仮面ライダーオーズ 15 GREEDS   作:ラズベアー

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第7話

「っ!?浅倉ぁ!!」

シザースと戦っていたファムが、王蛇に挑んだ。

 

SWORD VENT!

 

ウイングスラッシャーを手に、ファムは王蛇に迫る。が、王蛇はベノサーベルで弾き返した。

「その程度か?」

「お姉ちゃんの仇!はあ!!」

ファムは剣を振るうが、力任せで大振り故に、王蛇にかわされてしまう。

 

ザバァーン!

 

「うわぁ!!うっ…!」

海中で戦っていたライアが陸に投げ出された。

「ふん…!雑魚が!」

同じく陸に上がったアビスが言った。

「アビスか、どけ!」

「うっ!」

アビスを見つけたオルタナティブは、戦っていた龍騎を押し退けアビスに迫った。

「はっ!」

「何!?」

オルタナティブはスラッシュダガーをアビスに向け振り下ろした。

咄嗟のことでアビスはかわせず、斬撃を受けてしまった。

「小癪な真似を!」

アビスは、二本のアビスセイバーでオルタナティブに応戦した。

 

「仲村君!」

「余所見すんなよ!」

タイガがオルタナティブに加勢しようとしたが、ガイがその行く手を遮ろうとした。

「邪魔。」

 

ADVENT!

 

タイガは契約モンスター・デストワイルダーを呼び出し、ガイの相手をさせた。

「ちっ!」

突如現れたモンスターに対し、ガイはやむ無く応戦した。

 

BLIZZARD VENT!

 

タイガはデストバイザーに冷気を纏わせ、それをアビス目掛けて投げつけた。

 

GUARD VENT!

 

「ふん!」

しかし、シザースが間に入り、デストバイザーを弾き返した。

「いけないですね。学生は学生らしく、学習室にでも籠ってなさい!」

シザースはタイガに迫った。

 

「邪魔すんな!」

 

SONIC VENT!

 

「ガルっ!?」

ガイは装備していたメタルホーンをデストワイルダーに突きつけた。それと同時に衝撃波が発せられ、デストワイルダーを大きく吹き飛ばした。

「大将がら空き!」

ガイは、ベルデと戦うオルタナティブ・ゼロに迫った。

「!?」

オルタナティブ・ゼロは何とか避けるが、ガイの猛攻が続いた。

「邪魔を…!」

 

ACCEL VENT!

 

「させないよ!」

 

CONFINE VENT!

 

加速しかけたオルタナティブ・ゼロだったが、ガイのカードの効果により、その効力を奪われてしまった。

 

「いいぞ、芝浦。さて…。」

 

COPY VENT!

 

ベルデの姿がオルタナティブ・ゼロに変わった。そして、アビスと戦うオルタナティブに迫った。

「先生!うわっ!?」

加勢に喜ぶオルタナティブだったが、ベルデが化けたオルタナティブ・ゼロの斬撃に襲われた。

「先生、なぜ…!?」

「仲村、君は落第だ!」

オルタナティブ・ゼロは執拗にオルタナティブに攻撃を加えていった。突然の恩師の裏切りに理解できないオルタナティブはついに膝をついてしまった。

「無様だな…ハッハッハッ!!」

元の姿に戻ったベルデが高笑いをした。

「貴様、だったのか…!」

オルタナティブは何とか立ち上がろうとした。が、今度はアビスが投げつけた剣を受けてしまい、地に伏せてしまった。

「まだ、だ…。俺は、この戦いに勝利し…、最強になる…。」

「それは無理だ。何故なら、頂点に立つのは、この俺だからなぁ!」

ベルデはそう言うと、自身のデッキと同じクレストが描かれたカードを引き抜いた。

 

FINAL VENT!

 

カードを装填したベルデは高く跳躍した。すると、どこからともなく、契約モンスター・バイオグリーザが現れ、口から長い舌を伸ばし、ベルデの足に巻き付いた。空中で逆さまになったベルデは、振り子の要領でオルタナティブを捕らえると、再び空中で体の上下を変え、地面へと急降下。オルタナティブを頭部から地面に叩き付けた。

「うっ…。」

オルタナティブは、振り子の要領で得た力で地面に叩きつけられたことで頚椎は折られ、そのまま立ち上がることなく絶命した。そして、吹き上げられた砂のように、オルタナティブの姿は消えていった。

 

「そんなっ…!」

龍騎は、オルタナティブが消えた場面を目撃し、絶句した。

「榊原!どけ!」

インペラーを押し退け、ナイトが龍騎に駆け寄った。

「手塚も危険な状態だ。引くぞ!」

「…ああ。」

龍騎は、ぐったりしているライアの肩を担いだ。

「霧島、撤退だ!!」

ナイトがファムに呼び掛ける。

「はっ!!」

「はははっ!!」

しかし、ファムは依然として王蛇と戦っていた。

「こいつだけは!!」

「まだ満ち足りねぇ!!」

 

STRIKE VENT!

 

王蛇は契約モンスター・ベノスネーカーを模した手甲・ベノバイトを右腕に装着した。

「はっ!」

ファムは剣を王蛇に振り下ろす。が、王蛇はベノバイトの口吻部でそれを噛み付いて受け止めた。

「はん!」

「あっ!?」

そのままファムの剣を取り上げた王蛇は、ファムの剣を手に取りファムを切り付けた。

「きゃあ!」

「美穂!!」

「手塚、よせ!!」

ライアは、龍騎の腕を振り払い、ファムの元へ駆けつけた。

「今だ、須藤!」

 

STRIKE VENT!

 

アビスは、王蛇の攻撃で怯んだファムに向け、水流を発射した。

「ダメだ!!」

ファムに直撃する寸前、ライアはファムの体を突き飛ばした。

「っ!?海之!!」

ライアはアビスの水流により体が宙に投げ出された。

 

FINAL VENT!

 

シザースが自身のクレストが描かれたカードをバイザーに装填すると、シザースの背後に契約モンスター・ボルキャンサーが現れた。

「はぁっ!!」

シザースはボルキャンサーの腕に飛び乗る。そして、ボルキャンサーはライアに向けてシザースを投げ飛ばした。ボルキャンサーから得られた力を乗せ、シザースは空中で高速で前転しながらライアに突進した。

「うわああああ!!!!」

ライアは成す術もなくシザースの突進を受け、地に伏せた。

「海之いいい!!」

ファムは力尽きたライアに駆け寄り体を起こした。

「海之、ダメ…!」

「み…美穂…。俺は、君、を…。」

言葉の途中でライアは息絶えた。そしてファムの腕の中で消えていった。

「手塚…。」

ナイトが声にならない言葉を言った。

「ふふふ、あはははは!!やはり力ある者のみが生き残るんですよ!」

シザースが高笑いした。

「次こそ、覚悟しろ!」

アビスが呆然としているファムに迫った。

しかし。

 

FINAL VENT!

 

ベノスネーカーの強力な酸を纏った王蛇が、アビス目掛けて飛んできた。

「何!?」

アビスは咄嗟に二本の剣を交差させ防御の構えをとった。しかし、王蛇は脚で二本の剣を強引に蹴り飛ばし、何度もアビスを蹴り続けた。

「ぐわああああ!!!!」

そして、最後に大きく蹴り上げられたアビスは地面に着く直前で爆散した。

「俺の獲物の邪魔をするな!」

王蛇が塵と化したアビスを見て言った。

「鎌田さん!貴様ぁ!!」

シザースが王蛇に迫った。

 

FINAL VENT!

 

「グルアアア!!」

シザースの横からデストワイルダーが飛び付いてきた。

「うぐっ…!?」

デストワイルダーがシザースを地面に叩きつけ、そのままタイガの元へ引き摺り出す。

そして、タイガはデストクローをシザースの背中に突き立てた。

「ぐはぁ!!」

「はああああ!!!!」

タイガがシザースを高々と持ち上げると、結晶爆発が起こりそれと共にシザースも爆散した。

「鎌田!須藤!」

仲間二人を同時に失い、ベルデは狼狽した。

「くそが!」

 

FINAL VENT!

 

ガイはメタルゲラスと共にオルタナティブ・ゼロに突っ込む。

「ええい!!」

「うわっ!」

ところが、オルタナティブ・ゼロは、ガイの突進を見切り、二本の剣で受け流すようにしてガイの軌道を変えた。軌道を変えられたガイはそのままコンクリートの壁に激突した。

「残念ですが、貴方には消えてもらいます!」

 

FINAL VENT!

 

どこからともなく契約モンスター・サイコローグが駆けつける。それと同時にサイコローグはバイクのような姿に変わり、オルタナティブ・ゼロはそれに乗った。

そして、バイクを独楽の要領で高速回転させ、そのままガイに向かって突進した。

「させるかよ…!」

 

METAL VENT!

 

ガイはカードを装填した直後にオルタナティブ・ゼロのファイナルベントを受けた。が、無傷の状態でガイは立ち上がった。

「まだ負ける訳にはいかねぇよ!」

「芝浦、退くぞ!」

ベルデが言った。

「…ちっ!」

ガイはその言葉に続き、ベルデとガイはその場から立ち去った。

「東條君、佐野君、我々も退きましょう。」

オルタナティブ・ゼロの言葉でタイガ、インペラーもまたその場を後にした。

「何だ?もう終わりか!?」

王蛇が撤退していくライダー達を見て言った。

「悪いが終わりだ!」

 

BLIND VENT!

 

ナイトの背にダークウイングが取りつき、防御用マント・ウイングウォールに変化した。そして、ナイトがマントを広げると、小型のダークウイングが何十匹も現れ、王蛇の視界を遮るように襲いかかった。

「邪魔だ!」

王蛇は小型モンスターを追い払うように剣を振り回した。

ようやく追い払うことが出来たが、既に龍騎達の姿もなかった。

「…るぁ!!」

 

バチィン

 

王蛇は、満ち足りないイライラから、剣を地面に叩きつけた。

「ずいぶんと苛立っているんだねぇ。」

王蛇の背後から声がした。

「誰だ!」

王蛇は、振り向きざまに声の主を切りつけようとした。しかし、その姿を見た瞬間、王蛇はそれをやめた。

「何だ、お前か。…お前が俺の相手をしてくれるのか?」

王蛇は声の主に言った。

「それよりも、もぉーっと面白いやつがいるよ!」

「そいつは誰だ?」

「…オーズだよ。」

「…くっ。ハハハ!!ハハハハハハぁ!!」

その名を聞いた王蛇は高らかに笑った。

 

 

「グオオオオオオオ!!!!」

 

突然の咆哮により、映司は目を覚ました。

大きな植樹の陰で横たわっていた映司は体を起こし、辺りを見渡した。

「っ…!?」

映司は目の前にいる黒い龍型モンスターを見て、目を見開いた。

 

「グオオオオオオオ!!!!」

 

黒い龍は再び咆哮をあげると、大きな口を開け、映司に迫った。

喰われる。

映司は腕を前に出して構えた。が、黒い龍は映司を襲うことなく頭上を過ぎていき、上空へ姿を消していった。

「何だったんだ…。」

映司は改めて自身の身に起こったことを振り返った。

 

ライダー同士の戦い。

命をかけてでも叶えたい願い。

ゾルダこと北岡秀一。

そして、漆黒の龍のライダー、リュウガ。

 

「…そうだ!」

映司は、思い出したようにライダー達が争っていた現場へ向かった。

着いた頃には、既に誰一人として姿を確認することができなかった。戦いによって生まれた傷痕が、あちこちに残されていた。生々しく残された傷痕が、戦いの熾烈さを物語っていた。

「…ん?」

そんな傷痕だらけの場所に、煌めく何かが落ちていることに、映司は気づいた。近づいて拾ってみると、それは映司にとっては見覚えのある物だった。

「何で、こんな所にセルメダルが…?ヤミーやグリードはこの場にいなかったはず。」

それも一枚どころではない。至る所にセルメダルが散らばっていたのだった。

映司は不信に感じながら幾つか拾うと、榊原達を探し始めた。

その様子を伺う一つの人影があったことに、映司は気づいていなかった。




第7話、いかがでしたでしょうか。

浅倉の乱入により、戦況が大きく変わった結果、榊原サイドの手塚が犠牲となってしまいました。
殺ったのは、なんとシザース(まぁアビスの援護もありましたが)。
続いて、香川サイドのオルタナティブ、そして高見沢サイドのアビス、シザース。
計4人のライダーが、脱落しました。

倒したライダーの選定としては、基本的に龍騎本編では為し得なかったことをさせたかったという理由です。
特にシザースは、本編においてナイトを競り負かす程の威力をもつFVだったので、一人くらい倒させたかったこと、王蛇は、ライダーのトータルキルカウントを上げたかったことが大きいです。

戦いが終わり、何とか無事だった映司が現場に戻ると、そこには何故か幾つものセルメダルが。
これは一体どういうことなのか。

残るライダーは、オーズ含め13人。

次回をお楽しみに!
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