・スキル
●上位スキル
スキルの上限はレベル10だが、その上限を超え名称が変化したスキルを指して言われる。その補正や効果、発動が可能に成る武技や魔術は、変化前のスキルとは比べ物に成らない……っと、されている。
基本的には武術の大達人や長く研鑽を積んだ練達の魔術師等が目覚めるもので、最初から上位スキルを所有している者は人間ではまず存在しない。
変化後の名称で最も多いのは、元のスキル名に王を付けたものになる。(『剣王』ボークスの【剣術】から変化した【剣王術】がその一例である)
また技術とは関係が無い【怪力】が変化した【剛力】や、【高速再生】が変化した【超速再生】等、パッシブスキルの上位スキルも存在する。この場合、その殆どは魔物だが最初から上位スキルを獲得している個体も存在する。
通常魔物は技術の伝達や蓄積の面で人間に劣るため、そうしたパッシブ以外の上位スキルに目覚める個体は殆ど存在しない。それが魔物に対する人間の強みの一つである。
ただ既に上位スキルを獲得していた人間が死後アンデッド化した場合や、ヴィダの新種族や真なる巨人、龍の場合はその限りでは無い。
因みにスキルが上位スキルになる事を覚醒と呼ぶ。
アクティブの上位スキルは獲得に長期の研鑽と、その分野での才能に恵まれなければならないため、複数所有している者は殆ど存在しないとされる。
【霊体】
魂や霊等の本来物理的に存在しない物を半実体化させる事が出来るスキル。実体化した霊体は目で見る事が出来、触れる事が出来る。ただ霊体に対する物理的な攻撃は完全に無効な訳ではないが、三分の二以上無効となる。マジックアイテムや聖別された武器等による攻撃は有効。
半実体化した霊体の使い方は様々で、低位のスケルトン等は骨を繋げる筋や軟骨の代わり程度にしかならない。ただスキルを獲得すると腐り落ちた筋肉の代わりにして力を増強したり、朽ちた毛皮や鱗の代わりにして防御力を強化したりできる。
応用として、霊体を半実体化させないまま操作して他者の肉体に潜り込ませたり、壁を透過させる事が出来る。
【吸血】
血を飲む事で治癒力や能力値が上昇し、魔力も回復する。この効果は血の持ち主が強ければより効果が高くなる。しかしダンピールは血を繰り返し飲む事で親の吸血鬼に近くなり、力を得る代償に親の弱点も得る。
【業血】
【吸血】の上位互換。
血を飲んで回復する体力や魔力の量が【吸血】よりも飛躍的に上昇し、傷の治りも早くなり、更に数パーセントだが能力値も上昇する。
上位スキルに変化する程大量の血を飲み続けた業の深さを現したスキルでもあり、所有者の多くは定期的に強い吸血衝動に襲われる。
【精神汚染】
精神的な錯乱、トラウマの深さ、恐怖症の深刻さ等を表すスキル。毒物や呪い、魔術などから精神を守る耐性スキルとしても機能する。
【連携】
このスキルを持つ者同士が、協力し合う場合作業効率や結果に補正がかかる。土木工事の場合ミスが少なくなり作業ペースが上がり、戦闘なら攻撃力や防御力が上昇する。
補正の大小はこのスキルのレベルと、スキルを持つ者の人数によって変わる。
【眷属強化】
スキル保有者の影響下にある、スキル保有者と同じ種族や関係ある種族に属する個体の能力値を強化する。また、繁殖力や生まれた子供の成長ペースを速める等の効果がある。
このスキルのレベルは眷属の数で上下する。百体以下なら1Lv、二百体以上で2Lv、五百体以上で3Lvと上がって行く。
また、同じ眷属であるモノは人間や魔物等の種族に関わら親近感や連帯感を覚える様になる。
【状態異常耐性】
毒や病気、呪いだけでは無く疲労、ストレス、睡魔、飢餓、窒息、痛覚等、状態がベストコンディションでは無いと判断される全ての原因に対する耐性スキル。ただし、魔力の消費やダメージを受けた事による傷には無効。
このスキルを高レベルで習得している者は、どんな悪条件であっても常に完全な状態を保つ事が出来る。ただし、無効に成る訳では無いので、限界は存在する。
【状態異常無効】
【状態異常耐性】から覚醒した。
その名の通り異常な状態を無効にする事が出来る、強力な効果を持つ。
このスキルの前には、あらゆる病毒は無効化され、呪いであってもほぼ効果を発揮しない。外部から精神に干渉されても、影響を受ける事はない。
だが、異常では無い状態は無効化されない。
痛みや疲労や眠気に耐えられるようになるが、感じなくなる訳では無い。それらを全く感じなくなったら、それこそ状態異常というものだろう。
外部的な要因で起こる事に効果を発するが、内部的な要因には効果は不完全、若しくは完全に発揮されないスキルのようだ。
【遠隔操作】
身体の一部を切り落とされるなど本体から離されても、引き続き自分の身体として操作する事が出来るスキル。
【実体化】
自らの身体の内、本来肉体が無い部分を実体化させるスキル。主にゴーストやスペクター等、霊が魔力に汚染され魔物化したアストラル系魔物が習得している。
実体化した霊体は通常の物理攻撃でダメージを受けるようになるが、血や肉がある訳ではないのでやはり銀やマジックアイテムで攻撃されるよりはダメージは少ない。
【異形精神】
人間とは異なる精神構造をしている事を表すスキル。このスキルを持つ者は精神に効果を及ぼす魔術、特殊能力、薬品等が全て無効に成る。
ただ無感動に成る訳では無い。
この固有スキルを持つ存在は人間ではヴァンダルーのみであり、他には悪神や邪神等異世界から現れた存在の一部と、それに非常に近い存在のみ。
【群体思考】
【並列思考】が覚醒。身体から分離し変化した部位でも自分自身として思考を維持する事が可能。
【精神侵食】
対象の精神に影響を与え、人格や認識、記憶の改変を行う事が出来るスキル。使用には接触、会話、視線を合わせる等、何らかの方法でコミュニケーションを取る事が必要。
手紙を読ませる、記録した音声を聞かせる等の間接的な方法でも可能。
【身体伸縮】
身体の一部、若しくは全身を自由に伸ばし縮み出来るようになるスキル。伸びる距離はレベルによる。
レベル1で二倍、レベル2で四倍、レベル3で八倍と増えていく。
身体が伸び縮みする様になったとしても、ゴムの性質を帯びる訳ではない。
【叫喚】
発する音で対象に効果を与えるスキル。蝙蝠の鳴き声による特殊な聴覚で物を見る感覚(ラムダでは一般的にこう解釈されるが、実際はソナー等)、マンドラゴラの絶叫、バンシーの叫び等もこのスキルの効果による。
このスキルにヴァンダルーは【魂砕き】と【精神侵食】の効果も同時に使用するため、広範囲に聞くだけで聴覚と魔力にダメージを受けるうえ、精神的に負けると最悪狂死する可能性がある攻撃を行う事が出来る。
【装蟲術】
身体の中に蟲を装備するスキル。装備した蟲はテイム済みの蟲なら自由に出し入れでき、身体の一部だけ出すような事も可能。
ただし、数時間までなら兎も角長時間蟲を装備していると、蟲が必要な栄養をコストとして装備者が負担しなければらない。
【迷宮建築】
降りた階層の構造が何となく分かる。一歩踏み込んだ瞬間、頭の中に地図が出来上がる。
次に、一度攻略した階層の構造を変える事が出来る。壁を建てたり、罠を設置したり、下の階層も攻略済みの場合だけだが、上下の階層に繋がる階段まで設置できる。
更に、自分と一緒に居る同行者も含めて、攻略したダンジョンの階層に自由自在にテレポートして行き来できたのだ。
二十三階から、一階に。一階から、十七階に。中ボスが居る階層だろうが、ダンジョンボスが居る最深部だろうが、宝物庫以外には自由に行き来できる。
しかも移動できるのはその階層の入り口である階段の前だけでは無く、攻略した事のある階層なら、どの場所にも移動する事が出来る。
【肉体強化】、【身体強化】
共に肉体の一部を強化するパッシブスキル。
【肉体強化】は対象になる部位の強度や、発揮できる筋力を単純に高める。
【身体強化】もそれは同じだが、眼球なら視力も良くなる等器官としての機能も高める効果がある。
ただその分強度や筋力の強化率は【身体強化】よりも【肉体強化】の方が高い。
【魔力回復速度上昇】
休憩時等に魔力が回復するペースを上昇させるスキル。
このスキルは魔力量に関わらず回復に必要な時間が減る。
【魔力自動回復】
所有者が何をしていても……休憩は勿論、運動中、魔術を唱えている最中でさえ魔力を自動的に回復するスキル。
このスキルは所有者の魔力の総量に対してのパーセンテージで回復する量が決まる。なので、魔力量が多い者ほど【魔力自動回復】スキルの方を取得したがる。パーセンテージは0.001×lv%。
ただし、【魔力自動回復】スキルの取得は難しく、更に取得後は魔力を過剰消費して総魔力量を増やす修業方法が取り難くなると言う欠点がある。
【○○強化】【○○増強】【○○増大】
特定、若しくは全ての能力値に補正を与えるスキル。筋力強化や敏捷増強等、対象の能力値ごとに名称が異なる。
基本は○○強化からであり、この段階では得られる補正は僅かだが、上位スキルの増強に覚醒すると補正が大きくなり、更に増大にまで覚醒しレベルを最大まで上昇させる事に成功すると、能力値は元の倍程になる。
このスキル単体ではあまり意味が無く、所有者の能力値が高ければ高い程効果を発揮するスキル。そのため、このスキルのレベルを誇る冒険者や騎士は殆ど居ない。
尚、似た効果のスキルに特定の種類の装備を身に着けている時、効果を発揮するスキル【○○装備時○○強化・増強・増大】と言うスキルも存在する。
こちらも所有者の武術スキルや能力値、そして武器その物の性能が低いと意味が無く、高いと効果も高くなるスキルである。
【能力値強化:○○】【自己強化:○○】
【能力値強化】や【自己強化】で能力値が強化される時間は、満たさなければならない条件が厳しい程長くなる事が知られている。この条件に関する判定はスキルを持つ個人ではなく、世間一般を対象に判定しているのだと思われる。
剣を持つだけでいいなら、剣を手放した次の瞬間には切れる。特定の儀式(戦闘の前に踊りを踊る等)なら、十分ぐらいは保つ。亜神の肉を食べなければならない場合は……ボークスに聞いたところ、数日効果が持続するそうだ。
【能力値強化:ヴィダル魔帝国】
ヴィダル魔帝国が管理する領域内部に存在しているときや、国民と一緒に居る時、皇帝としての政務や軍務についている時、帝国の利益や安全の為の何かをしている時に能力値が強化されるスキル。
【全能力値強化】
能力値の内、力、敏捷、体力、知力を強化するスキル。全能力値と言いながら、生命力と魔力は含まれていない。
S級冒険者に至る者の多くが、このスキルを獲得しているらしい。
ちなみに、師匠は【剛力】スキルを保持したままこのスキルを獲得したが……そう言う事もあるのだと納得するしかないだろう。
【魔力増大】
総魔力量に+スキルレベル×10パーセントするスキル。単純だが効果が大きいスキル。
【導き:魔道】
人が望んで歩まぬ道、道無き道、そうした道を歩む者が同じ道を歩む者を導くスキル。
このスキルの恩恵を受ける者は変異やランクアップ、成長を促される代わりに正道から遠ざかって行く。
邪悪ではないが、善悪以前にただ「異なる」存在に成って行くのだ。
正常な常人から見れば、このスキルの所有者と、所有者の導きを受ける存在達は恐ろしい存在に感じ、忌避感を覚え、それらの歩む姿は百鬼夜行の如くに見えるだろう。
また、どんな異形でも同じ対象に導かれている者同士なら親近感や同族意識を感じ、それが結果的に精神的な衝撃を和らげている。
【魔道誘引】
既に魔道を歩んでいる者、足を踏み入れている者を惹き付ける。正道を歩む者であっても、魔道に誘うスキル。
所謂魔性であり、魅入られてしまった存在は中毒に陥ったようにこのスキルの持ち主に耽溺する事になる。
【死属性魅了】スキルが【魔導士】ジョブに就いた事で変化したスキルで、よりスキルの効果範囲が広がり、一度効果を受けてしまうとレジストする事が難しくなる。
【魔闘術】
魔術を武器や自身の肉体に宿らせて発動させたり、魔力で直接身体能力を上昇させるスキル。炎や雷を武器に纏わせ攻撃力を上昇させる付与魔術や無属性魔術の【身体能力強化】とは異なり、より応用力のある効果を発揮する。
ただ武器に宿らせる場合はマジックアイテムでない限り消耗が激しく、更に武器の材質や込められた魔術によってはスキルが使えない場合がある。 親魔性が低いアダマンタイト製の武器ではあまり効果を発揮できず、逆にミスリルならより効果的に成る等、肉体に宿らせたり直接身体能力を上げる場合も、対策を講じない限り大きな負荷がかかる。その負荷の大きさは【限界突破】スキルよりも大きく、対策を講じずに使えば火属性魔術の影響で重度の火傷を負ったり、水属性魔術のせいで凍傷になったりする。
それらの問題があるため、稼げない冒険者には人気の無いスキルである。
【深淵】
覗き込む側では無く、覗き込まれる側である事を表す固有スキル。
このスキルの所有者は怪物と戦う時、自らも怪物に成ってしまう事を案じなくて良い。何故なら、それはこのスキルの所有者と戦う存在がするべき心配だから。【魔眼】等の視る事で発揮される効果全てのカウンタースキル。
【対敵】
【ゴブリン殺し】や【竜種殺し】のような特定の相手に所有者がダメージを与える場合それを増強する固有スキルの、上位スキル。
その効果は、所有者に敵対する全ての対象に与えるダメージを増強する。
【神敵】
対敵が覚醒した上位スキル。対敵の効果に加え、神やその英霊や御使い等の眷属や、神の加護を得た存在に与えるダメージが更に上昇する。
この効果は【御使い降臨】やその上位スキルを発動している対象にも及ぶ。
【魔王】
【魔王融合】の上位スキル。一定数以上の【魔王の欠片】を吸収し、それを繰り返し発動させる事で覚醒するスキル。
主な効果は、【魔王の欠片】を自分自身の肉体と同じ感覚で発動させる事が出来るようになる事。目のすぐ前で手を叩かれると反射的に瞼を閉じてしまうのと同様に、反射的に【魔王の欠片】を発動できる。
他にも効果があると考えられるが、現段階では不明。
また副作用として対【魔王の欠片】用アーティファクトの効果が、スキルの所有者の肉体にも及ぶようになる。
このスキルは【魔王侵食度】スキルのレベルが上限に達しても覚醒する事は出来ない。
【魔王の魔眼】
見つめるのが土地なら魔力で汚染し、生物なら恐怖を与える。また、レギオン以外確認できなかった『霊銀』を視認できるようになる。
【生命歪曲】【魔素侵食】【輪廻模倣】【従僕創造】
【魔王】ジョブに師匠が就くと同時に獲得したスキル。名称から推測すると、魔王グドゥラニスがこの世界に現れた直後に行った事をスキル化したものではないかと思われる。
生命をあるべき自然の形から歪め、世界を魔力で汚染して侵食、輪廻の輪を模倣し、従僕たる魔物を創造した。
この一連の流れを再現する事が可能なスキルだったのだろう、本来なら。しかし、全て師匠が既に持っていたスキルに統合されている。
……つまり師匠は魔王グドゥラニスがやった事と同じ事が実行可能、若しくは実行していた事になる。
【完全記録術】
感覚器官が捉えたあらゆる事を正確に記録する事が出来る。それは聴覚でいえば、疑似的な絶対音感を持っているに等しい。
【体内世界】
文字通り体内に世界と評する程ではないが、特殊な十の空間を持つ事が出来るようになるというものだった。
一つ一つの空間の広さはモークシーの町(人口約三万人の交易都市)の数倍の広さがあり、空間内部では外と同じように活動する事が可能。内部の用途も、ヴァンダルーの意思で決定できる。
【ヴァンダルーの加護】
神ではないはずのヴァンダルーから与えられる加護。先日まで伏せ字で隠されていたが、彼が【付与片士】にジョブチェンジした事がきっかけで、伏せ字が最後まで解放されるようになった。
加護として普遍的な特典……成長の壁を突破する難易度の緩和等の他に【状態異常耐性】や【物理耐性】、【毒分泌】、【暗視】や【闇視】等々、後天的には獲得し難いスキルの獲得に若干の補正を得る事が出来る。
もっとも、簡単にそれらのスキルを獲得できるわけでは無く、努力や意外なきっかけによって獲得できる可能性が高まる程度である。
【暗殺術】
主に不意打ち時に行う攻撃の殺傷力に補正を受ける事が出来るスキル。また服や防具の中の暗器を隠し、使用する際も効果的に使用する事が出来る。
【暗闘術】
【暗殺術】と【格闘術】、【短剣術】等を組み合わせて放たれる、対人に特化したスキル。人間を対象に攻撃するには効果が高く、専用の武技も存在するが、その分身体の構造が異なる獣型や竜種、スライム等の魔物や、内臓や血管が存在しないゴーレムや植物型の魔物に用いるには、向かない。
そのため冒険者よりも傭兵や、暗殺者などが獲得するスキルである。
ただ、亜人型の魔物には効果的であるため、冒険者でも獲得している者は一定数存在する。
【枕事】
いわゆる夜の技術。通常の男女の営みでは無く、一方が一方を愉しませるためのスキルであるため、通常の恋人や夫婦関係では覚える事が出来ないスキルである。
娼婦や男娼、又は後宮の妾等がこのスキルを習得している。5レベル以上で習得している場合、高級娼婦として敬われる事になり、奴隷であっても粗末な扱いをされる事は決してない。
【房中術】
性交を通じて対象の精力を高め、気力を充実させる術。健康法の一種であるが、その効果はスキルになる程確かなものである。そのせいか、長くこのスキルの対象になり続けた者は、【精力絶倫】スキルを獲得する可能性が高まる。
高レベルでこのスキルを獲得している妾を囲う権力者の寿命は長く、子孫も繁栄すると言われ、王侯貴族がこぞって求めた時代もあった。
ただこの技術を人々に伝えたのが『生命と愛の女神』ヴィダであると言う伝説が残っており、それを理由に初代アミッド帝国皇帝が【房中術】禁止令を定めた。
ただ三代目の皇帝が禁止令を全面的に撤回したため、現在では違法ではないが現在でもバーンガイア大陸西部ではこのスキルの使い手は少なくなっている。
【能力値強化:亜神食】
ラダテルのハツ(心臓)を食べて暫く経った後、ボークスが獲得したスキル。効果自体は、条件を満たすと能力値が一時的に強化される【能力値強化】と同じだが、条件が普通ならかなり厳しい。亜神の肉なんて、普通は出回っていないからね。……我が魔帝国では、最近かなり豊富に出回っているのだがね。
私もラダテルを改造する際要らない部分を市場に流したり、バーベキューの食材にしたり、活用したし。
数日効果が持続するそうだ。
【舞踏】【歌唱】
最近我が魔帝国の女性陣の必修スキルとなりつつあるスキル。名称通り、踊りや歌に関するスキルである。
【縮小化】
【サイズ変更】スキルの、小さくなる事に特化したバージョンのスキル。スキルの持ち主の幼体、生物として最も小さい状態の大きさまで小さくなる事が出来る。
ニワトリなら卵から孵ったばかりのヒヨコサイズ、犬なら生まれたばかりの子犬サイズまで。なお、若返る訳ではなく、同じ大きさまで小さくなるだけである。
そのため一部の蟲型の魔物、蝶や蛾の魔物などは芋虫だった頃と同じ大きさの蝶や蛾になるだけで、芋虫に戻れる訳ではない。
また、このスキルで小さくなっている間は生命力と魔力、知力以外の能力値が下がってしまう。
【大鑑定の魔眼】
【鑑定の魔眼】の上位ユニークスキル。【鑑定の魔眼】は視認した存在のステータスを看破するが、【大鑑定の魔眼】は看破したステータスに表示されているジョブレベルやスキルレベルが、後どれくらいで上がるのか、より詳細に見る事ができる。
さらに、まだステータスに表示されていない、眠ったままの才能ユニークスキルまで見抜くことが可能。
例えば、ある冒険者志望の少年を【鑑定の魔眼】で見た場合は、少年が【剣術】スキルを1レベルで持っている事等、少年の能力値や今現在所持しているスキルが分かるだけだ。
しかし、【大鑑定の魔眼】の場合は、少年の【剣術】スキルがどれくらいで1レベルから2レベルに成長するのか詳細に見る事ができる。
毎日行っている鍛錬だけなら、一年。それに合わせて自分と同格の相手と模擬戦を行えばあと半年、さらに週に一回程ゴブリンやホーンラビット等を相手に実践を経験すれば一か月かかる。このように分かるのだ。
また、まだ少年が所持していないスキル……各魔術系スキルや、他の武術系スキルを後どれくらいで獲得するかも見る事ができる。
アレックスはこの効果によって自分はどんなスキルに適性があるのか見極め、また効率の良い修行方法を独学で見つける事で自身のスキルをレベルアップさせてきた。
また同じ方法で他人のまた目覚めていないユニークスキルや才能を見抜き、仲間としている。
ただし、欠点としてこのスキルは他の魔眼系スキルと同じく、目を移植する事で他人に奪われる可能性がある。
また、視覚を基準とするスキルであるため、ステータスを見続けるためには対象を視界に収め続けなければならない。
そして、このスキルの所有者の力量が対象に遠く及ばない場合は、対象のステータスの文字の一部、もしくは全ての文字が読めなくなってしまう。
【礼儀作法】
複数の地方や国の礼儀作法の知識に通じ、それを実践できる事を表すスキル。このスキルを高レベルで持つ者は、その手の文化を研究する学者か、王侯貴族相手に礼儀作法を教える教師である事が多い。
また、このスキルがないからといって礼儀作法を知らないという事にはならない。
例を挙げると、アルクレム公爵領の貴族社会の礼儀が身についているだけの人はこのスキルを持たないが、アルクレム公爵領とサウロン公爵領とハートナー公爵領の歴史と文化に基づく社交界でのマナーの微妙な違いを理解し、それを使い分けられる人物はこのスキルを持っている可能性が高い。
【食い溜め】
文字通り、食い溜めを行えるスキル。一日に必要な量以上の食事をとった時、栄養やカロリーを一定の量まで溜めて置き、必要な時に消費して飢えを凌ぐことができる。
溜める事ができる量は、レベルが上がるごとに増える。基本的に人間が覚えられるスキルではないが、極稀に習得している者もいる。