「さて……。」
合格通知が来てからの時間は早かった。
俺は雄英の制服を着て、初登校となった。
いやー、まさかクソトカゲである俺がヒーローを目指し、国内最高峰の雄英高校に行くなんて、思ってもいなかったぜ。
「あ、お兄ちゃん。そろそろいく?」
「あぁ。少し早めに行っておいて損はないだろう。」
「なら、わたしも一緒に行くよー。」
俺と緋鳥は電車に乗り、雄英高校まで行く。
いやー、試験で来たけどやっぱりデカいよな、雄英。それだけ設備が豊富なのかもしれないな。
「あれ?葉秋じゃん。」
「合格していたのか、上鳴。」
ちょうど俺らと上鳴は合流した。
てか、上鳴も合格したのかよ……。まぁ、ヒーローの卵になるだけの素質はあるっぽいし、当然なのかもしれないけど。
「ねぇねぇ、お嬢ちゃん名前痛たたたたたたたた!?」
「緋鳥にちょっかいだしてんじゃねぇよ。」
「あ、リリス。」
「おはよう、緋鳥に葉秋。」
なんかニヤニヤとしながら緋鳥に近づいた上鳴はリリスにアイアンクローされて持ち上げられた。
良かったなー上鳴。俺がやってたらその頭、粉砕していたぞ?
「そ、そっちの女性は?」
「リリス。そこの二人と同じ中学だったから知り合いだな。それと、そろそろもう一人来るぞ?」
「あ、三人ともー!って、リリス何してるの!?」
「あぁ、緋鳥にちょっかいかけていた馬鹿をアイアンクローしているだけだ、クミホ。」
「そ、そろそろおろして……!」
「慈悲はない。始末していいよ、リリス。」
そのあと、上鳴は滅茶苦茶ボコされた。
==========
「へぇ、葉秋の義理の妹なんだ。」
「まぁな。」
俺と上鳴は一年A組の席で適当に話をしている。
意外とこの時間帯から来ている奴等もいてビックリだな。
「こらっ!机に座ってヒデブッ!?」
「それで、何で人の妹に手を出したんだ?何?殺されたいの?」
「い、いやそうじゃなくて……て、誰か殴ってるよ!?」
「人の話に割り込まない。幼稚園で学ばなかったのか?」
何か話に割り込んできたメガネを殴り飛ばしながら話を続ける。
慈悲は、ない。
「てか、妹ちゃんレベル高くね?さっきのリリスとかクミホとかも滅茶苦茶かわいかったし。」
「……あの二人、特にクミホに手を出さない方がいいぞ。前にナンパしてきた二人組がいたんだけどさ、相手の心を操って殴りあいの喧嘩をさせて大爆笑していたんだぞ?」
「ひ、ひぇ……。」
まぁ、リリスもリリスで男を攻撃させてきた女を不妊症にさせてしまったけど。
あいつらはかなり強力な個性だったから行政のデータを改竄する必要が出て来てしまったからな。
「てか、それならヒーローになればいいのに。」
「試験内容を考えろ。精神操作の個性であるクミホには全く向かない内容だろうが。」
「あっ、確かに。」
「っと、そろそろ時間だし、席に戻らせてもらう。」
俺は上鳴との会話を打ち切ってさっさと席に戻る。
さて、今日はどんな授業があるかな?