仮題名『ルイズが浄化する者を召喚しました』   作:蜜柑ブタ

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OFFのバッターED後のバッターです。



謎の声を聞き、召喚に応じて……?


SS1  浄化者への次の使命

 

『スイッチを、OFFにしますか?』

 

 

 はい ←

 

 いいえ

 

 

 

『スイッチは、OFFになった……』

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 それが、浄化者の最後の記憶だった。

 すべてが暗闇になり、重力も消え、上も下も分からない世界に投げ出され、“彼”は目を閉じた。

 その時…、時間にしてそれほど経っていたい時だ。

 

『……浄化せよ』

 

 

 声が聞こえた。

 

 

『次の世界へ行け…。浄化する者よ』

 

 

 彼がその声を聞いて目を開けると、目の前には、鏡のような光があった。

 

 

『お前の、次の仕事だ…。行け』

 

 

 言われるまま、彼は鏡に手を伸ばした。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

「……あんた、誰?」

 

 思わずルイズが、そう言うと、目の前にいる長身の男が目を開けた…。

 

「ひっ…。」

 

 思わずルイズが短く悲鳴を上げてしまった。

 というのも、男の顔には、四つの目があったからだ。

 顔立ちはかなり整っており、四つの目であるが赤い瞳が美しく見える。

 身体は、たくましく、だが筋肉がつきすぎていないし、奇妙な服装ではあるが四つ目の異形でなければ、かなりのいい男だろう。

 手にしている、鈍器のような物が気になるが、四つ目の男がキョロキョロと周りを見回し、最後にルイズを見おろした。

 

「……お前は、誰だ?」

 

「き…聞き返さないでよ…。アンタの方が名前を言いなさい。」

 

 彼は、少し口を閉じ、少し間を置いて口を開いた。

 

「バッター…。」

 

「えっ?」

 

「俺の呼ばれ名だ。そう呼ばれ、そういう役目を持つ。俺は、世界を浄化する者だ。」

 

「ばったー…、せかいを、じょうか? 何言ってんの?」

 

 ルイズは、意味が分からないと頭痛を覚えた。

 

「それで、俺は名乗ったぞ。お前が名乗る番だ。」

 

「えっ? あ、ああ。そうね…。私は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。あんたみたいな輩に名乗るのは癪だけど。あんたが名乗ったからにはこちらも名乗るのが…。」

 

「ここは、ドコだ?」

 

「はあ!? ちょ、いきなりなによ?」

 

「答えろ。」

 

「…トリステインの魔法学院の近くよ。」

 

「とりすていん…、知らんな。」

 

「聞いたのはそっちでしょ!」

 

「み…ミス・ヴァリエール!」

 

「なんですか? ミスタ・コルベール?」

 

 呼ばれてルイズが振り返る。

 そこには、コルベールが顔面蒼白で杖を握りしめていた。

 その様子を怪訝に思ったルイズがふと見ると…、他の生徒達が同じく青ざめた顔をして固まっていた。すでに召喚された彼らの使い魔達に至っては怯えきって腹を見せるなどして跪いている。

 

「君は…、よ、よく平然と…。」

 

「ミスタ・コルベール? どうしたのです?」

 

「その者は…。」

 

 コルベールが震える手で指差す先には、バッターという男。

 ルイズは、首を傾げる。

 そんな怯えるような存在には見えていないのだ。ルイズには……。

 

「……ルイズ…、お前には、俺がどう見える?」

 

「ど、どうって…、四つの目がある、男でしょ?」

 

「そうか…、ヒトに近く見えるか。」

 

「ええ…、そうね、その目だけが惜しいわね。」

 

「なるほど…。」

 

「?」

 

「それで? どうしたらいい?」

 

「何言ってんの?」

 

 

 『ルイズと使い魔の契約を結びますか?』

 

 

 はい  ←

 

 いいえ

 

 

「契約を結ぶぞ。」

 

「はあ? あんた……。ま、まあいいわ。背に腹はかえられないみたいだし…。」

 

「ミス・ヴァリエール!」

 

「止めないでください。私はやりますから! 必ず成功させます!」

 

 ルイズは、コルベールの声を無視して儀式に移った。

 

「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え。我の使い魔となせ!」

 

 杖を掲げ、呪文を唱えてから、ルイズは、背伸びをして、バッターの口に自分の唇を重ねた。

 

 冷たい……、まるで…人形のような……。

 

 とても生き物の体温じゃない温度を感じながらルイズが口を離すと、バッターは、顔をしかめて、自分の左手を見た。

 左手の甲にジリジリと焼き印のように、ルーンが刻まれていく。

 やがて痛みと熱が消え、ルーンが刻まれ終わった。

 

「せ…成功? ミスタ・コルベール! 成功ですか!?」

 

「あ……、ああ、そ、そのようですね。これは、珍しいルーンだ…。」

 

 コルベールが汗をかきつつ、バッターに恐る恐る近づいてルーンを確認し、スケッチした。

 ルイズには、よく分からなかった。なぜそこまでバッターを恐れているのかを。

 

「や、やった! やったわ!」

 

 ルイズは、両手を挙げて喜び泣く。

 

「どうした?」

 

「私、魔法がついに…!」

 

「?」

 

 バッターは、ルイズの喜びように首を傾げた。

 そして落ち着いたルイズがバッターを見て聞いた。

 

「ところあんた、何者なの?」

 

「俺は世界を浄化する者だ。世界を浄化し…、解放するために来た。」

 

「世迷い言なんて言わないでよ…。まあ、いいわ、よろしくね。」

 

「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 世界を浄化する者は、こうしてハルケギニアに降臨した。

 

 

 

 




バッター:浄化する者

レベル:MAX


装備武器:アシュレイのバット


目的:世界の全てを浄化すること



アドオン達は、後々登場予定。
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