。私達が世界を統べた後は彼にシンボルになってもらうだけ。彼には彼の別の目的がある」

 

「なるほど、お互いがお互いを利用……ってやつかい。だが、奴さんはお前さんらの思うように動くタマかな?」

 

「アザゼル、あなたの心配はご無用です。彼の為に新世界の神という席を開けています。統治するのは私たちが行いますのでご安心を」

 

 そして、外にいる魔術師達はその賛同者だということだ。

 

「カテレアちゃん、どうして!?」

 

 セラフォルーは悲しげに叫び問うが、カテレアの表情は憎しみに歪む。

 

「よくも、私からレヴィアタンの名を奪っておいてぬけぬけと……! 私は正当なる血統によりレヴィアタンの名を継ぐ正当性を有していたというのに!! 私こそが魔王に相応しかった!!!」

 

「わ、私は……!」

 

「ですがセラフォルー。もうそのことで貴女が思い悩むことはありません。今日、この場であなた達を皆殺しにしてその懊悩も永久の冥府の闇の中に消えるのですから。……さあ、貴女たちの時代の終焉です」

 

 その言葉で、首脳陣の表情に影がかかる。

 だが――

 

「――クッックックック、……アーハッハッハッハッハ!!!!」

 

 アザゼルが愉快そうに嗤う。まるで出来の悪いジョークを聞いたかのようなリアクションだった。

 想定していないリアクションに、カテレアの顔に驚きの色が加わる。だが、それとは反対にアザゼルの顔は悪童のような邪悪な笑みが浮かんでいた。

 

「……何が可笑しいのです?」

 

「可笑しいさ。旧体制にしがみつこうとする連中が、よりにもよって世界の変革を謳うんだからよ。それもその大義名分が『血筋故に』と来たもんだ。事が終わった後の他の神話大系に対する姿勢の如何も、人間に対する戦後処理のことも何も無し。これを笑わずに何を笑えってんだ?」

 

「私たちに力を貸しているのはオーフィスだけではない!! 彼らの技術と我らの知識さえあればこの世のどこにも恐れる者はどこにもいなくなる! そして私たちは自分達の理想郷を創り上げる!

 

「……ああ、そうかい。それでも俺はお前らなんかにこの世界をどうこうされたくはねぇのさ。どうせならよ――俺と二人っきりのハルマゲドンと洒落こまないか?」

 

「いいでしょう。どうせ貴方も屠るつもりでした!!」

 

 カテレアの答えを聞いたアザゼルは片手を窓際に向けて光を放つ。重機が突っ込んだように破壊された壁の穴からアザゼルとカテレアが飛び出していく。

 そんな中、グレイフィアがそばにいたリリアに命令する。

 

「リリア。この混乱に乗じ、敵の陣形に穴を開けてきなさい。綻びを作ることで後々こちらが有利になります。貴女の実力なら出来ます。ここで普段男性恐怖症でまともに働けない分を挽回するのです」

 

「いやいやいやいや、グレイフィア様!? 流石にグレイフィア様の特訓を受けてはいますが、そんなおおそれたこと私には――」

 

「いいから逝ってきなさい!」

 

 字が違う気がするが、そう言ってリリアの首をつかんだグレイフィアは、外へと彼女を投擲する。

 

「いぃやぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?」

 

 絶叫し、涙を流しながらリリアは放物線を描いて敵のど真ん中に放り投げられる。ボテ、と地面に転がったリリアは痛がりながら起き上がった。

 

「ちょ、グレイフィア様! なんてこと、を……」

 

 言いかけてリリアがフリーズする。今、自分がどこにいるのか。それは敵のど真ん中。そしてその敵を構成するのは魔法使い。そう、魔法使()()だ。ここで使()()を強調するのは、こう言う表現をするときは基本的に男性を示すからだ。

 身の回りは全員敵。いや、それ以上に男。見ず知らずの男達。それらが自分を敵意に満ちた目で見つめてくる。男性恐怖症のリリアがそんな中に放り込まれれば当然――

 

「い、イヤァァァァァァァ! 男ぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!」

 

 絶叫しながらの極大の魔力砲撃のプレゼント。それを連発しながら、そしてローリングしながら放ちまくっている。

 

「来ないで! 来ないで! 来ないでぇぇぇぇぇええええ!!!」

 

 リリアはそう叫ぶが、実際は魔法使い達は突然現れた危険物に困惑し、遁走している。これまで構築してきた前線があっという間に混乱を起こして崩壊し始めているのだ。

 

「……なにあれ」

 

 外の様子を見て呟くのはダイスケだ。今まで見たことのない彼女の一面を見て一番驚いているのはなにを隠そうダイスケである。

 そのダイスケの疑問にグレイフィアが答える。

 

「あの娘には私が戦闘訓練を施しました。これが教えれば教えるほどよく吸収しまして、調子に乗って鍛えたら、魔力だけなら準魔王クラスまで高めることに成功しました」

 

 なるほど、そのおかげで時間を止められた今でもこうして普通に彼女が活動できているのだろう。

 

「でもグレイフィアさん!? その結果、最悪の対男用キリングマシーンが出来上がってますけど!?」

 

「ええ、流石にあの調子でポンポン撃たれると彼女がスタミナ切れしてしまいますね。ダイスケ様、あの娘のフォローをお願いします」

 

 そう言ってぺこりとグレイフィアは頭を下げる。

 どうやら最初か自分を当てにしていたらしい。役職上、グレイフィアはサーゼクスのそばにいないといけない。多数の手駒が動けない間、ダイスケにも動いて貰う必要があり、その理由もいると考えたのだろう。

 

「……そんなことしなくても最初からやるつもりでしたよ。なにもこんなこと」

 

「だがいいのかい? 流石に誰か殺した経験はないのだろう」

 

 そのサーゼクスの問いは、「殺すことができるか?」という意味である。ダイスケはライザーの披露宴をぶち壊した時は誰も殺してはいない。先日の騒動の時も、殺したのはケルベロス二頭とエビラで、コカビエルもフリードも死んではいなかった。

 強いて殺した経験がある言うならレイナーレの件の時にドーナシークを殺めた時ぐらいだ。普通ならば他者の命を奪うことに関して人は強い罪悪感を感じ、回避しようとする。

 しかし、今のダイスケはそれに当て嵌まらない。

 

「行きますよ。もう堕天使一人殺してるんです。その後に数が増えようが一緒でしょう」

 

 その眼はもはや青春を謳歌する十代の少年のものではない。自ら守るべきと定めたものをどうあっても守ろうとする獣の目だ。

 ダイスケの心中にはすでに他者の命を奪うことに対する罪悪感は無い。たとえ自らは罪に塗れようとも、自分が大切に想う、また自分を受け入れてくれるごく少数の人々の平穏の為ならばいくらでも血に塗れよう。

 それがダイスケが今思う唯一のことだ。

 

「……白龍皇が敵を攪乱させているが、また正面に敵が殺到し始めている。木場君とゼノヴィア君はこちらを、ダイスケ君とミコト嬢たちはこの敵を側面の体育館側から攻撃してくれ。反対側はまだ攻撃がないが、こちらは天使陣営の動ける者たちに警戒してもらおう」

 

「わかりました。いけるな? ――ヒメ」

 

「――当然。この程度、物の数ではないわ」

 

「……なら一気に行くぞ。体育館に続く渡り廊下から一気に下に飛び降りる」

 

 一気に駆け出す二人。廊下の窓の向こうを見ると、大勢の魔術師たちが白龍皇一人に翻弄されている様がよく見える。既に木場とゼノヴィアが交戦に入ったのが見えたが、その魔術師たちの一部が廊下を走る二人を窓ガラス越しに見つけ攻撃を仕掛けてきた。

 魔法の銃撃によって、普段見慣れた光景である廊下が次々と割れたガラスであふれ、床や壁に焼け焦げた弾着痕が残っていく。幸い直撃は無かったが、降りかかるガラス片がダイスケの皮膚を少しずつ裂いていく。

 その傷も血を拭う前にあっという間に塞がってしまう。その事がダイスケに、自分が既に人の域を超えてしまっていることを思い知らせる。が、今はそれを嘆く暇も悔悛する余裕もない。籠手と足甲を装着すると、廊下の曲がり角の壁を一気に殴り抜ける。

 殴った勢いもそのままに、三階から一気に二人は地上むけて飛び降りる。その先には丁度驚いている魔術師がいたが、そのままダイスケは膝蹴りを顔面に浴びせて押し倒す。良くて脳挫傷、最悪なら頭蓋骨陥没に頚椎骨折、そして延髄へのダメージで即死だろう。

 しかし、ダイスケは斃した魔術師を一瞥することもなくすぐさま別の魔術師を襲う。どうやら魔術師というのは接近戦は不得手らしく、いかに中級悪魔並の力と言っても一度懐に飛び込めばこちらの思う壺だった。

 魔術師の一人の腹に籠手に着いた四本の爪を突き立てて、山嵐の要領で地面へと投げ倒す。そして、ちらりと後ろに見えた襲い掛かってくる魔術師に向けて熱弾を放つ。聞こえてきた悲鳴で致命傷を与えたことを確認すると、杖を振って攻撃しようとしてきた魔術師を引き抜いた腕からの熱線で胴体を蒸発させる。

 今度ははぐれエクソシスト達も使っていた光の剣で武装した魔術師たちが向かってくる。熱弾や熱線で対抗してもいいが、撃っている間の隙を狙われたくないのでダイスケは熱線剣を両手に構えた。

 斬りかかってくる者の中にはそれなりの力を持った剣を携えた者もいて、それらが一緒になってダイスケに剣を構えているのだ。そのうちの一人が一番槍とばかりに斬りかかってきたが、ダイスケはそれを受け止めるような動作はしなかった。

 ただ、真っ向から斬りかかってくる相手に向けて横薙ぎに一閃。

 すると熱線剣は魔術師が振った光剣をすり抜け、持ち主の胴をいともたやすく両断した。本来ならあり得ない出来事に周囲がどよめく。ならばと次に向かってきたのは実体がある剣を有する者だ。これならと上段に振りかぶり、両手剣ならではの重みを生かした斬撃をダイスケに向けて振り下ろす。

 しかし、今度は両手剣が熱線剣にぶつかったところから溶断されて剣士の首も一緒に跳ね飛ばされた。

 それもそのはず、そもそもこの熱線剣は「熱線のエネルギーが剣の形に収束したもの」であり、実体を持つ剣ではない。ガスバーナーの火を包丁が受け止められないような、またはガスバーナーの炎同士がぶつかってもすり抜けるようなものだ。

 勿論これを利用して敵を倒せたのは偶然の産物ではなく、ダイスケの熱線剣に興味を持った木場と共に既に発見していたからである。この時、木場が用意した刃物悉く溶断された経験が今に生きているという事だ。さらに言うと、この熱線剣を受け止められたのは木場が作り上げたモンキーモデル版の魔剣からで、並の武器ではすぐに破壊してしまうことも確認済みだ。

 逆を言えば、名のある聖剣や魔剣の類を持つ者ならその纏ったオーラで簡単に受け止めてしまうという事だが、幸いなことに今のこの場にはそういった敵はいない。結果的に攻めあぐねたのか、十人ほどの犠牲者を出してこの事実に気づいた魔術師たちは散っていく。

 

「追う必要はない! 妾に任せよ!」

 

 そう言ってヒメは獣具の扇を一打ち、二打ちする。すると一条の風と共に黄金の鱗粉が放たれて逃げていく魔術師達を覆う。

 

「ダイスケ、点火じゃ」

 

「――っ、わかった!」

 

 言われるがまま、ダイスケは掌から熱線を一発放つ。魔術師達はそれが自分達に向けられたものではないと一安心するが、その直後、彼らは獄炎に包まれて消し飛ばせれられた。

 ヒメの鱗粉による粉塵爆発だ。本来はこの現象は粒子が充満した()()()()でなければ生じない。だが、ヒメが放った鱗粉の大気中濃度はその原則すら無視した。

 

「うはっ、エゲツねぇ威力」

 

「褒めるな褒めるな。それ、第二陣が来る。妾はあの侍女(メイド)を回収しに行く。引きつけを頼むぞ」

 

「おう、任されて!」

 

 ヒメが宙に舞ってリリアが砲撃しているエリアに向かったのを確認すると、ダイスケは自分に向かってくる第二陣の軍勢の迎撃の態勢を取る。

 しかし、なにか様子がおかしい。魔法使いの軍勢はダイスケの手前200mの位置で停止。そこから先に向かう様子がない。するとその周囲にに異変が生じる。突如空間に穴が空き、その向こうからいくつもの鋼鉄の塊が飛び出てきた。

 それは戦車であった。しかし、それなりに軍事知識もあるダイスケにも見覚えのない形状であり、本来戦闘支援車両にあるべき銃眼が側面にある特異な特徴がある。 その戦車の後部が開き、多くの赤い刺繍の法衣を着た者たちが降車してくる。

 

「教会の……増援?」

 

 ダイスケはそう思ったが、彼らはあろうことかダイスケに向けて攻撃を仕掛けてきたのである。

 

「異端者、宝田大助! 神の裁きを下してくれる!!」

 




  はい、というわけでVS27でした。
 今回とんでもない戦闘力を見せたリリアですが、これには本文で紹介した以上の理由があります。さぁ、みんな考察だ!
 なお、感想などもお待ちしております。いつでも待ってますのでどしどし送ってきてくださいね。皆様から頂く感想はオンタイセウの活力となります。
 それではまた次回。いつになるかは分かりません!!
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