仮面ライダーオーズ 15 GREEDS   作:ラズベアー

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第13話

「うわっ!」

映司は大きく後ろに後退し、王蛇の攻撃を避けた。

「どうした、変身しないのか?」

王蛇が変身を促した。

「くっ…!」

映司は宙に浮かぶネグを睨んだ。

「ほらほら、君に資格がなくても、ライダー達は血眼になって君を殺しにかかってくるよ~?死にたくなかったら戦わないと!じゃあね~!」

そう言うと、ネグはスッと姿を消した。

「あ、待て!!」

「俺は待たねぇぞ!!」

王蛇は再びベノサーベルを振り降ろす。

「やるしかないのか…。俺、蛇苦手なんだけど…!」

映司は王蛇の攻撃を避けると、三枚の橙色のコアメダルを取り出し、オーズドライバーに装填した。

「変身!」

 

コブラ!カメ!ワニ!

 

ブラカー!!ワニ!!!

 

映司は、紫の複眼を持つコブラヘッド、亀の甲羅を両手に持つカメアーム、鰐の力を宿したワニレッグに変異したオーズ・ブラカワニコンボに変身した。

「面白ぇ…!」

王蛇はオーズに向け、ベノサーベルを振り降ろす。オーズは、両腕に備えられた、亀の甲羅を半分に割ったような形の盾・ゴウラガードナーで、王蛇の剣を弾き返した。さらに、オーズは縦笛・ブラーンギーを取り出すと、それを吹いて見せた。

「ふざけてるつもりか!!」

王蛇は、尚も剣を振り回すが、オーズの頭部にターバン状に巻き付いていたコブラが動きだした。

「シュルルルルルル…。」

オーズのコブラは、王蛇まで伸び、噛みつきや頭突きを繰り出した。

王蛇は、迫りくるコブラを剣で振り払おうとするも、ブラーンギーの音色で踊るコブラの動きは不規則で、くねくねと王蛇の斬撃をかわしていった。

「チッ…!」

 

STRIKE VENT!

 

剣が効かないと分かると、王蛇はベノバイトを装備した。

「はっ!」

王蛇がベノバイトをつき出すと、口吻部から黄色い霧が吹き出された。

毒、もしくは強力な酸だと判断したオーズは、両腕のゴウラガードナーを合体させた。

「はあっ!」

合わせたシールドから、エネルギー状のバリアが発せられ、酸を弾き返した。

「まだだぁ!」

「シャァァァァァァァ!!」

王蛇が叫ぶと、オーズの後方にベノスネーカーが現れた。そして、ベノスネーカーが大口を開くと、黄色い強酸を吐き出した。

「うわあ!!」

突然のベノスネーカーの奇襲により、オーズは強酸を避けることが出来ず、全身に浴びてしまった。

「ハハハハハハ!」

王蛇は、もがき苦しむオーズを見て高らかに笑った。そして、苦しむオーズめがけ、ベノサーベルを振り下ろした。

 

ガキィン!

 

しかし、王蛇は妙な手応えを感じた。

「…あぁ?」

王蛇の剣は、オーズのゴウラガードナーによって防がれていた。

「何ぃ!?」

「はあっ!」

オーズは、ベノサーベルを弾き、両腕の甲羅を王蛇に打ち付けた。

「がふっ…!何で動ける…?」

「このコンボは、あらゆる毒を打ち消し、傷も超回復で治せる力があるんだ!」

 

スキャニング・チャージ!

 

オーズは、ドライバーをスキャンさせると、王蛇目掛けてスライディングして飛び込んだ。

オーズの両足を鰐のようなオーラが纏っていた。

「うおおおおお!!!!」

「…くっ。ハハハ、ハハハハハハ!!そうだ、俺をもっと楽しませろぉ!!」

最後の一撃を放つオーズに対し、王蛇は焦ることもなく、カードを引き抜いた。

 

SONIC VENT!

 

「ふん!」

王蛇は、地面にベノサーベルを突き刺す。その瞬間、凄まじい衝撃波が発せられた。

「うおあ!?」

その衝撃波は、王蛇に接近していたオーズを簡単に吹き飛ばした。

「…!今のは、確かガイの!?」

オーズは、王蛇が今使ったカードの力に疑問を持った。

「もっと見せてやるぜ。」

 

ADVENT!

 

今度は、上空から赤い影が現れ、オーズに体当たりをした。

「うぐっ!?あれは!?」

その正体は、ライアの契約モンスターであるエビルダイバーだった。

「どういうことなんだ!?」

オーズが王蛇に言った。

「知らねぇなぁ。ただ、これだから戦いはやめられねぇ!」

 

UNITE VENT!

 

ベノスネーカーを中心に、エビルダイバー、そして、ガイの契約モンスターだったメタルゲラスが並んだ。

その時、三体のモンスターが融合し始め、新たなモンスターに姿を変えた。頭部装甲と胴体がメタルゲラスであり、エビルダイバーのヒレが背に生える翼となり、頭部から尾にかけてがベノスネーカーの身体をしていた。

「ギシャァァァァァ!!!!」

キメラのようなモンスター・ジェノサイダーが雄叫びをあげる。

「まだ、祭りは終わらねぇ!」

 

STRIKE VENT!

 

王蛇は、ジェノサイダーの頭部を模した手甲・ジェノスホーンを装備し、オーズに迫った。

「くっ!」

オーズは、ゴウラガードナーを構え、王蛇の攻撃に備えた。

振り下ろされるジェノスホーンを盾で防ぐが、今までの攻撃とは比べ物にならない程、重い衝撃が走った。

「うわっ!!」

ついに、王蛇の猛攻に耐えきれず、オーズは体勢を大きく崩してしまった。

「はっ!」

王蛇は、その隙を見逃さず、ジェノスホーンを前に突き出した。ジェノスホーンの口吻部が開くと、そこから強酸が吹き出した。それと同時にジェノスホーンの角が数本射出され、酸と共にオーズを襲った。

「うわああああ!!」

酸と針の同時攻撃に、ブラカワニコンボの超回復が追いつかず、オーズはその場で膝をついてしまった。それと同時に、オーズの変身が解除され映司の姿に戻ってしまった。

「ハァ…、ハァ…。くっ…。」

「何だ、もう終わりか!?」

王蛇は、そう言いながらも、自身のものの他に、ガイとライアの三つのクレストが描かれたカードを引き抜いた。

 

FINAL VENT!

 

「ギシャァァァァァ!!」

ジェノサイダーが一度大きく咆哮を上げると、腹部が裂かれ大穴が開いた。

「ふん!!」

王蛇は高く跳躍し、映司に両足を向けた。さらに王蛇は、宙で身体を捻り、回転させながら映司目掛けて突っ込んでいく。

 

FINAL VENT!

 

「グオオオオオオオオ!!!!」

その時、ドラグブラッカーが飛来し、ジェノサイダーに突進した。

「はああああ!!」

さらに、映司の頭上をリュウガが跳び越えると、ドラグブラッカーがリュウガに向け黒炎を吐く。黒炎を纏ったリュウガが、迫る王蛇に向け跳び蹴りを放つ。

 

ドオオオオオオオン!!!!

 

王蛇とリュウガの蹴りがぶつかり、大きな爆発音を立てる。それと共に、王蛇とリュウガは地面に叩きつけられた。

「リュウガ…!?」

映司は、立ち上がるリュウガを見た。

リュウガの行動。それは、間違いなく映司を助ける行いだった。

「邪魔をするな…!!」

王蛇も立ち上がると、ベノサーベルを手にリュウガに迫った。リュウガもまた黒いドラグセイバーを手に応戦した。

 

FLAME VENT!

 

リュウガは黒いドラグセイバーに黒炎を纏わせると、大きく横に振り切った。

すると、黒炎は斬撃波となり、王蛇に飛ばされた。

「ぐぁっ!!」

王蛇はベノサーベルで耐えようとするも叶わず、手から剣が弾き飛んだ。

丸腰になった王蛇に、リュウガは尚も攻め依る。しかし、どこからともなく光弾が撃ち込まれ、リュウガは回避を余儀なくされた。

「まぁだ、王蛇君を倒される訳にはいかないのよ。」

再びネグが現れた。

「お前も…、俺の邪魔するな!」

王蛇がネグに食って掛かった。

「あれぇ?そんなこと言ってたら、君は殺されちゃうよ?いいのかなぁ?君が死んじゃったら、楽しいたのし~戦いが出来なくなっちゃうよ?」

「…チッ!」

ネグに説得された王蛇は、渋々だが、その場を去った。

「それにしても…、リュウガ君もなんだかヘンだねぇ?なんでオーズ君を庇うようなことするの?いずれはオーズも倒さなきゃいけないんだよ?わかる?」

ネグがリュウガに言ったが、リュウガは黙ったままだった。

「…まぁいいや。今回は命拾いしたねぇオーズ君。次会ったときは…。」

ここまで言って、ネグは鋭い目付きになった。

「生き残れるといいねぇ…。」

そして、ひどく低い声色で一言言うと、ネグも姿を消した。

「…。」

リュウガは、またどこかへ立ち去ろうとした。

「待って!」

映司は、思わずリュウガを呼び止めようとした。リュウガはそれに応じたのか歩みを止めた。

「リュウガ…、あなたは何者なんだ!?何で、俺を助けた?ネグの言う通り、ライダーは戦い合うんだろ?だったら、俺もその一人のはずだ。」

映司はリュウガの背に向かって言った。

「あの時だってそうだ。俺が北岡さんに殺られそうになったとき、あなたが現れた。あれも俺を助けようとしたんだろ?一体、何が目的なんだ?」

「…今はまだ、話す時じゃない。」

リュウガは答えた。

「どうして!?」

映司はリュウガに問いかけたが、リュウガは答えることはなく、その場を立ち去った。




王蛇は、龍騎本編同様、エビルダイバーとメタルゲラスの二体を手中に収めており、ライア、ガイのアドベントカードが扱えるようになっています。また、ユナイトベントも健在で、ジェノサイダーも召還できます。
なお、ジェノサイダー由来の新たなアドベントカードを設定しました。

オーズも、劇場版に登場した爬虫類系コンボ・ブラカワニコンボで応戦するも、強化された王蛇の前に太刀打ちできず、追い詰められてしまいます。

いよいよ仕留められそうになったとき、再びリュウガが乱入。王蛇を撃退しました。

リュウガの行動に理解できない映司が、その真意を問うものの、リュウガは答えず去ってしまいます。

物語の行く末は…。
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