設定資料   作:AZAZERU

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魔物 解説

【ゴーストキャリッジ】

 この世に未練を残した霊が馬車に宿り、悪霊と化したアンデッド。白い靄で出来たような馬と御者に操られる馬車といった姿をしているが、本体は馬車に宿った悪霊であり馬や御者は悪霊の霊体が実体化しただけの存在である。

 そのため、倒すには悪霊を浄化するか馬車体を破壊するしかない。

 主な戦闘方法は馬車による体当たりで、逆に言えばそれしか攻撃方法が無い。しかし元になった馬車によってはスパイク等の武装が追加されている場合がある。

 滅多な事では荷台に乗る事は出来ないが、もし乗る事が出来れば悪路走行と衝撃耐性を持つため乗り心地は良いと言われている。

 

【ブラッドキャリッジ】

 ランク4。主に戦場で敵兵や味方の血で真っ赤に染まるほど、数え切れない程多くの死と怨念に塗れた戦車がアンデッド化した存在であるブラッドチャリオット……のキャリッジ版。

 

【マーダーキャリッジ】

 ランク5。ますます禍々しい車体に成った。

 

【ナイトメアキャリッジ】

 ランク6。タロスヘイムのサムが至った、ラムダで初の魔物。

 空中を自由に走行し、更に全身から生物に恐怖心を抱かせるオーラを放つ。

 

【ディープナイトメアキャリッジ】

 ランク7。サムが大量運搬やダンジョンで階層が進むたびに変わる過酷な環境など、様々な悪条件と魔物を轢き潰し……乗り越えた結果ランクアップした存在。

 荷台内部は【空間拡張】スキルの効果で三頭立ての馬車六十四台分の面積が確保され、灼熱の砂漠や極寒の氷原でも快適性が維持される。

 そのため乗る側としては夢の乗り物だが、彼の運行を阻む側に回ると一転して悪夢の存在となる。高速で空をかけるのは以前と同じだが、【能力値強化:運搬】スキルの効果により人や荷物を運搬している時は能力値が強化され、更に見ているだけで精神に影響を受ける【恐怖のオーラ】スキルのレベルも上昇している。

 ……最近本能的に初歩の空間属性魔術と時間属性魔術を使う事が出来るようになったらしく、まだまだ成長の余地がありそうだ。

 

【ナイトメアロードキャリッジ】

 ランク8。

 

【ディメンションロードキャリッジ】

 ランク9。

 

【ディメンションコンクエストキャリッジ】

 ランク11。空間を征服する馬車型のアンデッド。実際に支配している訳ではなく、征服しているかのように自在に空間を走る事ができる事を意味する。

 このアンデッドの前には、どんな堅牢な砦も意味をなさない。行く手を阻む事ができるのは同種のアンデッドか、空間属性魔術の達人、そしてアンデッドを寄せ付けない聖なる結界ぐらいだろう。

 だが、ランク11のアンデッドを相手どれる存在は限られ、並みの結界では簡単に破られてしまうだろう。それに、同種の魔物が存在する可能性は限りなく低い。

 相変わらず戦闘能力自体は低めだが、突然亜空間から現れる彼の【突撃】を回避するのは至難の業だ。そして、荷台に何が乗っているのか分からないので、サムに追われる事があったら素直に投稿する事を勧める。

 そして本領である運搬能力は大型帆船を軽く超え、居住性は驚異的である。極寒の地や火山地帯でも、幌の中は快適な温度と湿度が保たれる。

 ファイアドラゴンのブレスを浴びた時でも、荷台にいる者が熱を感じる事はなかった。……サム自身は熱いし痛いし焼けるので、試すのはお勧めしないが。

 

【ゴーストキメラバトルシップ】

 ランク6。

 

【テラーゴーストキメラバトルシップ】

 ランク8。

 

【フォビアゴーストウォーバトルシップ】

 ランク11。ランク8のテラーゴーストキメラバトルシップから、ランク9のフォビアゴーストバトルシップ、ランク10のフォビアゴーストウォーシップを経て至った魔物。

 亜神との戦闘を経験したためか、短期間で目覚ましい成長を遂げている。元無機物とは思えない進化だ。

 さらに、【空間拡張】スキルを獲得した事で、船内に大量の荷物や人員を乗せる事が可能となっている。

 その存在を知れば、サムの次にどの国でも欲しがる輸送手段だろう。……サムと違って、アンデッドの船員付きなので、アミッド帝国は欲しがらないだろうが。

 ちなみに、二つ名の『絶望の船』はボティンとペリアの防衛隊が付けたものと思われる。まあ、気持ちは分からなくもない。自爆する偽クワトロ号も、見た目はクワトロ号と同じ船だから。

 

【デスエンペラーフラグシップ】

 ランク12。死の皇帝の旗艦。つまり、師匠の座乗船である事を示している。まあ、旗艦といってもヴィダル魔帝国には現在軍艦はクワトロ号ぐらいしかないのだが。

 ランクアップしたからか、それともサムに対するライバル心からかは不明だが、【快適維持】スキルを獲得し、船としての利便性が格段に上がっている。

 軍艦兼豪華客船兼高速輸送船として活躍する日も近いだろう。なお、当然だが人間社会では確認されていない魔物である。

 

【シルキー】

 ランク5。師匠によってアンデッド化した呪われた屋敷。馬車や船などの前例があるので、驚きはしない。家屋であるためあまり戦闘には向いていないし、分身を創りだして行動できるのも屋敷の敷地内だけである事など、今後の成長が期待される。

 ……どうやってレベリングするつもりなのかは、私は知らないが。

 屋敷らしく誰かが居住していると能力値が強化されるスキルや、彼女の元になった犠牲者たちが持っていたスキルを幾つか所有している。

 また戦闘の際は、相手が敷地内にいれば他のアンデッドとの連携や蔓での攻撃、体内に仕掛けられた罠を利用するなどして相手が格上でなければそれなりに戦えるだろう。

 ただ、やはり敷地外から遠距離攻撃を受けた場合は、【恐怖のオーラ】スキルで威嚇するぐらいしか出来る事はない。……10レベルなので常人なら発狂しかねないし、心臓の弱い人なら運が悪ければ死んでしまうだろうけれど。

 なお、屋敷の中には三つのレリーフをはめ込まないと扉が開かない隠し部屋や、置いてある石像を所定の位置に置き直さないと開かない金庫等、「呪われた屋敷」にありがちな「不便ではないのか?」と首を傾げるような仕掛けが幾つもあり、師匠達はそれをそのまま使っている。

 彼らの場合、レリーフや石像が言う事を聞いて動いてくれるから不便さは感じないためだろう。そうでない者が『呪われた屋敷』に住む場合は、大幅改装をお勧めする。

 勿論、事前に屋敷と屋敷をシェアする者達から了解を取ってから行うように。

 

【ハイシルキー】

 ランク6。

 

【ゴーストハウス】

 ランク7。

 

【ゴーストビックハウス】

 ランク8。

 

【スペクターハウス】

 ランク9。

 

【スペクターマンション】

 ランク10。

 

【ダークナイトスペクターマンション】

 ランク11。

 

【リビングアーマー】

 鎧に悪霊化した霊が宿った存在。その多くは兵士や騎士、冒険者など生前鎧を着て戦った経験のある者の霊だが、生前の記憶や人格が残っている個体は少ない。大多数は生ある者を無差別に襲うだけの存在と化している。

 強さは宿る鎧と持っている武器に寄るが、チェインメイルやハーフプレートに宿った個体はランク3。フルプレートアーマーに宿った個体はランク4に分類される。

 極稀にマジックアイテムの鎧に宿る場合があるが、その場合のランクはそのマジックアイテムの機能による。

 

【リビングメイドアーマー】

 ヴァンダルーによってフリルやレースを模した形状の冥銅製装甲を追加した事で、サリアとリタがランクアップした存在。

 恐らくランクアップ条件は【家事】スキルを習得している事、誰かのメイドである事、それらしい形状の鎧である事等が考えられる。

 

【リビングキラーメイドアーマー】

 ランク9。メイドアーマーが命を奪い続けてランク8のマーダーメイドアーマーにランクアップした個体が、更に人間を含めた様々な命を刈り取った末にランクアップを果たした魔物。

 戦闘時には敵の精神を直接攻撃する【恐怖のオーラ】を纏い、更に他者を傷つけ殺す度に一定時間能力値が強化され、生命力が回復する【能力値強化:殺業】と【殺業回復】スキルを持つ。

 ラムダ世界の人間社会ではまだ認知されていない魔物だが、存在を知られたらまず災害指定種とされ討伐依頼が出されるだろう。

 サリアとリタの場合最近魔術の研鑽も始めたため、まだ更に成長するものと思われる。

 

【リビングジェノサイドメイドアーマー】

 ランク10。もう態々記す必要も無いかもしれないが、ラムダ史上初の魔物である。

 本当に元はただのメイドだったのかと思う程、見事な武術の技量を獲得しA級冒険者でも一人では相手に出来ない程の戦闘力を手に入れている。

 

【タルタロスメイドアーマー】

 ランク11。タルタロス……師匠によると、あの世や地獄を意味する言葉の一つらしい名を冠するリビングアーマーである。

 外見はリビングジェノサイドメイドアーマーの時と変わりは無いが、より濃密な【恐怖のオーラ】を纏うようになり、師匠やレギオンによると、「悪の女幹部っぽさ」が増したらしい。

 そしてもちろんだが、ラムダ初の魔物だ。そもそもリビングアーマー系のアンデッドは、多くの場合素材になった鎧によってランクやその強さが決定される。

 いくら元がマジックアイテムの鎧だったとはいえ、11までランクアップする個体なんて普通はいないのだ。

 

【タルタロスメイドチーフアーマー】

 ランク12。

 

【カースウェポン】

 ランク2。武器に悪霊が憑りついて誕生するとされる魔物。

 

【シャドウスナイパー】

 ランク5。クロスボウを持っている黒い男ではなく、クロスボウの方が本体。

 

【リビングボーン】

 ランク1。死後骨だけに成ったのに動き出した死体である。それ以外に特徴は無い。

 動き出してはいるが、所詮骨なので動きは鈍く力も平均的な成人男性よりもずっと弱い。敏捷性はゆっくりと動く事しか出来ず、走る事は出来ない。また、骨の主が生前持っていた能力やスキルを使う事も出来ない。

 骨だけに硬いが、関節部分を攻撃すると意外と簡単に倒せる事が多い。

 知能も本能も殆ど無く、見習い冒険者の練習相手として最適である。

 

【リビングデッド】

 ランク1。死体が魔力に当てられて動き出した魔物。リビングボーンと同じ様に、動きは鈍く力も平均的な成人男性よりもずっと弱い。敏捷性はゆっくりと動く事しか出来ず、走る事は出来ない。

 

【ボーンアニマル】

 ランク2。生前と同程度まで身体能力を取り戻す。また、知能も獣並み程度となる。

 

【ボーンビースト】

 ランク3。レベルが低く数は少ないがスキルを獲得している。

 

【ファントムバード】

 ランク3。【霊体】スキルを獲得し飛べるようになった。

 

【スペクターバード】

 ランク4。不吉の鳥と恐れられる。

 

【ロトンビースト】

 ランクは4。ボーンビーストが宿った魂の怨念や、殺してきた生物の無念により瘴気を骨に宿した魔物。身体を構成する骨は所々黒ずんでおり、柔軟さはそのままに鋼鉄並の強度を誇る。更に、どんな動物の骨が元に成っていても共通して毒のブレスを吐く。

 D級冒険者にとって、毒のブレス対策があれば一匹ならそう恐れる必要は無いが、元に成った動物によっては群れる性質がそのまま受け継がれているため、討伐にはパーティーを組む事を冒険者ギルドでは推奨している。

 

【ブラッドビースト】

 ランク4。血のように紅い動物型スケルトン。

 

【ボーンキマイラ】

 ランク7。多くの骨で来た複数の獣を合わせたような姿のアンデッド。

 

【ユニオンボーン】

 ランク8。その姿は数え切れない程の骨が融合してできた、屋敷ほどもある獣で、通常のスケルトンなら有効な頭や背骨を砕く等の攻撃が、【骨体操作】スキルで砕かれた骨を他の骨で即座に補うため、殆ど効果が無い強力な魔物である。

 

 

【ボーンフォート】

 ランク9。歴史上でも両手の指で数えられるほどしか発生していない、災害指定種。

 砦ほどもある巨体は全て取り込んだ骨でできており、更にその骨をスケルトンとして分離させる事が出来る。

 スケルトン自体の強さはさほどではなく、ランク2のスケルトンよりも力が強い程度。だがその数は脅威である。

 記録に残っている中で、ボーンフォートが一度に操れるスケルトンの数は最大で一万体とされる。

 更にこの魔物の恐ろしいところは、砦のような本体も移動する事が可能という点だ。

 恐れを知らず糧食も睡眠も必要としない無数の兵士に護られた、移動する要塞。正に人類にとって悪夢のような存在である。

 

【ボーングランドフォート】

 ランク10。巨大な骨の城塞。ボーンフォートが無数の骨を手に入れ、ランクアップし巨大化した魔物。

 ランクこそ10でA級冒険者程の実力があるなら対処できるように思えるが、それは錯覚だ。本体には急所に相当する部分が存在しないため、この魔物を倒すには数え切れない数の骨を全て粉々に砕くまで延々戦い続けなければならない。……多少切断された程度では「骨」として機能し続けるので、剣や槍を武器にする者にとっての相性は最悪である。

 特にクノッヘンの場合単純に押し迫るだけでは無く空中から、自分には効果の無い毒のブレスを吐きかける事が可能であるためより厄介になっている。

 更に普通のボーングランドフォートの場合砦形態以外を取ったと言う記録は無いが、クノッヘンの場合は師匠の言うブルドーザーと言う土木工事用車両を模した物等、様々な形態をとる事が出来る。

 

【ボーンパレス】

 ランク11。フォート(砦)からパレス(城)になっただけと言えばそうだが、その違いは別種と呼ぶには十分すぎる。

 居住性も骨の組み方は、骨以外の資材を組み込む等クノッヘン独自の工夫で向上されており、『ザッカートの試練』の内部のような極端な環境下でなければ居住に耐えられるだろう。……話しかけると壁や天井が返事をし、四六時中骸骨と顔を合わせる生活に耐えられるならだが。

 

【ボーンデスパレス】

 ランク12。

 

【ボーンパンデモニウム】

 ランク13。骨の万魔殿。伝説ではおぼろげに語られているだけで、概念上の存在でしかないと考えられているある意味最強のアンデッドである。

 名の如く万の骸骨の軍勢を展開する。動くアンデッドモンスターの巨城である。その規模は大国の城を越え、山に例えた方が現実を伝えられるだろう程だ。

 例えA級冒険者パーティーでも、S級冒険者でもこれを相手にしたい者はいないだろう。下手をすれば、自分が餓死するまで戦い続けなければならないのだから。

 山を割るようなA級冒険者やそれ以上のS級冒険者が出張って来ても、クノッヘンには手を焼くだろう。こう言った魔物のお約束である「中心となる核を破壊する」と言う攻略法が通用しないのだから。

 尤も、防御力と数に特化しているが攻撃力が低いのと攻撃手段が少ない等、改善点が無いわけでは無い。ただ、それはランク13にしてはという意味で、並のA級冒険者ならゴリ押しで圧殺する事が可能である事は疑う余地は無い。

 

【ボーンパンデモニウムギガント】

 ランク14。全ての質量を合わせると、『太陽の巨人』タロスも寛げるワンルームになる事が出来る、恐らく世界一巨大なアンデッドである。

 【建築】スキルのレベルが上がったお蔭か、室内に設置する家具やインテリアの質とデザインも(全て骨製だが)向上している。

 そして【サイズ変更】を覚えた事で小さくなる事も可能になり、お蔭で偽クワトロ号の中に入って作戦に参加する事も出来た。

 戦闘力だが……人間社会の並の軍相手なら、前に進むだけで潰せるだろう。高速で空を飛ぶ山と戦うようなものだ。小山を割るぐらいならA級冒険者なら可能だが……【物理耐性】が10レベルの骨の山を一撃で全て塵にするのは、師匠でも無理だろう。何回か、回数を分ければやってしまいそうだが。

 

【ボーンパンデモニウムギガントギガース】

 ランク15。レギオンと協力して、『骨肉の巨人』という二つ名まで獲得したクノッヘン。しかも、ちゃっかり【格闘術】スキルまで獲得している。

 これまでの戦いで亜神達の巨大な骨を複数手に入れた事で、より巨大な砦やコンサート会場になる事が出来るようになったようだ。

 ……この世界の最も巨大な建造物は、クノッヘンではないだろうか? 真なる巨人は住居を持たないそうだから、その可能性は高そうだ。

 異世界にもこれ程の大きさの建造物はないのではないかとカナコに質問したが、「少なくとも、コンサート会場としては最大です」と答えてくれた。

 ちなみに、ガルトランドの守護神の一柱である『骨牙の悪神』ロージェフィフィの加護も得ているので、さらなる進化が期待できる。

 

【ボーンデストピアドラギガース】

 ランク16。『骨牙の悪神』ロージェフィフィの加護を得て、ランク13を超え、マルドゥークの骨を吸収し、フィディルグを超えたクノッヘン。【霊体】や【並列思考】スキルを師匠と同じ【魂魄体】や【群体思考】スキルへ覚醒させるなど、規格外の成長を遂げている。

 全力で展開した時には城の規模を超え、城塞都市と評せる施設になる。彼さえいれば、どこでも移動城塞骨国家を建国できるだろう。

 また龍形態になる事で、戦闘能力を著しく上昇させることが可能になった。もはや、魔物というより亜神の一種と考えるべきだろう。ランクも16で、もはやA級冒険者を数十人あつめてもクノッヘンに勝つことは無理だろう。

 

【スケルトン】

 ランク2。人骨が素材のリビングボーンがランクアップした魔物。人並みの身体能力と獣波の知能を取り戻す。

 

【スケルトンソルジャー】

 ランク3。身体能力は並の人間を上回る。また、レベルは低いが武術系のスキルを扱う。

 

【スケルトンナイト】

 ランク4。スケルトンナイトは生前騎士だった人間がアンデッド化した魔物。

 外見はスケルトンと変わらないが能力値と知能が上昇し、更に今まで経験は積んでいてもレベルを上げられなかったスキルがレベルアップしている。

 更にジョブ:騎士が習得するパッシブ技能、【能力値強化:忠誠】を習得している。このスキルは忠誠を誓った対象(多くは主君)の命に従っている間、自身の能力値を強化するスキル。

 スケルトンナイトは多くの場合武術系スキルと指揮スキルを高め、配下を率いる事でランク5のスケルトンジェネラルや、6のスケルトンロードにランクアップするが、生前や死後国王や皇帝等の一国を支配する地位を持つ存在に仕えている場合、スケルトンバロン等の貴族の名を持つアンデッドにランクアップする場合もある。

 

【スケルトンブレイドデューク】

 ランク10。

 

【スケルトンブレイドロード】

 ランク11。

 

【スケルトンブレイドエンペラー】

 ランク12。スケルトン系の魔物で確認されているなかで最高位の魔物、スケルトンエンペラー……よりも一ランク上の存在。

 スケルトン系のアンデッドを指揮する恐ろしい骸骨皇帝。

 

【スケルトンブレイドカイザー】

 ランク13。

 

【スケルトンブレイドハイカイザー】

 ランク14。

 

【冥帝神の骸骨騎士】

 ランク15。ランク15に至った骨人の種族。外見は普通のスケルトンとそう変わらないが、その骨の硬さと柔軟さはオリハルコンを上回っている。

 冥帝神を師匠とするなら、今の骨人は師匠の英霊と呼べる存在になっているらしい。

 通常のアンデッドという枠からはみ出した事を証明するように光属性の対アンデッド用攻撃魔術が以前よりも効きにくくなっている。

 そのため、正確に分類するなら肉体がある事も考慮してアンデッド系亜神族、もしくは亜神族系亜アンデッドと評するべきかもしれない。

 とはいえ、まだ骨人一人なので分類名を決めるのは時期尚早だろう。今後骨人と同様の存在が現れるだろうから、それを待ってからでも遅くはない。

 

【ウィスプ】

 ランク1。外見は師匠が使う【鬼火】の魔術と瓜二つ。異世界では人魂とも呼ばれているらしい存在だ。

 ランクは1のゴースト系の魔物で、強い怨念や未練等が無く、生前の記憶や人格が殆ど残っていないが、輪廻の輪に還り損ねた魂が汚染された魔力と結びついてアンデッド化する存在だ。

 そのため、とても弱い。ぶつかっても害は無く、精々人気のない場所で見かけたら不気味なくらいだ。不安定な存在故に、退治しなくても数時間から数日で勝手に消滅してしまう。当然取れる素材も無い。冒険者ギルドでも、魔物としてよりアンデッドが多い場所の目印として認識されている。

 師匠が作る場合は、対象の霊の損傷があまりにも激しい場合はゴーストでは無くウィスプになってしまうようだ。

 ただ根気強くレベルを上げ、ランクアップさせれば生前の記憶や人格を思い出す事もあるようだ。

 

【ゴースト】

 ランク2。強い恨みを持つ霊が魔力に汚染されて変異した、またはウィスプがランクアップした魔物。実体はなく、霊体で構成されているため、単純な物理攻撃は効かない。ただ魔法は効くので、簡単に倒せる。

 

【ファイアゴースト】、【フレイムゴースト】、【ブレイズゴースト】

 ランクは3~5。火災の犠牲者や火刑に処された罪人等、深い怨念を持ったまま死んだ霊が邪悪な魔力に汚染され魔物化した存在

 その多くは焼かれ死ぬ苦しみで狂っており、生前の記憶どころか理性も失い、自分の同類を増やそうと生者に襲いかかる邪悪な存在である。

 火刑で処刑された罪人をいい加減に葬ると、この魔物と化して蘇り人々を害するとされる。ファイア、フレイム、ブレイズの順で危険度と強さが増す。

 主な攻撃方法は燃える身体での体当たりや格闘戦で、多少知恵が残っている個体は身体を構成する燃える霊体を射出する遠距離攻撃を行う。

 ただ最も危険なのは【憑依】で、憑りつかれた者は祓うまで生きながら焼かれる苦痛を味わう事になり、最悪狂死する。

 物理攻撃は【実体化】スキルを使用している時以外はほぼ効かず、火属性以外の魔術か武技を使用しなければ倒せない。霊体が本体であるにもかかわらず魔石は発生するが、その他に素材が採れないため冒険者からは不人気な魔物である。

 

【ブラッドブレイズゴースト】

 ランク7。ブラッドポーションを飲んでいる内にランクアップし、グーバモン戦で更にランクアップした。

 

【ディープブラッドブレイズゴースト】

 ランク8。

 

【セイタンブラッドブレイズゴースト】

 ランク9。ディープブラッドブレイズゴーストにランクアップしたレビア王女が、更にランクアップした事で誕生した魔物。

 恐らく、ヴァンダルー謹製のブラッドポーションを飲み続けた事が原因だと思われる。

 セイタン(魔王)の名を持つだけあって威厳や高貴さすら感じさせる黒い炎を纏っている。そして【魔王の血】で更に自己を強化する事が可能。因みに、この魔王の血とは『魔王』の二つ名を持つ存在、つまりヴァンダルーの血を指す。

 

【セイタンプロメテウスゴースト】

 ランク11。師匠によると、ある神話で人類に火を教えた神プロメテウスの名と魔王の名、両方を持つゴースト。もういっそ神霊とでも名乗れば良いのではないだろうか? まだランク11であるし、導きの効果で上昇している能力値を含めても、実際に名乗ると名前負けしてしまうのだが。

 『月の巨人』ディアナによると、彼女の双子の兄である『太陽の巨人』タロスに近づいているそうだ。

 

【セイタンプロミネンスゴースト】

 ランク13。

 

【ウォーターゴースト】

 ランク4。水辺で深い未練や憎しみを抱えたまま死んだ霊が変化すると言われる魔物。古くから水辺は霊が集まると伝えられる理由の一つであり、ダンジョンや魔境以外で目撃されたゴーストの上位種の中では特に件数が多い。

 主な攻撃手段は犠牲者を水辺に引きずり込んで、若しくは液体化している自分の身体の一部を使用して溺死させる。又、強力な個体は液体化した霊体を射出して飛び道具とし、水属性魔術を使いこなす。

 

【ブロードゴースト】

 ランク5のブロード(沼)ゴーストにランクアップしている。本来は地縛霊的な性質が強い魔物だが、ヴァンダルーに憑く事で移動が可能となっている。

 

【ディープブロードゴースト】

 ランク6。

 

【ダークブロードゴースト】

 ランク7。オルビアがディープブロードゴーストにランクアップした後、更にランクアップした事で誕生した魔物。全身を形作る液体の色の濃さが増し、更に実体に近づいている。

 魔術の修行も進んでおり、生前は苦手だったため覚えなかった魔術スキルを身につけている。

 ただやはり苦手なのはそのままらしく、身体を動かして顔を覆って敵を窒息させるか、肺に入り込んで内部から攻撃する方が得意らしい。

 

【ケイオスブロードゴースト】

 ランク10。液体の色がさらに深みを増し、レビア王女と付き合ううちに【家事】スキルのレベルも上昇したオルビア。

 名称がダークよりも物騒だが、今のところ形状に変化は無いようだ。

 【液体操作】スキルの上位スキル、【流体操作】スキルによって更に自身を構成する、そして周囲の液体を巧みに操作する事が可能になった。流石に海や大河は不可能だが、鉄砲水の向きや勢いを操作する事も可能らしい。

 水属性魔術よりも効率良く大量の液体を操作する事が可能なようだ。

 

【ディープケイオスブロードゴースト】

 ランク12。

 

【ディーヴァケイオスブロードゴースト】

 ランク14。既にゴーストではないと思う。もしくは、極めればゴーストも女神の域に達する事が出来るという事かもしれない。ここでは便宜上、ゴーストと表記するけれど。

 ペリアとボティンの加護を得た事で、水属性だけではなく、元々持っていた土属性の要素も強くなり、水と土属性のゴーストとなっている。

 オルビア本人の戦闘力はランク14にしては低いが、彼女は師匠の魔術によって本領を発揮するので問題ないのだろう。彼女だけが敵に狙われる心配も、しなくていい。彼女の近くに師匠が居ないはずがないのだから。

 当然だが、冒険者ギルドにディーヴァケイオスブロードゴーストの記録はない。そもそも、ランク14に到達したゴーストの記録自体が存在しない。

 

【サンダーゴースト】、【ブリッツゴースト】

 ランクは4~5。感電死した霊が魔物となった存在。雷となっている自身の身体を操作し相手を感電させる。

 

【ハードブリッツゴースト】

 ランク6。

 

【サンダーボルトゴースト】

 ランク7。ハードブリッツゴーストにランクアップした後、更にランクアップした。レビアやオルビアの種族とは違い、サンダーボルトゴーストは極少数ながら今までもラムダで発生している。

 

【シュバルツブリッツゴースト】

 ランク10。黒い稲妻を纏った、見るからに邪悪そうな姿をしたゴースト。当人はテンションが上がると「ヒャッハ~っ」と笑いだすため、どうしても悪そうに感じられる。しかし当然種族名にシュバルツとあっても、キンバリーの内面が腹黒く変化した訳では無く、ランクアップ前と性格は変わっていない。

 

【イビルシュバルツブリッツゴースト】

 ランク11。

 

【イビルブライトゴースト】

 ランク6。読んで字の如く、邪な輝きの霊。師匠がチプラス達をウィスプからランクアップさせ、ゴースト→ライトゴースト→シャインゴーストになり、ビルカインの腹心を倒した事でブライトゴーストにランクアップ。その後、ヒヒリュシュカカとの戦いを経て至った魔物。

 当然だが、ライトゴーストの辺りから新種の魔物である。

 光属性のゴーストの特殊性は、アンデッドなのに光属性が効かない事にある。

 

【イビルフラッシュゴースト】

 ランク7。

 

【ゴーストレギオン】

 推定ランク5。複数のゴーストの集合体。

 

【ディメンションゴースト】

 推定ランク3~5。空間属性のゴースト。

 

【ディメンションスピリットレギオン】

 ランク10。空間属性のゴースト。その姿は女性のゴーストの集合体、レギオンの幽霊バージョン。

 

【リッチ】

 リッチとはアンデッド化した瞬間から生前同様に魔術を行使する事が出来るアンデッドの総称である。そのため、魔術の奥義を窮めた魔術師が自らアンデッド化するような個体も居れば、ほぼ偶然思考能力と魔力を持ったままアンデッド化した、初心者と同程度にしか魔術が使えない個体も存在する。

 

【ゾンビウォーリアー】

 ランク3。ゾンビがランクアップした魔物。低レベルの武術系のスキルを獲得している。

 

【ブラッドサッカー】

 ランク4。吸血鬼のような牙があり、肉ではなく血に執着するゾンビ。

 

【ディープブラッドサッカー】

 ランク5。ブラッドサッカー以上の凶暴性と狡猾な知能を併せ持つ危険なアンデッド。

 

【ゾンビヒーロー】

ゾンビヒーローは、生前二つ名を手に入れた存在が死ぬその瞬間まで二つ名に恥じない人物だった時に生まれる魔物だといわれている。ランクは様々で、現在確認されている個体で最低は4、最大は10。

 基本的に既に他のアンデッドと化した個体がこの種族にランクアップする事はない。

 

【ゾンビフォークロアヒーロー】

 ランク12。

 

【ゾンビレジェンドヒーロー】

 ランク13。邪神の化身と戦い、遂に伝説の名を冠する種族にランクアップした。

 

【ゾンビハイレジェンドヒーロー】

 ランク15。その力量は伝説から神話の域にまで達しており、十万年前の魔王軍との戦いに参加できる程になっている。

 

【ゾンビグレートレジェンドヒーロー】

 ランク16。

 

【ノーライフミソロジーヒーロ】

 ランク17。

 

【ゾンビプリンセス】

 ランク9。生前高貴な身分だった者がアンデッド化した場合と言うよりも、アンデッドの姫に相応しい上級アンデッドのみがランクアップ可能な種族なのだろう。

 恐らく歴史上複数の先例があるはずだが、記録には残っていない。

 

【ゾンビハイプリンセス】

 ランク10。

 

【ノーライフマジカルプリンセス】

 ランク12。

 

【ノーライフウィザードプリンセス】

 ランク13。

 

【ゾンビセイント】

 ランク10。魔術師ギルドの文献に記された伝説のアンデッド。それによると無実の罪によって貶められ、無念の内に処刑された聖女が邪悪な神々の誘惑に負け、アンデッド化した個体が唯一確認された出現例だとされる。

 その時は王国が滅び、アルダの加護を受けた英雄によって浄化されるまでの間災禍を撒き散らしたと伝わっている。

 私もアンデッドの研究家として、何時か創り出したいと夢想していた存在……だった。

 

【ゾンビハイセイント】

 ランク11。

 

【ノーライフハイプリエステス】

 ランク12。

 

【ノーライフハイプリエステスレジェンド】

 ランク13。

 

【ヴァンパイアカウントゾンビ】

 ランク10。

 

【ヴァンパイアマーキスゾンビ】

 ランク11。

 

【ヴァンパイアデュークゾンビ】

 ランク12。

 

【ヴァンパイアチェインロードゾンビ】

 ランク13。

 

【ノーライフクイーン】

 ランク14。命持たざる存在の女王。亜人型の魔物のキングに相当するアンデッドは存在しうるのか。そんなテーマに沿って歴史上様々な研究者が研究と推測を重ねた結果出された答えの一つ。

 生命無き者達の王、その女性版と思われる。

 

【パッチワークゾンビ】

 ランク4。遺体や様々な素材を継接ぎして作られたゾンビ。

 

【ハイパッチワークゾンビ】

 ランク5。

 

【ノーライフキメラゾンビ】

 ランク9。ランク6のネオパッチワークゾンビからランク7のグレートパッチワークゾンビ、ランク8のアブソリュートパッチワークゾンビを経て更にランク9にランクアップした事で誕生した存在。

 種族名は、生命無き死体を繋ぎ合わせて作られた合成獣ゾンビという意味だと思われる。

 単純に強くなっただけでは無く創造者である師匠が近くにいたり、師匠の指示を聞いている間能力値が上がる【能力値強化:創造主】スキルや、触れた死者を侵食し自分の一部として扱う事が出来る【死者侵食】のユニークスキルを獲得している。

 【死者侵食】スキルの対象になるのは加工されていない(革製品や加工食品では無い)死体。アンデッドや魔物の骨や皮を加工した武具などは含まれないようだが、ラピエサージュに倒された者は即座に彼女の一部と化し【遠隔操作】スキルで操られる分身と化すだろう。

 

【ノーライフアビスキメラゾンビ】

 ランク10。

 

【パッチワークヒュドラゾンビ】

 ランク6。九本の首を持つヒュドラの変異種の死体の頭部を切り落とし、異なる種族の美女の上半身を繋ぎわせて作ったテーネシアの芸術作品ゾンビ。

 その造形は見事で、異形の美を体現している。

 ただ、その戦闘力は通常のヒュドラよりも大幅に落ちている。武器に成るべき毒牙が無く、上半身の殆どは防御力が低いからだ。

 ランクは6だが、実際にはランク4の魔物と互角程度の力しかない。

 

【オロチ】

 ランク9。勇者ヒルウィロウが残した資料にあった、ヤマタノオロチの名を一部持つ種族にランクアップしたヤマタ。ヤマタノオロチではなく、ヤマタがオロチ。

 師匠によると地球の伝承にあるヤマタノオロチとヤマタは形状や首の数が異なっているらしい。まあ、ステータス関係の神々が異世界の伝承に詳しいとは思えないので、首の数や頭の形、そもそもアンデッドである事等の差異は考慮していないのかもしれない。

 九つの頭部で【叫喚】スキルの音波攻撃を発し、【恐怖のオーラ】で見た者の精神を苛み、最近は【無属性魔術】も唱えられるようになっている。更にラピエサージュと同じ【能力値強化:創造主】スキルも獲得している。……最初に創ったのは原種吸血鬼のテーネシアなのだが、その後改造を施したので師匠が創造主という事になっているらしい。

 

【冥棲オロチ】

 ランク10。

 

【屍生児】

 アンデッドと実験体の男達、つまり不死者と生者の混血によって生まれた種族。外見や特徴、そして体内の構造(師匠が霊体化して調べた)は、両親が生者だった場合の赤子と同様。ただ心臓による鼓動が生存に不可欠なものではなく、呼吸も同様。おそらく、通常の毒は効かず、病気にもかからないだろう。

 誕生した時のランクはなんと0で、レベルアップに比例して成長し、ランクアップするごとに次の段階へ進むと思われる。ランク0で乳幼児、ランク1で幼児(一歳から三歳程)。ランク2以上は現在のところ未確認。

 ただ、推測ではランク5程で成人(十五歳過ぎ)になる、その後は魔人族などの不老種族と同様に、成長はしても老化はしないのではないかと思われる。

 なお、母親がゴースト系のアンデッドである場合は、肉体が霊体で出来た状態で生まれてくる。その場合の特徴も物理的な肉体がある場合と同じである。

 母親がスケルトン系やリビングアーマー系のアンデッドの場合はまだ確認していないが……妊娠が可能になったら、やはり屍生児が生まれてくるのではないだろうか? 

 

【グールメイジ】

 ランク5。通常のグールが魔術を一定以上習得した存在。その腕前は新米冒険者を上回り、また肉弾戦も優れた身体能力と爪の麻痺毒を活かしてある程度こなす事が出来る。

 他のグールよりも頭が良く、族長やその参謀的な立場になっている個体が多い。そのため単独で居る事はほぼ無く、周囲に配下のグールが複数いる事が多い。なので、討伐する際はパーティーを組む事をギルドでは推奨している。

 

【グールハイメイジ】

 ランク6。

 

【グールエルダーメイジ】

 ランク7。額に第三の目ができ、視界が多くなった。

 

【グールウィザード】

 ランク8。グールの中でも複数の属性の魔術に優れ、研鑽を積んだ者のみがランクアップできる種族。グール種族の誕生後殆ど出現しておらず、魔術師ギルドの書庫でもその存在を記した書物は殆ど収蔵されていない。

 ただ古の賢者の手記にその存在が記されており、その記述によると恐ろしい魔術の使い手であると同時に聡明な指導者であると記されている。

 

【グールエルダーウィザード】

 ランク9。

 

【グールウィザードプリンセス】

 ランク10。鬼人国の守護神であるガレスの加護を、夢の中に現れたヴァンダルーによって得たザディリスがランクアップした種族。やはりラムダで初めて現れた種族である。

 外見に変化はないが、グールエルダーウィザードの時よりも魔術的な素質が上昇している。

 更に【杖装備時魔術力強化:中】のスキル効果で杖を装備している間、魔術の力が上昇している。(攻撃力だけではなく、回復魔術を唱えた時の治癒力や付与魔術を唱えた時の持続力等も強化されるスキル)

 尚、このランクアップにガレスの意思は関係していない。

 

【グールウィザードハイプリンセス】

 ランク11。

 

【グールムーンウィザードプリンセス】

 ランク12。

 

【グールフルムーンウィザードプリンセス】

 ランク13。

 

【グールエクリプスムーンプリンセスアークウィザード】

 ランク14。

 

【グールウィザードソードアデプト】

 ランク8。

 

【グールウォーリアー】

 ランク4。通常のグールが更に戦闘能力を高めた存在。グールの群れでは小隊長や、他に上位のグールが存在しない場合は族長を務める。

 毒のある鉤爪だけでは無く格闘術や武器の扱いに長け、武技を使用する。ただ見かけは通常のグールとあまり差が無いため、勘違いした冒険者が油断して返り討ちに遭う場合があるので注意が必要。

 

【グールバーバリアン】

 ランク5。ランクアップしたグールが更に武術の腕を磨き、その怪力を高めた存在。通常のグールよりも二回りは大きい体躯を誇り、その腕で振り回す武器で敵を薙ぎ倒すような戦闘方法を好む。その分知能は低い個体が多く、頭の中では戦う事だけを考えている。

 そのため群れでの地位は低く、グールメイジに利用されている場合が殆ど。また、素質的にバーバリアンは雄だけであり、雌のバーバリアンは今まで確認された例は無い。

 

【グールバーサーカー】

 ランク6。グールバーバリアンがさらにランクアップした個体。【斧術】スキルが5以上になる事がランクアップの条件ようだ。

 

【グールタイラント】

 ランク7。今まで確認されているグールの中では最上位の種族。巨人種に匹敵する肉体に、四本に増えた腕、獅子の頭部は本物の百獣の王すら戦く程だと伝わっている。

 数百匹のグールを束ねる王として君臨し、そのため【眷属強化】スキルをほぼ確実に持っている。

 ここ千年の間グールタイラントが確認された事は無く、一部の学者はこの個体は生まれながらの変異種で、グールがランクアップした存在では無いと言う説を唱えている。

 

【グールグレートタイラント】

 ランク8。

 

【グールアークタイラント】

ランク9。ランクアップして額に第三の目が出現した。王者の風格を漂わせ始める。

 冒険者ギルドの記録にはその名しか記されておらず、魔術師ギルドに収められた古文書に多少記述が存在するのみの魔物。

 グールタイラントの中でも特に偉大な個体が複数確認されると、その中で最も優れた一体が額に目をモチーフにした刺青を入れる儀式を行い、頂点に立つと記されている。

 

【グールアストラルタイラント】

 ランク10。ヴァンダルーの導きを得たヴィガロがランクアップして誕生した種族。【霊体】や【実体化】スキルを獲得したグールアークタイラントがランクアップする事が出来る種族だと推測される。

 【霊体】や【実体化】はアストラル系の魔物とアンデッド以外の存在にはほぼ獲得する事が不可能なスキルであるため、やはりヴィガロがラムダで初めて誕生したグールアストラルタイラントだと思われる。

 

【グールソウルタイラント】

 ランク11。

 

【グールアストラルタイラントロード】

 ランク12。

 

【グールアストラルタイラントハイロード】

 ランク13。

 

【グールアストラルタイラントエンペラー】

 ランク14。

 

【グールアマゾネス】

 ランク5。魔術の素質があるグールの女性が、魔術では無く武術を習得し研鑽を磨きグールウォーリアーにランクアップした後もそれを継続すると、この種族にランクアップする事が出来る。

 姿形はあまり変わらないが、全身に刺青のような文様が浮き出る。身体能力が大きく上がり、更に文様の効果で【魔術耐性】スキルを獲得し、更に魔術に関する素質が上昇する。

 

【グールアマゾネスリーダー】

 ランク7。経験を積んだグールアマゾネスがランクアップした個体。恐らく【連携】がレベル5以上、武術系スキルがレベル8以上がランクアップ条件だろう。

 刺青のような文様がより多く、濃くなり、魔術の素質が更に上がる。

 

【グールアマゾネスジェロニモ】

 ランク8。外見の変化は肌の文様が少し変わった程度。

 

【グールアマゾネスチーフ】

 ランク9。

 

【グールアマゾネスクイーン】

 ランク10。伝説では女性だけのグールの群れ、グールアマゾネスを指揮する女王だと記されている。勿論、実際に見たという目撃情報は人間社会には存在しない。境界山脈内のグール国でも、グールアマゾネスまでは何人かいるらしいが、クイーンは未確認らしい。

 外見的特徴はグールアマゾネスやジェロニモ、チーフ等と大きくは変わらないように見えるが……もしかすると、今現在唯一の個体であるバスディアが元々百九十センチの長身で体が大きい為、ランクアップ時に変化しなかっただけかもしれない。

 グールの女性に対してのみと効果範囲は狭いが【眷属強化】スキルを獲得しており、指揮官としても将来有望である。

 

【グールアマゾネスナイトクイーン】

 ランク11。

 

【グールアマゾネスミッドナイトクイーン】

 ランク12。

 

【グールアマゾネストゥルーナイトクイーン】

 ランク13。

 

【グールアマゾネストゥルーナイトエンプレス】

 ランク14。

 

【グールアマゾネスエクリプスナイトクイーン】

 ランク15。

 

【グールアーティザン】

 ランク4。

 

【グールハイアーティザン】

 ランク5。

 

【グールエルダーアーティザン】

 ランク6。

 

【グールアーティザンプリンセス】

 ランク9。グールエルダーアーティザンから、ランク7のグールハイエルダーアーティザン、そしてランク8のグールアンリミテッドアーティザンときて、何故かグールアーティザンプリンセスにランクアップしてしまったタレア嬢。私としてもアンリミテッド(限界無し)の次が、プリンセスでいいのかと問いたいところではある。

 

【リザードマン】

 亜人型の魔物の一種で、その中でも最も知能が高いとされる魔物。実際にはギルマンとそう変わらないのだが、リザードマンの方がまだ人間が理解しやすい精神構造をしているので、そう認識されている。

 基本的なランクは3。姿は直立した蜥蜴その物で、角などは生えていない。大型の個体でも二メートルを超えない程度で、オークよりも純粋な力は劣る。しかしオークには無い素早さと、更に戦術を考える知能と挑発や誘いに乗らない冷静さを持つ。

 集団に成るとさらに強力に成り、まるで訓練された軍隊を相手にするような錯覚を覚える事だろう。

 高い知能を活かして武具を自作し、最下級の者でも死んだ仲間の鱗から作った槍や鎧、小盾で武装を整えている。

 同じランク3でも明らかにオークよりも強力な魔物だが、生息地が水場に限られており、そこから離れていれば人間の村や町に被害を及ぼす事は殆ど無い。

 またオークと違い生殖に人間の女性を求める事が無く、その繁殖力自体も低いので総じてオークよりも脅威にはならない。

 ただリザードマンは大きな群れに成ると大抵邪神や悪神を祭って集団を纏めるので、その信仰対象の性質によっては、不可侵の約束を人間と結ぶ事もある。ただリザードマンは人間の言葉を話せないため、交渉は筆談かボディランゲージに限られる。

 

【ブラックゴブリン】

 死属性の魔力に胎児の頃から浸り続けたために誕生した、新種のゴブリン。基礎的なランクは2。

 能力的にはゴブリンの上位互換で、全ての能力値でゴブリンを上回る。生まれつき【闇視】や【状態異常耐性】【敏捷強化】のスキルを持つため、完全な暗闇でも昼間のように行動でき毒や病気にも強く、更に素早い。

 また通常のゴブリンよりも頭が良く、コボルト並みの知能を持ち教えられれば全ての個体が武術系のスキルを習得し、武技を使う事が可能。

 更に寿命も通常のゴブリンが二十年ほどで寿命を迎えるのに対して、倍以上生きる可能性がある。

 ただし繁殖力と性欲だけはゴブリンより劣っており、ゴブリンよりも【繁殖】や【精力絶倫】のスキルレベルが低い、若しくは持っていない場合もある。子供が成長するために必要な時間も長い。

 通常のゴブリンは魔境で生息している場合生後一か月で大人になるのに対して、ブラックゴブリンは半年が必要だ。

 姿は通常のゴブリンより一回り以上大柄で、名前の通り黒い肌をしている。尖った耳と吊りあがり気味の目等ゴブリンと共通する特徴も多いが、若干人間に近い容姿をしている。

 

【ブラックゴブリンスカウト】

 ランク3。

 

【ブラックゴブリンアサシン】

 ランク4。

 

【ブラックゴブリンニンジャ】

 ランク5。

 

【ブラックゴブリンニンジャアデプト】

 ランク6。

 

【ブラックゴブリンニンジャアブソリュートマスター】

 ランク9。ランク7のニンジャマスター、そしてランク8のニンジャハイマスター、それから更にランク9のニンジャアブソリュートマスターにランクアップしたブラガ。

 恐らく上位種では無いゴブリンの中でも、最も高ランクに達したゴブリンだろう。

 

【ゴブリン】

 ランク1。知能が低く性欲が強い。

 

【ゴブリンソルジャー】、【ゴブリンアーチャー】

 ランク2。ゴブリンが知能をやや発達させ武器の扱いを覚えた魔物。

 

【ハイゴブリン】

 伝説によると、魔王が健在だった頃、すぐに増え多彩なランクアップを遂げるが、愚かで臆病で何より弱い個体が多すぎるゴブリンに邪悪な神々は手を焼いていたらしい。

 ゴブリンキングが誕生すれば弱卒ゴブリンも勇猛な戦士に成るが、大半がキングに成る前に死んでしまう。

 そこでゴブリンを統率するためにゴブリンを強化して作りだされたのが、上位種であるハイゴブリンである。

 尖った耳と鼻に暗緑色の肌とゴブリンと同じ特徴を持つが、素のゴブリンが大人の胸より低い小柄な個体が多い事に対して、ハイゴブリンはランクアップを経ていなくても中背の大人と同じ程度の体格をしている。

 また、容姿そのものも肌の色を無視すれば人間にやや近い。

 素のランクは4で、細身の外見通り力よりも素早さや器用さに優れている。だが最も恐ろしい特徴はその頭脳だ。

 下位種族のゴブリンがメイジであっても成人より数年前の子供の域を出ない知能しか持たないのに対して、ハイゴブリンは人間と同じ程度に賢く、狡猾である。

 そして下位種族同様に多彩なランクアップを遂げる可能性を持つ魔物である。

 唯一の救いは上位種族であるためか生殖能力が低く、数がゴブリンに比べて圧倒的に少ない事だ。寿命は約五十年。一度に産まれる子供は、一人から二人。産まれた子供は三年程で大人に成るようだ。

 ゴブリンとも交配が可能だが、その場合子供はほぼゴブリンとして生まれてくる。

 人間やヴィダの新種族との交配の場合は、子供がハイゴブリンかゴブリンかは半々の確率である。

 一度に三匹から五匹ほどの仔を産み、僅か数か月で大人に成るゴブリンよりも繁殖力で劣るが……上位種であるハイゴブリンはゴブリンを無条件で服従させる為、油断してはならない。冒険者ギルドでは災害指定種に認定されている。

 ただ、ハイゴブリンをゴブリンと誤認して返り討ちに遭う冒険者や騎士が後を絶たない。

 因みに、ゴブリン同様肉は臭みが強く食べられたものでは無い。

 

【アヌビス】

 死属性の魔力に胎児の頃から浸っていたために生まれた、コボルトの変異種。基礎的なランクは3

 全ての身体能力でコボルトを上回り、知能も例外では無い。ただしコボルトに在る手足の鉤爪が無いが、その分指を器用に使う事が出来る。

 生まれつき【闇視】や【状態異常耐性】スキルを持ち、更に魔力のステータスが高く通常のコボルトよりも魔術に対して適性を持つ個体が多い。

 性欲と繁殖力は通常のコボルトよりも劣り、一度に多くても三つ子程度で、生まれた子供が成体になるのに必要な期間は通常のコボルトが三か月であるのに対して、十か月程かかる。

 姿は、黒い毛並みの犬の頭部と尻尾を持つ、浅黒い肌の人間といった容姿をしている。頭と尻尾をうまく隠す事が出来れば、人間を装う事が出来るかもしれない。

 寿命は推測だが、通常のコボルトが三十年ほどであるのに対して倍以上であると推測される。

 

【ハイコボルト】

 ハイゴブリン同様にコボルトの上位種として邪悪な神々によって創造された魔物。

 背丈は平均的な人種並で、一見すると直立した狼の様にも見える。

 素のランクは5で、武器を持っていなくても【格闘術】スキルで鉤爪と牙を操って戦う事が出来る為油断できない。

 仲間同士の連携が得意なのはコボルト譲り、更に人間並みに発達した知能を持つ。ただ仲間との絆が強く、ハイゴブリンやノーブルオークと違い群の中の下位種族も同じ群れの仲間と見なし、奴隷扱いはしない。

 通常のコボルトよりもずっと繁殖力が弱く、一度に一匹から二匹の子供が生まれ、五年から六年で大人に成る。

 ただハイコボルトが一匹でもいるとコボルトを従えて強固な戦闘集団を形成する。そのため、冒険者ギルドでは災害指定種とされている。

 

【ハイコボルトジェネラル】

 ランク7。

 

【ハイコボルトビーストキング】

 ランク10。

 

【オーカス】

 死属性の魔力に胎児の頃から浸っていたために生まれた、オークの変異種。基礎的なランクは4。

 筋力はオークと同程度だが、耐久力や持久力、俊敏性、特に知能でオークを上回る。

 生まれつき【闇視】や【怪力】、【物理耐性】と【悪食】スキルを持っている。そのため成体になると武器防具を全く身に着けていなくても、その攻撃力と防御力は武装しているオークを上回る。

 ただしオークよりも【精力絶倫】や【繁殖】のスキルレベルが低く、所持していない場合もある。人間よりも多少上程度の繁殖力しか持ち合わせていない。

 姿は黒や灰色の体毛を生やした猪に似た頭を持つ太った人の身体という物で、現在は雄しか存在しない。

 寿命は推測だが人種と同じ程度ではないかと思われる。

 

【オークワーカー】

 【農業】や【伐採】、【石工】等生産系スキルを3レベル以上で習得しており、戦闘系スキルのレベルが全て3未満のオークが、100レベルに到達するとランクアップできる種族。

 戦闘系スキルに関して全く補正は無いが、生産系スキルの獲得と成長に補正がかかる。また、【怪力】スキルのレベルが上がり易くなる。

 ノーブルオーク帝国出身のオーク以外では確認されず、通常の野良オークはまずこの種族にはランクアップしないだろう。

 ランク自体は4だが、戦闘系スキルのレベルが低い為戦闘能力はあまり高くない。

 

【ノーブルオークアビスキング】

 ランク12。失った腕や目をヴァンダルーの手術と死属性魔術によって移植して取り戻した、ノーブルオークハイキングのブダリオンが、各地の戦場やブディルードやブーフーディンを倒して手に入れた経験値によってランクアップした存在。

 特に死属性魔力の影響を受けた右腕と左目が黒く染まっているが、今現在黒くない方の腕や目と比べて特別な力を持っていると言う事は無い。

 ランクアップの影響で【魔術耐性】と【状態異常耐性】、【魔力増大】スキルを獲得している。

 また【導き:魔道】の効果を得ているため能力値、スキルに補正を受けており、レベルアップを重ねる事で更に強力に成る事が期待される。

 ノーブルオークアビスキングは当然ながら歴史上ブダリオンが初めて至った存在であるため、冒険者ギルドを含めたどの組織にも記録は無い。

 ただ勇者ナインロードがテイムしていた魔物を除けば、【導き】スキルの影響を最大限受けた稀有な魔物であるのは間違いない。

 

【ノーブルオークアビスハイキング】

 ランク13。

 

【ノーブルオークアークアビスキング】

 ランク14。

 

【デモニックオーク】【デモニックボア】

 魔王グドゥラニスの魂の欠片を埋め込まれた事で、『猪の悪獣王』ボドドが作り出すことが出来るようになった魔物。それぞれデーモンではなく、デーモンの特徴を持つオークと猪系の魔物である。

 基本的にはノーブルオークより身体的にも魔力的にも強く、【高速再生】や【状態異常耐性】等のスキルを持ち、更に知能も高く好戦的。デーモンを思わせる角が生えていたり、青黒い肌をしている。

 ランクは最低でも8と強力だが、生まれたばかりだったので武術や魔術のスキルレベルが低かったため、ノーブルオーク軍の精鋭にとって強敵と言う程ではなかったようだ。

 肉は柔らかく、煮込み料理に向く。また、内臓は臭みが強く刺身には向かないが、味付け次第で独特の風味に変化し、人によってはクセになる味わいになる。

 

【スキュラ】

 『愛と生命の女神』ヴィダと魔物(具体的な記録は残されていない)の間に生まれた、美女の上半身とタコの下半身を持つ種族。

 他の外見的特徴として、緑色の髪や瞳を持つ個体が多い。

 外見通り水中に適応した種族で人魚ほどではないが水辺を好み、池や湖、沼地、川辺で暮らす事を好む。ただ好むと言うだけで、見た目以上に乾燥に強い。

 その生態からリザードマンとは人種以上に領土を争う事が多い。

 素のランクは3で、集落単位で暮らしている群れにはほぼ必ずランク5以上の長が存在する。

 主な武器は下半身の触腕で、【格闘術】と【鞭術】のスキルを習得している事が多い。また生まれつき【怪力】スキルを獲得しているので、上半身の細腕も見た目にそぐわぬ腕力を秘めている。

 触腕の先端や上半身の指からタコの様に墨を出す事が出来、それを目つぶしに使用してくる事がある。

 またその出自の為か、生命属性や水属性、地属性の魔術を習得している者が多い。

 スキュラと戦う時は水辺が戦場に成りやすい為、ランク以上の強敵に成る場合が多い。

 

【スキュラオリジンハイドルイド】

 ランク6。竜人国の守護龍の一柱である『八水龍神』ヂュガリオンの加護と導きを得て、スキュラオリジンにランクアップした。

 触腕の先端がドラゴンの頭部に変化しており、この事から伝説の触腕の先にドラゴンや狼の頭部を持つスキュラ達は、メレベベイル以外の龍や獣王の加護を得て体が変化した個体ではないかと推測される。

 

【スキュラオリジンハイドルイドマスター】

 ランク8。

 

【スキュラオリジンハイドルイドプリンセス】

 ランク9。

 

【吸血鬼】

 女神ヴィダとアンデッド化した勇者ザッカートの間に生まれた種族であり、正確には魔物では無いのだが多くの国家、社会で魔物とされているため魔物として解説する。

 吸血鬼には現在【原種】、【貴種】、【従属種】の三種類が存在し、厳格な縦社会を築きコミュニティを運営している。

 吸血鬼は魔物であると同時に女神の血を引くため、ジョブに就く事が可能である。そのため、他の魔物よりも多彩なスキルを持つ。従属種といえど強敵であり、貴種であればそれは竜種と同じかそれを超える脅威となり得る。

 吸血鬼は個体差が大きいが、冒険者ギルドでは従属種は最低でもランク3。貴種は最低ランク6としているが、吸血鬼は人間同様にジョブについているので、ランクのみで実力を測らないよう注意を促している。

 従属種は吸血鬼の能力の内肉体的な物のみを獲得し、ランクアップすると【獣化】や【分身】等のスキルを身に着け危険極まりない存在になる。

 ランクアップ後の名称は、ヴァンパイアスレイブ、ヴァンパイアライカン、ヴァンパイアリベリオン等が確認されている。

 貴種は魔術的な能力も併せ持ち、個体によっては特殊な魔眼を獲得する場合もある。性質的に魔術に重きを置き重点的に研鑽を積む場合が多いが、肉体的に従属種に劣る訳ではない。そのため上位の個体は、魔術と武術両方を使いこなし、素の能力値も高い悪夢のような存在と化す。

 因みに、一般には全ての貴種吸血鬼が魅了や麻痺、読心の魔眼を持っているように思われているが、実際には一握りの個体が持っている固有ユニークスキルである。

 ランクアップ後の名称の殆どは人間社会の貴族制度に倣っている。成り立てのランク6でただのヴァンパイアだが、7でリッター、8でバロンと昇爵していく。

 これらの吸血鬼には共通して太陽や銀、法命神アルダが司る光属性の攻撃魔術等が弱点である。氏族や奉じる神によって、招かれなければ入れない、ニンニク、流れる水等の弱点が加わる。

 

【ヴァンパイアカウント(深淵種吸血鬼伯爵)】

 ランク10。

 

【ヴァンパイアマーキス (深淵種吸血鬼侯爵)】

 ランク11。

 

【ヴァンパイアデューク (深淵種吸血鬼公爵)】

 ランク12。歴史上、数体しか発見されていないほぼ伝説の中の存在……のはずなのだが、師匠の弟子をしていると高い頻度で伝説を目にする事が出来る。

 各ギルドの資料では神に匹敵する、強大な力を持つ貴種吸血鬼である事以外記されていないだろう。

 

【ヴァンパイアプリンセスナイト (深淵貴種吸血姫騎士)】

 ランク13。

 

【ヴァンパイアプリンセスヘルナイト(深淵貴種吸血姫冥騎士)】

 ランク14。

 

【ヴァンパイアエンペラーバトラー (深淵貴種吸血鬼皇帝執事】

 ランク13。

 

【ヴァンパイアエンペラーヘルバトラー(深淵貴種吸血鬼皇帝冥執事)】

 ランク14。

 

【魔人族】

 以下は、冒険者ギルドの記録である。真実かどうかは兎も角、人間社会では魔人族はこのように認識しされている。

 

 『愛と生命の女神』ヴィダと、現在では名も残っていない邪悪な神との間に産まれたヴィダの新種族。

 個体ごとに異なる外見的特徴を持ち、共通しているのは二本の角と先端が尖った尻尾のみ。

 他は肌の色や瞳の数、翼の有無まで千差万別。

 大まかにだが、筋骨たくましい巨体を誇る戦闘狂である闘魔人ディアブロ。魔性の美しさを持ち精気を吸い取る淫魔人サキュバス、インキュバス。獣の特徴を多く持つ獣魔人ヴァンデル。そして最も数が多い、肉体的には頑強でも魔術が不得意な赤い肌の鬼人ハイオーガ等に分けられている。

 ただこれらはギルドが勝手に魔人族を分類し命名したものなので、魔人族自身がこれらの種族に分けられている訳では無い。

 鬼人以外の魔人は最低でもランク6以上だが、ランク7や8以上の者もおり、魔人族は個体ごとに素のランクが異なるのではないかと言われている。

 多くの闘魔人のランクは7以上で、淫魔人や獣魔人は6。そして鬼人は4。それが一応の平均的な強さとされている。

 鬼人以外の魔人族は肉体的だけでは無く魔術的にも優れており、更に様々な特殊能力を持っている場合が多い。

 多くの魔人には寿命は無く、老化せず外的な要因が無ければ永遠に生き続ける事が出来るとされる。ただ、その代わり繁殖力が弱い。それを補うように他種族を魔人族と化す儀式を行う事が出来るが、同族を次々に増やす吸血鬼とは違い、滅多に行われる事は無い。

 ただ昔から淫魔に魅入られた者が魔人族化する事例が報告されている。

 また種族的に汚染された魔力が凝り固まって具現化した魔物であるデーモンを使役する能力を持っており、数の少なさをデーモンで補う事が多い。この事から魔人族はデーモンの上位種であるとの説が昔は根強かった。しかし、近年では研究者達の長年の研究によって否定されている。

 ただ鬼人には寿命が有り、老化し、その代わり他の魔人族よりも繁殖力が強い。そうした生態が異なるため魔人族とは別の種なのではないかとの説もあるが、鬼人と魔人は協力体制を築いている事が多く、他の魔人族が鬼人の集団を率いている事が多い為、鬼人は魔人族の劣等種、若しくは従属種であるとの説の方が広く支持されている。

 ただそうした説は冒険者には関係無い。重要なのは、魔人族は強力だがその肉体は素材の宝庫であり、様々なマジックアイテムや薬の材料に成る。また魔人を討伐して得られる『魔人殺し』の名声は、『ドラゴンスレイヤー』に勝るとも劣らない。

 一説では、魔人族の祖の片親は邪神と融合した『炎と破壊の戦神』ザンタークであるとの説があり、魔人族本人がこの説を肯定する事もあるが、各神殿はこの説に否定的である。

 

【アラクネ】

 以下の情報は境界山脈外の冒険者ギルドや魔術師ギルドでの定説である。

 

 蜘蛛の下半身と人種の女性に似た上半身を持つヴィダの新種族の一種。

 蜘蛛に似た性質で、猛毒を持ち吐いた糸で罠を張り、同族でも共食いをする冷酷で凶暴な種族。

 人間を捕えると女ならそのまま食らい、男ならば子孫を作るために利用した後自分で喰うか、卵から孵った子供達に食べさせるために暫く生かしておく。

 昔は上記のような誤った情報が主流だったが、現在では正しい情報が冒険者ギルドや魔術師ギルドで共有されている。ただ、閉鎖的な村や集落などでは今でも間違った認識を信じられている場合がある。

 

 実際にはアラクネは中型種、小型種、大型種、水棲種の四種に分かれ、蜘蛛の下半身を持つ女性しか存在しない単性種族である事は共通しているが、それぞれに生態が異なる。

 中型種はアラクネの中で最も多く、力と俊敏さに優れ、下半身から糸を出して住処や罠を作る。毒腺を持ち牙で噛みついた相手に毒を注入する事が出来るが、その毒は人間サイズの生き物には殆ど効果を表さない程弱い。

 魔術師の割合は人種以上エルフ以下。

 寿命は三百年程。素のランクは3。

 小型種は二番目に多い種。大人に成っても上半身の容姿は幼く、下半身も小さいままなので中型種や大型種の子供と見間違う事も多い。中型種以上に糸を多彩な方法で使いこなし、身も軽い。またアラクネの中では最も毒が強く、注入されれば人間でも【毒耐性】スキルを持っていなければ動けなくなる。

 また魔術を習得している者は多いが、簡単な術しか使え無いようだ。

 陽気な性格の者が多く、寿命は二百年程で、素のランクは2。

 大型種は数が少なく、小さな集落の場合は居ない事もある。馬力や耐久力、力に優れる。しかし糸は出せるが扱うのは苦手で、毒腺から分泌する毒も退化していて殆ど効果は無い。また、大型種は殆どの個体が魔術を苦手としている。

 外見はアラクネの中で最も迫力があるが、殆どの個体が大人しいのんびりとした性格の持ち主である。ただ、極少数例外が存在する。

 寿命は五百年程で、素のランクは4。

 水棲種は最も数が少なく、一部では絶滅説も囁かれている。アラクネの中で唯一水中と水上に巣(家)を作って生活している。人魚のような鰓は無く肺呼吸だが、糸で空気が詰まった袋を作って水中に設置して呼吸を確保している。

 目撃情報が少ないため正確な情報では無いが、寿命やランクは中型種と同じだと思われる。また、一説には単に水上生活をしている中型種を誤解しただけで、水棲種は実際には存在しないとも言われている。

 どの種も共通して下半身の甲殻は鎧のように強固で、【鎧術】を発動する事が出来る。更に足の先端には鉤爪が生えており、岩や木を走るのと同じ速さで駆け登る事が可能。更に武器として使えば【格闘術】スキルの効果が受けられる。

 また足の先端程度なら、一度脱皮すれば切断されても元通りに成るようだ。

 唯一の弱点は甲殻が柔らかい下半身の蜘蛛の腹部だが、大型種の場合は見かけよりも硬い体毛に護られている。また、傷つける事が出来ても出血多量以外では致命傷に成らない。

 年に一度脱皮し、小型種は十回、中型種は十五、大型種は二十回脱皮すると大人と見なされる。

 脱皮している間とした直後は無防備な状態となるため、アラクネは余程信頼している者しか立ち合せない。

 基本的に人や同族を食料にする事は無く、仲間意識が強く社会性も高い。配偶者と認めた男性も仲間と見なし、大切に扱われる。

 卵生であり、配偶者がいて、更に子供を育てていない場合は約十年に一度の頻度で数個の卵を産み育てる。

 ランクアップするとアラクネソルジャーやアラクネスカウト、アラクネナイト等に成る。ただ伝説では条件を満たした一部の個体は、通常のアラクネがランクアップしてなる種族とは別の種族に至るとされている。

 

【アラクネサムライアデプト】、【アラクネサムライマスター】

激戦を経験した事でランクアップとジョブチェンジを経験し、ランク6のアラクネサムライアデプトを経て、ランク7のアラクネサムライマスターに、ジョブもサムライマスターに就いている。

 実力は登場した当初C級冒険者並だったが、今ではB級冒険者に匹敵するほどになっている。ただ急激に経験値を得たせいでジョブにスキルレベルが追い付いておらず、まだまだ鍛錬が必要。

 

【ウシオニサムライマスター】

 ランク8。ヴァンダルーから導きを受けたギザニアが、アラクネサムライマスターからランクアップして誕生した種族。

 側頭部から牛を連想させる角が生え、全身の筋力が格段に上昇している。又、再生能力や毒の分泌能力が備わっている。

 胸の大きさが一回り程大きくなったが、ダンジョン内で突然成長したため本人としてはやや困っていた。防具的な問題で。

 

【大ウシオニサムライマスター】

 ランク9。

 

【エンプーサ】

 以下、アミッド帝国帝都の魔術師ギルドに保管されている、『太古の文献の写本』の写本を補修した魔術師が纏めた、古の文献の記述。

 

 蟷螂の特徴を持つ雌のみの魔物で、基本的なランクは4。知能は高いが凶暴であり、昆虫の蟷螂とは違い群れで行動するため、危険度が高い。

 通常の腕の他に手首から先が鋭い鎌に変化している一対の鎌腕が生えており、それを【格闘術】スキルで巧みに操る。

 背中に羽が生えているが、蟷螂同様その飛行能力は低い。殆ど滑空するために使われる。

 また、一部の蟷螂同様に周囲の風景に溶け込む【擬態】を行う事が出来る。

 生態としては単性種族であるため交配の為に他種族の雄を必要とするが、エンプーサは人間やヴィダの新種族の男性しか狙わない。そのため、オークよりも危険度が高いとされている。

 浚われた男は交配後卵を産むための栄養源として食い殺されてしまう。その後エンプーサは一つから複数個の卵を産み、卵は約一年後に孵化し、産まれた子供は脱皮を繰り返しながら十年程で大人と同じ姿に成長する。

 また魔物にしては長命で、二百年以上生きた個体も存在する。

 卵からは時折男性側の種族の子供が生まれるが、女児なら即座に食い殺し、男児なら交配が出来る歳まで飼うと思われる。

 エンプーサバーサーカーやエンプーサスレイヤー、エンプーサアサシン等のランクアップした上位種の存在が確認されており、危険極まりない魔物である。

 ただ魔術を苦手とする魔物の様で、エンプーサメイジは滅多に存在しないのは幸いである。

 鎌はそのままでも武器として使用可能で、強固な甲殻や骨は防具の材料に、羽は粉末にすると錬金術の素材の一つに成る。

 また、心臓から採れる魔石は風属性のマジックアイテムと相性が良い。

 ただこのバーンガイア大陸ではここ数百年の間エンプーサは一匹も確認されていない。そのためこの大陸ではエンプーサの根絶に成功したと思われる。

 このような邪悪な魔物の根絶に成功した事は、真に幸いである。何故かエンプーサはダンジョンで生成されない魔物であるため、今後他の大陸から愚かなテイマーが持ち込まなければ、バーンガイア大陸でその姿を見る事は無いだろう。

 しかし魔物が跋扈する境界山脈の向こう、大陸南部に生き残っている可能性は否定できない。

 

【エンプーサバーサーカー】

 ランク6。

 

【エンプーサシャドウクノイチ】

 ランク8。

 

【クリスタルエンプーサ】

 ランク8。『晶角龍神』リオエンの水晶をヴァンダルーから夢で与えられた事で、ミューゼが加護を得た結果誕生した種族。外骨格や鎌がエメラルドを思わせる緑色の結晶体に変化しており、全体的な強度や切れ味が上昇している。

 当然ながら、ラムダで初めて誕生した種族である。

 全身の結晶体は割れる等しても新たに生成する事が出来、【格闘術】や【鎧術】の効果を受ける事が出来武技を発動させる事が可能。更に【発光】スキルによって光らせる事が出来る。

 のとなった

 

【クリスタルエンプーサクノイチ】

 ランク9。クリスタルエンプーサがランクアップしたヴィダの新種族。。

 

【クリスタルエンプーサクノイチマスター】

 ランク10。

 

【ハーピィー】

 両腕両足に鳥の翼と蹴爪の特徴を持つヴィダの新種族。ハーピーと呼ばれる事も在る。

 ヴィダが魔物と交わった結果生まれた種族の一つとされているが、一説には獣人種と同じく獣王と交わった事で生まれた種族であるとする説がある。しかし、その鳥の獣王が邪悪な神の呪いを受けていた為に、鳥の獣人種では無くハーピィーとして生まれて来たのだとその説ではされている。ただ、この説を支持するのはヴィダ信者とハーピィー達本人以外には少ない。

 女性だけの単性種族であり、卵で生まれ大体約十年で成人する。寿命は基本的に百年程。通常種、猛禽種、地上種の三種族が存在する。ランクは通常種と地上種が3、猛禽種が4。

 

【エント】

 ランク3。植物系の魔物。

 根を足の代わりに動かし、幹に人間に似た顔がある。力は身体の大きさに比例して大きく、幹は鉄に匹敵する硬度を持つ。木であるため火に弱そうだが、【火属性耐性】スキルを持っているため燃えにくい。

 ただ動きは鈍重で、戦闘方法も枝や根を振り回す事しかしない。更に昔話の印象や人間に似た顔がある事から頭が良いと言うイメージがあるが、エントの知能はゴブリンと大差ない。

 しかし植物としての特性が色濃く残っているため、自衛以外では余程乾燥して枯れた土地以外では他者に襲い掛かる事は無い。魔境でも不用意に近づいたり、近くで火を焚いたりしない限り安全な、数少ない魔物である。

 その若葉は湿布薬の材料に成り、幹は高級木材として取引される。討伐部位は、顔の部分。

 

【吸血樹】

 ランク3。植物型の魔物の中では凶暴な種。

 

【ジュボッコ】

 ランク4。根と蔦を触手のようにして操り生者の血を搾り取ろうとする魔物。知能があるため危険な魔物。

 

【イモータルエント】

 ランク4。種子の段階から死属性の魔力を大量に浴びて変異したエント。ただし邪悪な性質を持っている訳ではない。あらゆる環境、物理攻撃、魔術攻撃に耐性があり、優れた復元能力を持つ。

 

 

【スクーグクロー】

 基本的なランクは6。ラムダに現在アイゼン以外存在しない植物型の魔物。イモータルエントからランクアップした結果出現し、ヴァンダルーがオリジンの伝説に登場する妖精に外見が似ていた事から命名。地球にも類似する伝説有。

 緑色の肌をした美しい女だが、背中の肌は樹皮になっており、そこから幾本も枝を生やしている。また、何故か牛に似た尻尾を生やしている。

 元々イモータルエントだったため高い再生能力と状態異常耐性を持つ。

 また背中の枝を伸ばして武器にし、枝から果実を精製する事が出来る。また、樹液は高級シロップの材料に成る。身につけている木製の衣服も実際は彼女自身が精製した物で、幾らでも替えが効く。

 単純な戦闘力以外でもパッシブスキル【色香】によって高級娼婦が漂わせるような魅力を纏っており、惑わした生物に触れて【精気吸収】で攻撃する事も可能。

 

 

【スクーグクロー・ウィドウ】

 ランク8。テイムされた状態でランクアップを重ねたスクーグクローが至る種族であると推測される。詳細は不明だが、この魔物から採れる樹液を精製したエントシロップは、通常のエントシロップとは比べ物にならない程濃厚な味と香ばしさをしているらしい。

 

 

【スクーグクロー・エンプレス】

 ランク11。スクーグクロー・ウィドウから、ウィッチ、クイーン、そしてまさかのエンプレス。女帝である。

 外見は緑色の肌に樹皮の服、背中に生えた何本もの枝とあまり変わらないが、頭に月桂樹の王冠を被っている。

 グール国の守護神にして『闇の森の邪神』ゾゾガンテの加護を得たためか、色鮮やかな花を咲かせ、甘い蜜や最近では鉄のように硬いリンゴだけでは無く様々な果実を付けるようになった。……人間の眼球に酷似したガンテの実等を。

 彼女が生成するシロップは正に天上の甘露と評すに相応しく、未だにクオーコ・ラグジュ一家が夢中なのも頷ける。現在人気拡大中で、レッグストン伯爵家の中にも彼女のファンがいるようだ。

 彼女自身はあまり嬉しくなさそうだが。まさか彼等がアブラムシか何かに見えているという事は……ないと思う、多分。

 ただ花の蜜を集めに来る蜂達は歓迎しているらしい。やはり受粉を助けるからだろうか?

 更に獲得したユニークスキル【賦活:植物】の効果で、彼女はいるだけで周りの植物を活性化させる事が出来る。どんな繊細な植物でも雑草のように旺盛に成長し……偶に魔物化する。

 勿論、スキルの効果は植物型の魔物にも作用する。

 そのためかタロスヘイムのイモータルエントの森では、イモータルエント達がランクアップしてスクーグクローやレーシィー(スクーグクローの男性版のような魔物)に成る事が最近増えており、自然とアイゼンがその纏め役に成っている。

 

 

【スクーグクロー・ハイエンプレス】

 ランク12。

 

 

【スクーグクロー・ハイエンプレス】

 ランク13。

 

 

【イグドラシルの幼木】

 ランク14。神話の時代に絶滅した世界樹ユグドラシル。その魔素に適応した変異種が、イグドラシルと師匠によって命名された。

 魔素に適応している事、そして確立した自我を持ち自ら根を足代わりにして動き回り、ステータスシステムに適応しておりスキルを獲得している等、ユグドラシルとは異なる点が多い。

 その最大の相違点として、樹木からアイゼンが分離して活動する事が可能という点だ。本人に確認したところ、樹木とアイゼン、どちらも本体であるらしい。この相違点は、アイゼンがランクアップしたからなのか、イグドラシル全体の特徴なのかは不明である。

 あらゆる果実を通常と同じ大きさから人より巨大なサイズで実らせることが可能で、その枝や樹皮はオリハルコンに匹敵するほど固く、葉や樹液の薬効はそれだけで並みのポーション以上の回復効果と解毒効果を得られる。

 樹木部分の動きは鈍重で小回りが利かないが、その巨体故に全体としては早い。また、やろうと思えば自ら横倒しになって回転する事で広範囲の存在を轢く事ができる。

 また、炎に弱いように思えるが体内に大量の水分が蓄えられており、火がつけられてもそれを自ら噴射する事で消し止めることが可能。

 そしてアイゼンの部分は、以前のアイゼン同様の高い戦闘能力を誇っている。

 

【バーニングトレント】

 ランク7。枝に葉の代わりに炎を茂らせている。勿論【火耐性】スキルを高いレベルで所有している。

 

【ハトホル】

 基本ランク6。ボティンの加護を得た事をきっかけに、ミノタウロスハーフが変質した事で生まれた種族。変質の要因は色々考えられるが……ミノタウロスハーフ自体が疑似転生によって生まれた不安定な種族であるため、後天的に得た加護によって変異したと考えられる。

 もしくは、ミノタウロスハーフの状態ではまだ死属性の魔力による変異が半ばのまま止まっており、加護を得た事でようやく完了した可能性もある。

 何にしても、とりあえず、原因は師匠という事で間違いないだろう。

 姿は頭部に牛の角を生やし、褐色の肌をした美しい、しかし人種と比べて大柄な女性の姿をした魔物で、誕生したばかりの種族なので男性が生まれうるのか、異なる肌の色の個体が生まれるのかは、不明だ。

 少なくとも、ユリアーナとその妹達全員が上記の特徴を備えている。

 ちなみに、現在の段階では小柄な者でも一メートル七十センチ前後、大柄な者は二メートル強となっている。成体になると、三メートルを超える個体も現れると思われる。

 肉体的な能力に優れ、素質はミノタウロスよりも勝っている。なお、現在判明しているハトホルの種族はランク6のハトホル、ランク7のハトホルファイター、アーチャー、メイジ、ランク8のハトホルナイト。そして、ユリアーナはランク9のハトホルプリンセスナイトである。

 ザディリスの呪いが効いたのか、ユリアーナが前世から姫騎士だったからかも、不明である。

 ……一度、ザディリスから隔離して、カナコのレッスンを受けさせた女性の魔物やヴィダの新種族をランクアップさせて、姫の名を冠した種族やジョブになるかどうか、実験した方が良いのではないだろうか?

 

【スライム】

 ランク2。打撃に強い耐性を持つため殴打等は効果が無い。

 しかし武技を使えば力押しで十分倒せるし、刺突に向いた武器があるなら核を貫いてあっさり倒せる。

 攻撃魔術が使えるなら、更に容易く退治できる。

 ランク3のメタルスライムやポイズンスライム等の上位種は油断できない敵だが、素のスライムは油断さえしなければ雑魚でしかない。

 実際魔境でも他の魔物を積極的に狩るよりも、物陰に隠れて死肉を漁る事の方が多い。

 そのため遭遇する事が少ない、単純に珍しい魔物なのだ。

 

【ヴェノムスライム】

 ランク4。

 

【ブラッドスライム】

 ランク5。特に血を好むスライムがランクアップした魔物。【身体形状操作】スキルで身体に形を自在に変え、【物理耐性】【飢餓耐性】スキルを持ち、【捕食吸収】スキルで回復まで行う厄介な魔物。

 更に【毒分泌】スキルで毒を操る。

 

【ディープブラッドスライム】

 ランク6。

 

【セイタンブラッドスライム】

 ランク10。ヒュージディープブラッドスライム、ブラックブラッドスライム、ダークブラッドスライムへのランクアップを経てキュールが至った魔物。魔王の血のスライムである。

 レビア王女と同じくブラッドポーションを飲む事と、時折師匠が直接ポーションの原材料……自分の血を与えているからだと思われる。

 外見は赤黒いスライムだが、最近では【身体形状操作】スキルを使って人間や動物の姿を模して行動する事も多い。そのせいか【格闘術】に加えて【突撃】スキルを獲得した。更に師匠の真似をしたのか本体から分けた分身を【遠隔操作】で操る事も出来る。

 分身を獲物の傷口から体内に侵入させ、【寄生】し頃合いを見て体内から継続的に攻撃する事も、一気に血を吸い尽くして殺す事も可能である。

 

【ヴァンダルースライム】

 ランク13。ヴァンダルーの外見や声、仕草をそっくりに真似られるだけではなく、ヴァンダルーが持つスキルを模倣して真似する事が出来るのだ。

 もちろん、死属性魔術や死霊魔術が使える訳でもなく、吸収していない【魔王の欠片】を使う事も不可能だ。だが、【冥叫喚】スキルを真似て恐ろしい絶叫を轟かせ、スバヴォロの肉体と本能を苛む事は出来る。

 

【ヴェノムガスト】

 ランク5〜6。毒ガスが魔物化した際に発生する。

 

【カースシャドウ】

 ランク5〜6。呪詛が影や暗闇に宿り動き出した。

 

【セイタンブラッドミミックスライム】

 ランク11。触れられなければばれない程、高い擬態化能力を持つに至った。

 

【セメタリービー】

 ランク5。金属鎧も飴細工のように破壊する強靭な顎と毒針を持つ

 

【ゲヘナクイーンビー】

 ランク9。クインがヴァンダルーの疑似転生と導きを受けた事で誕生した新種の魔物、ゲヘナビーの女王蜂。

 成虫のランクは9で、本能的に初歩の空間属性魔術を使う。ただ女王蜂であるためクイン本体はそれ程強くは無い。生命力や魔力、知力はランク相応だが、戦闘能力は殆ど持っていない。

 彼女の本領は働き蜂を含めた配下の蜂を指揮する事で発揮される。

 【産卵】スキルでゲヘナビーの卵を一日最大十個産む事が可能で、更にスキルの対象が蜂に限定される代わりに通常の【連携】や【指揮】スキルよりも効果の高い、【群蜂連携】と【群蜂指揮】スキルを獲得している。

 【群蜂連携】は蜂の役割に徹していれば効果が発揮されるので、クインは実質何もしなくても……何もしていない時に効果が発揮される。

 更にユニークスキル【群蜂超速成長】で、大量の魔力を消費する事で自分が産んだ卵や幼虫を、数秒で成虫に成長させる事が出来る。ただこのスキルは緊急時の為のもので、本来は普段から多用する事は出来ない。

 

【ゲヘナアブソリュートクイーンビー】

 ランク12。ランクアップの結果ゲヘナクイーンビーからハイクイーンビー、グレートクイーンビーを経てクインが至った種族。外見に大きな違いは無いが、より存在感と評すべきかオーラ的な物が増している。

 相変わらずクイン本人の戦闘能力はランクに比べると低いが(それでもB級冒険者ぐらいなら力任せに殴殺できるのだがね)、それを補って余りある群の力がある。

 万が一群れから離れていても、彼女は魔力を大量に消費する事で卵を尻尾のように生えている蜂の腹部から即座に産卵する事が出来る。そして産まれた卵からは、次の瞬間には成虫が孵化する。それを一分間に十匹程度まで行う事が出来るらしい。

 魔力を大量に使うのと、そうして産まれた娘達は普通に育てた娘達よりも能力値は同じだがスキルのレベルが低く、寿命も短くなるらしく、緊急事態以外は行わないそうだ。

 また普通の女王蜂と違ってマジックアイテムを作ったり、蜜絹で裁縫をしたり、巣の建築を指揮したりしている。ただ【限定的錬金術】を本能的に使って製作できるのは蜂蜜や蜜蠟を使ったマジックアイテムのみで、巣の建築で実際に動くのは働き蜂達だ。

 会話も可能に成ったのだが……時々師匠と無言で見つめ合っている時がある。どうやらお互いの触角でコミュニケーションを取っているらしい。師匠のは、【魔王の触角】で生やしたので生来のものではないが問題無く通じているらしい。

 

【ジャイアントラット】

 ランク1。ネズミが魔力に汚染されて変異した魔物。

 

【グレートジャイアントラット】

 ランク2。

 

【マーダーラット】

 ランク3。鋭い前歯で人間を捕食する貪欲な魔物で、ネズミ系で知られている種族では最強とされる魔物……だった。

 

【火鼠】

 ランク4。火を纏った毛皮【火炎の毛皮】スキルを持つ。

 

【火炎鼠】

 ランク5。

 

【獄炎鼠】

 ランク6。

 

【濡れ鼠】

 ランク4。液体や冷気を纏った毛皮、【水氷の毛皮】スキルを持つ。

 

【雪鼠】

 ランク5。

 

【死雪鼠】

 ランク6。

 

【鉄鼠】

 ランク4。毛皮その物を金属に匹敵する硬さに変える事が可能な【甲鉄の毛皮】スキルを持つ。。

 

【鋼鼠】

 ランク5。

 

【冥銅鼠】

 ランク6。毛皮が鉄の【甲鉄の毛皮】から冥銅と同質になる【冥銅の毛皮】に変化した。

 

【アダマンヘッジホッグ】

 ランク9。背に無数の針を生やした馬車よりも巨大なハリネズミの魔物。その万を超える針を一斉に射出すれば、並みの騎士では防具ごと蜂の巣にされ肉の盾にもなれない。

 

【インプマウス】

 ランク5。ヴァンダルーの血肉を与えられ、デーモン型の魔物と化したネズミ。小悪魔インプのネズミという意味で、魔物としては戦闘能力が低いが、知能はかなり高くなっている。

 また、体の大きさはネズミだった時のままであるため、隠密能力がかなり高い。

 毒を分泌するような特殊能力を持たないため冒険者どころか一般人に対しても致命傷を与えるのは至難の業だが、普通の猫には簡単に負けない程度の身体能力がある。

 また、【能力値強化:ヴァンダルー】のスキルを高レベルで持つため、ヴァンダルーの血肉を食せば身体能力を爆発的に高める事が可能。タダノ・ネズミの場合、中型の猟犬を上回る。

 ただ、やはり隠密能力に特化した魔物である。また、繁殖力もネズミと同じく旺盛。

 なお、【指揮】や【ヴァンダルーの加護】を持っているのは、今のところインプマウスの始祖であるタダノ・ネズミだけのようだ。

 

【ジャイアントバット】【ジャイアントモール】【ジャイアントワーム】

 ランク1。体長一メートル以上に巨大化した動物や虫系の魔物。

 

【ジャイアントスパイダー】

 ランク2。通常の蜘蛛と同じように巣を張って獲物を捕まえる。

 

【ジャイアントスラッグ】【ビッグフロッグ】【ジャイアントリーチ】【ジャイアントリザード】

 ランク1。湿地帯に出る虫や動物系の魔物。

 

【アシッドスラッグ】

 ランク2。酸性の粘液を出す。

 

【ポイズンフロッグ】

 ランク2。舌から神経毒を分泌する。

 

【ダガーフィンチ】

 ランク2。素早い動きと人体に容易に突き刺さる鋭い嘴をもつ小鳥。

 

【猩々】

 ランク2。猿の魔物。

 

【狒々】

 ランク3。猿の魔物だが、凶暴で何より群れる習性がある。ランクアップすると大狒々という、ゴリラを一回り程大きくした種になるが、群れる習性が薄れる為そちらの方が倒しやすいと評される。

 地域によってはキラーエイプやゴブリンエイプとも呼ばれる。

 

【フライングシャーク】

 ランク3。風属性の魔力で空を飛ぶように自由自在に泳ぐサメの魔物。

 

【ガルトボール】

 推定ランク3。巨大ダンゴムシ。ガルトランドでしか確認されていない魔物で、バーンガイア大陸で確認されている似た魔物よりランクが1高い。

 

【ガルトアント】

 推定ランク3。蟻型の魔物。ガルトランドでしか確認されていない魔物で、バーンガイア大陸で確認されている似た魔物よりランクが1高い。

 

【ガルトワーム】

 推定ランク3。ミミズ型の魔物。ガルトランドでしか確認されていない魔物で、バーンガイア大陸で確認されている似た魔物よりランクが1高い。

 

【ガルトスパイダー】

  推定ランク4。蜘蛛型の魔物。ガルトランドでしか確認されていない魔物で、バーンガイア大陸で確認されている似た魔物よりランクが1高い。

 

 

【パラライズモス】

 ランク3。麻痺毒が含まれた鱗粉をばら撒く。

 

【死肉蠅】

 ランク2。弱った生物を酸性の唾液で溶かしながら喰う。

 

【クリアドラゴンバタフライ】

 ランク3。短時間なら透明に成れる。

 

【カメレオンマンティス】

 ランク4。密林の殺し屋。

 

【ヒュージサンドウォーム】

 ランク5。砂の海を自由に泳ぎ回り、キャラバンに畏れられる。

 

【アイアンスコーピオン】

 ランク5。鉄のように硬い外骨格を持つ。

 

【デザートカメレオン】

 ランク4。保護色で砂に溶け込み、素早く伸びる舌で人間を捕食する。

 

【ミラージュシェイド】

 ランク4。砂漠を徘徊し犠牲者に幻を見せて精神を苛む悪霊。

 

 

【ランスセンチピード】

 ランク4。鉄より強靭な角と外骨格を持つ。

 

【雷光百足】

 ランク5。角から雷撃を放つことが出来る。

 

【黒雷光大百足】

 ランク6。並の家屋なら一回りできる程巨大な百足の魔物。黒い外骨格は生半可な攻撃ではビクともせず、逆に角を武器にした突撃の威力は、盾職も油断できない。

 また、距離を開けて戦っても角から雷を放って遠距離攻撃をしてくるため、討伐には注意が必要。

 また見かけに反して知能が高く、言語を操ったり魔術を行使する事は無いが、【鎧術】を初めとしたスキルを習得している事がある。

 

【黒百雷大百足】

 ランク7。

 

【魔鉄轟雷大百足】

 ランク11。大きさはドラゴン以上、突進の勢いは城壁どころか砦も貫通しかねない、放つ雷は空から落ちてくる物より強力、外骨格の硬さはアダマンタイト並。しかもユニークスキルを三つ持っている。

 下手な竜種はもう近寄りもしない。寧ろ、ピートを先頭にして進んだら、ハリケーンドラゴンも避けるのではないだろうか? 師匠によると竜種が好物のようだし。

 

【魔鋼轟雷王百足】

 ランク12。ランク12にまで至り、前百足未到かもしれないランク13まで目前に迫ったピート。百足の獣王なるものが存在するのか、文献には記されていない。しかし、もし存在するとしても、もうすぐ並ぶだろう。

 かなりの巨体で、体長は数十メートルに及ぶ。その姿が師匠の影から現れる様子は、私でもつい「師匠の本体が現れた!」と思ってしまう程である。

 これはピートの腹部にくっついて、疑似餌のふりをしてギザニアを助けた事があるエピソードのせいだろう。師匠本人にそんなつもりはなかったようだが。

 ドラゴンではなく本物の龍を喰らった事で、今後もさらなる成長が期待できる。

 ちなみに、彼が高速移動する際は尻尾を咥え輪になって、回転しながら移動する事もあるらしい。

 

【冥鋼轟雷帝王百足】

 ランク13。

 

【神鋼轟雷百足冥獣王】

 ランク15。ランクアップした事で、獣王の一員に加わったピートの種族。

 魔物が獣王になるなど前代未聞であり、自分で確認しなければ私も「机上の空論とはいえ妄想が過ぎる」と評していただろう。

 何故なら獣王とはヴィダやアルダと同時に誕生した大神、『獣神』ガンパプリオの子供達であり、鳥や獣、魚等の王達である事を意味するからだ。魔物とは、全く関係のない存在である。

 猪の獣王のように、後世に魔王軍へ寝返り、魔物の祖となった獣王も存在するが。

 しかし、魔物がランクアップして獣王になった例などない。いや、そもそもランク15の魔物の資料なんて、真偽不明の伝説や神話の中にしかないのだが。グファドガーンによるとランク14以上の魔物は、旧魔王であるグドゥラニスが魔王軍を率いていた当時は殆ど存在しなかったらしい。

 当時の魔物は魔王軍の邪悪な神々にとって雑兵のような扱いで、ダンジョン等の魔物を大量発生させ育てるための施設を創ってはいたが、使い捨てが利く戦力としか見られていなかった。そして、ベルウッド達が召喚されてからは次々に倒されたことで、魔物が創造主である邪悪な神々に匹敵するランク13を超えるのは難しかったようだ。

 最初から目的をもって作られた個体や、主人である邪悪な神々の趣味で育てられた場合もあるが、全体から見ればごく小規模だったらしい。

 魔物にとっても、創造者である主人達の支配者であった旧魔王が封印された後の方が生きやすいとは、中々の皮肉である。

 ピートの獣王化は、新しい魔王である師匠とその支配下の魔物の新しい存在の仕方を示しているのかもしれない。

 ちなみに、獣王に加わったが獣王であると同時に魔物でもあるので今まで同様に地上で活動することが可能なようだ。

 

【グレートセイタンモス】

 ランク10。やや毒々しいが美しい模様の羽を持つ巨大な蛾の魔物。サイズは通常のワイバーンを上回り、様々な毒性を持つ鱗粉を撒き散らす、死の象徴とされる魔物……のはずだ。少なくとも、伝説では。

 ただペイン自身はパウヴィナのパーティーでは癒し系で、鱗粉も毒性よりも薬効成分を込めてまかれる事が多いようだ。

 【盾術】で巨大で強靭な羽を、【槍術】で鋭い口吻を、【格闘術】で足の鉤爪を使い、戦うことができる。

 人の言葉は話せないが、知能は高く性格も穏やかである事が察せられる。

 ちなみに、ルヴェズフォルと師匠は彼と筆談を用いずコミュニケーションが可能だ。ルヴェズフォルは声で、師匠は触角を触れ合わせる事で。

 なお、その際師匠はキュールの鳴き真似をする事が多いが……会話している訳ではなく、鳴き真似に意味はないそうだ。

 

【ライトニングローカスト】

 ランク7。電光のように素早く飛び、放電もするイナゴの魔物。

 

【魔犬】

 ランク2。普通の犬が魔力に汚染されて変化した魔物。身体能力は狼と同じかそれより若干強い程度で、特殊な能力も無い。そのため戦闘に慣れてきたばかりの新人冒険者でも倒せる程度の魔物。

 

【ブラックドッグ】

 ランク3。陽炎のような【闇のオーラ】で敵の目を惑わし、気配を消して死角から攻撃して致命傷を与える。ランクは3だがそれ以上に恐ろしい魔物。この魔物を死神の使いだと恐れるD級冒険者は多い。

 

【ヘルハウンド】

 ランク4。身体の大きさは牛程。

 ヘルハウンドは冒険者達の間ではよく知られた魔物で、炎の息と犬とは思えない獰猛さと凶暴さで有名。

 

【ヒュージヘルハウンド】

 ランク5。

 

【ガルム】

 ランク6。

 

【ヒュージガルム】

 ランク7。

 

【オルトロス】

 ランク8。師匠によると、異世界における地獄の番犬の弟らしい。二つの頭部を持ち、アースドラゴンもかみ殺す鋭い牙と、業火の息を吐きながら、その業火に自身は耐える事が出来るとは……異世界の死後の世界のセキュリティはさぞ万全なのだろう。

 かと思ったら、英雄に殴り殺されたと伝説にあるそうだ。

 

【レッサー魔馬】

 馬が魔物化した魔物。ランクは2で、馬の中でもポニーのような小型の馬や、老いている馬の場合はこの魔物になる。

 軍馬など身体能力の高い馬は、殆どランク3の魔馬になり、ときおりそれ以外の種族の馬型の魔物に変化する。

 

【シャドウホース】

 ランク4。

 

【ダークホース】

 ランク5。

 

【ダークナイトホース】

 ランク7。

 

【レッサーワイバーン】

 ランク4。最下位種であるワイバーンよりも下の劣った種族。

 

【ワイバーン】

 ランク5。龍の子孫である竜種の最下位種。鋭い爪と牙を持ち、素早く飛行できる。

 

【ヒュージワイバーン】

 ランク6。

 

【ヴェノムワイバーン】

 ランク6。飛行能力が高く倒すのが難しい上に牙や爪、槍の穂先ほどもある尻尾の針に猛毒を持つ嫌な相手。

 

【グレートワイバーン】

 ランク7。

 

【グレートイビルワイバーン】

 ランク8。

 

【イビルロードワイバーン】

 ランク10。ワイバーンの新種。もしかしたら、世界で初めてランク10に至ったワイバーンかもしれない。まあ、正確には封印されている龍なので、普通のワイバーンとは知能も含めて比べてはいけないのだろうが。

 しかも、飛竜と評されるワイバーンなのに何故か水中でも高速で泳ぐ事が可能で、水属性の魔術を使い、吐くのも水のブレスと言う珍妙さだ。

 これは、彼が元々水属性の龍である事が理由のようだ。

 ちなみに、我々人間の魔術師の多くが練習用に習得する無属性魔術を使えないが、それに関して質問すると『我を人間の魔術師風情と一緒にするな。我等龍や真なる巨人は、生まれつき自らと親しい属性を操る術を知っているのだ』とありがたい言葉を賜った。

 

【サンダードラゴン】

 ランク8。

 

【ハリケーンドラゴン】

 ランク10。

 

【トリプルヘッドドラゴンキング】

 ランク14。炎と冷気、そして電撃と首毎に異なる属性の魔力を発しているドラゴン。

 

【リトルクラーケン】

 ランク4。クラーケンの子供ではなく、小型なクラーケンである事を表していると考えられている。体長は3メートルから4メートル程。小型な分クラーケンよりも弱いが、動きが素早い。更に、小型であるがため浅い近海に出没する事があり、リトルクラーケンの方が一般人には身近な脅威となっている。

 ただ、やはり基本的には遠洋の深海を住処としており、その生態は謎に包まれている。

 一説には、リトルクラーケンの成体が成長し続けると、大型帆船をも沈めるクラーケンになるとも唱えられているが、定かではない。

 

【フローティングリトルクラーケン】

 推定ランク5。フワフワと空中を浮遊する事が出来る、胴体だけで人間と同じ長さのある小型のクラーケン。

 

【クラーケン】

 ランク10。クラーケンは大型のイカやタコが魔物化した存在とされ、基本的なランクは10とされている。多くの場合脚は十本で、全長は五十メートル以上百メートル以下。姿はイカやタコをそのまま大きくしたものである事が多い。

 その大きさから魔境と化した海、魔海でも浅瀬には出現しない。水深数百メートル以上の深い海で出現する。

 性質は凶暴であるとされ、深海から常に海面を見上げていて、船影を確認すると一気に浮上して襲いかかるとされる。

 その巨体と不気味な姿から食用には適さないと思われがちだが、その希少性と珍味さから好まれている。また、墨は錬金術の上等な素材として常に需要がある。

 更に数多くの下位種や変異種、上位種らしい存在の噂があり、幾つかは真実であると確認されている。

 体長二十から三十メートル程のクラーケンの幼生、リトルクラーケン。

 身体を透明にして浅瀬に潜み、多くの船を沈めたカメレオンクラーケンや、淡水に適応して巨大な湖に棲みついたレイククラーケン等の変異種。

 全長数百メートルにまで巨大化したアイランドクラーケンや、アダマンタイトより頑丈な巻貝の殻を被ったオームクラーケン等の上位種。

 

【フライングクラーケン】

 ランク11。ランク11の魔物で、実は昔から存在する魔物。ある大陸の近海から遠洋の魔海に広く生息し、単体で生息するクラーケンと違い、群れで生活する社会性を持つ魔物。

 クラーケンと同じく巨体から繰り出す怪力や、毒を含んだ墨等の武器、更に最大の特徴として海面から空高く飛びあがり、遠くまで滑空する飛行能力を持っている。

 この飛行能力は空中の魔境、魔空に生息する大型の鳥の魔物やドラゴンを捕食する為に獲得したと思われる。

 今までフライングクラーケンが確認されていなかったのは、フライングクラーケンの姿形は普通のクラーケンとさほど違いがない(胴体の鰭が多少大きい)からと、普通の船を襲うのに空を飛ぶ必要がないため、見分けがつかないから。

 そして、フライングクラーケンが生息している海域に到達して、生きて人間社会に戻った者が今まで一人もいないからであろう。

 なお、毒を消した墨はクラーケンよりも美味で、高級食材としても需要がある。(ヴィダル魔帝国限定)

 

【アビスクックラーケン】

 ランク12。【料理】スキルを高いレベルで習得したクラーケンがランクアップする事ができる、クックラーケン。それが師匠の血肉を繰り返し摂取した事で、ディープクックラーケンからランクアップした種族。本来光の届かない、人類にとって未知の領域である深海に生息するクラーケン。しかも種族名にアビスとあるのに、余裕で日光を浴びながら調理した焼きそばやタコ焼き、スルメイカ等を屋台で販売している。

 体表の色を変えて背景に溶け込むことができる【保護色】スキルや、リトルクラーケンだった頃とほぼ同じ大きさにまで小さくなれる【縮小化】スキルを持つなど、搦手も得意なように思えるが、その本領はやはり圧倒的な質量による蹂躙である。

 海上を風のように走る姿や、水中から高速で浮上する帆船よりも巨大な姿、暗闇の中で白く発光する異形の姿は襲われた者達の精神を恐怖で凍てつかせることだろう。

 もっとも、普段はアルクレム公爵領のモークシーの街で屋台をしているのだが。【縮小化】して、屋台料理を調理している。街の人々にとってはちょっとしたアイドルで、『屋台王』の師匠の従魔である事から、『屋台玉子』と呼ばれて親しまれているらしい。

 

【タイラントマッドマン】

 ランク5。泥のような肌と、牙が並んだ丸い口だけの頭部を持つ人型の魔物。常に粘度の高い体液を肌から分泌しており、その体液がヘドロと同じ悪臭を放っている。

 

【アブソリュートキングマッドマン】

 ランク8。恐ろしい量の粘液を纏っている。勿論その体液がヘドロと同じ悪臭を放っている。

 

【クリスタルエルダーベア】

 ランク6。全身にクリスタルが生えた白熊のような見た目の魔物。

 

【マンティコア】

 ランク6。老人に似た頭部と虎の胴体、そしてサソリの尻尾を持つ。

 

【エルダーマンティコア】

 推定ランク7~8。マンティコアの上位種。

 

【フレイムマンティコア】

 推定ランク7。

 

【スフィンクスウィザードエンプレス】

 ランク13。女性の頭部に獅子の身体を持つ魔物。

 

【アダマンヘッジホッグ】

 ランク9。背に無数の針を生やした馬車よりも巨大なハリネズミの魔物。背中の万を超える針を一斉に射出すれば、並みの騎士では防具ごと蜂の巣にされ肉の盾にもなれない。

 

【生ける肉塊】

 生命の原形だったらしい『肉塊ちゃん』と、ヴァンダルーが創り出した消える銀、そしてズルワーンが色々な過程をすっ飛ばして『第八の導き』の面々と【ゲイザー】の見沼瞳の魂を叩き込んだ結果生まれた、謎の融合生命体。

 本来なら魂一つ毎に肉塊から分裂し、生前と同じ姿か、異なるが適する肉体に変化するはずだった。

 基本的に肉色の粘土で作った人形を捏ね、絡み合わせて直径3メートル程の球体状にした形態をとる。頭部等の輪郭は、『第八の導き』の面々や見沼瞳をよく知る者が見れば、幾つかは輪郭が共通していると思うかもしれない。

 見た目通り肉だけで、脳や眼球を含めた内臓が一切無く、骨も無い。ある意味、肉で出来たスライムであると言えるかもしれない。

 空中を浮遊する力を持つが、ゴロゴロと地面を転がって移動する事も出来る。

 また、ダークエルフのダルシアの肉体を作りだそうとした結果出来た失敗作でもあるので、ダークエルフ同様に【魔術耐性】スキルを所有する。

 

【ハイレギオン】

 ランク7。

 

【グレートレギオン】

 ランク8。弛まぬ努力によりランク7にランクアップ後、リッケルトを倒した事でランク8にランクアップしたレギオン。

 

【レギオンスター】

 ランク10。

 

【エクリプスレギオン】

 ランク11。日蝕を見た事がきっかけになってランクアップしたレギオン。外見の変化は巨大になった事ぐらいだが、最も大きな変化は【形状変身】スキルを獲得した事で、前世の姿に変身する事が出来るようになった事だろう。……だから強くなったということはないが、町への潜入や、敵の油断を誘う事が可能になったはずだ。

 今は人格の一つを選んで変身する事しか出来ないが、スキルレベルが上がれば【遠隔操作】スキルと併用して複数の人格が前世の姿に成る事も可能だと思われる。

 ただ現段階でも一部だけ変身する等の応用は可能らしい。

 

【エクリプスダークレギオン】

 ランク12。肉の色が黒くなるなどの外見的な変化はない。

 

【エクリプスダークムーンレギオン】

 ランク13。クノッヘンと合わせて、『骨肉の巨人』という二つ名を獲得したレギオン。やろうと思えば、真なる巨人の数倍……数百メートルの巨体にも変形できるそうだ。ただ、さすがにバランスが悪いし、筋肉の伸縮が上手く出来ないので、百メートルぐらいがちょうど良いらしい。

 だんだん、彼女達の解説を、「種族解説」でして良いのか疑問を覚えてきた。

 彼女達の大半もそうした事に無頓着だが、閻魔だけは常識人なので、やはり人のままで良い気もするが。

 その閻魔だが、『肉堕の悪神』ヂェリュブファンの加護を獲得したために手に入れた、【色香】スキルにショックを受けていた様子だった。どうやらヂェリュブファンが司る肉の堕落とは、肉欲に溺れるとか、そういう意味が含まれていたらしい。

 時々研究を手伝ってもらっているので、私は落ち込んでいる彼に「少し艶めかしくなっただけじゃないか、気にする事はないと思うがね」と慰めたが、それからレギオン全体から避けられている気がする。

 気のせいだろうか?

 

【サンダーライガー】

 推定ランク6。

 

【スケイルブル】

 推定ランク6。全身がウザイです鱗で覆われた猛牛の魔物

 

【トロール】

 ランク5。知能はかなり低い。だが、怪力だけではなく、貪欲な食欲と生命力、そして心臓を貫かれてもすぐ武器を胸から抜けば再生可能という、驚異的な再生能力を武器とする魔物。

 

【トロールタイラント】

 ランク8。

 

【オーガー】

 ランク4。

 

【オーガーソルジャー】

 ランク5。

 

【オーガージェネラル】【オーガーメイジ】

 ランク6。

 

【オーガーキング】【オーガーハイジェネラル】【オーガーハイメイジ】【トロールバーサーカー】

 ランク7。

 

【ミノタウロス】

 ランク5。この魔物は洞窟や遺跡、そしてそうした閉鎖空間の内装をしたダンジョンに生息するオーガーが特殊なランクアップした結果、誕生した魔物だ。

 牛の頭部に蹄の足、牛の尻尾等オーガーから大きく外見が変化し、子孫はオーガーではなくミノタウロスとして生まれてくる。ただ現在でもオーガーからランクアップしてミノタウロスに変化した個体も存在する。

 ランクアップ後の個体はランク7のミノタウロスバーサーカーや、ミノタウロスシールドナイト。ランク8ミノタウロスメイジやミノタウロスジェネラル等。

 

【サイクロプス】

 ランク8。魔物に堕ちた真なる巨人の子孫の一種であるとされる魔物だ。身体の大きさは五メートルを超え、見た目通りの恐ろしい怪力と生命力を誇る。

 凶暴で孤独を好み、同族でも繁殖期以外は敵と見なす。そのため魔境は勿論ダンジョン内でも、複数の個体が徒党を組んで襲い掛かって来る事は無い。

 

【ヒルジャイアント】

 ランク6。五メートル程の巨人種。

 

【ロックジャイアント】

 推定ランク6。岩でできた体を持つ巨人種。

 

【マウンテンジャイアント】

 ランク8。

 

【マウンテンジャイアントチーフ】

 ランク9。身長は十メートルを超える巨人種の魔物。

 

【ストームジャイアント】

 ランク9。

 

【トゥルージャイアントゾンビ】

 推定ランク12。真なる巨人がアンデット化した魔物。生前よりも弱くなっている。

 

【サタンジャイアント】

 ランク14。黒く艶のない肌に捻じ曲がった角、そして四本の腕を持つ数十メートルの身体を持つ魔王の大陸に生息するジャイアント。

 

【サタニックグリズリー】

 ランク11。前後合わせて八本の脚を持つ熊の魔物。

 

【イビルスピリットバーサーカー】

 推定ランク12。魔王の大陸の濃厚な魔素で狂い、実体化した精霊。

 

【狂った水の精霊王】

 推定ランク12。

 

【狂える精霊王】

 ランク12。魔素に汚染された魔力の塊。狂っているため、小指の爪の先ほどの理性すらもたない。

 

【ジャイアントギルマン】

 推定ランク12。

 

【ギガントフライングシャーク】

 推定ランク12。砦すら噛み砕く海の暴食王と言われる。

 

【ケイオスバジリスクキング】

 推定ランク13。別々の動物の部位を身体から生やしたキマイラの変種や、無数の眼を持つ。

 

【イエティ】

 ランク6。

 

【イエティメイジ】

 ランク8。

 

【イエティバーサーカー】

 ランク9。白い体毛に覆われた雪男のような見た目。

 

【デーモン】

 デーモンは穢れた魔力が集まり、それに魂が宿って肉体を持った存在だ。他の魔物はどれ程奇妙な種族でも生物的な欲求や本能を持つが、デーモンにはそれは無い。

 眠らず、物を食べず、繁殖もしないまま寿命も迎えず永遠に生きる事が出来る。それらの行為が出来ない訳ではないが、デーモン達にとってそれはただの娯楽でしかない。

 そのためデーモンは自身の命すら戯れに手放す事が珍しくない。特に上位のデーモンほどその傾向が強く、命惜しさに降伏し、逃げる事はまず無い。

 種族的な特性を持つ魔人族でなければテイム出来ないのも、そうした非生物的な価値観故だ。

 最下級のレッサーデーモンでもランクは6と強力。

 

【グレーターデーモン】、【ラーヴァデーモン】、【フロストデーモン】等

 ランク7。武術や魔術を使いこなす狡猾さに、厄介な特殊能力を幾つも持っているのが最たる特徴だ。【詠唱破棄】で発動する魔術の数々、特殊な毒、聞いた者の精神を苛む咆哮、高い再生能力に、短時間の透明化等様々だ。

 ランクアップ後にはランク8の【グレーターサンドデーモン】やランク9の【デーモンジェネラル】、ランク10の【アークデーモン】や【ナイトメアデーモンウィザード】、その群を統率するランク11の【デーモンロード】や、更にそれらを統率するランク12の【アークデーモンロード】等。

 

【アークソードデーモン】

 ランク10。手首から先が刃と化している両腕、ナイフのように鋭い鉤爪の生えた両足、小さな刃が連結したような形状の尻尾を持つ。

 

【エンシャントアークデーモン】

 ランク12。邪神に匹敵する。

 

【ウェンディゴ】

 推定ランク7~8。

 

【ポイズンウェンディゴ】

 ランク9。一見イエティの親戚のような外見をしているが、実際はデーモン系の魔物であるウェンディゴの上位種。

 

【ジャックフロスト】

 推定ランク8~9。雪ダルマの形をしたデーモン。

 

【インプマウス】

 ランク1。見た目は赤い目をしたただのネズミ型のデーモン。ネズミがデーモンに転生して発生するようだ。(つまりヴァンダルー以外発生理由がない)

 

【リトルデビルマウス】

 ランク2。

 

【デビルマウス】

 ランク3。

 

【デビルマウスチーフ】

 ランク4。普段は体長20センチ程だが、一時的に体長160センチになることができ、その状態では成体のグリズリーや虎と互角に戦う事ができる。【巨大化】しなくても、人間の指くらいは強靭な前歯と顎の筋肉によってスナック菓子感覚で切断することが可能。

 家猫も山猫も、もはや彼にとって恐れるに値する存在ではない。

 

【ストーンゴーレム】

 ランク3。石でできたゴーレム。

 

【ロックゴーレム】

 ランク4。岩でできたゴーレム。

 

【アイアンゴーレム】

 ランク5。鉄でできたゴーレム。

 

【『死鉄』ゴーレム】

 ランク7。流体金属である『死鉄』でできたゴーレム。形状はほぼスライムである。

 

【アダマンタイトゴーレム】

 ランク10。

 

【ミスリルゴーレム】

 ランク10。

 

【アダマンタイトジャイアントゴーレムナイト】

 ランク12。

 

【ミスリルスタチュー】

 ランク10。

 

【オリハルコンデビルスタチュー】

 ランク13。オリハルコン製のデーモンの姿をしたゴーレム。

 

 

【擬態人間】

 神代の時代に起きた、勇者ベルウッド率いる勇者軍と、魔王軍との戦いを記した伝説にのみ記される魔物。

 人間の姿形、声を真似、ほぼ完ぺきな擬態を行う事が出来る。また、魔物は就けないはずのジョブに就く事が出来たとも記されている。

 ただ、擬態人間は主にスパイ等の諜報活動や暗殺に用いられ、擬態さえ見破れば強敵ではなかったと記されている。

 また、実際には巨人のように極端に巨大な種族以外の亜人型の魔物にも、化ける事が出来る。

 また、擬態人間はゼーゾレギンの封印を守る一族を名乗って細々と存在し続けていた。

 ランクは1、高くても2でその能力と知能の高さから考えると異常に低い。これは、擬態人間がジョブに就く事が出来る副作用的なものの結果か、人間に擬態する事を最優先する生態の為に魔物としての強さを最初から捨てた存在として、邪神に作られた結果かもしれない。

 何時の間にか姿形だけではなくスキルも奪う事が出来るようになったが、その手段は対象を生きたまま捕食すると言う行為であるため、「魔物に対して警戒し、注意する事」と言う普通の対処法を取るしかない。(指一本や、肉片や血を少し捕食された程度では、スキルは奪われない)

 なお、奪えるのはスキルだけで、能力値はあくまでもその擬態人間の物になる。

 怪力自慢の大男を捕食し、大男が持っていた【筋力増強】スキルを奪い、大男の姿に擬態しても、能力値自体は擬態人間のものなので、スキルで強化しても見かけ倒しの筋力にしかならない、と言う事もある。

 またスキルの取り戻し方は不明。……スキルを奪われた者達は、全員捕食されると同時に死ぬか、その直後は生きていても両手足の内一本や、内臓の幾つかを奪われた対象を擬態人間が生かしておかないためだ。

 奪われたスキルの再取得も同様の理由で不明だったが……ヴァンダルーによって可能だと判明した。

 

【ホムンクルス】

 【錬金術】によって創られた人工生命体。厳密に言えばゴーレムやライフデッドもそうなのだが、ホムンクルスの場合鉱物や死体等の素材に生命を吹き込むのではなく、生命を人為的に誕生させるため人工生命体と呼ばれる。

 培養装置の中から出ると生命を維持する事が出来ず、胎児に似た姿のものはホムンクルス。対して培養器の外に出る事が出来る、人間の大人(十代半ばの少年少女から老人まで)そっくりの姿のホムンクルスはヒューマノイドホムンクルスと呼ばれる。

 ただ、並の錬金術師では人間そっくりなヒューマノイドホムンクルスを創る事は出来ない。そのためには高額な素材と、卓越した技術力か、ホムンクルスをこの世に生み出したとされる邪悪な神々との契約や、加護が必要となる。

 そして作成の際に必要な資金は、オルバウム選王国の場合素材の調達だけで百万バウム以上かかると言われている。

 ただし、人造の人間を創りだす事から、命を弄ぶ行為であるとしてアルダ神殿と、一部のヴィダ神殿はホムンクルスの創造を厳しく非難しており、多くの国で法律によって禁止している。

 また魔物と分類されているが、それは便宜上であり、魔境やダンジョンで自然に発生する事はない。そのため冒険者ギルドでホムンクルスの討伐依頼や、素材の採集が依頼される事はない。

 ……法を犯した錬金術師の討伐や逮捕を依頼される場合はあるが。

 ホムンクルスのランクは低く、特殊能力を持っている事も少ない。ホムンクルスは人造の人間であるため、人間に似せて作られているためだ。ただし、経験を積んだヒューマノイドホムンクルスの中には高度な魔術を唱える事が出来る者がいたと文献に記されている。

●●●●以下、ルチリアーノ著●●●●

 ガルトランドのホムンクルス達は、神がその試行錯誤の末に完成した存在だけに本物の人間に限りなく近い。外見は人種、ドワーフ、エルフの三タイプに分かれており、外見だけではなく能力値もそれらしくなっている。例外は魔術の適性で、どのタイプのホムンクルスも人種と同じように全ての属性の適性を持つ可能性がある。

 ヒューマノイドホムンクルスの場合のランクは2で、その後ハイヒューマノイドホムンクルス、エルダーヒューマノイドホムンクルス、とランクアップしていく。しかし、幾らランクアップしても姿は変わらないようだ。

 また、ランク4のエルダーヒューマノイドホムンクルス以降はランクアップしないようだ。以降はジョブチェンジを重ねて成長していく事になる。

 ガルトランドのホムンクルス達は温厚で理性的であり、また高い知識を有している。地底世界で暮らしているため外の世界の事に疎いが、それは閉鎖的な場所で暮らしていた為で彼らの能力が人間に対して劣っている訳ではない。

 彼らを見た後地上のチンピラやゴロツキ、山賊の類を見ると、どちらが本物の人間か分からなくなりそうだ。

 

【邪神の依り代】

 ランク15。人と見分けがつかないほどの完成度を持つ邪神の依り代。

 

【大邪神の寄り代】

 ランク16。

 

【人工精霊】

 推定ランク13~14。グドゥラニスが【人工精霊創造】を持つ【シャーマン】の守屋幸助のゴーストに、ヴァンダルーの【神霊魔術】や【精霊魔術】と同じ要領で魔力を渡し、チート能力を発動させたことで出現した人工精霊は六体。

 

 炎と死の人工精霊、翼と長い尻尾を持つ悪魔の姿の『マラコーダ』。

 

 水と死の人工精霊、魚の下半身を持つ美女の姿の『ヴェパール』。

 

 大地と死の人工精霊、頭部も四肢も無く、ただただ無数の目を持つ巨大な『太歳』。

 

 風と死の人工精霊、背に翼を生やした豹の姿の『パズス』。

 

 光と死の人工精霊、白い翼を生やし慈母の如き頬笑みを浮かべた女神のような姿の『グノーシス』。

 

 死の人工精霊、黒い衣を纏った白い人影にしか見えない『グドゥラニス・シャドー』。

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