女神と虚言の魔術師   作:ポニすけ

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他の作品を参考にした影響が出てます。


第2話 女神の心得を教わりに行こう

 とある日のプラネテューヌ。

 ギルドにパーツ探しのクエストを依頼して、既にいくつかのエナジースフィアが見つかっていた。

 マホロアは相も変わらずローアで修理を続けていた。

 メタナイトはゲイムギョウ界のモンスターと何度か交戦し、歴史や技術方面での書物を探す日々を過ごしていた。

 意外にもデデデはパーツ探しに躍起で、ワドルディを連れてクエストをこなしながらパーツを探していた。

 ワドルディは、稀にスライヌの亜種と勘違いされることもあったが、その槍裁きや家事能力に、よくネプテューヌの世話をする人を中心に、密かに人望を集めている。

 そしてカービィはというと…

 

 

 

 

 

 

「…………………ネプテューヌさん! 全然女神の仕事してないじゃないですか!」

 

 

 ゲームに勤しむネプテューヌと、その後ろでソファに寝ているカービィの姿があった。

 辺りにはカービィが食べたと思われる菓子類の袋が散らばっていた。

 カービィはネプテューヌのぐうたらな部分と気があったのか、部屋で食っちゃ寝していることが多かったのだ。

 それでも持ち前の正義感からか、何度かパーツ探しには出ているらしい。

 

 

「聞いてるんですか!?」

 

「んー? まぁ…いわゆる一つの……平和ボケ?」

 

「ネプテューヌさん、女神には色々お仕事が「お姉ちゃーん、お茶入ったよー」…!?」

 

 

 イストワールがネプテューヌに説教している途中、ネプギアがお茶を持って部屋に来たことに驚く。

 

 

「ネプギアサンキュー! 対戦プレイやろっか!」

 

「うん!」

 

 

 ネプギアがネプテューヌの隣に座り、一緒にゲームを始めようとする。

 

 

「ネプギアさんまで………」

 

 

 その状況に怒りに震えるイストワール。

 

 

「いい加減に…………してくださーーい!!」

 

「ねぷっ!?」

 

 

 イストワールの怒りがとうとう限界に達し、ゲームの電源コードを勢いよく引っこ抜いた。

 

 

「それだめって説明書に書いてあるのに!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シェアクリスタルを見てください!」

 

「…シェアクリスタルがどうかしたんですか?」

 

 

 一面真っ暗で、文字のようなものがリング状に広がっている不思議な空間に、ネプテューヌら(カービィも含め)は居た。

 

 

「クリスタルに集まる我が国のシェアエナジーが、最近下降傾向にあるんです」

 

 

 シェアクリスタルとは、女神の力の源であり、その国の国力を示すものとしても知られている。

 

 

「まだたくさんあるんでしょ? 心配すること無くない?」

 

「無くないです! シェアの源が、何かご存知でしょう!?」

 

「は〜…………」

 

「国民の皆さんの、女神を信じる心、ですよね?」

 

 

 ネプギアが答える。

 

 

「そう! この下降傾向は、国民の心が、ネプテューヌさんから少しずつ離れているということなんです!」

 

 

 イストワールがそういうも、当のネプテューヌは…

 

 

「えー…? 嫌われるようなことした覚えないよー?」

 

 

 これである。

 するとネプギアが、

 

 

「んー……好かれるような事も、最近してないかも?」

 

「うっ」

 

 

 痛いところを突かれたとばかりに、ネプテューヌはたじろぐ。

 するとアイエフとコンパが部屋に入ってきた。

 

 

「ネプギアの言う通りでしょ。パーツ探しの件だって、言い出しっぺは貴方でしょうが……」

 

 

 アイエフがネプテューヌにそう言う。

 

 

「すいませんイストワール様。話が聞こえたもので」

 

「アイエフさんとコンパさんなら別に……」

 

 

 謝るアイエフにイストワールは気にしていないと言う。

 

 

「あいちゃんまでー! いーすんの味方するのー? コンパは違うよね?」

 

「ねぷねぷ、これ見るです」

 

 

 コンパを味方にしようとするネプテューヌに、コンパはあるビラを見せる。

 

 

「え…? 女神……要らない………」

 

「がっ!?」

 

 

 ネプテューヌが紙に書いてある文字を読むと、イストワールが衝撃を受ける。

 

 

「こういう人達にねぷねぷを分かってもらうには、お仕事をもっと頑張らないとです!」

 

「うわわっ! これぞ四面楚歌!? 私大ピンチ!?」

 

 

 いつもと打って変わって凄みのある顔で告げるコンパに、ネプテューヌはたじろいだ。

 その言葉にイストワールが続ける。

 

 

「ピンチなのはこの国の方です! そもそも女神は、常に国民のために努力しなければならないんです! 女神が大きな力を持っているのは、そのためなんですよ?」

 

 

 イストワールの説教が始まり、ネプテューヌは退屈そうにしている。

 

 

(あ〜あ。お説教やだな〜………どうにかして逃げられないかな~………あ! そうだ!)

 

 

 ネプテューヌは閃いたとばかりに手を打つ仕草をすると、

 

 

「私、女神の心得を教わってくるよ!」

 

 

 と言い放った。

 

 

「…………へ? 教わるって、誰にです?」

 

「えっと〜、ノワール!」

 

「「「えぇっ!?」」」

 

「ラステイションの、ノワール!」

 

 

 皆が驚く中、ネプテューヌはそう言った。

 

 

「なるほど。話は聞かせてもらった」

 

 

 するとちょうど、部屋の外から男の声が聞こえてきた。

 プププランドが誇る仮面の騎士、メタナイトである。

 

 

「あっ! メタナイト!」

 

 

 ネプテューヌはメタナイトを見て声をあげた。

 

 

「他の国の女神に会えるまたとない機会でもある。私たちも同行しよう」

 

「そういえば、まだ他の国のギルドまでパーツ探しのクエストの依頼は出していませんでしたからね」

 

 

 メタナイトの言葉に続いてイストワールが付け加える。

 そう。カービィたちの現状を知っているのは今、プラネテューヌのみである。

 各国へ連絡が遅れた理由の一つに、ネプテューヌがサボっていたこともあるのだが、それは置いておく。

 

 

「よーし! そうと決まれば早速出発だー!」

 

 

 こうしてネプテューヌらはラステイションへと発ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 軍艦の艦橋のようにも見えるラステイションの教会。その展望デッキに彼女たちはいた。

 

 

「ねぇ…………よくわからないんだけど………………」

 

 

 ラステイションの女神、ブラックハートことノワールが苦笑したような顔で言う。

 

 

「どうしてお隣の国の女神がうちの教会で寝てるのかしら!?」

 

 

 ビーチチェアに寝ているネプテューヌに対して講義をするノワール。

 一方のネプテューヌは悪そびれた様子もない。

 その隣でカービィもすやすやと眠っている。

 

「んあ? 構わずにお仕事して〜……私気にしないから〜…………」

 

「私が気にするわよ!」

 

「ごめんなさいノワールさん………お姉ちゃ〜ん」

 

「いいじゃ〜〜ん……………」

 

 

 ネプギアがネプテューヌを起こそうと体を揺するが、一向に起きる様子はない。

 

 

「女神の心得を聞くんじゃ……」

 

「悪いけどお断りよ。私、敵に塩を送る気なんてないから」

 

 

 ノワールはネプテューヌと馴れ合う気は無いように、強い言葉で突き放す。

 

 

「あ〜、敵は違うでしょ〜? 友好条約結んだんだから、もう仲間で…」

 

「シェアを奪い合うことに変わりはないんだから、敵よ。それに、さっきからそこにいる変なのの説明も早くして欲しいんだけど」

 

 

 ノワールは痺れを切らして、カービィたちの説明を求める。

 

 

「そうそう! この子達のことも説明しなきゃねー! この子はカービィ!! 可愛いでしょ〜!」

 

「ぽよ!」

 

「……えぇ、そりゃ、可愛いのは確かだけど………」

 

 

 ネプテューヌに掴まれ、ノワールに顔を向けられたカービィは愛くるしい笑顔をノワールに向ける。

 ノワールは一瞬怯む。

 

 

「ボクはマホロア! ネプテューヌたちニハ、ボクの船、ローアのパーツを集めてもらってイルンダ。ホ〜ント、感謝ダヨォ!!」

 

「わしはデデデ大王だ!」

 

「ぼくはワドルディです」

 

「私はメタナイトという。突然の訪問になって申し訳ない。元の世界でマホロア殿の協力をしていたところ、何故かこのゲイムギョウ界まで転移してしまったのだ」

 

「そうなのね…。大変だったでしょう。何かできることがあれば、私も手伝わせてちょうだい」

 

「あれ〜? なんか私と対応違くな〜い?」

 

 

 ネプテューヌが不満げに言う。

 

 

「あなたと彼らじゃ事情が違うでしょ!」

 

「お姉ちゃん、この書類、終わったよ」

 

 

 その時、エレベーターの扉が開き、中からノワールの妹、ユニが現れた。

 

 

「あ、お疲れ様ユニ、そこに置いといて」

 

「あ、あのね…」

 

「?」

 

 

 一言言ってネプテューヌたちに向き直ろうとするノワールを、ユニが引き止める。

 

 

「今回、早かったでしょ? 私、結構頑張って……」

 

「まあそうね。……………普通レベルにはなったわね」

 

 

 ノワールは素っ気ない返事をして、ネプテューヌたちに向き直った。

 ユニはガッカリし、書類を置いてエレベーターに戻っていった。

 そんなユニのことが気になって、ネプギアはユニを追って行く。

 

 

「あなたたちも災難ね。転移して着いた場所がネプテューヌのところで」

 

「えー! それはどういう意味!?」

 

「自分の胸に聞いてみなさいよ」

 

 

 二人は口論を始めるが、メタナイトがやんわりと収めた。

 

 

「ネプテューヌ殿には住まいの提供やパーツ探しの全面的な協力をしてもらっている。決して悪い扱いは受けていません」

 

「そう。ならよかったわ」

 

「ふふーん! 私だってちゃんとやるんだもんねー!」

 

「どうせ、他のみんなになんとかしてもらってるんでしょ」

 

「うぐっ……………」

 

「あはは…………」

 

 

 図星だと言わんばかりに、反応に苦しむネプテューヌ。

 そしてノワールの返答に苦い笑みを浮かべるアイエフ。

 そしてなーんにもわかってなさそうなピンク玉が一人。

 

 

 

「………………ほよ?」

 

 

 

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