コードギアスのゲーム作っちゃうぜ 作:ロストストーリー早く作ってよ
あー、ギアスゲームやりてえ。いつまで待たせる気だよ。なんか去年の冬にはできるとかいう話じゃなかったか? それが延期になって、そんで今年の春にもできるとか言ってた。しかしそれもまた延期。そんで以降音沙汰なし。どうなってやがる!
俺はな、原作で不遇だったモニカとにゃんにゃんしたかったんだよ! あとユーフェミアとか! ミレイとか! それがなんだよこれ。製作者はやる気なくしちまったのか? 映画の興行収入が思ったより少なかったのか? もう製作中止か?
クソッ、ふざけんじゃねえ。ギアスはなあ、傑作なんだよ。日本のアニメ至上最高と言ってもいい、あらゆる才能が集まった至高なんだよ! もっと売れろよ! もっとメディアミックスしろよ!
とか思いながら寝たんだが、起きたら目の前にC.C.の寝顔があるんだが。って、バカだなあ。目覚めてるわけねえじゃん。これは夢だな。アニメキャラが目の前にいるわけねえ。
と、しかし、やけにリアルな夢だなあ。音とか、触感とか、においとか。
「ぺろりんっ」
えっ、み、味覚まである。C.C.の頬っぺたについた食べかすを舐めてみたんだが、ほんのりチーズの味がした。すげえなこの夢。
よーし、どうせ夢だし、思いっきりC.C.で遊んじゃうぞー。
「ふへへへへ」
にやにやしながらC.C.の胸に手を伸ばす、が。その前にC.C.の手が動いた。
白く細い手が、俺の腕をしっかり掴む。意外と力が強い。
「貴様、レディの扱いがなってないな。猿みたいに盛りっ」
とかなんとか言ってたが、その途中で意識が切り替わった。クソッ、目覚めの時か。いい所だったのに。
視界がすごい速度で流れていく。というか、脳に直接色んな景色が飛び込んでくるような。うん? これって目が覚めてるのか? まだ夢の続きのような。景色の断片も、コードギアスで見た内容があるし。マリアンヌちゃんとか頭くるくるおじさんいたし。C.C.もいた。
「貴様っ、ギアスの才があったのか」
と、不意にC.C.の声が聞こえてきた。叫ぶその姿も、移り行く景色とは別個な感じで、おぼろげに見える。
こういう光景もアニメで見たことあるなあ。ギアス契約とか記憶ショックを与える時だ。
「ギアスちょうだいな」
いいギアス手に入れたらエッチなことできるかもしれんしなあ。ぐへへっ。
「ふんっ。まあいいだろう。王の力は貴様を孤独にする。しかし、貴様なんぞは孤独に死んだ方が世のためだろうな」
「ふふふ。人を呼んでも無駄だよ。この夢の中では全ての罪が帳消しになる」
「妄想癖があるようだな。医者に診てもらうといい」
「しかしねC.C.さん、あんたもギアス使って逆ハーレムやってたでしょ。ならば俺にやられても文句言えないよね? ハーレム作っていいのは、ハーレム作られる覚悟のあるやつだけだ!」
「み、見たのか! 人の記憶を! 勝手に!」
「そっちが見せてるんじゃないですかねえ」
「ち、違う! これは勝手に! 副作用みたいなものだ!」
なおCの世界でC.C.の記憶を見たのではなく、アニメで見たのだった。
C.C.の声と共に、パッと映像が消えて、現実の視界に戻る。
「おおうっ、C.C.さん。では早速続きと行きましょうや」
「お前なあ。はあ」
C.C.はため息をつくと、立ち上がり、後ろを向く。
えっ、ケツをこちらに向けてるってことは、まさかOKなの? 俺の顔好みだった?
とか思っていると、ケツはそのまま反対側まで回っていき視界から消え、代わりにふとももと足が見えた気がした。
「がはっ」
顎に鋭い衝撃が走り、意識が曖昧になった。
また俺は、夢を見る。モニカとユーフェミアを両脇に連れて、いちゃいちゃする。近くでルルーシュとスザクが悔しがっている。これこそ俺の理想だ。ゲームでやりたかったことだ。しかしなんだ、顎が痛いなあ。夢のはずなのに。もっと気持ちよく夢を見させてもらえないものか。
「いたたっ」
と、目が覚めた。今度こそ起きたのだろうか。しかし、部屋はC.C.と出会った場所と同じだ。また夢か。しつこいなあ。まあギアス世界ならいいけどさ。
しっかし顎痛いなあ。どうしたものか。まあ、女の子のこと考えて痛みを紛らわせるか。
ところで、妙なことに、この夢には俺の設定というものがある。頭の中に選択肢が出てきている。
『あなたは
日本人
名誉ブリタニア人
ブリタニア人とのハーフ
』
なんだこれ? ゲームみたいだな。とりあえずどっちでもイけるようにハーフ選んどくか?
『あなたの母は日本人、父は戦争前に日本に拠点を置いていたブリタニア人の商人
両親の関係は
恋愛結婚
愛人
親が決めた政略結婚
』
あっ、また選択肢だ。やっぱゲームみたいだな。俺がギアスのゲーム早くしたいと思ってたからそういう夢を見ちゃってるのかな。だったらちょうどいいや。夢だけどゲームを楽しんじゃおう。
ええっと、この選択肢だと、恋愛結婚は夫婦仲がよさそうだけど、貧しそう。愛人は仲いいだろうけど正妻がうっとうしそうだし金もらえるか分からん。カレンはお嬢様になれてたけどあれは偶然正妻に子どもがいなかっただけだしな。ふつうは子どもいるから無理。政略結婚は、夫婦仲悪いだろうけど、金と地位は一番高そう。いや、勘でしかないが。
うーん、どうせ夢の両親なんてどうでもいいし、一番地位の高そうな政略結婚選んじゃえ。
と、選んだその瞬間、自分の中の世界が変わった気がした。自分を、世界を変えてしまったような、謎の感覚。これがあのOPの冒頭で言っていたことか。絶対違うけど。
ええっと、俺はブリタニアの貴族と日本の貴族(士族)の長男で、名前はライデン・スペイサー現在15歳。父はクロム・スペイサーでブリタニアの侯爵。地位は皇帝、王子王女、ナイトオブラウンズ、大公、公爵、辺境伯、侯爵、伯爵、子爵、男爵、みたいな順で侯爵はまあまあ高いな。人口の上位0.1%に入ると思われる。ここは父と母が政略結婚した時に建てた豪邸。使用人もブリタニア人と日本人両方いる。しかし父は戦争時に母を捨ててブリタニアに帰り、愛人を何人も作ってるようだ。なお愛人との間に子どもあり。この豪邸の管理は父の部下がやっている。俺の母は実家に帰り日本人の愛人と同居している。なお愛人との間に子どもあり。父と結婚しているため名誉のつかないブリタニア人になっており、貴族だった時の財産をそのまま持っている。むしろ母の一族が母の下に集い会社を経営しているので、以前より母個人の権力は増しているかもしれない。ちなみに会社の主な収入源はサクラダイトの精製と輸出だが、旅館や武器工場も持っているようだ。
俺は元の豪邸で1人住んでいる。なんと言うか、両親に邪険にされ飼い殺しにされてる感じだな。しかし豪邸を与えられているし、お金もある程度使えるのだから一般人からしたらうらやましいと思うかもしれない。実際、15歳にして夜の街を出歩き、C.C.みたいな美女を見つけて部屋に匿ったわけだし。うむ、ハーレムを目指す俺にとってはかなり理想的な生活だな。もっとも、15歳のライデン君は中学校も行かず荒れまくっていたようだが。全身にケンカの痕がある。テロに巻き込まれた怪我の痕もある。
話は変わるが、今日は高校の入学式。ライデン君が受験したのはアッシュフォード学園。やはりゲームだけあって学園生活といえばアッシュフォード学園なのだ。当たり前だよなあ。
「うえっ、ライデンが来てる!」
「マジかよ……ヒッ」
中学時代の同級生達が、俺を見てビビリまくっている。夜の街でも暴れていたが、中学校でも暴れていたからな。ビビるのは当然。ちなみに15歳にして身長190cmあるぞ。2m届くかもな。ライデンの名は伊達ではないのだ。筋肉も滅茶苦茶あるぞ。
ちなみにこの学園は全寮制だな。俺はしばらくあの豪邸には戻れないのだ。いやさ、勝手に戻ればいいのだ。女を囲いたい時にはね。
学園長やら何やらのクソつまらん話を聞き流し、入学式は終わる。さて、新しいクラスだ。いい女はいるかな? まあ、この世界に不細工はほぼいないからね。皆かわいいはずよ。
「ヒェッ」
「キャッ」
俺が女に視線を向けると、女はビビりながらサッと視線を反らす。ふむ、悪名が広まってしまっているな。それとも俺の顔や筋肉が恐いのかな? 威圧感ありすぎるのかな?
しかし、1人だけ視線を逸らさない女がいた。背の高いよく日焼けした女だ。
授業の説明、校内の案内、部活の説明、等々が終わり一度解散となる。クラスメイト達は主に中学時代の同級生と話している。しかし俺に話してこようとするやつはいない。当然である。以前のこいつなら話しかけられただけで、どころか目があっただけで因縁をつけ、暴力に及ぶこともあったのだ。
しかし、そんな俺に近づいてくる女がいた。先ほど視線を逸らさなかった女だ。そいつは笑みを浮かべ、俺に近づいてくる。
「あたしはオリヴィエ。よろしく」
「ああ、よろしく」
「早速だけどあんた強いそうだね」
「まあな。ケンカには自信あるぜ」
こいつ強い男が好きな女か? まあケンカ早い不良にも一定の需要はあるからな。
「へえ。だけどケンカじゃなくてさ、騎士を目指したりはしないのか? ブリタニアじゃあ武勲をあげれば貴族になれるんだ」
女は両手を広げて言う。夢を語るような感じで。ただの不良希望の女じゃないようだな。
「お前は貴族が好きなのか?」
「あたしゃあ強い男が好きだが地位も好きなのさ」
「ふっ、よかったな。俺は元々貴族だぜ」
「えっ」
その女は固まってしまった。貴族相手に失礼な態度をしたらヤバい、とかそういう雰囲気。
俺は女の頭に手を置き、撫でてやる。女は手を置いた瞬間ビクつき、固まっている。
「安心しろ。こんなんで怒る俺じゃねえよ。地位なんてのは、女と遊ぶためにあるのさ」
「は、ははは。そうですか……」
女はしばらく畏まっていた。
さて、同級生としばらく話していたクラスメイト達は、部活の見学に向かう。この学園では必ずどれかの部活に所属していなければならない。よって入学式の後には部活の勧誘が予定されている。
「おい、お前もこいよ」
「は、はいっ」
1人で歩くのも悪目立ちして嫌なので、固まっている女を連れて歩くことにする。その方が悪目立ちする? そうだね。
「お前すげえガタいだなあ。ラグビーしないか!」
「彼女の方は是非マネージャーに!」
「興味ないなあ」
「そう言わずに是非!」
「男ならラグビーっしょ!」
そう言われても、原作に関係ない部活をやるわけないよね。やるとしたら生徒会か水泳部。いや、シャーリーは生徒会でも会えるから、生徒会一択かな。
「男ならレスリングだろ!」
「騎士目指すならフェンシング!」
「馬術はナイトメア戦に役立つかも!」
「ひぃいっ、化学部にはこなくていいよぉ」
などという声を無視し、生徒会室を目指す。広いし知らない場所だからけっこう迷う。連れの女も不良好きの典型って感じで頭はよくないし使えない。
「ラ、ライデンの兄貴、生徒会に行くんすかぁ?」
「いいじゃないか。一番自由にできそうだしよ」
「そ、そうっすかねえ。兄貴のイメージに合いませんが」
女はいつの間にか子分っぽくなっていた。不良の愛人っぽい雰囲気の方がよかったんだがなあ。まあしょうがないか。
さあ着いたぞ。目の前に生徒会室だ。緊張するなあ。
「あ、兄貴、どうしたんすか? 入らないんすか?」
緊張して足が止まってしまったのだよ。しかし、俺のキャラ的にこういうのは見せたくないから、もういっか。ノックしちゃおう。さあ来い、ルルーシュ、ミレイ、シャーリー、ヌァナリィイイイイイイイイイイ!
「どちら様ですか?」
「おっ」
おおっと、忘れていた。ドアを開けたのは咲世子さん。当然咲世子さんもいるよなあ。いやー、かわいいなあ。若いなあ。学生でも通るやん。
「入部希望の一年だが」
「ほんと!」
俺が答えると、金髪スタイル抜群の女が立ち上がり、嬉しそうにこちらに駆けてきた。ミレイちゃんだな。
「うれしいわー。早速希望者が来てくれるなんて。歓迎するわよぉー」
ミレイは俺の手を握り、ぶんぶん振る。次いでオリヴィエの手を握り、ぶんぶん振る。
「私はミレイ・アッシュフォード。この生徒会の会長よ。先輩だけど気兼ねなくミレイちゃんって呼んでくれたらいいわ。と言っても、ここじゃあ会長って呼ばれてるけどねえ」
ミレイはそう言いながら後ろに座る生徒会メンバー達を見る。
「あっちの不機嫌そうな黒髪の男の子がルルーシュで、副会長。すごく頭がいいわよ」
「よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」
「えっ。よ、よろしくお願いします」
俺が畏まって挨拶すると、オリヴィエは驚いたようだった。そりゃそうなるわな。こんなんでキャラ崩してたら不良じゃない。だがな、ルルーシュの前で悪ぶるなんて自殺行為はできないわけよ。しかもナナリーの近くにいるルルーシュだぜ。小熊を守る母熊よりも恐ろしい。
「あっちのちょっと抜けてる子がリヴァル」
「抜けてるは酷いですよぉ。会長ぉ」
「車椅子に乗ってる子がナナリー。中等部だけど身体のこともあるしルルーシュの妹ってこともあって特別にこっちに入れてるの」
「よろしくお願いしますね」
「はい。お願いします」
「ええっ!?」
俺がナナリーに丁寧に話すと、またオリヴィエが驚いていた。リヴァルとミレイも少し驚いている。だがよお、ルルーシュの前でナナリーに恐怖心を与えるのは自殺行為なんだよなあ。
「私の方が年下ですから、砕けた口調でけっこうですよ」
「ありがとう。じゃあいつも通りで話すぜ」
「はい」
と、俺の口調が汚かったせいか、ルルーシュが睨んできた。今頃「こんな害虫をナナリーに近づけるわけにはいかん!」とか思われているのだろうか。
「それであっちの椅子に座ってパソコンとにらめっこしているのがニーナ。この子も頭いいわよぉー」
「ニーナ、です」
「よろしく」
「ヒィッ」
俺はイレブンじゃないんだがなあ。いや、半分イレブンか。見た目も一見してハーフだと分かる感じだしな。
「俺はライデン・スペイサー。見た目の通り力には自信がある。よろしく」
「ライデン君、初対面の先輩の前でそういう口調はどうかと思うわよ。私は気にしないけどね」
「ああ、俺にも敬語はいらないぜ」
と、リヴァルから返答が。ルルーシュは黙っている。
「助かるぜ。中学時代ケンカばかりしていたもので、畏まった会話には慣れていなくてね」
「そうなの? じゃあなんで生徒会に?」
「そろそろ変わろうかな、と」
「ええっ、そうだったの!?」
と、オリヴィエは驚いた。不良っぽい男が好きと思われるオリヴィエには寝耳に水だろう。なお、俺はハーレムを作るのが目的であってそれはどちらかというと不良な模様。
「あともう1人、シャーリーって女の子がいるけど、水泳部と掛け持ちでいつもこっちにいるわけじゃないの。元気ないい子だからすぐ仲良くなれると思うわ」
そんな感じで挨拶は終わる。ルルーシュは終始俺をかなり警戒していた。見た目からしてケンカっ早そうだしな。リヴァルは逆にうれしそう。こいつルルーシュを賭けチェスに誘ったように悪いことしたい年頃らしいからな。俺を仲間だと思っているようだ。ニーナはひたすらビビる感じ。ナナリーは目が見えないしいつものぽわーんとした天使のような笑みだな。咲世子さんもぽわーんとしてる。