ようこそ人間讃歌の楽園へ   作:夏葉真冬

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彼らは寡黙少女に声をかける。

 

 

 

調査開始から数日経過した夜、一同は進捗を報告すべく集まった。

場所は以前中間テストの祝勝会を開いた綾小路の部屋である。

当たり前のように溜まり場として利用されている現状に、綾小路はもう諦めたようで何も言わない。

 

「で、なんか進展はあったのか?」

 

調査に参加することが出来ない須藤はこういう場でしか進捗状況を聞けないため、一同に状況を聞いた。

 

「全くない。目撃者は1人も出てこねぇよ」

 

「つーか、本当に目撃者なんているんだろうな?」

 

池と山内は全く進展のない現状に疲れ始めていた。

学校からの通達に加え、自発的に聞き込みを行なっても尚、目撃者はおろかその情報さえ手に入る気配がないのだから。

 

「須藤~、マジで誰かに見られたとか気づかなかったのか~?」

 

「人の気配みたいなのは感じたが、それが本当かどうかは正直分からねぇよ」

 

須藤も誰かに見られた気がするだけで、それが本当かどうかは判断つかないらしい。

その言葉に一同の間に一層重い空気が立ち込める。

 

「帆波ちゃんに頼んでBクラスの人にも聞いてもらったけど、こっちも収穫はなかったよ」

 

「そうか......そうなると、方向性を変えるべきだね」

 

柚椰の発言に櫛田が頷く。

 

「実は私も同じこと思ってたんだ。例えば、目撃者を目撃した人を探すとか」

 

「事件当日、特別棟に入っていく人間を見た人間を探す、ということかな?」

 

「うん、どうかな?」

 

櫛田の案は悪くないものだった。

特別棟という場所は、普段から生徒の出入りが多くない。

しかし、その入り口は人目につく場所にある。

つまり事件があった時間帯に特別棟に入って行った人間を見たという証言が出れば、目撃者に辿り着けるということだ。

 

「来週の火曜がデッドラインである以上、あまり時間はない。その線で動くしかないな」

 

綾小路は現状を考えて櫛田の案に賛成した。

明日は木曜日。

来週の火曜日に学校側が処分を決定すると言っている以上、それまでになんとしても証拠を揃えなければならない。

土日になれば学校はないため、情報を聞いて回ることも容易ではなくなる。

皆が難しい顔をしていると、玄関のチャイムが鳴った。

証拠集めに参加しており、今この場にいないのは1人だけだ。

部屋の主人である綾小路がドアを開けると、案の定訪ねてきたのは堀北だった。

 

「遅くなったわ。それで、何か進展はあったのかしら?」

 

遅れて来た堀北は、皆から進捗状況を一通り聞いた。

そして櫛田が提案した次の作戦を聞くと、彼女は硬い表情で考え込んでいた。

 

「プランとしては悪くないわ。無作為に動き続けるよりは考えを変えて動くのもアリね」

 

堀北は櫛田の作戦には概ね肯定的のようだ。

残り日数が少ない中、決してベストな選択とは言えないが、ベターであることは確かだった。

 

「ところで堀北、お前は何か収穫があったのか?」

 

綾小路はまだ堀北が報告を行なっていないことから、何か情報を得たのではないかと当たりをつけていた。

 

「そうね、せっかく案を出してくれた櫛田さんには悪いけれど、目撃者の見当はついたわ。

 須藤君の事件を目撃した人物は確かに存在していた。それもかなり身近に、ね」

 

堀北が持ってきた情報は、想像よりも遥かに大きなものだった。

存在するのかすら定かではなかった目撃者を既に見つけたというのだから大手柄だ。

 

「マジかよ堀北ちゃん!」

 

「目撃者の見当がついたって......それ本当か?」

 

池と須藤は喜び半分驚き半分といったリアクションだった。

他の面々も、信じられないといったようすで驚きを隠せていない。

 

「今回の事件、その目撃者の正体は......佐倉さんよ」

 

堀北の口から思いがけない人物の名前が飛び出した。

 

「佐倉さんって、同じクラスの......?」

 

山内と須藤は顔を見合わせていた。

堀北が口にした名前に聞き覚えがないのか、誰だそいつはと言わんばかりの様子だ。

 

「どうしてそう言い切れるんだ?」

 

「以前教室で目撃者の話をしたとき、彼女は一瞬だけど目を伏せたのよ。

 多くの生徒が櫛田さんや平田君、軽井沢さんを見ていた中、たった1人だけ。

 自分に関係のないことなら、そんなリアクションはしないはずよ」

 

堀北は調査開始初日の教室での一幕から、既に絞り込みを行っていたのだ。

 

「つまり、佐倉が目撃者の可能性が高いってことか」

 

「いいえ、佐倉さんが目撃者で間違いないわ。さっき直接確認してきたもの。

 認めはしなかったけれど、反応からして彼女で間違いないでしょうね」

 

どうやら堀北は堀北なりに独自で動いていたらしい。

 

「なんだかんだ言って、堀北ちゃんも須藤のために頑張ってたってことか!」

 

「堀北......」

 

大きな進展を齎した堀北に須藤は感動しているようだ。

普段口喧嘩ばかりしている2人だが、その間には確かな友情があったのだと感激しているらしい。

 

「何度も言うようだけど、私は貴方の友達ではないわよ須藤君」

 

「お前は黛以外は断固として友達と認めねぇ呪いでもあんのか!?」

 

未だ友達とは認めない鉄壁の堀北に須藤がつっこんだ。

 

「っていうか、堀北ちゃんに友達認定されてる黛ってマジで何なの!?

 黛、お前堀北ちゃんに何したんだよ?」

 

「え、別に何も?

 最初は断固拒否って感じだったからひとまずお試し期間ってことで始めたんだよ。

 そんで5月頭くらいに、認めてあげるわって言ってくれたから正式にお友達になったって感じ」

 

「Oh!全く理解不能!間の過程が全カットすぎて分からんちん!」

 

柚椰の説明がざっくりしすぎているためか池のリアクションがおかしなことになっている。

しかし結局のところ、どうして堀北が柚椰にだけ心を許しているのかについて明確な答えはないのだ。

なし崩し的に友達となった2人だが、堀北が本当に嫌ならばとうに拒絶していたはずなのだ。

柚椰が人の懐に入り込むのが上手いからか、堀北にとって彼がメリットを齎す存在だからか。

答えは周りにも、堀北本人にも実のところ分からない。

 

「黛君のことはもういいでしょう。今は佐倉さんの話じゃなかったかしら?」

 

これ以上根掘り葉掘り聞かれたくないのか、堀北は強引に軌道修正を行った。

彼女の言うことも尤もだったからか、皆は本題へ戻った。

 

「目撃者が見つかったのは嬉しいけどよ、佐倉って誰だ?お前ら知ってるか?」

 

顔と名前が一致しないのか、須藤は佐倉がどういう生徒か分からないようだ。

見かねた柚椰がヒントを出した。

 

「須藤の右斜め前。眼鏡かけたおさげの女子だよ」

 

「あん?あー、そんな奴居たような居ないような......」

 

柚椰のヒントを聞いても尚、須藤はいまいちピンと来ていない。

すると今度は池がヒントを出してきた。

 

「じゃあアレだよ。クラスで1番胸の大きい子って言えば分かるか?

 やたら胸の大きい子いるじゃん」

 

「あー、居たなそういえば」

 

あんまりなヒントだったが結果として須藤は思い当たったようだ。

しかし、そんな特徴の出し方をすれば、池がどういう目で見られるかはお察しの通りである。

 

「ダメだよ池君、そんな風に覚えたら。可哀想だよ」

 

「不潔ね」

 

ご覧の通り、この場にいる女性陣である櫛田と堀北からは大ブーイングである。

 

「や、やや、違うんだって櫛田ちゃん。堀北ちゃんもドン引かないで!?

 これはアレだよ。決して疚しい気持ちで言ったんじゃなくて。

 ほら、背の高い男子とかってざっくりイメージで覚えたりするじゃんよ?

 同じように身体的特徴を的確に捉えただけでさ!あ、綾小路なら分かってくれるだろ!?」

 

「いや、流石に今のヒントは俺も無いと思うぞ。

 俺が女子なら間違いなく2人と同じ反応をすると思う」

 

池は綾小路に助けを求めるが、その手は振り払われた。

 

「じゃ、じゃあ黛!お前なら分かってくれるよな!?」

 

「......まぁ、池だからね。仕方ないと思う。うん」

 

柚椰は視線を逸らしながらそう言ったが、それはフォローではなく死体蹴りである。

これによって男子からの援護は望めないということが決定づけられた。

 

「クソぅ!違うんだ、違うんだよぉ!あんな地味な子、全然好きじゃないし!

 勘違いしないでくれぇ!」

 

最早女子たちの信頼は地に落ちたという現実に打ちひしがれ、池は泣き崩れた。

 

「最低な池君はひとまず置いておいて、佐倉さんの話に戻りましょうか」

 

「容赦ない死体蹴りだな堀北」

 

堀北の手加減なしの罵倒に綾小路は苦笑いしている。

 

「後は佐倉さんがどこまで知ってるかだよね。その辺はどうかな?」

 

「それは本人に確かめるしかないわね」

 

「今から佐倉の部屋行けばいいんじゃね?時間もないしさ」

 

山内がそう提案した。

無難な案に見えるが、いきなり訪ねても相手がいい顔をしないのは明白だろう。

 

「じゃあ、私ちょっと連絡してみるね」

 

櫛田はクラス全員の連絡先を知っている。当然佐倉も例外ではなかった。

20秒ほど端末を耳に当てる櫛田だったが、首を振りながら操作を終えた。

 

「ダメ。出なかった。後でまたかけてみるけど正直微妙かな」

 

「微妙って?」

 

「連絡先は教えてもらえたんだけど、よく知らない私に連絡されても迷惑に感じるかなって。

 実際何度か話しかけてるけど相手にされてないみたいだから」

 

つまり櫛田がコンタクトを試みても、相手がそれを拒否する可能性があるということだ。

 

「初期の堀北ちゃんみたいな感じってこと?」

 

「その認識は甚だ遺憾なのだけれど」

 

堀北が無遠慮な発言をかます池を睨む。

 

「佐倉さんは人見知りとか、そんな感じだと思うな。私の見たところ」

 

「そうさな......正直、目撃者の候補には1番上がってほしくなかったタイプだね」

 

柚椰は腕を組みながらそう言った。

彼のその発言に綾小路が尋ねた。

 

「どういうことだ?」

 

「あの手のタイプはとにかく目立つことを嫌うんだよ。

 何よりも人目に触れないことを最優先事項として生きてる。綾小路の上位互換みたいな感じだ」

 

「.....俺、黛からは佐倉みたいに見られてるのか?」

 

柚椰にそんな風に思われていたとは知らず、綾小路は少し傷ついていた。

 

「堀北みたいに興味がないことにはとことんドライってタイプじゃない。

 むしろ事件を目撃してるんだから、関係ない振りは出来ない。

 無視し続けることを何とも思わないほど冷たいわけじゃないが、それ以上に誰かと関わることを避ける。

 罪悪感や後ろめたさよりも、とにかく目立つことを避ける。

 佐倉みたいなタイプを懐柔するのは、正直容易じゃないよ」

 

「黛君にそこまで言わせるってことは確かに一筋縄じゃいかなそうね」

 

綾小路同様名前を出されているにも関わらず、堀北はあまり気にしていないようだ。

むしろ自分のことを理解してくれていると思っているからか、心なしか誇らしげな雰囲気すらある。

 

「なんか面倒くせぇなー。ほんと、宝の持ち腐れだよな。これが」

 

山内はそう言いながら胸元に両手を持っていって、わさっと動作を見せる。

 

「そうそう。乳だけはスゲェデカいんだよ。あれで可愛けりゃな~!」

 

先のことを全く反省していないのか、再び池がデリカシーのない発言をかます。

そして案の定、櫛田は苦笑い、堀北はゴミを見るような目で見ていた。

 

「いや、佐倉は可愛いと思うよ?

 顔伏せてることがほとんどだから気づかないと思うけど、実際かなり整ってる」

 

柚椰がシレッとそんなことを言ったからか、池と山内がすぐさま食いついた。

 

「マジで!?っていうか顔しっかり見たのかよ黛!」

 

「どんな顔だった!?美少女か!?」

 

「君たち2人は、いちいち圧が凄いんだよ圧が」

 

必死な形相で詰め寄ってくる2人に柚椰は引いていた。

 

「あはは......黛君は観察は得意だからね」

 

櫛田は乾いた笑いを漏らしていたが、その表情は少し不機嫌そうだ。

柚椰が佐倉の容姿を褒めたのが気に食わなかったのだろうか。

 

「むぅ……」

 

堀北も口には出さないものの、どこか不満気だ。

親友である自分の容姿は褒めたことすらないのに赤の他人は褒めるとはどういう了見なのだろうか、とでも言いたげだ。

 

「とにかく、明日まずは私1人で聞いてみるね。大勢で話しかけても警戒すると思うし」

 

「それがいいだろうな」

 

そこで話し合いは終了し、報告会はお開きとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後、櫛田はホームルームが終わると同時に席を立った。

そして静かに帰る準備をしている佐倉の元へ。

櫛田にしては珍しく緊張気味な様子だった。

池や山内、そして須藤も話は気になっているからか、遠目から様子を伺っている。

 

「佐倉さんっ」

 

「......な、なに......?」

 

眼鏡をかけた猫背の少女は気怠そうに顔を上げた。

声をかけられるとは思っていなかったからか、どこか慌てている。

 

「ちょっと佐倉さんに聞きたいことがあるんだけどいいかな?須藤君の件で──」

 

「ご、ごめんなさい、私......この後予定あるから......」

 

明らかにバツの悪そうな顔をして佐倉は視線を逸らした。

誰かと話すのが得意じゃない。あるいは好きじゃないといった空気がありありと出ている。

 

「そんな時間取らせないよ?大切な事だから話をさせて欲しいの。

 須藤君が事件に巻き込まれた時、もしかしたら佐倉さん近くにいたんじゃないかって」

 

「し、知らないです、堀北さんにも言われたけど、私全然知らなくて.......」

 

おどおどとしながらも、きっぱりと否定する佐倉。

櫛田も嫌がる素振りを見せる佐倉に対し、強引に話を聞く真似はしたくないのだろう。

少し戸惑うような、困ったような顔を作るがすぐに笑顔に戻す。

それでもここであっさり引き下がるわけにはいかないのだろう。

彼女が須藤の処遇を大きく左右する存在かもしれないのだから。

 

「もう.......いいですか、帰っても......」

 

そう言う佐倉は明らかに挙動がおかしかった。

単に人との会話が不得意というだけではなく、何かを隠しているように見える。

彼女は利き手を隠しながら、櫛田と視線を合わせようともしない。

人と目を合わせるのが苦手な場合でも、ある程度相手と目を合わせようとするものだが、佐倉は櫛田の方に顔を向けようともしない。

異性相手ならまだしも同性、それも形式上でも連絡先を交換している相手である櫛田に対してその態度は不自然という他なかった。

 

「今から少し時間取れないかな?」

 

「ど、どうしてですか?私、何も知らないのに......」

 

櫛田はなんとか佐倉に食い下がるが状況は好転するどころか悪化している。

不自然な会話のやり取りが長引けば長引くほど、必然的に周囲の注目を集めてしまう。

ただでさえ人見知りである佐倉にとってこの状況はますます心を閉ざしてしまうことは明白だった。

 

「私、人付き合いが苦手なので.......ごめんなさい」

 

案の定、佐倉は櫛田を全く寄せ付けようとしない。

人との距離を詰めるのが上手いはずの櫛田が悪戦苦闘している。

 

「厳しいわね。彼女が説得に失敗するようだと」

 

2人のやり取りを傍観していた堀北が綾小路にそう言った。

彼女の言う通り、このクラスにおいて櫛田以上に佐倉と会話ができる人物はいない。

櫛田は人付き合いが苦手な人間とも、自然と話せてしまうような空間を作り上げる。

しかし、佐倉はどうしてもその空間に入ろうとしない。

むしろ彼女の今の態度は櫛田から逃げようとしているとさえ思えた。

それを裏付けるように、彼女は最初に口にした『予定があるから』という言葉をもう使っていない。

本当に予定があるのであれば、それを繰り返すはずなのだ。

櫛田から距離を取るように、佐倉は荷物を纏めて立ち上がった。

 

「さ、さよなら」

 

話を切り上げられないと判断したのか、彼女は逃げる選択をしたようだ。

机に置いてあった彼女の私物と思われるデジカメを握りしめて佐倉は歩き出す。

その時、同じく教室を出ようとしていたであろう柚椰とぶつかってしまった。

 

「あっ!」

 

「おっと」

 

佐倉の手から零れ落ちたデジカメが床に叩きつけられて高い音を出す。

同じように柚椰もまた、肩にかけていた鞄の中身を豪快にぶち撒けてしまった。

 

「ご、ごめんなさいっ!」

 

自分のデジカメもそうだが、ぶつかった相手が荷物をぶちまけたことに驚いて佐倉は柚椰に慌てて謝罪する。

オロオロしながら頭を下げる佐倉に柚椰はカラカラと笑った。

 

「いいよいいよ、気にしなさんな。それより怪我なかったかい?」

 

「う、うん......平気、です......」

 

話したことのない柚椰に対してオドオドしながら佐倉は返事をした。

 

「いやー、豪快にぶちまけちゃったねー」

 

柚椰は全く気にしてないといった様子でそそくさと床に広がっている自分の私物を拾って鞄に戻していく。

ノートや教科書、筆記用具などといった勉強道具を次々拾っていき、最後にデジカメを手に取った。

 

「っと......これは」

 

「わ、私のですっ!」

 

柚椰がデジカメを手にしたので慌てて佐倉が自分の物だと申し出た。

 

「そっか、はい」

 

「あ、ありがとう、ございます.......」

 

佐倉はデジカメを受け取ると、急いで動作確認を始めた。

落としたショックでもしかしたら壊れてしまったかもと不安になっていたようだ。

しかし電源ボタンを押すと、すぐにカメラは起動した。

 

「よ、良かった......壊れてなかった......」

 

佐倉はデジカメが起動したことでほっと胸を撫で下ろしていた。

 

「ご、ごめんね佐倉さん、私が急に話しかけたから......」

 

「いや、櫛田は悪くないだろ。周り見てなかった俺が悪かった」

 

「2人は悪くない、です......私の不注意ですから......さよなら」

 

2人にそう言い残して、佐倉は足早に教室を出て行ってしまった。

結局説得に失敗してしまったためか、櫛田は悔しそうに見送っていた。

 

「どうやら説得は失敗っぽいね」

 

「うん......」

 

柚椰の言葉に櫛田は力無く頷いた。

 

「まぁ、日を改めてまた声をかけてみるしかないだろうね」

 

そう呟くと、柚椰は上着のポケットに手を入れた。

 

 

 

 

 

 

そこには、()()()()()()()()()()()()()()()()()デジカメが入っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがきです。
堀北ちゃんの友達の定義は実際本人にも分かってなかったりします。

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