四種目 持久走
「よーい、スタート。」
着替えてきた後、相澤先生の気だるそうなこえとともに俺らはスタートする。
このテストは純粋な体力勝負だし、全力の半分位だせばいいほうかな。
因みに、順位は二位。一位はバイクを作った百だ。……うん、個性ありになればこいつほどの応用能力があればどんな競技にも対応できるか。
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五種目 握力
「ふん!」
普通に少し力を込めて握った瞬間、握力を測定する機械は粉砕される。
……うん、さすが問題児コンビのパワーだ。大抵のものは粉砕出来てしまうな。
また、評価は無限だった。大気圏までボールを投げた犯人が言うのもなんだけどさ、それでいいの?
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六種目 反復横とび
「よーい、スタート」
声に反応した瞬間、アホみたいな速度で横に飛ぶ。
元々、反射神経がすこぶる良かった(主な原因はクソトカゲ。やっぱり強い)から普通の人間よりも遥かに動きがいい。
まぁ、そのお陰でできたのが『覇源』のようなリミッターを外す特性なんだけど。
「終了、葉秋の記録、590回。」
「すげぇぜ葉秋!さすが男だ!」
終わった後、切島が話しかけてくる。
こいつの個性は戦闘向けっぽいし、あまり成績に響かないのはちょっと残念だな。
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七・八種目
二つとも身体能力を使う系じゃないから普通の結果だった、まる。
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「えー、じゃあ発表します。……葉隠、除籍だ。」
「え、えええええええええええええ!?」
あまりにも簡単に言う相澤先生に葉隠は悲鳴をあげる。
けど、この成績を見た感じ、最下位の筈の緑谷が除籍対象になるはずなんだけどな……?まぁ、確かに先生は「成績が低かった奴が除籍対象になる」とは言ったけど「最下位が除籍対象になる」とは言っていなかった。つまり、最下位である緑谷が残り一つ上の葉隠が除籍対象になる今の状況が出来上がった、とみて良いだろう。
「……まぁ葉秋が負ければ、と言う話になるがな。」
「えっ……?」
「あいつはこう言った最悪の場合に備えて始める前に交渉をしていたんだ。『もし、最悪の場合になったら自分と戦い、勝ったら除籍の話を無しにしてくれ』ってな。」
「まぁ……先生の個性はおおよそ発動系や放出系、身体強化系にしか使えないから異形系である俺が一番勝率があっただけだがな……。」
実際の話はちょっと違う。
この場合、先生に対する勝率は良く見積もっても三割程度だ。それだけ実戦に対する経験が俺には不足している。
その経験をどれだけ超えられるか、それが俺が勝つための絶対条件だ。
「それじゃあ、始めるか。」
「ええ、始めましょうか。」
俺と先生はそれぞれ攻撃をするための体勢に入る。
さて、どう攻めるか。