モルフォンとか何とか。どくタイプなのかな(?)
椅子や机等のアンティークなものが店先に並んでいる流星堂に僕、千夏は居た。
目の前には腕を組み不満そうな顔をしたこの流星堂の主、有咲ちゃんが。
そして僕はその前で正座をしていた。
わぁ、なんか最近も正座した気がするぞぉ?
その内『100日後に正座する千夏』っていう漫画が
ただの礼儀がなってない人かな?
「おい! 聞いてるのか!?」
ひぃ~~! 怖すぎてコマになるぅ! (?)
「だから私は、いつも言ってるだろ?発言には気をつけろって」
「別にさっき会った人に『可愛いね!』って言っただけじゃん。
なんか特殊な髪色だったけど」
可愛い人に可愛いと言って何が悪いのか!
さながら、僕の今の気持ちは地動説を唱えたガリレオガリレイの気持ちだよ!
でもさっきの子ピンクと青?みたいな髪色で小学生が持ってる傘みたいだったよね。
「あんな風に色んな人を誑かせられると困るんだよ……」
「え? 何で有咲ちゃんが困るの?」
別に褒めてもよくない?
あ、さっきの子何か顔赤かったから、風邪ひいてたのかなぁ?
僕を見ると赤くなってた。
「えっと……それはだな……
ってそんな事は良いんだよ!」
「説明責任放棄したぁ~」
「そんな事より、私が言いたいのは誑かすような事をいうな! って事だ!」
え~誑かしてなんか無いよ。
第一に僕が誑かしても靡く人なんて居ないだろうし。
僕の事を好きな人がいる訳でもない。
は~モテないって辛いね。
なんたって、バレンタインの時にロッカーに沢山のチョコを詰められるっていう嫌がらせを受けるくらいだからね。
あれは嫌がらせだって、千聖さんに教えてもらった。
「それと、その……」
「ん?」
「これから私だけに言えよ! そういう事は!」
あ~なるほど。可愛いって言ってもらいたかったんだね。
可愛い奴め。
───────
「あ~~り~~さ~~!
お昼だよ~!」
「うわぁ~~抱きつくな香澄!」
「だって、昼休みだよ!?」
「お前さっき4時間目の時も似たような事言って無かったか…………?」
「あれ~? そうだっけ?」
戸山香澄が親友の市ヶ谷有咲に抱きつく、いつもの昼休み。
だが、今日はいつも違う。
「こんにちは~」
そう、僕が彼女の所に行くのだ!
「あれ~~? 千夏ちゃんじゃん! 珍しいねぇ~」
「そうだね。香澄ちゃん」
いつも誰かに連れ去られて居るからね。
何処ぞの腹黒女優に!
「あ、そうだ。有咲ちゃん可愛いね」
よし、目的達成。
ミッションコンプリート
少し教室が色めきだってるな。
何でだろ。
「ちょっ……おま……何で今言うんだよ!!!!」
去り際にそんな叫び声が聞こえた。
何でって時間ある時って昼休みじゃん。
さてと、早く戻ってお弁当食べよ。
すると、誰かからガシッと肩を掴まれた。
「ねェ? 千夏、どういう事? ちょっとオハナシする?」
「何か怖いよ沙綾…………」
何もしてないじゃん!
そして僕の昼休みはまたまたお説教される事になった。
新しいバンド来たらその子達も書きたいんですが、最近まったくバンドリを触ってない、アニメも見てないせいで時間が掛かりそうです。