「さっさと死んじゃえ!」
アビスはアビスセイバーを両手にし、リュウガに迫った。
同じく、シザースピンチを装備したシザースも迫った。
SWORD VENT!
リュウガは黒いドラグセイバーを手に、応戦した。
STRIKE VENT!
「手加減しないって言っただろ!」
龍騎はドラグクローを装備すると、二体のライダーヤミーと戦う龍騎に向けて火球を放った。
「はあ!!」
リュウガは、ライダーヤミー達をあしらい、飛んできた火球を剣で薙ぎ払った。
FLAME VENT!
「はぁぁ~、はあああ!!!!」
リュウガは黒炎を纏わせた剣を大きく振るった。
「ぐぎゃあ!!」
アビスとシザースは、黒炎の一閃を受け、消滅した。
「ちぃ!」
龍騎は、大きく跳躍、後退して黒炎の一閃から逃れた。
SWORD VENT!
龍騎もまたドラグセイバーを手にし、リュウガに迫った。
「はっ!」
「ハイッ!」
振り下ろされた剣を弾いては弾かれ、体術を交えてもお互い相殺し合う。両者とも一歩も引かずに戦い続けた。
気がつけば、召還していないはずのドラグブラッガーとドラグレッダーも現れ、互いに牙を向けながら戦い始めた。
「うひゃひゃ!お前じゃ、俺に勝てないよ!」
龍騎がリュウガに言った。
「どういう意味だ!」
「俺は、お前を良く知っているからな!」
「何!?」
リュウガに一瞬の隙が生まれた。龍騎はそれを逃さず、自身の剣で相手の剣を弾き、懐に一撃の重い蹴りを放った。
「ぐっ!?」
「なぁ、城戸。お前は俺を知っているのか?」
龍騎がリュウガに問うた。
「榊原…、あんたが元々龍騎だったことぐらい知ってるよ!」
リュウガが答えた。
「…それだけか?」
龍騎がさらに問い詰めた。
「何が言いたいんだ!」
FLAME VENT!
「もういい、死んじゃえよ!」
龍騎は、炎を纏った剣を振るった。それは炎の斬撃波となり、リュウガへ飛ばされた。
STRIKE VENT!
リュウガは、黒いドラグクローを装備し、黒炎弾をもって、これに対応した。
ズドオオオオン!!!!
黒と赤の炎がぶつかり合い、巨大な火柱を立てた。
「るぁ!!」
「うわっ!?」
火柱の中から、王蛇が飛び出し、リュウガへベノサーベルを振るった。予想していなかった王蛇の出現に、リュウガは対処できずに斬撃を受けてしまった。
「言ったでしょお?手加減はしないって!」
龍騎が笑いながら言った。
「もう諦めたら?お前でも勝ち目ないよ?」
龍騎が言った。
「俺は、諦めない…。また、世界が壊されることはさせないし、この世界を閉じて、ライダーバトルで死んでいったあいつらの命を二度と馬鹿にさせない為にも!」
リュウガは立ち上がった。
「なら…、なぜ戦いを止めなかった…!」
龍騎は呟くように小さく言った。
「は…?」
FINAL VENT!
FINAL VENT!
龍騎と王蛇が、それぞれカードを装填した。
「ここで散れ、城戸真司いいいい!!」
龍騎と王蛇、二人のライダーが高く跳躍した。
その時だった。
NASTY VENT!
「キイイイイイイイ!!!!」
耳をつんざくような超音波がライダー達を襲った。
「うぐっ!?」
超音波により、空中でバランスを崩した龍騎と王蛇がそのまま地面に堕ちた。
「っ!」
リュウガは何かの殺気を感じ取り、飛び退いた。それは龍騎も同じだった。
FINAL VENT!
「ぐあああああ!!!!」
王蛇は何かに身体を貫かれ、爆散した。
「ちぃ、何だ!?」
「火野か!?」
龍騎とリュウガは王蛇を貫いた者の正体を探った。それは二人にとって予想にしていなかった存在だった。
「…バカな!お前のコアは城戸に砕かれたはずだ!」
龍騎が言った。
「ナイト…!?」
そう。その正体は、仮面ライダーナイトだった。
しかし、ナイトは、龍騎の言った通りリュウガによって倒されたはずである。
「知らないな、そんなこと。」
ナイトはそう言うと、一枚のカードを引き抜いた。
その瞬間、ダークバイザーが青い盾状の召喚機・ダークバイザーツヴァイに変化した。
SURVIVE!
カードを盾に装填、盾から剣を抜刀すると、ナイトの姿が青く変化、ナイトサバイヴになった。
「覚悟しろ!」
ナイトサバイヴが、リュウガと龍騎に斬りかかった。
「ちぃ!」
龍騎がドラグセイバーで迎える。
「ハッ!」
ナイトサバイヴは、左腕に備えたダークシールドで龍騎の剣を防ぎ、自身の剣を振り切る。直前で龍騎が飛び退き、ナイトサバイヴの斬撃が届くことはなかった。
「逃がさん!」
SHOOT VENT!
剣を盾に納刀すると、盾の縁がボウガンのように展開。剣の柄の部分が銃口となり、光弾を撃ち出した。
「ちっ、うわっ!」
龍騎が剣で光弾を切り落とそうとするが、幾つかの光弾が龍騎に直撃した。
再び抜刀すると、ナイトサバイヴはリュウガに剣を振り降ろした。
「ちょっと待って!?」
リュウガも同じく黒いドラグセイバーで応戦する。目の前のナイトサバイヴは、以前戦ったヤミーが化けたナイトと比べ物にならない程、凄まじい剣裁きをみせていた。リュウガも負けじと応戦する中で、あることに気づいた。
「ハッ!」
「うわっ!」
斬撃の中、ナイトサバイヴの蹴りにより、リュウガは大きく怯んだ。
「これで終わりだ。」
BLOW VENT!
剣に風の力を上乗せさせたナイトサバイヴが、リュウガに剣を振り下ろそうとした。
「待てって!」
その時、リュウガが一枚のカードを引き抜き、ナイトサバイヴに見せつけた。
それを確認したナイトサバイヴが、振り下ろしかけた剣を止めた。
「…なぜ、お前がそのカードを…?」
一瞬、考える素振りを見せたナイトサバイヴだったが、確認するかのように言葉を言った。
「お前…、城戸なのか?」
その問いを聞いた真司は、リュウガの仮面の下で目を見開いた。
「やっぱり…、蓮なんだよな!?」
リュウガがナイトサバイヴに言った。しかし、リュウガには信じられなかった。何故なら…。
「でも、蓮…。お前は、あの時死んだ…。死んだんだよ、蓮!」
リュウガはまるで自分を納得させるように、ナイトサバイヴに言った。
所が、ナイトサバイヴから、不可解な返事が返ってきた。
「俺が、死んだ?死んだのはお前の方だろ、城戸!」
ナイトサバイヴも信じられないといったように言った。
「何だって…?」
「お前はあの日…、現実世界に溢れ出たモンスターから少女を庇って死んだ!」
ナイトサバイヴが言うが、リュウガは未だに納得出来なかった。
「…ああ、そうだ。俺はそれで一度死んだ…。けど、またライダーバトルが起きて、お前に救われた!浅倉から俺を庇って…!それで俺は現実世界に返ってこれたんだ!」
リュウガが言ったが、ナイトサバイヴもまた納得出来ていない様子だった。
「再び、ライダーバトルが起こっただと?そんな馬鹿な話があるか!」
「蓮、何で覚えてないんだ!?」
リュウガとナイトサバイヴ。二人のライダーは、目の前の存在に理解が追い付いていなかった。
だが、一人のライダーの襲撃が、二人の思考を止めた。
「ふん!」
リュウガとナイトサバイヴの間に、オーディンが割って現れた。
「オーディン…!」
ナイトサバイヴが言った。
「ライダーバトルにおける、最強のライダー。お前らに勝てるか!?」
龍騎は吐き捨てるように言うと、その場から立ち去った。
「くっ…、話しは後だ!城戸、そのカード使えるか!?」
ナイトサバイヴがリュウガに言った。
「…やってみる!」
リュウガがナイトサバイヴに見せたカード。それに描かれていたのは、ナイトがサバイヴになる為に使ったカードを鏡写しにした、炎と翼のカードだった。
リュウガが、ダークドラグバイザーをつき出す。それは龍の頭を象った銃器のように変化した。銃口が龍の顎のように展開すると、そこにカードを装填した。
SURVIVE!
突然、リュウガの回りに黒炎が吹き上がった。そして、黒炎がリュウガの身体を嘗めるように触れると、そこから装甲が変化していった。
リュウガの胸部装甲が分厚くなり、肩口まで装甲が反り上がった。
そして、黒いフェイスガードも側面から後頭部まで延長し、眉間部が金色に縁取られ、龍の髭のような二本の触角も伸びる。
リュウガは、リュウガサバイヴへと姿を変えた。
SWORD VENT!
リュウガサバイヴが、ダークドラグバイザーツヴァイにカードを装填すると、バイザーから剣が展開された。
「行くぞ!」
「っしゃあ!」
リュウガサバイヴとナイトサバイヴがオーディンに向かって行った。
どれくらい眠っていたのだろうか。
映司が目を覚ますと、真司の姿が無かった。
「どこに…。」
映司は身体を起こす。まだ重い感覚があったが、いくらか回復したようだった。
「…まさか、一人で!」
映司は、すぐさま喫茶店を出た。
「どこに行ったんだ…!」
映司は、街中を探し回った。
そして、映司はある人物に出会ってしまった。
「…やぁ。」
「もう一人の、俺…!」
「全快、とはいかなそうだけど、大分元気になったみたいだね。」
黒スーツの映司がにやっと笑って言った。
「お陰さまでな。」
「…何だ、ついに覚悟を決めた感じか。」
映司の鋭い目付きを見た黒スーツの映司が言った。
「ああ。お前が俺である以上、いつまでも逃げてはいられないからな!」
映司はそう言うと、オーズドライバーを装着した。
「…くくくっ。ようやく本当の自分を認めたか?後は、お前が俺になれば上出来さ!」
黒スーツの映司も、同じくオーズドライバーを装着した。
「違う。俺は破壊なんて望んでいない!」
映司は、三枚のコアメダルを装填する。
「まだ否定するのか?自分を。それでオーズなんて、笑わせるなよ。」
黒スーツの映司も、紫のコアメダルを装填した。
「この力だって、助けを求める誰かの腕を掴む為の力なんだ!欲望の力なんてものじゃない!」
「なら、俺を倒して証明してみせろよ!」
「「変身!!」」
タカ!トラ!!バッタ!!!
プテラ!トリケラ!!ティラノ!!!
タ・ト・バ!タトバ!!
タ!ト!!バ!!!
プ!ト!ティラーノ!!
ザウルース!!!
オーズ・タトバコンボ、プトティラオーズにそれぞれ変身すると、互いに武器を持って戦い始めた。
第22話、いかがでしたでしょうか。
戦いの中、榊原は真司に何度か声をかけます。
「なぁ、城戸。お前は俺を知っているのか?」
「なら…、なぜ戦いを止めなかった…!」
これの意味するところとは。
その時現れたのが、仮面ライダーナイト・秋山蓮。
サバイヴとなり、龍騎を撃退。続いてリュウガと戦闘となるも、リュウガの示したサバイヴー烈火ーを確認しリュウガ=真司と認めました。
真司にとって最期の蓮というのは、『RIDER TIME』にて自分を庇い死んでしまった蓮。その蓮が生きていたことに、真司は驚きました。
しかし、蓮は
「俺が、死んだ?死んだのはお前の方だろ、城戸!」
と言います。
蓮の記憶は、丸で本編最終回後の様子。
この蓮は一体何者なのか。
そして、現れたオーディンに二人のライダーが立ち向かいます。そこで、リュウガはサバイヴー烈火ーを用いてリュウガサバイヴへと変身しました。
見た目・能力等はSIC準拠ということで。
最後に、回復した映司は、裏の存在とも呼べる黒スーツの映司と対峙します。
もう一人の自分との戦い。決着はつくのでしょうか。
次回もお楽しみに!