「さてさて、今日も面白そうなのがたくさんありそうだぜ!」
そう言って私こと霧雨魔理沙は足を進める。現在はここ香霖堂に来ている。ここは毎日面白そうなものが入荷されるからなぁ。
「と、なんだ?この本。えーっと…。まぁ読んでみるか!」
私はその本を読み進める。様々な絵とストーリーが構築されていて、面白い。いや、面白すぎる。
「幻想郷もいいけれど、いつか私もこういうところに行ってみたいなぁ…」
と私は呟く。すると、
「行ってみたいかい?その世界に」
いつのまにか霖之助が帰っていた。
「どこに行ってたんだよこーりん。戸締りはちゃんとしておかないと誰かが盗みに来るかもしれないだろ。」
「ちょっとそこまで出かけただけさ。戸締りしてなかったのはこの時間帯にはいつも魔理沙しか来ないから別にいいかなと思っただけ。というより盗みに定評がある君に盗みが来るかもと言われてもねぇ…。」
「おい。それは掻き立てならねーな。私は死ぬまで借りるだけだからな。最近覚えた魔法の実験台にしてやろうか?」
「まぁそんなことはさておき」
「そんな事!?」
クソっ。霖之助に軽くあしらわれるなんて…!
私が苛ついている中、霖之助こんなことを言い始めた。
「さっきその本の中の世界に行ってみたいって言ったよね。」
「まぁ、だいたい合っているが…。」
「実は最近空想の世界に行ける装置が幻想郷に流れ着いてね。それにはそこそこの量の魔力を注ぎ込み、そしてある事をするだけでその世界に行けてしまうという優れものなんだ。」
「へぇ〜。そんなものが。」
「定員人数は魔力を注ぐ量によって異なるからね。」
「あぁ、無限に誰でも連れて行けるというわけではないんだな。」
「魔理沙ぐらいだと五人ぐらいは安全に連れて行けると思うよ?」
「ちなみに聞いとくけど、それ以上連れて行くとどうなるんだ?」
「よくわからないけど、恐らくその世界に行った時に連れて行く人たちがその世界でばらばらになるか、旅立つ時に魔力が暴発して帰らぬ人になるか、だね。」
「うわぁ…。それは危険だな。」
苛立ちも無くなった私は霖之助の言葉を熱心に聞いていた。
「最近退屈してたんだよな。これは暇潰しにはもってこいだなぁ…。」
「まぁ、僕には扱えないし、この装置は君にあげるよ。操作方法とかも一緒に渡しておくね。あと行くときは僕に知らせて、香霖堂から行くこと。わかったね。」
そう言って私に渡してきた。黒光りしている、特にこれといった装飾はない指輪だ。
「ありがとな。こーりん。大切に使わせてもらうぜ。」
瞬間、ふと疑問に思った。
「なぁ、こーりん。これ、博麗大結界とかは大丈夫なのか?その…、別世界に行くんだからさ。そこが問題になるんじゃないか?」
「あぁ、その点は問題ないよ。これは『ワープ』しているのと同じ原理だからね。ワープなら博麗大結界は障害にならないと思うよ。」
成る程。そういうことか。
「改めて、ありがとな、こーりん!」
「いや、いいんだよ。僕には使えないからね。いらないものを取ってくれたようなものだし。」
今日はこれで香霖堂を出て、家に向かった。なんだって今はもう夕方だ。明日、つかってみるとするぜ!
伏線らしい伏線はありませんでしたが、そのうち回収したいと思います。投稿ペースはなるべく早めにしたいと思います。