ガールズバンドは○○したい   作:ぽぽろ

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タイトルを『ガールズバンドは○○したい』に変えて、1話を書き直そうか考え中です。



今井リサはお説教したい

 今日は休日、皆が愛してやまない曜日土曜日。

 五日間の学校という地獄を乗り越えやっと手に入った2日というあっという間に終わってしまう休み。日本は週休5日制にすべきでは? 

 皆もっと休もうよ! 

 ほら、椅子に1時間座っていると寿命が少し縮むって言うでしょ? 

 

 そんな愛すべき休日だが僕は今何しているかと言うと……

 

「ねぇ聞いてる?」

「聞いてます聞いてます。めっちゃ聞いてます」

 

 休日に僕は…………自室で…………

 

 土下座をしていた。

 別に悪い事してないのに。

 て言うか僕のプライバシーはどうなってるの? 

 自然に入ってきたけれども

 鍵は美咲しか持ってないはずだけど……

 くそ! 我が幼馴染は絶賛練習中だから、問い詰めることも出来ないし。

 

「だからさ、アタシに言う事あるんじゃない?」

「えっと……あけましておめでとうございます?」

「そうじゃなくてさ! ほら何かしたじゃん?」

「何かした事……あ、有咲ちゃんに年越しの時地球にいなかったぜ! ってメッセージ送りました!」

 

 返ってきたのは呆れたような奴だったけど。

 

「違うよ。日菜とちゅーしたらしいじゃん!」

 

 ちゅーって何かえっちな響きだね。

 キスって言うより何か……エロい。

 

 …………っていうか何でバレてるんだ? 

 僕は言った覚えは無いし言ったらツンデレ金髪盆栽少女から毒舌を貰う事になるし、目の前のギャルから叱られるし、腹黒女優からお説教の後抱きつかれて一夜を過ごす事になるし。

 幼馴染からは飽きられてご飯が無くなるかもしれないし。

 

「日菜が教えてくれたんだ~」

 

 あのシスコンポテトアイドルめ! 

 今度冷凍ポテトでぶん殴ってやるわ! 

 

「嬉しかったでしょ? 日菜もとっても嬉しそうだったし」

「いや、頬っぺたですよ?」

「嬉しかったでしょ?」

「……怒ってます?」

 

 なんだろ。言葉の端々に怒りを感じる。

 別に僕からした訳ではないんだけどなぁ

 

「……別に? まったく、全然、怒ってなんか無いよ」

「怒ってるじゃないですか……」

「別に怒ってないって」

「じゃあ何で僕の机に置いてあった飲みかけのペットボトルが握りつぶされてるんですか? それ硬い奴じゃありません? い・○・は・すじゃないですよ?」

「だから怒ってないって!」

 

 僕がちょっと視線を下に逸らした時に見えてしまった。

 いや、よくよく考えれば僕が床に、リサさんが僕のベットの上に脚を組んで座っているわけで、歩けば折れてしまうんじゃないかと思う程の細い脚、むちむちの太ももと辿っていけば、その奥に隠された布の秘宝へと辿り着く。

 

「見せてるんだよ?」

「え……?」

 

 心を読まれた……? 

 いや、そんな事はありえない。

 って言うか僕に見せてもいい事なんて無い。

 他に何かあるのか……? 

 ネイルかな? 

 わぁ、爪がピンク色でキラキラ光ってやがる! 

 ネイルは辞めたはずなのでつけ爪と言う奴なのだろう。

 

「まず女心を学ぼうか」

 

 呆れるようにそう言ったリサさん。

 女心? あぁ、あの男性に対して一方的に自分達の心が分かれと押し付け、それが当然かの様に振る舞い、その癖に男性の気持ちは分かろうとしない女心ね。

『何がいい~?』って聞いたら『何でもいい』って言ったくせにこっちが提案すると『え~ヤダ~』とか文句言われるという理不尽な奴が最たる例だよね。

 

 でも何故それを僕に学べと? 

 

「?」

 

 リサさんの言ってる事が分からん。

 

「まぁいいや。えっちな本無いかな~」

「あっ、ちょっ、やめ……」

 

 ベットの下を漁るリサさん。

 エロ本なんてある訳ないじゃん。

 見つかって、幼馴染に捨てられるんだから。

 

 本当に恥を忍んでコンビニの店員さんに持っていき、バックに入れて誰かに合わないかドキドキしながら持って帰り、家でも誰か入って来ないかドキドキしながら読むっていう苦労をあいつは何も分かっちゃない! 

 

「そんな焦るって事はあるのかな~☆」

「いや、無いですけど、何か部屋を漁られるって恥ずかしくて」

 

 って言うか男子高校生の部屋に入るって事の意味この人はよく分かってるのだろうか。

 襲われても何も文句言えないぞ。

 僕なんて視界にすら入ってないって事か。

 それか僕がヘタレだと言いたいのか! 

 

 それかリサさんは男子に全く興味が無いじゃないか? 

 だって友希那さんの世話めっちゃ焼いてるし。

 はっ! リサさんは百合なのでは? 

 

『友希那ぁ~ここ沢山濡れてるよ?』

『リサ……やめてちょうだい……そこはダメよ……///』

『やめな~い☆』

『ならお返しね』

『あっ……友希那……そこダメ……///

 やばいよぉ……友希那ぁ……///』

 

 おっとこれ以上の妄想は色々やばいからこの辺にしとこうか

 

 こんな感じの濃密な百合が行われてるのでは? 

 ぐへへ、百合はいいぞぉ~

 

「……何か変な事考えてるなぁ~?」

「いえ、別に愛の形は人それぞれですし、僕的にはもっとして頂きたい次第です」

「どういう事?」

「なんでもないです」

 

 するとリサさんは口を猫の様なωの形に歪めてた。

 

「教えてくれないなら、お姉さんちゅーしちゃおうかな~」

 

 唇をこちらに少しずつ近づけて来る。

 とっさに顔を離そうとしたがガシッと顔を掴まれた。

 必死に抵抗してるがジリジリと近付いてくる唇。

 

 

 そんな諦めかけたその時! 

 

「ただいま~」

 

 救世主は訪れた…………

 

「……何してんの?」

 

 ドア付近でジト目で見てる幼馴染。

 見てないで助けてくれ……

 幼馴染が襲われてるんだから。

 

「隙あり!」

 

 すると前に感じた様な暖かい感触が頬っぺたに。

 

「んなぁ!」

「えへへ~しちゃった☆」

「千夏、あんた今日ご飯無しね」

「やめてぇ! 僕を殺す気!?」

「もっとする……?」

「リサさんちょっと黙ってて!」

「もぅ……酷いなぁ、もう1回しちゃえ!」

「千夏、ご飯抜き1週間ね」

「やめてぇ!」

 

 そんなこんなでリサさんの日菜さんとキスをした事の尋問は終わった。

 

 

 あ、ご飯は謝り倒してありつけました。

 




今回の裏設定
奥沢美咲
エロ本ダメ、絶対。でも黒髪幼馴染系なら許す

今井リサ
別に気にしないが気づかない程の速さでエロ本を競馬の雑誌に変えることが出来るスキルを持っている

感想乞食に変身しそう……

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