クソトカゲのヒーローアカデミア   作:丑こく参り

17 / 35
個性把握テスト 上。全く、面倒だよ。面倒すぎて全裸になってしまうくらい

………どうしてこうなった。

 

俺らA組の生徒は体操服を着て運動場に出ていた。

 

いや、来て初日なのになんでこんなことしてんの?ガイダンスとかはないの?

 

「えー、今からお前らには個性把握テストをしてもらいます。」

「「「「ええええええええええええええええええ!?」」」」

 

全員がA組の担任である相澤先生の言葉に驚愕の言葉を表す。

 

まさかの個性の把握……ん?こういった学校は基本的に生徒全員の個性を把握しているものだと思っていたが……まさか、先生は嘘をついてる?あーくっそ、こういった時にクミホがいてくれれば個性で心を操って自白させたり出来るのに……。

 

「取り敢えず、爆豪。これを個性を使って投げてみろ。」

「あぁ?んじゃあ取り敢えず……死ねぇ!!」

 

死ね……?ヒーローとしての言葉遣いとしては最低レベルのような気がするが……。

 

「705.2メートル。こんな風に個性を使って個性を把握していく。」

「なにそれ面白そう!」

「さすが雄英!」

「さすがヒーロー科!」

 

おい馬鹿!何ふざけたこと言ってるんだよ!?この先生、ガチでヤベェことをやりかねない気配がプンプン匂ってくるんだから煽らないで!

 

「そんな腹づもりで過ごそうとしているのか……?よし、成績が振るわなかった奴は……除籍だ。」

「「「「「ええええええええええええええええええ!?」」」」」

 

あーあ……やっぱりこうなったよ。

あの先生の目をみたら分かるけどさ……ガチだ。最悪の場合俺らの中から除籍者がでるかもしれない。

 

「藤多。お前は驚かないのか?」

「生憎、これは俺らの自業自得だと思ってますが……。もし、除籍者が出るのなら……俺と闘ってください。もし、先生が負けたら除籍の話は無しにしてください。」

「ほう……合理性にかけるな。」

「入ってすぐに除籍は幾らなんでも酷な話しだろうし……あんたらも俺の能力の正体くらいは掴んでおきたいだろ?」

「…………良いだろう。」

 

さて、保険もかけたし個性把握テストをやりますか。

 

まぁ、俺が最下位になることはないだろうけど。

 

=========

『一種目 ソフトボール投げ』

 

さーて、やりますか。

 

「では……始め!」

「ぬおりゃ!」

 

掛け声と共にリミッターを解除させた腕力で投げたボールは青い、青い空を飛び……成層圏まで飛んでいってしまった。

 

うーっわ、まじかよ。確かに全力でやったことはない(幾らなんでもSCP内最高クラスの問題児二人の身体能力を使って投げるつもりはない。)とはいえ……ここまでとは。

 

「……藤多葉秋 無限。」

「すげぇぜ葉秋!さすが男だぜ!」

「少し静かにしてくれないか。」

 

相変わらず暑苦しい男だな、切島。

 

次は……あの天然パーマ、確か緑谷出久だったか。

 

「スマッ……え?」

 

突如個性が消えて力が抜けたボールが側に落ちた。

 

個性が消えた……?あ、思いだした。相澤先生は確かアングラ系ヒーローの『イレイザーヘッド』だ!なるほど、あれが個性『抹消』か。……多分、異形系の個性には効果無いっぽいけど。

 

「もう一度やってみろ。」

「ッ……!はい!」

 

ボールを拾った緑谷は再び投げる体勢になる。

 

さあ、どうなるか。

 

「スマッシュ!!」

 

緑谷の手から放たれたボールはそのまま凄まじい勢いで空を飛んだ。

 

なるほど、個性を腕全体ではなく押し出す一瞬に指一本だけに収束させてエネルギーを圧縮したのか。こういう使い方もあるのか。

 

いいものを見れたし、次の競技に行こう。

 

==========

『二種目 立ち幅跳び』

 

「ドーン!」

 

脚のリミッターを解除してアホみたいに跳躍する。

 

因みに腕の反動は治っている。さすがクソトカゲ、回復能力もかなり高い。

 

「さて、次々!」

「てかさ、葉秋は除籍が怖くないのか?」

「生憎だが上鳴。俺は除籍されないと自信を持って言える。」

 

あんまり個性を使う機会のない上鳴は若干心配そうな顔をしていた。

 

まぁ、お前の個性はみた感じ身体能力系じゃ無いっぽいし、仕方ない仕方ない。

 

==========

『三種目 五十メートル走』

 

「君!一緒に走らないか!?」

「いいぜ。」

 

何かロボットみたいに手を振っているメガネに話しかけられてそれを了承する。

 

てか、このメガネ、朝ぶん殴ったメガネじゃん。

 

「よーい……ドン!葉秋、0.000001秒」

「うわぁ!?」

 

リミッターを全て解除して最高速度――――音速以上の速度で走り、最高時速をマークする。

 

結果として音速越えたから辺りに被害が出たけど。

 

「す、すげぇ……。さすが異形系、あんなこともできんのかよ。」

「いや、普通なら無理があるだろ!?」

 

その通り。全速力で走ると……

 

「「「「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」」」」」

 

女子たちは俺の姿を見て悲鳴をあげる。

 

俺の今の姿は……まさに、産まれたままの姿、つまりは全裸だ。いや、音速越えたから空気との摩擦熱が散り散りになってしまったからな。

 

「先生、取り敢えず着替えてきていいですか?」

「構わない、さっさと行け!」

「アイアイサー!」

 

相澤先生の許可を貰ってさっさと着替えてこよっと。こういうときのために予備を持ってきて正解だったな。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。