トリニティセブン~魔王候補と学園最強~   作:双剣使い

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 お久しぶりです、双剣使いです!!!遅れてしまって本当に申し訳ありません……。学校の課題が忙しくて、なかなk書く時間が取れませんでした。ようやくひと段落付いたので投稿ですが、いつもよりも短いです。区切り良かったので。
 二か月以上たっていますが、短いです。ご容赦ください。

 それでは、南の島編、スタートです


海に出ると解放感にさらされる。よって必然的にセクハラが増える。

 どこまでも青い空。燦々と輝く太陽。焼けた白い砂浜。

 清らかな潮騒と共に、寄せては引き、引いては寄せ————千変万化する波の色。

 砂浜に刺さった様々な色のパラソル。レジャーシート。

 そして、波打ち際で戯れる水着姿の男女。

 

 そう、海である。

 

 学園の生徒たちはその身を様々な種類の水着で覆い、ビーチバレーや水泳に勤しんでいる。

 

 

「くぷぇーーーほ」

 

 

 そして俺は、砂浜近くの木の根元にできた日陰に座っている。

 服装は、下は黒の海パン、上は素肌の上からこれまた黒のパーカーを羽織っている。

 別に暑さでダレているわけではなく、遊ぶ相手がいないだけである。……言ってて悲しくなりそう。

 

 何故俺たち魔導学園の生徒が南国の海に居るのか。それは先日の学園長との会話までさかのぼる。

 

 

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「そうだ、南の島へ修学旅行へ行こう!!」

 

 

 その宣言は唐突だった。

 先日学園で発生した崩壊現象の事後処理をしているとき、学園長が放った一言が始まりだった。

 

 

「あん?修学旅行って……アンタが前から行こう行こうと言ってたやつか?」

 

「その通り!以前から僕が計画していた、女の子の肌を合法的に見るための旅行だよ!!」

 

 

 場所は学園長室。被害の状況などを記した報告書を学園長に提出しに来たタイミングだ。

 

「本音漏れてんぞ、変態。それに、そんなことに興味ねぇよ」

 

「またまたぁ、そんなこと言って、悠斗クンだって興味はあるだろう?」

 

 

 執務机を離れて実にうざい顔で近寄ってくる。

 

 

「おい、勝手に決めんなよ。アンタやアラタと同列にすんな」

 

「そんなこと言わずにさ、僕と女の子の観察をしようよ」

 

「断る。そもそも、俺はアンタたちほど女子に興味ねぇんだよ」

 

「うっそだ~、リーゼちゃんと同じベッドで寝てたのに?」

 

「————ッ!何で知ってんだァ、おい?!」

 

「私は学園長だよ?生徒の事なら何でも知っているのサ」

 

「いくら何でも学生のプライベートにまで干渉してるのはやり過ぎだろォが」

 

「そんなことはないよ。可愛い女の子たちの身の安全を守るのが学園長としての僕の役目なんだからさ」

 

「欲望に染まってんぞ。……やっぱ消し飛ばすか?」

 

「怖いよ!何で平然とそういうこと言うの!?」

 

 

 いい年こいた大人が学生に色目を使っているからだ。

 

 

「はぁ……あんたのその発言はもう聞き飽きた。そんで?いきなり南の島だなんていっても、すぐにとはいかねぇだろ。生徒への連絡だって必要だし、移動手段の確保もある。その辺は考えての発言なんだろォな?」

 

「ふっふっふ、この僕を誰だと思っているんだい?ちゃんとその辺は考えているよ」

 

「ほォ?教えてくれ」

 

 

 何やら怪しげなポーズを決めながら自信満々な表情をしている。学園長がこの顔をしているとき、後から被害を受けるのは俺やリリス先生だ。

 経験から、ロクな考えではないと直感的に悟った俺は、事前に知っておこうと言う考えから話の続きを促した。

 

 

「全て悠斗クンがやるのサ!」

 

「そんなことだと思ったよどちくしょうがァァァァ!?」

 

「ぶべらっ!」

 

「あ、やべ」

 

 

 思わず手が出てしまった。右ストレートが学園長の顔に綺麗に決まり、彼は錐揉みしながら壁に叩きつけられた。

 ずるずると壁をずり落ちた学園長に駆け寄ってみると、気を失っていた。完全にやり過ぎた。

 

 

「あー……ま、どうにかすっか……」

 

 

 とりあえず学園長をそのままにし、俺は学園長室を出た。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 その後、学園長の提案をリリス先生に伝え、学園長への詫びとして移動手段や宿泊先の手続きなどをすべてこなした結果、一週間で南国へと来ることになった。

 事務仕事ばかりをこなしたせいか、疲れがたまっているので、一人休んでいるのが現在。因みに、この旅行の発案者である学園長は、学園に一人残って校舎の修復作業を行っている。

 最初は俺が残って作業をするはずだったのだが、その話を聞いたリリス先生が学園長に話をし、彼と替わることになった。出発する俺たちを見送りながら涙を流していたのは鮮明に覚えている。

 

 しかし、一人で海をボーっと眺めているのも味気ない。

 ちょうど腹も減ったところだし、飯を食いに行こう。アイツらも今頃はせっせと働いているだろう。様子も見ておかなくてはいけない。

 

 そこまで考えた後の行動は早く、立ち上がると背中に黒い翼を生み出し、アラタたちが働かされている「海の家」に飛び立った。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「おーい、ちゃんと働いてるか……って、どういう状況だよ?」

 

「あ、悠斗さんじゃないっスか」

 

 

 「海の家」に到着した俺が見たのは、厨房の隅に蹲って涙を流すリリス先生と、それをどこか気まずそうに眺めているレヴィとアリン。リリス先生は「もうお嫁にいけない」とか言ってる。

 状況が分からず困惑する俺に気づいたレヴィが声を掛けてきたが、彼女の頭に大きなたんこぶができているのを見て、大体察することができた。

 アラタとセリナがこの場に居ないことから、アラタとレヴィ、セリナが悪ノリしてリリス先生に悪戯したところ、度が過ぎて怒られたってところか。そして、アリンは傍観。

 

 

「ったく……リリス先生を弄るのもほどほどにしとけよ?」

 

「えー、リリス先生の反応可愛いからいいじゃないっスか。悠斗さんもそう思いませんか?」

 

「まぁ確かに、リリス先生のリアクションは初心過ぎるだろって思うこともあるけどな……あんまりやり過ぎると可哀そうだろ」

 

「んー、悠斗さんがそう言うのなら今後は少々抑え気味にするっス」

 

「そこは止めるって言いきってくださいよ!?」

 

 

 リリス先生が復活した。レヴィの今の発言は聞き逃せなかったらしい。

 

 

「まったく……悠斗さん、お疲れ様です」

 

「なんもしてないっすけどね」

 

「そんなことないですよ。諸々の手続きをやっていただいたのですから」

 

「まぁあれは仕方なくですよ。時間があったのも俺ぐらいでしたし」

 

「おや、今回の旅行は悠斗さんの主催なんスか?」

 

「いえ、学園長の提案ですよ。校舎を修復する間の息抜きらしいです。……ところで、アラタは?」

 

「旦那様ならリリス先生が大声を出したから逃げ出したわ」

 

 

 そりゃいきなりセクハラしたらリリス先生でなくたって叫ぶだろ……。

 

 

「ていうか、アイツさぼってんじゃねぇか……」

 

 

 実は、先日の事件で学園の校舎を破壊するほどの危険な実験を行ったと言う理由で、アラタとアリンには海の家での労働が罰として与えられている。生徒たちに食事を作るのが主な役割なのにそれを放り出して逃げ出すか……。めんどくさいのは分かるが、自業自得だと分かっているのか疑問に感じる。

 

 しかし、こうしている間にも腹をすかせた生徒たちが続々と入店してくる。仕方ないか。

 

 

「レヴィ、手伝え」

 

「えー、自分は校舎壊してないっスよー」

 

「リリス先生がこうなったのは誰のせいだ?」

 

「……了解っス」

 

「よし、じゃあアリンは今まで通りフロアで注文取ってこい、レヴィは料理運べよ」

 

「悠斗さんはどうするんスか?」

 

 

 そんなもん、決まってる。

 

 

「俺が厨房に入る。それで構わねぇだろ?」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「……なんだこれ…」

 

 

 セリナに代わりの水着を着てもらい、海の家へと戻ったオレたちの目の前には信じられない光景が広がっていた。

 

 リリスを弄り過ぎて命の危険を感じ、脱走する前はそれほど客がいなかったはずなのに、今は全く違う。店内のテーブル席は埋まり、店外にまで列ができていた。

 

 

「美人女教師焼きそばが大人気なのよ、だんな様」

 

 

 あまりの変化に唖然とするオレとセリナの元に、注文票を持ったアリンがやってきて説明してくれた。

 確かに、リリスが鉄板を使って焼きそばを焼いている。その最中にも注文の声が響く。

 他にも、ニンジャが頭と両手に料理を盛った皿を載せて器用に運んでいる。食材を切っているのは誰かと思えば、さっきまで居なかったはずの悠斗が物凄いスピードで包丁を動かしている。瞬く間にキャベツや玉ねぎが刻まれ、ボウルに積まれていた。

 何故だろうか。何か負けた気がする。

 

 

「うーむ…なんかこれはこれで悔しいな……。よしっ!魔王焼きそば作っちゃるーっ!!」

 

 

 オレはリリスの元へ駆け出した。

 

 

「おーいリリス!変わってくれーっ!!」

 

「ん……?あ、アラタ!?」

 

 

 リリスがオレの名前を呼んだ時だった。

 

 

「よォアラタァ……何さぼってんだァ?」

 

「ヒッ!?」

 

 

 目の前に魔王が立っていた。しかも、右手には包丁を持っているから、余計に怖い!

 

 

「あ~…いや、何その…緊急避難というか……」

 

「ふーん、自分から原因を作っておきながらよくもまぁ……」

 

 

 ダメだ、言い訳が通じねぇ!こうなったら逃げ————

 

 

「られるとでも思ったか?魔王からは逃げられねぇんだよ」

 

 

 一瞬で先回りされて、首根っこを掴まれる。そのままリリスの足元に引きずられていく。

 

 

「んじゃま、後はリリス先生が視といてください。俺は作業に戻るんで」

 

「は、はい……」

 

 

 おいおい、リリスまでビビってんじゃん。実は怒らせると一番ヤバいのって悠斗なんじゃね?

 今後はなるべく悠斗の逆鱗に触れないように心がけよう。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 意気揚々と駆け出して行ったアラタさんの後ろ姿を私とアリンさんは眺めていた。

 

 

「……楽しかった?」

 

 

 アリンさんがそう聞いてきたのは、アラタさんが悠斗さんに怒られているときだった。聞いてきた彼女は、わずかに微笑んでいた。

 

 

「あはは…格の違いを魅せつけられました。悠斗さんで慣れてると思ったんですけどね…」

 

 

 正直、裸を見られたのは恥ずかしいですけど……。

 

 

「……難しいのね」

 

「はい、難しいみたいでした。でも————アリンさんの旦那様、やっぱりスクープの塊です」

 

 

 でも…だからこそ…

 

 

「…………ホントに、興味深いですね」

 

 

 

 




 読了ありがとうございました。今回は4000字弱と普段に比べると短いです。本来だったら温泉での話し合いも書きたかったのですが、かなり長くなってしまうことと、さらに更新が遅くなってしまうので、分けました。後半(?)も書いていくので、今しばらくお待ちください。
 そろそろユイが本格的に登場し、リーゼも出ます。ようやくメインヒロインの姿が見え始めました。頑張っていきますので、感想など送っていただけるとやる気が出ます。
 ではそろそろ、このあたりで閉じたいと思います。また次話でお会いしましょう



FGO~カーマを求めて~
 現在60連。カーマ&キアラは姿を見せず。柳生宗矩かと思えば蘭陵王。ふざちぇんな!
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