SCPオブジェクトたちのコナン生活   作:菅野アスカ

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SCP-2737 - A Dead Lamprey
著者 Metaphysician
http://www.scp-wiki.net/scp-2737
http://ja.scp-wiki.net/scp-2737

SCP-105 - "Iris"
著者 Lt Masipag
http://scp-wiki.net/scp-105
http://ja.scp-wiki.net/scp-105



聞き手 写真家

えっと、私の話が聞きたいのですか?

はい、わかりました。話させていただきます。

 

私はニーナ・ランバート。かつて与えられた名前は、SCP-2737といいます。

かつての私は、1匹の死んだヤツメウナギでした。ただの死骸ではなく、見た人に「死について深く考え、その意味を感情と理性によって受け止める」ことを強制する認識災害のベクターでした。

 

前世の時点ですでに死んでいた私なのですが、なぜか「転生」というものを果たしました。不思議なものです。

確かに、生き物ではありました。私を見た人々の、苦しい独白を聞いた覚えもございますから、朧気ながらも意識らしきものもあったのでしょう。けれど、私は死んでいたのです。死んだ直後ではなく、死んでSCiPになってから転生するとは、おかしなこともあるものです。

 

ですが、まあ、転生してしまったものは仕方がないし、それなりに楽しく人間生活を送っています。同じような境遇の、元SCiPの方々とも出会いました。

今日は、そのうち1人、アイリスさんとのやり取りをご紹介させていただきます。…と言っても、チャットですが。

 

アイリスさんからのメッセージ→『』

私からのメッセージ→「」

で、表しますね。

 

『飛行機着いた~?』

「着きました!結構揺れるんですね…」

『ちょうどそっち天気悪いみたいだし、仕方ないわよ』

「雨具持って来るの忘れたので、コンビニで買うことにします」

『だからあんなに確認しておきなさいよって言ったのに…』

「確認大事ですね」

『ところで、どこに行くの?』

「あの、行く前にも言いました…。米花町というところですよ」

『ごめんごめん。ちょっと待ってねー、食べ〇グ見るから。そっちお昼でしょ?』

「そういうそちらは真夜中でしょう?やめておいたほうがいいのでは?」

『時すでに遅しorz お腹すいたからおやつなう』

「太りますよ」

『いいのよその分消費するから。あ、ポアロっていう喫茶店がおいしいらしいわよ?おすすめはハムサンドだって』

「ああ、そこなら夏海ちゃんにお勧めされました。なんでも、同じSCiPの方が働いているとかで」

『へえ、そうなのね』

「せっかくだから行ってみます。でもその前に、ホテルにチェックインしないと。ポアロに着いたら連絡しますね」

『はーい』

「…寝ちゃってもいいんですよ」

『だが断る』

 

「ポアロなうです。メニュー、結構たくさんあるみたいです」

『へー、何頼む?』

「ここはやはり、おすすめされたハムサンドを」

『うらやましい~。私もそっち行く用事があったらな~』

「観光ではなくお仕事で来てるんですけど(´・ω・`)」

 

「ハムサンドおいしいです(´~`)モグモグ」

『こ っ ち は 夜 中 よ』

「画像ないからセーフということで」

『アウトよ!!!明日の朝食はハムサンドに決定!!!』

「旦那さんお手製ハムですね、わかります」

『あいつ、いけ好かないけど家畜育てるのはうまいのよね…まあ、だから牧場経営やってるんだけど』

 

「さ、さささささ殺人事件なう」

『はい?』

「えっと、その、私の近くの席に座ってた人が倒れて、死んじゃってて」

『とりあえず落ち着きなさいな』

「私も疑われてるどうしよう」

『落ち着きなさいって』

 

「解決した…」

『よかったわね』

「それにしても、探偵さんってすごいんですね。あっという間に解決しちゃいました」

『探偵がいたの?』

「はい、バイトさんの本業が探偵さんだとかで」

『運がよかったわね』

「全くです」

 

 

「ポアロ」でバイトをする探偵さん、というのもなんだかできすぎなような気がしないでもないですが、上に探偵事務所が入っていると聞きましたし、そこの方だったのかもしれません。

ハムサンド、とてもおいしかったので、ぜひまた行きたいものです。




SCP-2737
女性。推定年齢28歳。
茶髪でセミロング。茶色の目。
ある孤児院の前に出現、そのまま育てられ、高校に入ると同時に自立。
能力オンオフできるようになったやつその7。能力を利用して心療内科医をやっている。
人間としての名前は「ニーナ・ランバート」
2737→27→ニーナ
Lamprey→Lambert

SCP-105
女性。推定年齢24歳。
金髪碧眼の美人。
ある子供のいない夫婦の家に出現。高校で現在の夫と出会い、卒業後にゴールイン。現在は夫が経営している牧場の手伝いをしつつ写真家をやっている。
人間としての名前は「アイリス・ビアス(旧姓トンプソン)」

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