ロシナンテside
俺達の可愛い可愛い妹。
何処にも嫁に出さずにずっと傍に居るつもりだった可愛い妹。
それなのに、ビッグ・マム海賊団に目をつけられて、嫁ぐことになってしまった。
それを聞いたとき、俺は猛烈に反対し、ドフィを責め立てた。
だけどドフィもドフィで泣きそうな顔で笑いながら俺に向かって感情を露にした時は何も言えなかった。
ドフィだって俺と同じぐらいメイリアの事を可愛がって愛してた。
他のファミリーだってそうだ。
あの無愛想なローだってメイリアのことを心底可愛がり、愛してた。(メイリアが年上)
皆が皆、メイリアが居なくなることを哀しみ、嫁ぐまでの間よっぽどのことがない限り離れることはなかった。
そして俺達もメイリアの傍をなるべく離れないように過ごした。
「あれ、ドフィお兄様お仕事は?」
「終わらせた。ほら、さっさと寝るぞ」
嘘つけ。
本当は終わっていない癖に。
そう思っても俺は口に出さなかった。
だって俺もそうだったから。
「ふふっ、じゃあ私が真ん中ね!」
「「当たり前だ」」
なんでドフィの隣に寝なくちゃいけないんだ。
ドフィもドフィで同じ事を思ったのか、同時に言葉を発してた。
それにメイリアが楽しそうに笑う。
「....お兄様、愛してるわ。」
「「ああ、俺達もだ。」」
誰よりも可愛い可愛い俺のメイリア。
最後に笑ってメイリアは居なくなった。
俺もファミリーにもその日は泣き続けた。
ビッグ・マムの船が見えなくなるまで。
■■■
《聞こえてますか》
部屋に帰った時、見覚えないモノが置いてあり、怪訝に思いながらも触ったら声が聞こえた。
それは愛しい妹の声だった。
《ロシーお兄様がこれを聞いているときには私はもうドレスローザには居ないのでしょう。...誰よりも正義感の強かったロシーお兄様。》
「メイリアっ....!」
《どうか私がここで弱音をはくことをお許しください。》
ポタポタと涙が溢れて止まらなくなる。
嗚咽を抑えながらメイリアの言葉を聞き逃さないように耳を傾けた。
《何時までもお兄様達と笑って過ごせるのだと思っておりました。3人で、ファミリーの皆と何時までも....でもそれは叶いません。本当は今すぐ帰りたいと思うほど私はお兄様達を、ドレスローザを愛していました。出来ることならば結婚なんてっ....!私はしたくはありませんっ!》
「メイリア...」
《それでも私はお兄様達の為にビッグ・マム海賊団へと嫁ぎます。どうか何時までもお兄様達を思い続けることをお許しください。》
ジジ...と音をたてて何も喋らなくなった。
俺はメイリアの言葉に何時までも泣いた。
「俺も愛してるっ!」
愛しくて愛しくて堪らない俺達の、
俺だけの可愛い妹。