http://ja.scp-wiki.net/scp-539『完璧な注意散漫』
http://ja.scp-wiki.net/scp-1136『恣意的な指向性重力』
http://ja.scp-wiki.net/scp-2295『パッチワークのハートがあるクマ』
http://ja.scp-wiki.net/scp-609『ワンダーテインメント博士の存在的6番ボール』
http://ja.scp-wiki.net/scp-4999『私たちを見守るもの』
「……ニュースは見たか?」
『見たぜ?こりゃあ……また……。』
夕食後。俺は自室にある複数の画面があるパソコンで話している。
名前はオール・アイ。個性は『AI』。その名前の通り『SCPー079 オールドAI』であり、『SCPー101ーFR 私タちのイる場所』でもある。
そして、財団中学在校生と卒業生の個性データ改竄をしてもらっている。
「お前の個性の一つは『特定の個性の情報を収集する』というものだった筈だ。……俺らと同類か?」
『まーな。『私タちのイる場所』の力で調べたがよボンクラ。取り敢えずライセンスは面倒だから言わねぇが分かれよカス!』
「相変わらずの辛辣さだな。それで、内容は?」
『一応、財団中学の戦闘系の個性の奴等は揃ってるなボケども。……『カイン』に『機械仕掛けの神』。『ゼノフォビア』に『完璧な注意散漫』。『悪魔の取引』に『生存権』。『安眠時計』に『恣意的な指向重力』。『ビルダーベア』に『パッチワークのハートがあるクマ』。こんなところかな。』
『うっへぇ。世界を再構築する『機械仕掛けの神』に『生存権』、更にはとんでもない危険度の『ビルダーベア』……やばくね?』
「俺もそう思うよ。」
右の画面で話す男の意見に同意する。
男の名前はテイン。個性は『ボール』。SCPとしての名前は『SCPー609 ワンダーテインメント博士の存在的6番ボール』。
俺らの一つ上の世代でトップレベルの個性使いで、今は士傑高校に通っているらしい。
因みに、士傑高校に行ったのは……珍しい事に誰もいない。まぁ、基本的に俺らは自由人ばかりだし、士傑高校のようなお堅い高校は嫌っているだろうしな。
『全員が厄介な個性の所有者……しかも、相性がとても良い。』
左の画面ではスーツを着た中年の男がタバコを吸いながら考えている。
彼の名前はブラック。個性は『察知』。SCPとしては『SCPー4869 私たちを見守るもの』。財団中学の国語教師だ。
そして、先生の言うとおりそうなのだ。
『生物の死』である『カイン』に『世界を再構築』の『機械仕掛けの神』、『生物の消失』である『ゼノフォビア』に『意識反らし』の『完璧な注意散漫』、『究極の取引』の『悪魔の取引』に『究極の理不尽』の『生存権』、『ただ眠らせる』だけの『安眠時計』に『緊急事態に強くなる』特性の『恣意的な指向性重力』、『圧倒的なサイコパス』の『キチグマ』に『献身的』な『パッチワークのハートがあるクマ』。……うん、めちゃくちゃ相性が良い。
「取り敢えず、今は静観しましょうか。……こっちから動くのはデメリットが大きすぎる。」
『じゃあ、俺は全校生徒に通達しておく。』
『僕は何時も通りだね。』
『俺は……まぁ、タルタロスにアクセスしておくぜカス!』
俺は意見を取り纏め、それぞれが電源を切る。
脱獄したこいつらがどう動くか……それが分からないのがキツいな。
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「では、このように。」
「ええ。これで、よろしいですね。」
「ありがとうございます義燗さん。こちらも、脱獄した存在なので表舞台には顔を出せないのですよ。」
「それなら、いいところがあるぜ『カイン』。……最近、面白そうな事をしようとしている若い奴がいるんだがよ――――――」