クソトカゲのヒーローアカデミア   作:丑こく参り

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http://ja.scp-wiki.net/scp-2006『おお、こわいこわい』
http://ja.scp-wiki.net/scp-347『透明女』
http://ja.scp-wiki.net/scp-239『小さな魔女』
http://ja.scp-wiki.net/scp-2316『校外学習』
http://ja.scp-wiki.net/scp-905-jp『フレディのスペシャルフライトショー』
http://ja.scp-wiki.net/scp-336『リリス』
http://ja.scp-wiki.net/scp-953『妖狐変化』
http://ja.scp-wiki.net/deleted:scp-577『弾丸猫』
http://ja.scp-wiki.net/scp-1166『完璧な被験体』
http://ja.scp-wiki.net/scp-1553『ワンダーテインメント博士の影絵遊びセット』
http://ja.scp-wiki.net/scp-191『サイボーグの少女』


中学にはヤバい奴がいることって多いよね?でも、ここほどではないはず!

「んぐ~!」

 

俺はベッドの上で背を伸ばし、近くに畳んでおいた服に着替える。

 

……久々にあの夢を見たな。確か、俺とあいつが初めて会った時の頃だったか。

 

あいつは八百万の家に引き取られることになり、現在は俺の部屋の隣で過ごしている。

 

確か、名前は『暁 緋鳥』だったけな……。まぁ、そこら辺はどうでもいいか。特に気にすることでもないし。

 

「あ、お兄ちゃん起きた?」

「……あぁ。」

 

ベッドから降りると開けておいた窓から緋鳥が入ってきた。

 

緋鳥は薄く赤みがかった羽や髪の色をしており、身長は十歳前後で止まっていてかなり小さい。また、飛ぶために進化しているのか体が軽く、二十キロ前後くらいしかない。

 

顔立ちも整っているから学校ではかなりモテるけど、誰とも付き合ったことがない、らしい。

 

てか、飛ぶのはあんまり好ましくないのだがな……。

緋鳥は元気そうに飛び回ってはいるけど、体の中はかなりヤバイ。

先天的な骨粗鬆症と発育不良で骨は脆いし、内臓に大胆な省略があって食べ物もふやかして潰した野菜や穀物しか食べれない。

実際、来た頃には熱で寝込んでいたりすることも多く、着地に失敗したときは足の骨がおれてしまったこともあった。

 

一応、八百万の親父から緋鳥の保護者扱いされている俺にとってはかなりひやひやしてる。

 

「それより、ご飯を食べに行こ!」

「……分かってる。」

 

寝不足の目を擦りながら、ドアを開けて朝食を取りに行く。

今日はあいつらがふざけた行動をとることが無いように……祈ろう。

 

=========

ここで一つ、説明しておこう。

俺の通っている中学は『財団中学』という公立の中学で材暖と言う地名と財団をかけた言葉遊びからきた名前だ。

そして、その中学には……ある特徴があるんだ。

 

「おーい!怖いか~!」

「はははっ!怖くないよ!」

「くっそー!」

「ねぇ、この呪文良くない?」

「それよりもこの人たち見たことない?」

 

頭に潜水ヘルメットをかぶったゴリラが透明な少女を驚かせ、小さな魔女っ子が濡れたようなワカメみたいな髪の少女に話しかけている。

 

……正確な知識を持っている人たちなら分かるだろう。

 

この学校に入ってくる奴等の多くは、SCPの異常性を保有した人たちなのだ。

正直に言って、俺や緋鳥のカモフラージュになるから助かっているけど……こいつら、問題行動を起こすやつもいるから安心出来ないんだよな……。

 

「Hey!それでは今日は進路を決めてもらう……て、お前らはヒーロー科がある学校が大半なんだろ!?」

「「「「「イエーイ!!」」」」」

 

某超有名なバンドのボーカルっぽい先生が言った瞬間、俺たちは立ち上がってその雰囲気に飲み込まれる。

 

まぁ、これが先生の個性なんだけどな。

 

それにしても、進路か……確か、百は雄英に行くとか言っていたし……一応、緋鳥を助ける為にヒーロー志望と言ってしまったからにはヒーロー科に行くべきなんだろう。

 

「緋鳥、お前はどこに行くつもりなんだ?」

「わたしは……雄英の普通科かな?あそこは国内でも最高クラスの学舎でしょ?」

「……そうか。なら、俺も雄英のヒーロー科に行こうかな。誰かを守るためにはヒーローになる必要があるからな。」

 

俺と緋鳥の席は隣だから少し小話をする。

 

本来ならヒーローになるつもりは無かったけど……緋鳥を守るためには、ヒーローにでもならなきゃ全うに助けれない。

 

「なぁ、緋鳥はどこに行くつもりなの?」

「雄英だよ?リリス。」

「……そう。なら、私はそこの商業科にでも行こうかしら。」

「あ、リリス。君も雄英?」

「そうよ?そういうクミホも?」

「そうよ。まぁ、私は普通科を受けようと思うけど。」

「私は商業科よ。」

「そういえば、丸猫 弾はヒーロー科に行くつもりらしいわよ。」

「へぇ!葉秋も同じなんだよ!」

「「まぁ、当然だと思う。こいつ、私たちのなかで一番強いし」」

 

緋鳥の席では『リリス』と『妖狐変化』の異常性を保有した『リリス』と『クミホ』が姦しく話している。

 

俺としては二人は友達だし、かなり強力なSCPの力を持っているから、いいんだけどさ……。

 

「よう、葉秋はどこに行くつもりなんだ?」

「雄英。」

「かー!こいつもかー!ラットはどう思う?」

「うーん、僕も雄英行こうかな。まぁ、ヒーロー科には行かないけど。」

「なんでだ?」

「表に出るのは好きじゃないんだ。そう言うワンダーは?」

「雄英のサポート科。それと、今日は来てないけどサイボもサポート科らしい。」

「ふーん、そう言えば葉秋は?」

「雄英のヒーロー科。」

「「うん、知ってた。」」

 

全く、なんでここまで俺がヒーロー科に行くのが当たり前、みたいな風潮になってんだ?理解できない。




なんか透明女って、葉隠と被ってるような気が……うん、気のせいだよな。

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