ドフラミンゴside
昔から誰よりも可愛かった妹のメイリアがビッグ・マムに目をつけられるのは必然だったのかもしれない。
だが、それを容易く受け入れる事が出来ないほど俺は妹のメイリアの事を愛してた。
何処にもやるつもりはなくて、ずっと一生手離す気なんて無かった。
それなのにビッグ・マムに目をつけられただけで手離さなくていけない事に俺が一番悔しかった。
「ねぇ、お兄様」
「なんだ?」
「私ね、将来はお兄様のお嫁さんになるの!」
幼い頃のメイリアは無邪気で何も知らない無垢な存在だった。
甘えたがりで構わないと直ぐに泣いてしまうほどだった。
「約束!ほら、お兄様!」
「フフッ...ああ、約束だ。」
指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます!
無邪気にメイリアが笑った。
「フッフッフッ....ああ、そうだ。お前は俺の妻になるんだ。」
誰よりも可愛い可愛い俺だけの妹を易々と渡すつもりなんてない。
隙を見て、連れ戻す。
■■■
仕事が一段落したので幹部のグラディウスに言って部屋へと戻ってきた。
「...なんだ、あれは」
部屋に戻ってきて最初に目についたのは見覚えがないモノ。...いや、あれは。
直ぐに何かが分かって俺は慌ててそれに近付いた。
カチッと音とともに部屋に声が響く。
《聞こえていますか》
ここ最近頭を占めている可愛い妹の声だった。
そう認識した俺はメイリアの声を逃さないように耳を澄ました。
誰も居ない部屋にメイリアの言葉だけが聞こえる。
《ドフィお兄様がこれを聞いているときには私はもうドレスローザには居ないのでしょう。...誰よりも私のことを大切にしてくれたドフィお兄様。》
《ふふっ....昔、私はドフィお兄様のお嫁さんになるのだと馬鹿みたいに思ってましたの。懐かしいと思いませんか?》
《.....何時までもお兄様達と笑って過ごせるのだと思っておりました。3人で、ファミリーの皆と何時までも居れたなら良かったのです。私はお兄様達を、ドレスローザを愛していました。》
《それでも私はお兄様達の為にビッグ・マム海賊団へと嫁ぎます。どうか何時までもお兄様達を思い続けることをお許しください。》
ジジ...と音をたてて何も喋らなくなった。
嗚呼、やっぱり俺はメイリアを手離したくない。
「フフフフフッ....!」
笑いが止まらない。
そうだ、メイリアを手離すことなんて有り得ないことで、メイリアが居るべき場所は俺の隣だ。
現ドレスローザ国王のドンキホーテ・ドフラミンゴの隣である"正妃"になるのはメイリアだけだ。
「待ってろ、メイリア」
直ぐにお前を迎えに行くから、な。