「……ふう。」
「あ、葉秋君!」
「よお葉秋!」
「よお、葉隠に上鳴。」
駅前でスマホをいじっていると葉隠と上鳴がやってきた。
二人ともそれなりにファッションしているようだな。……一切興味の欠片もないけど。
「昨日はごめんね。私を庇って傷つけちゃって……。」
「別に構わない。俺にとっては数秒あれば治る傷だからな。」
「つーかよ……葉秋が戦っていたヴィラン、葉秋を倒す程強いのか?」
「……あいつは時間の不可逆性を利用している。それ故に絶対に防げない。俺のようなそもそも死なない奴でもなければ普通に、あっさりと殺される。」
「ひえー……。そんなヴィランがいたのかよ……。俺もヴィランに人質にされちまったけどそれの方が絶対にマシだよ。」
「……何やっているたんだ、お前は。」
「オッス。葉秋に上鳴、葉隠。」
「こんにちはー!」
「こんちは。」
「楽しそうだなおい!」
三人で昨日の事を話していると、切島、芦戸、耳朗、峰田がやってきた。
俺はこの後遊ぶとしか言われていないから何をするのやらさっぱり分からない。
「それじゃあ……みんなでゲーセン行こー!」
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「よしっ!勝てた!」
「ちくしょー!また負けた!」
耳朗は静かに手を握りしめて喜び、峰田は崩れ落ち、地面に拳を打ち付ける。
耳朗が某太鼓のゲームの二人プレイでやる事を提案し、そこに面白がった葉隠が『耳朗ちゃんに勝ったら好きな人に一つだけ命令できる。』という賭けを始めたのだ。
いま崩れ落ちた
全く……耳朗はミュージシャンの家庭だ。そう言うこともあって音感、リズム感覚はかなり高い。それを攻略出来るのはかなり難しい。
「葉秋はやらないのか?」
「……上鳴は何を願うつもりだ?」
「そりゃ、葉秋に『ナンパさせる事』だよ。お前、見た目はかなりレベルが高いんだし、ぜってぇナンパ成功するって。そして、その女の子を俺が……!」
「……バカだろ。」
「あー!負けたー!」
「ふふん。どんなものよ!」
上鳴と話していると葉隠が耳朗に大差で負けた。
……芦戸は峰田を連れてどこかいったし、切島は『あし○のジョー』のようにベンチに座って燃え尽きているし、上鳴だと俺にも被害が飛んで来る。
……仕方ない、やるか。
「……俺がやる。」
「ふーん。で、何を選曲するの?」
正直、この手のゲームには触ったことが無いからな……。適当にオリジナルのこれにしよっと。
難易度は……適当に左端の『鬼』と書かれている物にしよう。
「ちょっ、これって一番難しいやつ……。」
「まぁ、そんなことを気にするな!」
さて、やりましょうか。