白金燐子とゲームがしたい
「朝だから早く起きて」
「ん……」
いつもの様にやってくる朝早いモーニングコールを軽く流して軽く携帯をチェックし、近くの机に投げ二度寝する………のを腹パンで防がれる。
痛てぇ………
今日は土曜日、休日だぞゆっくり寝かせて……
早くに起こすなというか平日でも6時半に起こすな。
普通に7時半で間に合うのに1時間も早く起こすとか嫌がらせか。
と前回散々ある人とかいつもの人とか言って伸ばした幼馴染に対して心の中で毒づく。
すると、こちらを見て
「どうせあたしに対して何か言ってるでしょ」
とこちらを見透かした様な言葉を受け心臓がヒエッヒエッという天ぷらをした後もそもそと幼馴染が作ってくれたり朝ごはんを食べる。
あれ、テンプレだっけ?
作ってくれた本人は朝練とか何とかでさっき出かけた。
話を詳しく聞いてないしね。今だってスマホ版のNFOやってるし。
前は疲れで頭がおかしくなって膝枕なんて頼んでしまったが朝の僕は…と言っても朝は血圧が上がらずどうもテンションが低い。
ここらでガチャでSSRでも出たら話は変わるけどね。
まぁ、皆のお望み通り爆死しましたとさ
ご飯も食べ終わりゆっくりしていると携帯の連絡アプリにメッセージが届いていた。
内容としては燐子さんからで、こんな感じだ
『今暇だったら一緒にゲームしませんか?』と。
もちろん今暇していたので
『大丈夫です。今からNFOとボイスチャットの準備しますね』と返信した。
「既読つくの早ぇ……」
燐子さんも暇だったのだろうか。
一応あの人受験生だったような……?
なんて考えていると、
『あの…家に来てやりませんか……?それの方が沢山ゲームありますし…』と返ってきた。
え?うち………UTI……………家?
燐子さんの家………?
思わずフリーズしてしまった。
しかし、既読がついたまま何も返信が無かったのを不思議がったのか燐子さんは
『あの…やっぱりご迷惑でしたか……?』
と送られてきた。そして僕は即座に
『行かせてください!』と返信した。
─────────
燐子さんの家は流石に金髪破天荒天真爛漫のお嬢様には負けるものの結構裕福な家庭だ。
なのでお宅が一般家庭と比べると大きいのだ。
それのせいか、家の目の前で緊張してしまっている。
ふぅ~と息を大きく吐いてインターホンに手をかける。
ピンポーンと聞きなれた音が中で鳴り響く。
それと同時にとてとてと言う足音を聞こえる
「中に……どうぞ……」
そして僕は燐子さんの部屋へと招かれた。
─────────
……でゲームを始めたのは良いんだけど
「ふふっ…また私の勝ち…ですね。」
燐子さんがくっついていて肌の感触が伝わって集中出来ない!
「燐子さん近くありません?」
「近く……ないと…思いますよ?」
「絶対近いですよ」
どんな状態かと言うと今は大きめのソファに2人で座っているのだか肩がくっついている距離と言えば分かるだろうか。
燐子さんから3センチ離れると、3センチ詰めてくる。
10センチ離れると10センチ詰めてくる。
そんないたちごっこを最初は繰り広げていたが諦め、直接言うことにした。
「また…私の勝ち……ですね。」
「うぅ…」
「どうしたんですか……?いつもの千夏さんに比べて少し弱いような…気がします…」
「燐子さんみたいな美人にくっつかれて心中穏やかじゃないんですよ。一応僕男何ですよ?そこら辺分かってやってます?燐子さん。」
「美人…わっ、私が……」
いきなりボンッ!と顔を赤く染める。
今日体調でも悪いのかな?
「どうかしました?燐子さん。」
「い、いえ…別に何も……」
「なら続きやりましょ!負けたままじゃ自分の気が済まないので!」
「そうですね…やりましょうか……!」
その後、2人で朝までやり続けた。
─────────
「どうしましたか?白金さん。大変眠そうですが…」
「すいません氷川さん……実は…昨日徹夜で千夏君と(ゲームを)シてたんです…
千夏君負けず嫌いで中々寝かしてくれなくて……」
「ねぇ、友希那。千夏って今日カウンターにいたっけ~?」
「今日は月曜日だしいるはずよ。
それにしてもリサ、顔が怖いわ……」
「別に怖くないって~♪ちょ~~~っとお話するだけだから♪」
その後circleのロビーではギャルの様な少女の前でひたすら正座をしながら頭を下げる少年が居たとか。
主人公説明
名前 桐生千夏
学校 まだ未定
学年 2年生
無意識的に彼女らの母性本能をくすぐっているため、沙綾と千聖とリサとつぐみと美咲辺りの世話好きな人に弱い。
食や服に無頓着のせいでその辺は幼馴染である奥沢美咲の世話になっている。
彼は知らないが、さっきの5人で誰が良い世話が出来るか争っているらしい
今の所の1位は幼馴染の立場を利用した美咲