仮面ライダーオーズ 15 GREEDS   作:ラズベアー

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しばらく更新が滞ってしまいすみませんでした。
単純に忙しくなってしまっただけで、筆者は至って元気であります。


第26話

「…アンク!?」

映司が、オーディンに向かって言った。

「現実世界ノ グリードォ!?」

ネグも驚いていた。

『泉信吾の身体より違和感はあるが…、鳥類系の身体なら悪くはないか。』

オーディン(アンク)は、自身の身体をまじまじと見ながら言った。

「…アンク!」

映司がオーディン(アンク)に言った。

「ネグを倒すには、鏡のコアメダルを壊さないといけない!それも同じ鏡の世界の恐竜系のメダルで!それを…取り返してほしい!」

『恐竜系コンボか…。』

オーディン(アンク)が考えるように言った。

『…おい、お前ら!俺がメダルを取り返す。アイツの気を逸らして隙を作れ!』

オーディン(アンク)が、リュウガとナイトに言った。

「はあ?なんでお前の指図を受けなきゃいけないんだよ!」

「いいから、行くぞ。」

突然人格が変わったオーディンからの指示に、反感を持つリュウガだったが、それをナイトがなだめた。

 

SURVIVE!

SURVIVE!

 

リュウガとナイトは、それぞれサバイヴ形態へ変わった。

 

ADVENT!

ADVENT!

 

さらに、それぞれモンスターを呼び出すと、二人のライダーはその背に飛び乗った。

「行け!」

リュウガサバイヴの掛け声に応じたドラグシュバルツァーは、火球を吐きながらネグに迫った。

 

SHOOT VENT!

 

ナイトサバイヴも、ダークバイザーツバイから同じく、光弾をネグに放つ。

「グウウウ!!邪魔邪魔邪魔ァ!!」

ネグは、胸部から無数のミサイルをライダー達に向け撃ち出した。

 

「グオオオオオオオ!!」

「キィィィィィィィ!!」

 

ライダー達を乗せたモンスター達は、ネグの攻撃を避ける。直撃しそうなものは、ライダー達が処理していた。

『それでいい…、はっ!!』

オーディン(アンク)は、ネグの首元を狙って飛翔した。

「!?来ルナァ!!」

ネグは、三股の尾を振りかざし、刃のような先をオーディン(アンク)へ振るった。

『ちぃ!!』

オーディン(アンク)は、刃状の尾から避ける為にネグから大きく距離を取ってしまった。

「こんの!!」

それを見かねたリュウガサバイヴは、ドラグシュバルツァーでネグに突進した。

「グェッ!!」

 

BLAST VENT!

 

ナイトサバイヴもまた、ダークレイダーから竜巻を発生させ、ネグを攻撃した。

『その調子だ!』

オーディン(アンク)は、再びネグに迫る。

「おわっ!!」

しかし、ネグは頭の角をドラグシュバルツァーへ飛ばし、ドラグシュバルツァーごとリュウガサバイヴを撃ち落とした。

「城戸!!うわっ!!」

ナイトサバイヴも、リュウガサバイヴに気を取られた隙を狙われ、ネグの尾により叩き落とされてしまった。

『くそっ!!』

オーディン(アンク) は、それでもネグに迫る。ネグから再びミサイルや火球が放たれるも、それを掻い潜りながら。

『届けぇ!!』

オーディン(アンク)は、赤い右腕を伸ばす。

「サセネェヨ!!」

ネグが、鋏状の腕を振るった。それは、間違いなくオーディン(アンク)に直撃するものだった。

「やめろぉ!」

 

プ!ト!ティラーノ!!

 

ヒッサーツ!!!

 

映司は、再びメダガブリューを構えてネグの鋏を狙った。そしてそれは命中し、鋏を砕いた。

「グフッ!?」

とうとうオーディン(アンク)の腕がネグの喉元を捉えた。オーディン(アンク)の腕は深々と刺さっていた。

『受け取れ、映司ぃ!!』

オーディン(アンク)は、ネグの喉元から腕を引き抜くと同時に、映司に向けコアメダルを投げた。

「っ!!」

映司は、投げられたコアメダルを掴んだ。が、それは恐竜系ではなく、タカコアたった一枚だった。

『ぐあっ!!』

次の瞬間、ネグの腕の爪がオーディン(アンク)の身体を捉えていた。

「アンク!?」

ネグの爪はオーディン(アンク)の身体を易々と貫いていた。

『そいつ…を、使…え、映司…。』

そして、オーディン(アンク)は砂のような粒子となって消えてしまった。

「アンクうううう!!!!」

映司は、戦友の名を叫んでいた。

「コレデ、邪魔者ハ消エタ!!タカガ コアメダル一枚。ソレモ、恐竜系ジャナイカラ ドウスルコトモ出来ナイダロォ?」

ネグは勝ち誇るように言っていた。

確かに、映司がアンクに頼んだのは恐竜系コアメダルの奪還。しかし、アンクはタカコアを使えと言った。アンクは何故これを映司に託したのか。

だが、映司はタカコアを強く握りしめ、ネグを睨んだ。

「何ダ?何デ諦メヨウト シナイ!無駄ジャン、ソンナノ!!」

「…っ!」

その時だった。オーディンが消え、粒子となったはずのものが、二つの塊に変わっていった。それは、アンクの割れたコアメダルだった。そして、割れたコアメダルは、二人のライダーの元へ、それぞれ落ちていった。

「これは…。」

リュウガとナイトは、割れたコアメダルを掴んだ。すると、割れたメダルは強い輝きを放った。

「うっ…!」

二人のライダーは、輝きから目を逸らした。そして、気がつくと二人は人の姿に戻っていた。やがて輝きが失われると、二人の手のひらには、先ほどの割れたコアメダルではないものが乗っていた。

「新しい…、コアメダル?」

映司が言った。

「…火野!!」

真司は、映司に向かって握られたコアメダルを投げた。蓮もそれに倣った。

映司は、投げられたコアメダルを掴み、それを見た。紅蓮のコアメダルと紺碧のコアメダル。それぞれ龍騎のクレストとナイトのクレストが描かれていた。

そして、映司は先に渡されたタカコアを見て、アンクの意図を理解した。

「…わかったよ、アンク!」

映司は、オーズドライバーを腰にあてる。そして、ドライバーにタカコア、ナイトのコアメダル、そして龍騎のコアメダルをセットし、それをスキャンした。

 

タカ!ナイト!!龍騎!!!

 

「…変身!!」

 

タ!タ!カエ!!

イキノ!コ!レ!!

 

タカナァ!リィ!!キィ!!!

 

映司はオーズへ姿を変えた。

頭部はタカヘッドに、胴体は紺色の身体に、鋼鉄の篭手を纏い、背にコウモリのようなマントを備えたナイトアーム、そして、下半身は深紅の身体に、龍の頭部を模したレガースを備えたリュウキレッグとなっていた。

そう。映司は、ナイトと龍騎の力を持つ、オーズ・タカナリキコンボとなったのだ。

「ソレガ何ダァ!」

ネグは、巨大な爪をオーズへ振り下ろした。

「はっ!!」

オーズは、振り下ろされる爪に対し、蹴りを放った。オーズの脚は紅蓮の炎に包まれ、焼き払うようにネグの爪を蹴り崩した。

「ギャッ…コノ力ハ!!」

ネグが痛みに悶えた。

「いけるぞ!」

オーズの手には、ウイングランサーが握られていた。

「ギエエエエエッ!!!!」

ネグは奇声を上げながら、刃状の三股に別れた尾を振るった。

それが直撃する寸前、オーズは高く跳躍してかわした。オーズの背のマントが広がり、滑空するように空を飛んでいた。

「コノォ!!」

ネグはオーズを叩き落とそうと、羽根を広げた。

「はっ!」

オーズはウイングランサーに炎を纏わせると、迫るネグの羽根を切り落とした。

「はぁぁぁ…、はあ!!」

さらに、オーズは炎を纏ったランスをネグに向け投げつけ、ネグの左肩を貫いた。

「イ゙ッ…!!オ前ェ!!」

浮力を失ったオーズは、地面に降り立つと、オースキャナーを手に取った。

「ネグ!お前だけは許さない!ライダー達の命や願いを利用したお前を!!」

 

スキャニングチャージ!!

 

オーズは一度両手を前に突き出した後、跳躍の為に腰を落とした。

「はぁぁぁ、はっ!!」

そして、ネグの頭頂を遥かに越えて飛び上がった。

オーズは空中で一度身体を大きく捻り、両脚をネグに向けた。

「はぁ!!」

背中の羽根が羽ばたき、生まれた力を乗せネグに迫った。

「ホザケェエエエ!!!!」

ネグは胸の装甲を展開し、ミサイルを撃ち出した。さらに頭部の角や口からも火球を放った。しかし、オーズの背中の羽根がオーズの身体を螺旋状に包み込んだ。ミサイルや火球など、オーズに直撃するも、螺旋状の羽根がネグの攻撃を防いだ。

「来ルナ、来ルナァ!!」

そして、すべての攻撃を防ぎ切った後、再び羽根が展開。オーズの両脚は紅蓮の炎を纏っていた。

「せいやあああああ!!!!」

オーズの両脚は、ネグの胸を捉え、貫いた。貫く中、オーズは、ネグのコアメダルを砕いた感触を得ていた。

オーズは着地し、ネグの方を向いた。

コアメダルを砕かれたネグの身体は、徐々にセルメダルに変わっていっていた。

「ソン…、ナ…。ネ、グは、ただ…、外に、出たカッタ…、ダケ…、なの、に…。」

ネグは、悲痛とも取れる願いを呟くと、やがてただのセルメダルの塊に変わっていった。

セルメダルの塊の中に、ネグに奪われたコアメダルを見つけたオーズは、変身を解いた後全て回収した。

「これで、終わったんだよな。」

オーズとネグの戦いを見届けていた真司が映司に言った。

「…はい!」

映司は、力強く頷いて見せた。

それを聞いた真司が微笑みかけた時だった。

 

パリィン!!

 

突如、ガラスの割れる音が町中に響いた。それも大きな音を立てて。それは一度だけでなく、何度も続いていた。良く見ると、建物の硝子ではなく、建物そのものが丸でガラスのように砕けていた。さらに、空も砕け始め、ガラスの欠片のように天から降り注ぎ始めた。

「ネグを倒したということは、この世界も消える!急いで出るぞ!!」

事態を把握した蓮が二人を促した。

「出るったって、どこから!?」

真司が言った。

「さっき、ネグが出ようとしたビルのガラス!あそこから出られるんじゃないですか!?」

映司が言った。

「行くぞ!」

蓮の言葉に続き、映司達は走り出した。

走る最中も、上空から空の欠片が降り注ぐ。三人は何とかかわしながら走り続けた。さらに追い討ちをかけるように、地面も同じく硝子のように砕け始めた。

「急げぇ…!!」

真司は叫びながら走り続けた。

そして、ついに出口と思われるビルの硝子にたどり着いた。

「ハァ…ハァ…。…なぁ。」

真司が息を小さくつきながら、蓮を見て言った。

「…何だ?」

「ここから出たら、俺たち…。また会えるのかな。」

真司が言った。

「…。」

蓮は、答える代わりとでもいうのか、黙ったまま視線を落とした。

「それって、どういう…?」

映司が尋ねかけた時だった。

「待て…!」

映司達を呼び止める声がした。




第26話、いかがでしたでしょうか。

オーディンの身体を半ば乗っ取るようにして、アンクが復活しました。
当初からアンクの復活を模索していました。あんまり安易に復活もさせたくなかったため、どうしようかと思っていたところ、「オーディンがいるじゃないか!」と気づき彼には犠牲になってもらいました。

そんなアンクの働きにより、映司はタカメダルと、さらにナイトの力を宿したナイトメダル、龍騎の力を宿した龍騎メダルを入手。本作オリジナルフォーム、タカナリキコンボの登場です。

ナイトの力は、武器や飛行能力といったもの。龍騎の力は炎と龍(幻獣)の破壊する力といったものを秘めています。鏡の世界で誕生したコアメダルを破壊する為に、同じく鏡の世界で誕生した龍騎の力が必要であり、ネグを撃破する為のフォームといえます。

龍騎とクロスオーバーするに辺り、始めから設定していたもので、これをどのように誕生させようか。ここから物語は始まっていきました。

コアミラーを取り込んだネグを撃破したことで、ミラーワールドが崩壊を始め、映司達は脱出を試みます。が、その映司達を呼び止める、最後の敵が現れます。その正体とは…。

次回、最終回。
お楽しみに!
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