クソトカゲのヒーローアカデミア   作:丑こく参り

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http://ja.scp-wiki.net/scp-990『ドリームマン』


結局、Keter同士は殺しあうしかないんだよなー。だって、Keterだもん

「ぜーはー……ぜーはー……ここまでくればいいかな。」

 

バリケードを蹴り飛ばしてはいったけど……問題ないよな?てか、『認識の鳥』は気絶してるし……まぁ、体の方は『翼人、またはつばさびと』だし、耐久力がなくて当然か。

 

「き、君!大丈夫かい!?」

「俺は問題ない。この子を頼む。なるべく精神的な負担をさせないように。でなければ……この惨劇が引き起こされるぞ。」

「この子が……!分かった、取りあえずその子を病院に運ぶから救急車の手配をよろしく。」

「わかりました!」

 

この絵にかいた刑事さん、信用してもいいけど……まぁ、こういったことは公的な機関に任せておいたほうが賢明か……?

 

でも、この子の個性はかなり危険だしな……てか、あのおっさんはどうやって『認識の鳥』を防いでいたんだ?精神防御とか、そういった個性なのか?

 

「来たよ!」

「すぐに運び込みます。」

「お兄ちゃん……!」

「……お願いするぞ。」

 

『認識の鳥』を救急車に乗ってきた人に渡すと、その救急車は黒い影に飲み込まれていた。

 

おいおい……もうきたのかよ。

 

「やあ、『不死身の爬虫類』、それに『認識の鳥』。」

「何のようだ、『人食い闇』。俺はその子を助ける為に行動しているから邪魔しないでくれ。」

「分かっているさ。けど、君はその子の危険性を理解しているのかい?」

「……ああ?」

 

危険性?そんなの、認識の鳥の幻覚だろうが。

 

「僕は二つのSCPの個性を持っていてね。片方は『人食い闇』だけど……もう一つはSCP990『ドリームマン』。未来予知系のSCPさ。」

「ちッ、また面倒な……!」

 

おいおい……SCP990『ドリームマン』といえば世界の終焉なんかを予知するKeterクラスのSCPじゃねぇか……!

 

決めた。こいつとは……この子を守るためにも戦うしかない!

 

「さて、どうする?その子を助ける為に僕と協力するか……先生のために、世界のために死ぬか。」

「先生……あの男か……!」

 

おっさんは俺らを実験台にしようとしていた。『人食い闇』が『認識の鳥』を確保しようしているのはそれが原因か……!

 

となると、相手は最悪だぞ……!

 

「てか、なんで俺を収容しようとしなかった。」

「うーん、言われてなかったから?」

「あっそう。」

「……え?」

 

『人食い闇』の右腕から先は突如消し飛んだ。

 

まあ、俺が爪で切り裂いただけだけど。

 

「なっ……!」

「いきなりどうしたんだ!?」

「刑事さん、逃げてください。……ここではその子を守れない。自家用車か何かで病院まで連れていって下さい。」

「ッ……!分かった、ちゃんと君も助けるからね!」

 

刑事さんは隊員から『認識の鳥』を貰うとパトカーにいれて走っていってしまった。てか、周りにいたやつらはどこか行ってしまったし……まぁ、そっちのほうが闘い安いだろうけど。

 

「さて、そろそろ復活してるだろ?」

「くくっ……僕を敵に回すとどうなるか教えてやるよ……!」

「やっぱり、あんたらの仲間にならなくて正解だったな。」

 

回復した手と俺の拳がぶつかり合う。

 

さあ、勝負といこうか……!


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