SCPオブジェクトたちのコナン生活   作:菅野アスカ

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☆9評価をしてくださった参首さん、爆弾さん、hutagoさん、☆◯さん、
☆8評価をしてくださったARIAHALOさん、ビーフステーキさん、
☆6評価をしてくださったコナユキさん、
ありがとうございます!

久しぶりに夏海ちゃんサイドになりました。
この子一応主人公なんです。はい。

電話の声は【】で表記します。


SCP-076 - Able
著者 Kain Pathos Crow
http://www.scp-wiki.net/scp-076
http://ja.scp-wiki.net/scp-076

SCP-682 - Hard-to-Destroy Reptile
著者 Dr Gears
http://www.scp-wiki.net/scp-682
http://ja.scp-wiki.net/scp-682

SCP-050 - To The Cleverest
著者 AdminBright
http://www.scp-wiki.net/scp-050
http://ja.scp-wiki.net/scp-050

SCP-1955-JP - やさしい子
著者 rkondo_001
http://ja.scp-wiki.net/scp-1955-jp

ワクチン接種行ってきました
副反応は軽めでしたが迷走神経反射起こしました
皆さん、注射の日取りが決まったら早寝早起きを心がけ、カフェインを控え、当日は朝ごはん食べていきましょう
最長で朝5時まで夜更かしして昼過ぎに起きるとかいう生活で自律神経が乱れまくってる作者とのお約束です


物理最強 人型最強 悪戯好き やさしい子

今日は日差しが暖かくて、とても心地いい。風も冷たくないし、優しい。

こんな日は、外に出て…そうだな、緋音ちゃんがバイトしてる喫茶店にでも行こう。緋色のフライドチキン食べて、お茶飲んで、小説でも読みながらゆっくりしたいな。

 

「…って、思ってたんだけどねえ」

【何か言ったか?】

『ううん、何にも』

 

慣れ親しんだ英語で返す。

憂鬱な気分の原因は、この電話の相手…アベルである。

人型オブジェクト最強。公式チート。財団の物理でやべーやつツートップの片割れ。いくらか弱体化して、ついでに若干性格も丸くなってはいるみたいだけど、ぶっちゃけこいつに勝てる奴はどこぞのトカゲくらいしか知らない。

 

【それで、あのヤツメウナギはちゃんとそっちについたんだな?】

『ニーナさんな?大丈夫大丈夫ちゃんと着いた』

【そうか。ならいい】

 

ニーナさんもSCiP仲間。今は確か、精神科医だったかな?

アベルの嫁さんであるアイリスちゃんと仲が良くて、そのつながりで知り合い、今は我が家に泊まっている。泊まる予定だったホテルが、出発の前日、ごたごたで休業することになってしまったそうな。稲美の話し相手になってくれるからいろいろと助かる。

 

『てか、なんでそれをアイリスちゃんじゃなくてアンタが聞いてくるわけ』

【アイリスのスマホが壊れたからだが?】

『あ、そう…』

 

壊れた原因はこいつなんじゃないかと、口に出したら確実に半殺しじゃすまなさそうなことを思いつつ、アイスティーに口をつける。

 

『で、用件はそれだけ?』

【いいや。いいニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?】

 

…悪い、ニュース?

 

『クソトカゲが解放されたとかいうんじゃないだろうね?』

【そりゃすばらしいニュースだな。違うが】

『私は悪いニュースのつもりで言ったんだけどな…まあいいや。あとでがっかりするの嫌だから、悪い方から』

【そう言うと思ったぜ】

 

いくら何でも、クソトカゲ解放よりひどいニュースなんてそうそうないだろう。…いや、きらいきらい星あたりが来たらまずいか。

 

【じゃあまず悪いニュースだが、SCP-050がそっちの何とかいう組に裏オークションで競り落とされたらしい】

『…ちょっと待って、あれ元々、どこぞの黒い連中のじゃ…』

【持て余して売り飛ばしたならまだいいが、知ってて利用するために売ったとしたらまずいよなあ?】

 

 

お得意のにやにや顔が目に浮かぶようである。

 

『で、いいニュースは』

【競り落としたとこが昨日壊滅した】

『悪いの2つなら初めからそうと言え』

 

何がいいニュースだ。これ、絶対SCP-050の行方わからなくなってるだろ。

 

【まあ、そういうわけだ。しっかりやれよ】

『はいはい』

 

電話を切り、フライドチキンをかじっていたら、近くで子供の声がした。

 

「わあ、ワンちゃん!」

「あ、駄目よ、人の盲導犬に勝手に触っちゃ…」

 

この声は、えっと、夏海の同級生と…ここの常連の女子高生だったかな?

 

「すみません…」

「いえ、大丈夫です」

 

ちょうど、フライドチキンも食べ終わるところだし。

 

「ショウ、行くよ」

 

声をかけると、盲導犬…ショウは、(たぶん)尻尾を振って私の歩みに合わせて歩き出す。

本当に、この子は優しい子だ。




SCP-076
男性。推定年齢28歳。
刺青がないのを除けばほぼ報告書の見た目通り。まあまあ美形。
兄弟そろってとある牧場に出現し、経営者に引き取られて育てられた。
アイリスとは夫婦。学校で再会した。
兄貴とはいまだに仲悪いけど、今ののんびりした生活も悪くないとは思っている。ただし、ストッパー(アイリス)が無くなると何しでかすかわかったもんじゃない。過去に何度かアメリカンポリスのご厄介になっている。たまに兄とガチ喧嘩(喧嘩の域にとどまっていない。お兄ちゃんは立ってるだけ)をしていたり。
好物はピザ。
人間としての名前は「アベル・ビアス」
牧畜つながりで(というかこれしか思い浮かばなくて)アンブローズ・ビアスより。

SCP-682
所在不明。アベルたちを含む一部のオブジェクトは現状を知っており、どこぞの無限残機博士が一緒にいるらしいが…?

SCP-050
今回も普通に彫像。
だってそっちの方が楽しいから。

SCP-1955-JP
雄。推定年齢1歳。
かつての姿によく似たわんわんお。オオカミじゃないよ、オオカミ犬だよ。もう痛いことないよ。
酩酊街(この世界では昔の物品を集めたテーマパーク)から夏海の家にやってきた。元々どこ出身なのかは謎。
夏海の盲導犬。元が優しい子だからか張り切っている様子。ひょっとしたら、夏海が犬の形のオブジェクトだったのを察知しているのかも。
名前は「焼酎」。命名夏海。酩酊街から来た日本のオブジェクトだから焼酎。愛称がショウ。

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